「マーズアタック」 ★★★★
原題：Mars Attacks!
WOWOW 1998年8月2日(メガヒット劇場／夏休みＳＦ大特集)／DVD
1996年アメリカ(ワーナー) カラー106分 ドルビーデジタル,DTS,SDDS シネスコ
物語：火星人が突然、地球を訪問し、アメリカ大統領(ニコルソン)は、彼は友好的だと信じて歓迎式典を
開催するが、そこで思わず火星人の大攻撃が始まった。地球人対火星人との闘いは激しくなり、
地球人は絶体絶命に陥る。しかし、カントリー音楽「Indian Love Call」が世界を救う！
解説・感想：鬼才ティム・バートンが贈るＳＦエンタテインメント。2役のジャック・ニコルソンを始め、
かつてバートンの映画に出演した豪華スター等がノリノリで登場し、あっけなく死んでいく。
一瞬ゴジラが登場するのもご愛敬。(ハリウッド版ゴジラの監督は当初バートンに予定されていた)
円盤のデザインは「世紀の謎 空飛ぶ円盤地球を襲撃す」にそっくり。 これは、バートン監督がレイ・ハリーハウゼンのファンだからだそうだ。
特撮はＩＬＭ。"裏ID4"との異名もあり。
製作・監督：ティム・バートン 脚本：ジョナサン・ジェムス
特殊視覚効果：ＩＬＭ 音楽：ダニー・エルフマン
出演：ジャック・ニコルソン／グレン・クローズ／ピアース・ブロズナン／ダニー・デビート／
マイケル・Ｊ・フォックス／リサ・マリーほか
「マイケル・コリンズ」 ★★
原題：MICHAEL COLLINS
WOWOW 1998年8月26日
1996年アメリカ(ワーナー) カラー133分 ドルビーデジタル,SDDS ビスタ
物語：12世紀以来イギリスの統治下にあったアイルランド。 マイケル・コリンズは独立運動のリーダーとして、武装蜂起を結構するが失敗。
やがて同士のハリーらとともにアイルランド義勇軍を結成する。
解説・感想：アイルランド独立運動の知られざる英雄コリンズの激動の生涯を、 アイルランド出身のジョーダンが映画化。「シンドラーのリスト」のアイルランド出身リーアム・ニーソンがコリンズを演じ、
ベネチア映画祭で主演男優賞に輝いた。ベネチア映画祭グランプリ受賞。
脚本・監督：ニール・ジョーダン 撮影：クリス・メンゲス
出演：リーアム・ニーソン／イアン・ハート／アイダン・クインほか
「毎日が夏休み」 ★★★
WOWOW／DVD
1994年日本(パイオニアLDC=サンダンス・カンパニー) カラー94分 モノラル ビスタ
物語：出社拒否の義父に登校拒否の娘、２人は"なんでも屋"を始める。 そこで色々なハプニングが起こる。
解説・感想：原作は大島弓子の同名コミック。監督は「ガメラ」の金子修介。 監督が大島ファンだった事から、映画化となった。
義父役の佐野史郎は不思議な味わいを醸し出している。娘役は本作がデビュー作の佐伯日菜子。
軽妙なタッチが作品が描かれているが、感動できる部分もある。
製作：藤峰貞利 原作：大島弓子(角川書店・あすかコミックス刊)
脚本・監督：金子修介 撮影：柴崎幸三 音楽：大谷幸
出演：佐野史郎／佐伯日菜子／高橋ひとみ／風吹ジュン／益岡徹／黒田福美／戸田恵子／小野寺昭ほか
「マイノリティ・リポート」 ★★★
原題：MINORITY REPORT
DVD 2003年6月1日
2002年アメリカ(FOX=ドリームワークス) カラー146分 ドルビーデジタル,DTS シネスコ
物語：2054年、予知能力者プリコグの力で犯罪の未然防止が可能になった未来社会。その道の第一人者、犯罪予防局の主任刑事アンダートンはある日、自分が犯罪者となることを知る。それは何者かによる罠なのか？
解説・感想：スピルバーグとクルーズが初コンビで放った大ヒットＳＦサスペンス。フィリップ・Ｋ・ディックの原作にアレンジを加え、斬新なビジュアルで表現した映像が圧巻。マイノリティ・リポートとうのは少数報告という意味。
監督：スティーブン・スピルバーグ 原作：フィリップ・Ｋ・ディック 脚本：スコット・フランク／ジョン・コーエン
撮影：ヤヌス・カミンスキー 音楽：ジョン・ウィリアムス
出演：トム・クルーズ／コーリン・ファレル／サマンサ・モートン／マックス・フォン・シドー／ロイス・スミスほか
「マグノリアの花たち」 ★★★
原題：STEEL MAGNOLIAS
WOWOW 2001年10月15日
1989年アメリカ(トライスター) カラー119分 ドルビーステレオ ビスタ
物語：トルービィ（バートン）が経営する美容院は女たちの社交場。そこを訪ねたのは結婚間近のシェルビー（ロバーツ）と母親マリン（フィールド）だった。そのシェルビーがやがて糖尿病の発作を起こす。
解説・感想：愛と友情で結ばれた6人の女たちのドラマを、豪華男女優たちの共演で描く感動作。オフ・ブロードウェイのヒット舞台の映画化で、女性映画に定評のあるロスがウィットに富んだ演出を見せる。
補足：放送版はスタンダード(スーパー35？)での放送。
監督：ハーバート・ロス 原作・脚本：ロバート・ハーリング
音楽：ジョルジュ・ドルリュー
出演：サリー・フィールド／ジュリア・ロバーツ／シャーリー・マクレーン／ドリー・パートン／オリンピア・デュカキスほか
「ＭＡＫＯＴＯ」 ★★★
DVDレンタル
2005年日本 カラー115分 DTSステレオ シネスコ
物語：死者の霊が見えると言う能力を持つ監察医・白川真言は、事件や事故により彼の解剖室に運ばれて来た人たちのこの世に遺した想いを読み取り、
それを晴らし成仏させてやることが自分の使命だと思っていたが…
解説・感想：霊視能力を持つ男の前に霊となって現れた妻の、死の真相を巡る哀しく切ない愛の物語。
