Windows2000(Xp)化計画

UPDATE 2004 8/30
VAIO PCV-R72にWindows2000またはWindowsXpをインストールする

VAIO PCV-R72はWindows98SEプリインストールマシンです。 そのため、システムがとても不安定です。
システムの安定化、高速化のためにはWindows2000やWindowsXpを選択するのが最善の選択です。
しかしながら、Windows2000やWindowsXpをインストールして使用するだけなら問題ないのですが、
VAIO独自のソニー製アプリを使用できなくなってしまいます。
ここでは、Windows2000をインストールした際の手順を紹介します。

Windows2000を入手
これがなくては話になりません。
Windows2000には、製品版、バージョンアップグレード版、プロダクトアップグレード版、 OEM版の4種類あり、プロダクトアップグレード版には期間限定の廉価版も存在します。
価格はバージョンアップグレード版<OEM版<プロダクトアップグレード版<製品版の順で、
それぞれ結構値段の差があります。なお、期間限定のプロダクトアップグレード版は、 バージョンアップグレード版の同程度の価格です。

元のOSがWindows98SEなので、プロダクトアップグレード版を選択するのが普通ですが、 値段が高いですし、かといって期間限定版だとCD-ROMブートできないとかといった話もあるし(本当かどうかは知らない)、 クリーンインストール時にWindows98SEのCD-ROMを持ってないのでインストールできなかったりするといった問題があります。
OEM版は安くて良いのですが、OEM版はハードディスク等と同時購入が原則で、 特に周辺機器の購入予定がなかったのでやめました。
では、どうしたかというと、バージョンアップグレード版を選択しました。 バージョンアップグレード版はWindowsNTからのアップグレードなのですが、Windows2000RC2もWindows98のCD-ROMも使えたりします。
実は、以前雑誌の付録として付いていたWindows2000RC2(製品候補版)を持っていて、 インストールもしていたので、このCD-ROMを使えばインストールが可能なのです。

インストール
未だにWindows2000で動作しないソフトが多数あるため、デュアルブートにしました。 GigaPocketをインストールする関係で、Dドライブにはシステムをインストールできないので、 Eドライブにインストールします。
GigaPocketはDドライブがNTFSでないとファイルアクセスが極端に遅くなるのでDドライブをNTFSにします。
DVgate2.5以降またはPremire6.0以降を使用する場合は、動画ファイルがAVI2.0になるのでFAT32では4GB(20分弱)までしか保存できませんので、
ファイルを保存するドライブをNTFSにしておいて下さい。

ドライバのインストール
インストールが終了して再起動したら、ほとんどのデバイスが正常に動いているはずです。
しかし、各ベンダが提供している最新ドライバに変えた方が良いです。 特にグラフィックボードのアップデートは必須です。
サウンドカードのアップデートはあまりおすすめできません。(ただしスタンバイ復帰後に音が鳴らなくなります)

デバイス ベンダ ドライバ
グラフィック(RIVA TNT2 Pro) nVIDIA nVIDIAホームページからWindows2000/XP用リファレンスドライバを入手
Windows Updateから入手
サウンド(Vortex2) Aureal Win2k標準ドライバをそのまま使用する(推奨)
Win2k用β版ドライバをここから入手する。(インストール方法が特殊)
ディスプレイ(HMD-H200) SONY SONYホームページより入手
MPEG2リアルタイムエンコーダ SONY GigaPocket3.0に含まれるドライバをVAIOホームページより入手(WinXP用だが問題なく使用できる)
VAIOホームページ(アンオフィシャル)より入手(ちょっと古い)
周辺機器 各社 各社提供のドライバを使用
なぜかキーボードが英語キーボードになってますが、手動で日本語キーボードに変更します。
マウスは普通のホイールマウスになってますが、問題ないです。(ロジクールのマウスドライバもマウスウェア9.0以降であれば使用可能。)

サービスパックを当てる
Windows2000 ServicePack4、WindowsXp ServicePack1が出ているので、これをインストールします。
その他、セキュリティパッチも当てておいてください。

ソニー製アプリのインストール
リカバリーCDに収録されているソフトのほとんどは使用不能です。
そこで、必要なものをVAIOホームページのアップグレードエリアで購入します。
現在、アップグレードエリアの運営も終了し、アップグレードの方法はなくなってしまいました。