監督は本作が映画初監督作品となる、「踊る大捜査線」の脚本家として有名な君塚良一。郷田マモラによる同名原作コミックを基に君塚監督自ら脚色も担当している。
監督・脚色：君塚良一 原作：郷田マモラ
撮影：林淳一郎 音楽：川井憲次 美術：丸尾知行
出演：東山紀之／和久井映見／室井滋／哀川翔／ベッキー／別所哲也／三輪ひとみ／武田鉄矢／りりィ／河合美智子／佐野史郎／中島啓江／小堺一機ほか
「マジェスティック」 ★★★
原題：THE MAJESTIC
DVD
2001年アメリカ(ワーナー) カラー153分 ドルビーステレオ,DTS,SDDS ビスタ
物語：1950年代のハリウッド。新進脚本家ピーターは共産党員と疑われる。そんな時、交通事故から記憶を失い、ある町に辿り着く。そこで彼は閉鎖された映画館「マジェスティック」の館主ハリーの息子で、第2次世界大戦の英雄ルークを間違えられてしまう。
解説・感想：赤狩りの暗い時代を背景に、記憶喪失の男が映画館を再建し、町の人々に希望を与える姿を描いたヒューマンドラマ。監督は「ショーシャンクの空に」「グリーンマイル」のフランク・ダラボン。
監督：フランク・ダラボン 脚本：マイケル・スローン 音楽：マーク・アイシャム
出演：ジム・キャリー／マーティン・ランドー／ローリー・ホールデン／ジェームズ・ホイットモアほか
「マスク・オブ・ゾロ」 ★★★
原題：THE MASK OF ZORO
WOWOW 2000年3月4日(最強宣言2days)
1998年アメリカ(トライスター) カラー138分 ドルビーステレオ,DTS,SDDS シネスコ
物語：スペイン貴族の圧政の苦しむ農民を助ける仮面のヒーロー、ゾロ(ホプキンス)。
しかし、家族を奪われ投獄されて20年。脱獄した彼は、偶然出会ったアレハンドロ(バンデラス)という若者を
新たなゾロとして鍛え、復讐のチャンスをうかがう。
解説・感想：今まで何度も映画化されたヒーロー、ゾロ。 今回はスピルバーグ製作総指揮のもと、新旧２人のゾロが活躍する。
監督：マーティン・キャンベル 脚本：ジョン・エスコウほか 音楽：ジェームズ・ホーナー
出演：アントニオ・バンデラス／アンソニー・ホプキンス／キャサリン・ゼタ・ジョーンズほか
「マタンゴ」 ★★
WOWOW 1998年8月24日
1963年日本(東宝) カラー90分 モノラル シネスコ(東宝スコープ)
物語：金持ちの笠井ほか7人の乗ったヨットが遭難し、漂流の果てに孤島にたどり着く。
食料を探しに行った一行はジャングルの奥に毒々しくも魅惑的なキノコ、マタンゴを見つける。
マタンゴを食べたものは人格も変わり、そのうち自らもキノコになってしまう。
解説・感想：東宝特撮映画の裏の顔「変形人間もの」の1本。 本多猪四郎・円谷英二という豪華な顔ぶれが参加している。
補足：放送版では、放送禁止用語で台詞が一部カットされていた。 WOWOWではオリジナルのまま放送する事が多いのだが。
製作：田中友幸 監督：本多猪四郎 特技監督：円谷英二
脚本：木村武 音楽：別宮貞雄 撮影：小泉一
出演：久保明／土屋嘉男／小泉博／太刀川寛／佐原健二／水野久美／八代美紀ほか
「マトリックス」 ★★★
原題：THE MATRIX
映画館(立川シネマシティ1) 1999年10月3日／DVD 2000年3月16日
1999年アメリカ(ワーナー) カラー136分 ドルビーデジタル,DTS,SDDS シネスコ
物語：ハッカーという別の顔を持つプログラマのネオ。ネオはある日コンピュータに写しだされた
メッセージに導かれ、モーフィアスという男と出会う。 そこでネオは自分が現実と信じていた世界が作り物である事を知る。
やがて人類の命運をかけた壮絶な戦いが始まる。
解説・感想：日本のアニメーション(特に『攻殻起動隊』『AKIRA』)や香港映画に多いに影響を受けた近未来アクション大作。
かつてないVFX(視覚効果)を見る事ができる。特にブレット・タイム(マシンガン)撮影は見所。
今後のＳＦ映画に多いに影響を与えるだろう。なお、「マトリックス２」「マトリックス３」も製作が予定されている。
補足：DVDは３種類のバージョンが発売されている。特別版はプレイステーション２の発売に合わせて急遽発売を１週間早めた。
そのおかげか、歴代最高の売り上げを記録した。
脚本・監督：ウォシャウスキー兄弟 製作：ジョエル・シルバー
撮影：ビル・ポープ 美術：オーウィン・パタソン
出演：キアヌ・リーブス／ローレンス・フィッシュバーン／キャリー＝アン・モス／ヒューゴ・ウィービングほか
「マトリックス リローデッド」 ★★★
原題：THE MATRIX RELOADED
映画館(広島ルーブル) 2003年6月14日
2003年アメリカ(ワーナー) カラー138分 ドルビーデジタル,DTS,SDDS シネスコ
物語：反乱軍のリーダー、モーフィアス(ローレンス・フィッシュバーン)は、救世主ネオ(キアヌ・リーヴス)が戦いに決着をつけてくれることを疑わなかったが、ネオには葛藤があった。
ネオとトリニティー(キャリー=アン・モス)とモーフィアスは、再びマトリックスへ乗り込み、総力戦を開始。
やがてネオは、マトリックスの設計者(ヘルムート・バカイティス)と対面する。
解説・感想：人工知能に支配された仮想現実空間で、人類を守るために立ち上がった救世主たちの活躍を描く人気SF3部作の第2章。
主要スタッフ・キャストは前作から受け継いでいる。撮影用に作られたハイウェイでのアクションは迫力満点。
監督・脚本：ラリー・ウォシャウスキー／アンディ・ウォシャウスキー
撮影：ビル・ポープ 音楽：ドン・デイヴィス 美術：オーウェン・ペイターソン
出演：キアヌ・リーヴス／ローレンス・フィッシュバーン／キャリー・アン・モス／ヒューゴ・ウィーヴィング／ジャダ・ピンケット・スミス／グロリア・フォスター／モニカ・ベルッチほか
「マトリックス レボリューションズ」 ★★★
原題：THE MATRIX REVOLUTIONS
映画館(広島ルーブル) 2003年11月9日
2003年アメリカ(ワーナー) カラー129分 ドルビーデジタル,DTS,SDDS シネスコ
物語：ネオ(キアヌ・リーヴス)は、マトリックスとマシン地帯の間にある無人地帯に取り残される。眠り続けるネオを見守るトリニティー(キャリー=アン・モス)。
マシン軍がザイオンに突き進む中、勇敢な市民の志願者に支えられたザイオン軍は、必死の攻防を試みる。
一方、はぐれプログラムとなったスミス(ヒューゴ・ウィーヴィング)は、パワーを増しすぎて制御不能になり、今や現実世界とマトリックスもろともマシン帝国をも破壊しようとする脅威になっていた。
解説・感想：人気SF3部作の完結編。前作のリローデットと続けて公開された。監督・製作総指揮・脚本は、シリーズ前作に続きラリー&アンディのウォシャウスキー兄弟。
監督・脚本：ラリー・ウォシャウスキー／アンディ・ウォシャウスキー
撮影：ビル・ポープ 音楽：ドン・デイヴィス 美術：オーウェン・ペイターソン
出演：キアヌ・リーヴス／ローレンス・フィッシュバーン／キャリー・アン・モス／ヒューゴ・ウィーヴィング ／ジャダ・ピンケット・スミス／モニカ・ベルッチ／コリン・チャウほか
「真夜中の弥次さん喜多さん」 ★★
WOWOW
2005年日本 カラー124分 ドルビーデジタル ビスタ
物語：ワイルドで熱い男、弥次郎兵衛(長瀬智也)と、ヤク中の役者、喜多八(中村七之助)。ふたりはディープに愛し合う恋人同士だ。
喜多さんのヤク中を治すため、そしてリヤルを探すため、お伊勢さまを目指してふたりは東海道の旅に出る。
解説・感想：人気脚本家・宮藤官九郎の初監督映画。原作は、十返舎一九の『東海道中膝栗毛』を基に、漫画家・しりあがり寿が描いた『真夜中の弥次さん喜多さん』『弥次喜多 in deep』『小説 真夜中の弥次さん喜多さん』の3作。
監督・脚本：宮藤官九郎 原作：しりあがり寿
撮影：山中敏康 美術：中澤克巳
出演：長瀬智也／中村七之助／小池栄子／阿部サダヲ／柄本佑／寺島進／竹内力／板尾創路／桑幡壱真／古田新太ほか
「マルコヴィッチの穴」 ★★★
原題：BEING JOHN MALKOVICH
WOWOW
1999年アメリカ(ユニバーサル) カラー113分 ドルビーデジタル ビスタ
物語：売れない人形使いのクレイグは、７½階にあるヘンな会社に就職。ある日、偶然に見つけた扉を開けると、そこは俳優ジョン・マルコビッチの脳に通じていた！しかも15分だけ彼になれるのであった！
解説・感想：監督のジョーンズと脚本のカウフマンがオスカー候補となり、その奇抜な発想で度肝を抜いた超異色作。マルコビッチ本人の他、スッピン顔のディアスらの個性派たちの演技も楽しい。豪華カメオにも注目！
監督：スパイク・ジョーンズ 脚本：チャーリー・カウフマン
音楽：カーター・バーウェル
出演：ジョン・キューザック／キャメロン・ディアス／キャスリン・キーナー／ジョン・マルコビッチほか
「マルタイの女」 ★★★
WOWOW
1997年日本(東宝=伊丹プロダクション) カラー132分 ドルビーステレオ ビスタ
物語：女優のビワコ(宮本)は、カルト集団が絡んだ殺人事件を目撃。 そして彼女は証言台に立つ決心をするが、彼女に魔の手が伸び、
立花(西村)と近松(村田)の2人の刑事が身辺警護にあたる事になる。
解説・感想：伊丹十三の遺作となった、監督第10作。 監督自身の体験から生まれた警護ドラマで、マルタイとは警護対象の意味。
西村雅彦がいい味出してる。
製作：玉置泰 監督・脚本：伊丹十三 音楽：本多俊之 撮影：前田米造
出演：宮本信子／西村雅彦／村田雄浩／高橋和也／津川雅彦／江守徹／伊集院光／名古屋章ほか
「マルホランド・ドライブ」 ★★★
原題：MULHOLLAND DRIVE
DVD
2001年アメリカ=フランス カラー147分 ドルビーデジタル ビスタ
物語：マルホランド・ドライブで車の衝突事故が起こる。ただ一人生き残ったブルネットの女は、記憶をなくしていた。女は有名女優ルースの留守宅に身を潜めていたが、ルースの姪のベティに見つかってしまう。
解説・感想：記憶喪失に陥った女をめぐって摩訶不思議な世界が展開する、「ツイン・ピークス」の異才デビッド・リンチならではの妖しくも美しいワンダー・ミステリー。内容は難解だが、終盤の展開が本当の物語だとすると、なんとなく分かってくると思う。主演のワッツが迫力の演技を見せる。
カンヌ映画祭監督賞受賞。
監督・脚本：デビッド・リンチ 音楽：アンジェロ・バダラメンディ
撮影：ピーター・デミング
出演：ナオミ・ワッツ／ローラ・ハリング／ジャスティン・セロー／アン・ミラーほか
「Mr.インクレディブル」 ★★★
原題：The Incredibles
DVD
2004年アメリカ(ディズニー) カラー115分 ドルビーデジタルサラウンドEX,DTS,SDDS シネスコ
物語：世界の多くの危機を救ってきたスーパー・ヒーローたち。しかし15年前、その破壊力に満ちたスーパー・パワーが一般市民の被害を拡大していると訴えられ、敗訴。今後、スーパー・ヒーローとして活動することを禁じられてしまう。
世界有数のスーパー・ヒーローだったMr.インクレディブルも、一般市民として生活することを余儀なくされる。
そのころ、元ヒーローたちが次々に行方不明になる事件が、世界中で勃発していた。