プリインストールソフト名 Win2k
対応
備考
GigaPocket2.0 ×
Ver3.0
以降
Ver4.0以降は使用不可。
Ver3.0(UPG版)はUPGRADE AREAで販売終了。
Ver3.0はVAIOホームページからも無償ダウンロードできる
DVgate2.0 ×
Ver2.1
以降
Ver2.1(UPG版)がUPGRADE AREAで販売終了。
Ver2.1は無償でVer2.5までバージョンアップ可能(Premire5.1用プラグイン使用の場合はVer2.3まで)
ビデオCDクリエーター × Windows2000では動作しない
SmartCapture2.4 ×
Ver4.1
以降
Ver4.1(UPG版)がUPGRADE AREAで販売終了。
PicturGear4.1
Ver4.0
以降
リカバリーCDにVer4.1収録
SmartConnect2.2 ×
Ver3.0
以降
Ver3.0がVAIOホームページで無償ダウンロードが可能
MediaBar3.0 一部動作がおかしいが一応動作する。最新版のアップグレードの手段なし
OpenMG Jukebox1.0 ×
Ver1.2
以降
Sonic Stage LE for VAIOがUPGRADE AREAで販売終了。
非公式だがVer2.2が無償ダウンロード可能。
Smartユーティリティー1.3 リカバリーCDよりインストールしても問題なし
郵便番号検索ツール リカバリーCDよりインストールしても問題なし
システム情報 × 正常に情報が表示されない
MotionJPEGSoftwareDecoder リカバリーCDよりインストールしてもたぶん問題なし
Navin'You4.0 ×
Ver4.5
以降
製品版・アップグレード版が購入可能
VAIOオンラインカスタマー登録 リカバリーCDよりインストールしても問題なし
アナログDVコンバータ × インストールできるが、アナログDV変換できないので使えない
アナログDVスイッチャ × インストールできるが、アナログDV変換できないので使えない
さぱりミレニアム × 規約変更により使えない
メモリースティックフォーマットユーティリティー × VAIOホームページから無償ダウンロードできる
VAIO壁紙 問題なし
その他のソフト 正常に動作しない可能性が高い

インストールする共有ファイル(新しいものを使いましょう)

ソフト名 タイムスタンプ古→新
Sony UI Library GigaPocket3.0(CD-ROM)→SmartCapture4.1(CD-ROM)→DVgate2.1(CD-ROM)→MovieShaker2.0(CD-ROM)
Sony Image Sation Library SmartCapture4.1(CD-ROM)→MovieShaker2.0(CD-ROM)→VAIOホームページ
Sony MPEG Decoder GigaPocket3.0(CD-ROM)→DVgate2.1(CD-ROM)
DV Shared Library DVgate2.1(CD-ROM)→VAIOホームページ(Ver2.1)
Sony Shared Library DVgate2.1(CD-ROM)→VAIOホームページ
各アプリより前にLibraryをインストールしておきましょう。

パッチを当てる
一部のソフトにはパッチが出ているので当てます。

ソニー製以外アプリのインストール
プリインストールしてあったソニー製以外のアプリをインストールします。 これらのソフトは、ほとんどがリカバリーCDからインストールできないため、別途入手となります。

ソフト名 ベンダ 対策
Premire5.1 Adobe 付属CD-ROMからインストール
Ver6.5のアップグレード版も購入可能
Photoshop5.0 LE Adobe 付属CD-ROMからインストール
VAIOソフトウェアセレクションでPhotoshop Elements2.0が購入可能
ハイパーダイヤ 日立情報システムズ 無償バージョンアップでインストール(ユーザ登録から1ヶ月限定)
EasyCDCreator4/DirectCD3.0 Adaptec 別途Easy CD Creator5 Platinum(ROXIO)等を購入
VirusScan NetworkAssociates 別途VirusScan(NetworkAssociates)、ウィルスバスター(TRENDMICRO)、
AntiVirus2002(Symantec)等を購入
AcrobatReader4 Adobe Adobeのサイトから最新版(Ver5.05)を入手
QuickTime4 AppleComputer MovieShaker(SONY)のCD-ROMからVer4をインストール
または、Appleのサイトから最新版(Ver6)を入手
SYXG500(MIDI音源) YAMAHA SYXGシリーズはWin2000未対応なので、
VirtualSoundCanvas3(Roland)等を購入(なくてもほとんど問題なし)
RealPlayerG2 Real Realのサイトから最新版(Ver8またはRealOnePlayer)を入手
Netscape4.7 Netscape Netscapeのサイトから最新版(Ver7.0)を入手
InternetExplorer5/OutlookExpress5 Microsoft Microsoftのサイトから最新版(Ver6.0)を入手
DigiOnSound Light DigiOn 別途DigiOnSound ExpressまたはDigiOnSound2を購入

その他ソニー製ソフトのインストール
その他、プリインストールでなかったものの、面白そうだったのでインストールしたソフト

ソフト名 対策
MovieShaker2.0 プリインストールではなかったので、別途購入
MPEG1/2同時録画プラグイン VAIOホームページから無償ダウンロードが可能
SimpleDVDMaker(ダウンロード版) DVDit!LEが必要なものの、VAIOホームページから無償ダウンロードが可能
VAIO壁紙 最新の壁紙がVAIOホームページから無償ダウンロード可能

以上で、だいぶWindows98SEの環境に近づきました。 しかし、MPEG2エンコーダのドライバが不安定で、 スタンバイが不能になったり、S端子入力でハングしたり、アナログDV変換ができなかったりします。 また、スタンバイ復帰時にサウンド機能が使えなくなる問題もあります。

やはり機能を割り切ってWindows98SEと共存するのが良さそうです。
WindowsXPもほぼこの内容で正常に動くようです。


注)このページの内容はPCV-R72ならびに、自分の環境にかなり依存しています。 そのため、環境によっては同じにならない可能性があります。

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