解説・感想：家族全員がスーパー・パワーの持ち主である一家が、世界の命運をかけて立ち上がる姿をユーモラスに描いたファミリー・アニメーション。ピクサー&ディズニー共同による長編フルCGアニメの第6弾。
監督はブラッド・バード。元々ブラッド・バードがワーナーの2Dアニメとして制作していたが、ワーナーのアニメ部門閉鎖に伴い、ピクサーで3Dアニメとして制作する事になった。
監督：ブラッド・バード 製作総指揮：ジョン・ラセッター
撮影：アンドリュー・ヒメネズ 音楽：マイケル・ジアッチーノ
声の出演：クレイグ・Ｔ・ネルソン／ホリー・ハンター／スペンサー・フォックス／サラ・ヴァウエル／サミュエル・L・ジャクソン／ジェイソン・リー／エリザベス・ペーニャ／ブラッド・バードほか
「ミスト」 ★★★
原題：THE MIST
WOWOW
2007年アメリカ カラー125分 ドルビーデジタル,DTS,SDDS ビスタ R-15
物語：嵐の翌日、スーパーへ買い出しに出掛けたデヴィッド（トーマス・ジェーン）。軍人やパトカーが慌ただしく街を往来し、あっという間に店の外は濃い霧に覆われた。
設備点検のために外に出た店員のジム（ウィリアム・サドラー）が不気味な物体に襲われると、店内の人々は次第に理性を失いはじめる。
解説・感想：『ショーシャンクの空に』『グリーンマイル』のコンビ、原作スティーヴン・キングと監督フランク・ダラボンが描くパニック・ミステリー。
原作は、スティーヴン・キングの中編小説『霧』。霧の中に潜む謎の生物に恐怖し、常軌を逸していく人々の姿を描く。エンディングは、原作とは異なるもので、完全に映画オリジナル。非常に後味悪い最後になっている。
監督：フランク・ダラボン 製作総指揮 リチャード・サパースタイン／ボブ・ワインスタイン／ハーヴェイ・ワインスタイン
原作：スティーヴン・キング 脚本 フランク・ダラボン 音楽：マーク・アイシャム 撮影：ロン・シュミット
出演：トーマス・ジェーン／マーシャ・ゲイ・ハーデン／ローリー・ホールデン／アンドレ・ブラウアー／トビー・ジョーンズ／ウィリアム・サドラー／ジェフリー・デマンほか
「Mr.&Mrs.スミス」 ★★
原題：Mr. and Mrs. Smith
WOWOW
2005年アメリカ カラー120分 ドルビーデジタル,DTS シネスコ
物語：南米コロンビアで、建築業者のジョン(ブラッド・ピット)とコンピューター・プログラマーのジェーン(アンジェリーナ・ジョリー)は運命的な出会いを果たし、すぐに結婚してスミス夫妻となった。
だが、ジョンの裏の顔は一匹狼の殺し屋で、ジェーンの裏の顔は暗殺エージェントのエースだった。
解説・感想：正体を知らないまま結婚した敵対する組織のプロの暗殺者同士の夫婦の争いと絆を描くラヴ・アクション。
監督：ダグ・リーマン 脚本：サイモン・キンバーグ 撮影：ボジョン・バッゼリ
音楽：ジョン・パウエル 美術：ジェフ・マン
出演：ブラッド・ピット／アンジェリーナ・ジョリー／アダム・ブロディ／ケリー・ワシントン／ヴィンス・ヴォーンほか
「魅せられて」 ★★★
原題：STEALING BEAUTY
WOWOW 1998年10月26日
1996年米=英=伊=仏(FOXサーチライト) カラー119分 ドルビーデジタル シネスコ
物語：母の死後、父親探しにイタリアのトスカーナを訪れたルーシー。 そこには母の親友夫婦や白血病の劇作家などが住んでいた。彼らはルーシーの美しさに魅せられ、
彼女も大人の世界を垣間見る。
解説・感想：巨匠ベルトリッチが16年ぶりに母国イタリアを舞台にした作品。 タイラーは本作で"ミューズの輝き"と評判になった。最後にはついに少女から大人になる。
監督：ベルナルド・ベルトリッチ 脚本：スーザン・ミノー
音楽：リチャード・ハートエレー 撮影：ダリウス・コンジ
出演：リブ・タイラー／ジェミレー・アイアンズ／カルロ・チェッキ／ジャン・マレーほか
「未知空間の恐怖 光る眼」 ★★★
原題：VILLAGE OF THE DAMNED
WOWOW 1998年8月28日(夏休みＳＦ大特集)
1960年イギリス(MGM) モノクロ78分 モノラル スタンダード
物語：イギリス南部の小さな村の村人全員が一時的に失神状態に陥った。 それから2ヶ月後、若い女性12人が妊娠し、やがて生まれた12人の赤ん坊達は、
みな金髪で、異常に高い知能と、光る眼を持ち、光る眼で人々を操る事ができた。
解説・感想：ジョン・ウィンダムのＳＦ小説「呪われた村」の映画化で、 静かな宇宙人の侵略を描いた異色作。「光る眼」は本作のリメイク版。
製作：ロナルド・キノッチ 監督・脚本：ウルフ・リラ
原作：ジョン・ウィンダム 脚本：スターリング・シリファントほか
出演：ジョージ・サンダース／バーバラ・シェリー／マイケル・グウィンほか
「未知との遭遇」 ★★★
原題：CLOSE ENCOUNTERS OF THE THIRD KIND
劇場公開版
Blu-ray
1980年アメリカ(コロムビア) カラー135分 ドルビーステレオ シネスコ
特別編
NHK BS2(特別編)／Blu-ray
1980年アメリカ(コロムビア) カラー132分 ドルビーステレオ シネスコ
ファイナルカット版
NHK HiVision(ファイナル・カット版)／DVD(デラックス・コレクターズ・エディション)／Blu-ray
1980年アメリカ(コロムビア) カラー137分 ドルビーステレオ シネスコ
物語：町一帯の停電を調べていた電気技師のロイは、UFOを目撃した後、とりつかれたように荒原の山、デビルズ・タワーへ向かう。そこで地球人は宇宙人との感動的な驚くべき交歓を体験する。そしてロイは…。
解説・感想：特別編は1977年の劇場公開版(135分)をスピルバーグ自ら再編集し、 空母内部などのシーンや「星に願いを」のエンディングを追加したもの。
ファイナル・カット版は特別編の空母内部シーンやエンドクレジットが変更されたもの。
原題は「第３種接近遭遇」という意味。友好的な宇宙人を描いた名作。
でも、最後の宇宙人が子供がタイツを着ただけっていうのはどうかと思う。
補足：現在、一番入手しやすいコレクターズエディションLD-BOX、ビデオ、DVDはどれも
ファイナル・カット版の本編(137分)とメイキング(140分)が収録されている。
最近NHK等で特別編として放送されているのは実はファイナル・カット版。
製作：ジュリア・フィリップス／マイケル・フィリップスプロ
監督・脚本：スティーブン・スピルバーグ 音楽：ジョン・ウイリアムス
出演：リチャード・ドレイファス／フランソワ・トリュフォー／テリー・ガーほか
「M:I-2」 ★★
原題：M:I-2 MISSION : IMPOSSIBLE II
WOWOW 2002年5月
2000年アメリカ(パラマウント) カラー124分 ドルビーデジタル,DTS,SDDS シネスコ
物語：イーサン・ハントに下された新たな指令は、かつての仲間で今は悪の首領アンブローズから殺人ウィルスを奪還すること。作戦のために女泥棒ナイアを仲間に入れるが…。
解説・感想：大ヒットした前作に続き、今回も製作を兼ねたクルーズがアクションの達人ウーと絶妙のコラボレーション。前作とは雰囲気の異なった作品になっている。冒頭のロッククライミングからバイク・アクションまで生スタントのクルーズの奮闘ぶりも必見。
監督：ジョン・ウー 脚本：ロバート・タウン 音楽：ハンス・ジマー／BT
脚本：ジェフリー・Ｌ・キンボール
出演：トム・クルーズ／ダグレー・スコット／サンディ・ニュートン／ビング・レイムズほか
「ミッション・トゥ・マーズ」 ★★
原題：MISSION TO MARS
WOWOW 2002年1月3日
2000年アメリカ(タッチストーン) カラー114分 ドルビーデジタル,DTS,SDDS シネスコ
物語：2020年。地球から火星に到着した探査隊のチームが砂嵐に遭遇し、連絡が途絶える。すぐさま向かった救助隊も、途中で1人が宇宙空間に放り出されてしまう。火星に着いた彼らがそこで見たものは…！
解説・感想：デ・パルマにとって初めての本格的SF超大作。火星の遺跡とか、個人的には設定が頂けない。
監督：ブライアン・デ・パルマ 脚本：ジム・トーマス／ジョン・トーマスほか
音楽：エンニオ・モリコーネ
出演：ゲーリー・シニーズ／ティム・ロビンス／ドン・チードルほか
「ミッション・トゥ・マーズ 火星からの緊急リポート」 ★★
原題：SPECIAL REPORT:JORNEY TO MARS
WOWOW 1998年8月30日(夏休みＳＦ大特集)
1996年アメリカ カラー87分 ステレオ スタンダード
物語：西暦2000年。人類初の火星コロニー建設に向けて旅立った有人宇宙船デスティニー号の
火星到着が近づく。地球のテレビでは特別番組が始まるが、船内や地上で様々なアクシデントが起こるが、
なんとか火星に着陸する。しかし、そこで見たものは？
解説・感想：ＶＴＲ映像のＴＶムービー。作品全体がテレビの特別番組仕立てにしてあり、
ある意味リアルな作品。日本未公開で、今回の放送が本邦初公開だった。 最後の中途半端な終わりかたは何とかしてほしい。
監督：ロバート・マンデル 脚本：レイシャ・ドラチコビッチ
音楽：マーク・スノウ 撮影：ビル・クレイジェス
出演：ジャッジ・ラインホールド／キース・キャラディーン／アルフレ・ウッダードほか
「身代金」 ★★★
原題：RANSOM
ディレクターズカット版
WOWOW 1998年8月16日(メガヒット劇場/夏休みサスペンス大特集)
1996年アメリカ(タッチストーン) カラー140分 ドルビーデジタル ビスタ
物語：実業家ミューレンのひとり息子が誘拐され、身代金200万ドルを要求される。 しかし、ＦＢＩのミスで金の引き渡し失敗し、ミューレンはその金を犯人の首にかける
懸賞金にすり替え、額も400万ドルに引き上げる。
解説・感想：「リーサル・ウエポン」３と４にも出演したギブソンとレネ・ルッソが共演。
名匠ハワード監督によるサスペンス話題作。 本編は劇場公開より18分長いバージョン。心理描写にさらなる奥行きが生まれた。
監督：ロン・ハワード 脚本：リチャード・プライス
音楽：ジェームズ・ホーナー
出演：メル・ギブソン／レネ・ルッソ／ゲーリー・シニーズほか
「ミミック」 ★★
原題：MIMIC
WOWOW 1999年2月21日(メガヒット劇場)
1997年アメリカ(ディメンション) カラー106分 ドルビーデジタル,SDDS ビスタ
物語：近未来のＮＹ。昆虫学者スーザンは、ゴキブリが媒介する伝染病をくいとめるため、
遺伝子操作で新種の生物"ユダの血統"を創り出す。そのおかげで伝染病はなくなっが、
ユダは1世代限りで死滅する事なく、3年後に異常発生を始める。
解説・感想：昆虫が人間の姿に擬態(ミミック)するという恐怖を描いたホラー。 オープニング・タイトルは「セブン」のオープニングも担当したカイル・クーパー。
オープニングでは一瞬日本語が写るので日本と関係あるかと思ったら、全然関係なかった。
監督・脚本：ギジェルモ・デル・トーロ 脚本：マシュー・ロビンスほか
音楽：マルコ・ベルトラミ 撮影：ダン・ラウストセン
出演：ミラ・ソルビノ／ジェレミー・ノーサム／ジョシュ・ブローリンほか
「ミュージック・オブ・ハート」 ★★★
原題：MUSIC OF HEART
WOWOW
1999年アメリカ(ミラマックス) カラー124分 ドルビーデジタル,SDDS ビスタ
物語：夫に去られ、２人の息子を抱えるロベルタは、ハーレムでバイオリン教室を開く。最初は反発していた親や子供たちも彼女に魅了され、10年で人気教室へと成長。が、市の予算削減で教室が存亡の危機に。
解説・感想：ストリープが実在のバイオリン教師を熱演した実話を基にした感動作。スターンら世界的バイオリニストが大挙出演したカーネギーホールのコンサートは特に感動的。監督が「エルム街の悪夢」などのホラーの鬼才クレイブンというのは意外。
監督：ウェス・クレイブン 原作：ロベルタ・ガスパーリ
脚本：パメラ・グレイ 音楽：メイソン・ダーリング
出演：メリル・ストリープ／アンジェラ・バセット／グロリア・エステファンほか
「ミュンヘン」 ★★★
原題：MUNICH
WOWOW
2005年アメリカ カラー164分 ドルビーデジタルサラウンドEX,DTS-ES,SDDS シネスコ
物語：1972年9月5日、ミュンヘン・オリンピック開催中、パレスチナ・ゲリラ “黒い九月”により11人のイスラエル選手が殺害される事件が起こった。
激怒したイスラエル機密情報機関モサドは、暗殺チームを編成して報復を企てる。
解説・感想：ミュンヘン・オリンピックで起きたイスラエル選手団襲撃事件に対する、暗殺チームの報復の過程を描いた社会派サスペンス。
原作はジョージ・ジョナスの『標的(ターゲット)は11人 モサド暗殺チームの記録』。
監督はスティーブン・スピルバーグ。撮影・音楽・編集はいつものスピルバーグ組。
監督：スティーヴン・スピルバーグ 原作：ジョージ・ジョナス 脚本：トニー・クシュナー／エリック・ロス
撮影：ヤヌス・カミンスキー 音楽：ジョン・ウィリアムス 編集：マイケル・カーン
出演：エリック・バナ／ダニエル・クレイグ／シアラン・ハインズ／マチュー・カソヴィッツ／ハンス・ジッヒラー／ジェフリー・ラッシュ／アイェレット・ゾラー／ギラ・アルマゴール／マイケル・ロンズデイル／マチューア・マルリック／モーリッツ・ブライブトロイ／ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ／メーレト・ベッカーほか
「未来世紀ブラジル」 ★★★
原題：Brazil
NHK BS2 1998年1月31日(土曜映画劇場)
1985年イギリス=アメリカ カラー143分 ドルビーステレオ ビスタ
物語：コンピュータに管理された某国の情報局に勤務するサム(プライス)は、 美女と空飛ぶ夢を見る。やがてテロリストと間違えられて逮捕された靴職人宅を調査で訪れた彼は、
夢の中の美女に似合う。
解説・感想：鬼才ギリアムによる未来的イメージがユニーク。 サンバ曲「ブラジル」がラストに効果的に使われている。キネマ旬報8位。
劇場公開版(143分)の他に会社側の都合で編集された94分バージョンが存在する。
普通なら、会社側で編集されたものが公開されるのだが、あれこれ監督が手をまわしてオリジナル版の公開にこぎつけたのだ。
ギリアム監督は元々アニメーターだけあって、画面作りは凝りすぎるほど凝っている。
特に最後のショット等は多くの人の目に焼き付いている風景だろう。
監督：テリー・ギリアム 音楽：マイケル・アーノルド・ケイメン
脚本：テリー・ギリアム／トム・ストッパート／チャールズ・マッケオン
出演：ジョナサン・プライス／ロバート・デ・ニーロ／イアン・ホルム／キム・グライストほか
「未来の想い出 Last Christmas」 ★★
WOWOW
1992年日本(東宝) カラー119分 ステレオ ビスタ
物語：売れない漫画家の遊子と占い師の銀子は一度死んで10年前に生き返る。流行の漫画を先取りして
売れっ子になる遊子と、競馬や株で儲ける銀子だが、二人は再び死んで生き返ることになる。
解説・感想：藤子・Ｆ・不二雄の原作を元に「(ハル)」の森田芳光監督が映画化。 藤子・Ｆ・不二雄や、有名漫画家がちらっと出演する。
実は映画と原作とは話が全然違っていて、原作は主人公が漫画家の男で、 水谷晶子という女性との恋を描いた作品である。
何度も生き返るのと、ゴルフで死ぬのは映画も原作も共通している。
製作：鈴木光 監督：森田芳光 原作：藤子・Ｆ・不二雄
音楽：加古隆 撮影：前田米造
出演：工藤静香／清水美砂／デビッド伊藤／和泉元彌／唐沢寿明／眞行寺君枝／橋爪功／鈴木京香／うじきつよし／宮川一朗太ほか
「未来惑星ザルドス」 ★★
原題：Zardos
WOWOW 1998年7月29日(夏休みＳＦ大特集)
1973年イギリス(FOX) カラー107分 モノラル スタンダード
物語：文化が滅んだ後の世界。荒涼とした下界を統率する一族の長ゼッド(ショーン・コネリー)は、
巨大な首像ザルドスに潜り込み、理想郷ボルテックスに侵入。そこには不死の人々が住んでいた。
そこでゼッドは彼らの望んだ「死」をもたらす。
解説・感想：「ザ・ジェネラル」で、カンヌ映画祭監督賞を受賞した英国出身の鬼才ブアマン監督が、
「人はなぜ生き死ぬのか」という永遠の問いに挑んだ野心作。 後半では、幻想的な描写が多く、とても一度では理解できず、カルトな人気を得ている。
監督・製作・原案・脚本：ジョン・ブアマン
音楽：デビッド・モンロー 撮影：ジェフリー・アンズワース
出演：ショーン・コネリー／シャーロット・ランプリング／セーラ・セステルマンほか
「みんなのいえ」 ★★★
英題：ALL ABOUT OUR HOUSE
映画館(広島宝塚3) 2001年6月16日
2001年日本(東宝) カラー115分 ドルビーデジタル ビスタ
物語：マイホームを建てることになった若い飯島夫婦。 家のデザインには妻・民子の後輩の新進デザイナー柳沢、
建築には妻の父親である長一郎に依頼する。 しかし、二人は対立し、脚本家である夫・直介は右往左往する。
解説・感想：三谷幸喜が自らの経験を基に作ったホームコメディ。
実際、三谷幸喜の妻である小林聡美の父親は大工で、家の建築を依頼していた。
そして、同じようにデザイナーと対立があったそうだ。
映画の話自体は割と淡々として続き、大して盛り上がりもなく終わってしまうのが残念。
ちょい役のゲストで明石家さんま、香取慎吾、真田広之なども出演している。
脚本・監督：三谷幸喜 音楽：服部隆之
出演：唐沢寿明／田中邦衛／田中直樹／八木亜希子／白井晃ほか
「MW -ムウ-」 ★★
映画館(109シネマズ広島)
2009年日本 カラー130分 ドルビーデジタル シネスコ PG-12
物語：16年前、ある島の島民全員が死亡した事件は政府によって隠ぺいされるが、二人の少年が奇跡的に生き延びた。その一人でエリート銀行員となった結城美智雄（玉木宏）の裏の顔は冷酷な殺人鬼で、神父となった賀来裕太郎（山田孝之）は結城を救済しようと苦悩する。
解説・感想：漫画界の巨匠、手塚治虫の作品の中でも、過激な内容から禁断の問題作と呼ばれてきた「MW（ムウ）」を映画化。少年時代に経験した事件の復讐（ふくしゅう）のため冷酷な殺人鬼となった主人公を、今回が初の悪役となる玉木宏が熱演する。アクションに力が入ってはいるが、かなり無理のある設定。物語も分かりづらい。
監督：岩本仁志 原作：手塚治虫
脚本：大石哲也／木村春夫 音楽：池頼広
出演：玉木宏／山田孝之／石橋凌／石田ゆり子／山本裕典／山下リオ／風間トオル／デヴィッド・スターズィック／鶴見辰吾／林泰文／中村育二／半海一晃／品川徹ほか
「蟲師」 ★
映画館(広島バルト11)
2006年日本 カラー131分 ドルビーデジタル ビスタ
物語：100年前の日本。時に人間にとりつき、不可解な自然現象を引き起こす「蟲」と呼ばれる生き物がいた。
蟲の謎を紐解き、人々を癒す能力を持つ者は”蟲師”と呼ばれた。ギンコ(オダギリ ジョー)もその蟲師の一人だった。
解説・感想：精霊でも生物でもない妖しい生きもの「蟲」が起こす様々な現象を鎮める“蟲師”の旅を描く、ファンタジー・ドラマ。
漫画家・漆原友紀の同名作を原作に、「ＡＫＩＲＡ」等の大友克洋が監督。大友克洋の長編実写作品はこれが初。
一応、原作にある話を繋いであるが、細かい部分でかなり原作と異なる。後半は完全なオリジナルで、原作の雰囲気を完全に崩壊させている。
監督：大友克洋 原作：漆原友紀 脚本：大友克洋／村井さだゆき
撮影：柴主高秀 音楽：蓜島邦明 美術：池谷仙克
出演：オダギリ ジョー／蒼井優／大森南朋／李麗仙／りりィ／クノ真季子／守山玲愛／稲田英幸／江角マキコほか
「メメント」 ★★★
原題：MEMENTO
DVDレンタル 2002年10月5日
2000年アメリカ カラー113分 ドルビーデジタル シネスコ
物語：妻をレイプされて殺されたショックから前向性健忘症に冒されたレナード。10分しか記憶が保てない彼は手がかりを写真に撮り、メモを書き、大事な事をタトゥーに彫りながら、犯人捜しに奔走するが…。
解説・感想：物語の最後から時間軸が逆に進行する斬新で大胆な手法で描いた「リワインド・ムービー」。衝撃的なラストが話題になり、全世界で大ヒットした。アカデミー脚本・編集賞候補にもなった革新的な作品。
補足：DVD版は時間軸に沿って再生するモードが付いている。これで謎の解明がやりやすくなる？
監督・脚本：クリストファー・ノーラン
撮影：ウォリー・フィスター
出演：ガイ・ピアーズ／キャリー=アン・モス／ジョー・パントリアーノ／ラス・フェガほか
「メリーに首ったけ」 ★★
原題：THERE'S SOMETHING ABOUT MARY
WOWOW 2000年10月8日
1998年アメリカ(FOX) カラー120分 ドルビーデジタル ビスタ
物語：キュートな美女メリーは高校生のときから男の子にモテモテ。 そんな彼女の事を今も忘れられないテッドは、保険調査員パットに探らせるが、
メリーに惚れたパットは、彼女は子持ちのデブと嘘の報告をする。しかし、 その嘘がバレ、テッドは彼女に会いに出かける。
解説・感想：人気絶頂のキャメロン・ディアスの魅力が詰まった爆笑コメディ。 個性的な男性陣も奮闘。でも、下ネタが多い。
監督・脚本：ピーター・ファーリー＆ボビー・ファーリー
脚本：エド・デクターほか 音楽：ジョナサン・リッチマン
出演：キャメロン・ディアス／ベン・スティラー／マット・ディロンほか
「メン・イン・ブラック」 ★★
原題：MAN IN BLACK
WOWOW 1999年12月27日／DVD(リミテッドエディション) 2000年10月5日
1997年アメリカ(コロムビア) カラー99分 ドルビーステレオ,DTS,SDDS ビスタ
物語：政府の秘密機関"ＭＩＢ"に抜擢されたＮＹ市警のジェームズ刑事は、Ｊと名を変え、
上司Ｋと共に地球上に住むエイリアンの監視に当たる。その頃、超凶暴なエイリアンがＮＹ郊外に到着していた。
解説・感想：スピルバーグ製作総指揮のＳＦヒット作。多彩なエイリアンも楽しいが、 話のテンポが早く、あっという間に終わってしまう感じ。アカデミー・メイクアップ賞受賞。
補足：DVDはコレクターズエディション盤とリミテッドエディション盤とＤＴＳ盤の3種類が発売されている。
リミテッドエディションは特典満載の２枚組で、本編はビスタ版とＴＶサイズ版の両サイズ収録されている。
ただし、特製トールケースは恐ろしく開けにくい。
監督：バリー・ソネンフェルド 脚本：エド・ソロモン
音楽：ダニー・エルフマン 製作総指揮：スティーブン・スピルバーグ
出演：トミー・リー・ジョーンズ／ウィル・スミス／リンダ・フィオレンティーノほか
「メン・イン・ブラック２」 ★★
原題：MAN IN BLACK II
DVDレンタル 2004年11月7日
2002年アメリカ(コロムビア) カラー90分 ドルビーデジタル,DTS,SDDS ビスタ
物語：地球上のエイリアンの監視するMIB捜査官Jの前に、邪悪な宇宙人サリーナが出現する。彼女の秘密を知る捜査官は引退したKだけ。Jは、記憶を消され、郵便局員として働くKの元へ。
解説・感想：大ヒットした前作から５年、名コンビが復活した。さらに派手になったエイリアンの騒動がまき起こるSFアクション。マイケル・ジャクソンが特別出演している。
監督：バリー・ソネンフェルド 脚本：ロバート・ゴードン／バリー・フェナーロ
音楽：ダニー・エルフマン 製作総指揮：スティーブン・スピルバーグ
出演：トミー・リー・ジョーンズ／ウィル・スミス／ロサリオ・ドーソン／ララ・フリン・ボイルほか
「魍魎の匣」 ★★
WOWOW 2008年
2007年日本 カラー133分 ドルビーデジタル ビスタ
物語：1952年東京。探偵の榎木津礼二郎(阿部寛)は、失踪した14歳の少女・可菜子(寺島咲)の捜索を依頼される。
榎木津は、可菜子がいる場所を見抜くが、その夜、駅のホームから可菜子が転落する。
瀕死の重傷を負った可菜子は、“匣館”と呼ばれる美馬坂医学教授の研究所へ運ばれた。
2日後、古書“京極堂”店主にして陰陽師の中禅寺秋彦(堤真一)を訪ねる。京極堂は事件を追う木場(宮迫博之)らとともに匣館へと向かう。
解説・感想：3つの事件と謎の“ハコ”をめぐる、京極夏彦原作による同名ミステリーの映画化。豪華キャストが出演。
監督・脚本：原田眞人 原作：京極夏彦
撮影：柳島克己／鈴木慎二 音楽：村松崇継 美術：池谷仙克
出演：堤真一／阿部寛／椎名桔平／宮迫博之／田中麗奈／黒木瞳／マギー／堀部圭亮／荒川良々／寺島咲／谷村美月／大森博史／大沢樹生／右近健一／池津祥子ほか
「萌の朱雀」 ★★
WOWOW
1997年日本(WOWOW=バンダイビジュアル) カラー95分 ステレオ ビスタ
物語：過疎化が進む奈良県吉野村で林業を営んできた田原孝三(國村)は、鉄道を通すトンネル工事に携わる。
一方、娘のみちる(山口)は、一緒に暮らすいとこの栄介(向平)に淡い恋心を抱いていた。そしてある日、田原が行方不明となる。
解説・感想：「J MOVIE WARS 4」の1編。河瀬直美の長編デビュー作。 とにかく静かで映像が美しい映画。カンヌ映画祭カメラドール(新人監督賞)受賞。
監督の河瀬直美はプロデューサーの仙頭武則と結婚したが、後に離婚した。
製作：仙頭武則／小林広司 監督・脚本：河瀬直美
音楽：茂野雅道 撮影：田村正毅
出演：尾野真千代／國村隼／柴田浩太郎／神村泰代／和泉幸子／向平和文／山口沙弥加ほか
「模倣犯」 ★
映画館(広島宝塚1) 2002年7月1日
2002年日本(「模倣犯」製作委員会) カラー122分 ドルビーデジタル ビスタ
物語：東京で女性が行方不明となり、10カ月後、彼女のバッグと切断された女性の右腕が見つかった。
犯人を名乗る男がメディアに電話出演し、犯人の出したヒントから別の場所で鞠子の遺体が発見される。そして、更に殺人ライヴを携帯電話に流す。
しかし、事故車から犯人らしき男たちが発見され、共犯者が別にいることを主張する人物がマスコミに登場した。経営コンサルタントの網川浩一ことピース（中居正広）だ。
解説・感想：メディアを利用し、人々を翻弄する天才犯罪者の暴走を描いたサスペンス。原作は宮部みゆきによる同名長篇だが大幅は脚色がされている。
SMAPの中居正広初主演映画として注目された。
第57回毎日映画コンクール日本映画ファン賞受賞、第45回ブルーリボン賞助演男優賞(津田寛治)受賞作品。
監督・脚本：森田芳光 音楽：大島ミチル 撮影：北信康 美術：桜井佳代
録音：橋本文雄 照明：渡辺三雄 編集：田中慎二
出演：中居正広／藤井隆／津田寛治／木村佳乃／山崎努／伊東美咲／田口淳之介／藤田陽子／寺脇康文ほか
「モンスターズ・インク」 ★★★
原題：MONSTERS,INC.
映画館(Tジョイ東広島6) 2002年5月6日(DLP)
2001年アメリカ(ディズニー/ピクサー) カラー92分 ドルビーデジタルサラウンドEX,DTS-ES,SDDS ビスタ
物語：人間の子供たちを怖がらせ、その悲鳴をエネルギーにしている怪物たちの会社モンスターズ・インク。業績No.1のサリーと相棒のマイクは親友同士。そんなある日、会社内に人間の子供が紛れ込んでしまった！
解説・感想：毎回大ヒットを連発するピクサー＆ディズニーが放った３Dアニメの大ヒット作。生き生きとしたモンスターの動き、特にサリーの毛の自然な表現に注目。主題歌もグッド。アカデミー歌曲賞受賞。
補足：劇場公開時には短編『フォー・ザ・バーズ(for the birds)』が同時上映された。
監督：ピート・ドクター 共同監督：リー・アンクリッチ／デヴィッド・シルバーマン 製作総指揮：ジョン・ラセター／アンドリュー・スタントン
原案：ピート・ドクター／ジル・カルトン／ジェフ・ピジョン／ラルフ・エッグルストン
脚本：アンドリュー・スタントン／ダニエル・ガーソン 音楽：ランディ・ニューマン 音響デザイナー：ゲイリー・ライドストローム
声の出演：ジョン・グッドマン／ビリー・クリスタル／メアリー・ギブス／スティーブ・ブシェーミ／ジェームズ・コバーンほか
日本語吹替：石塚英彦(ホンジャマカ)／田中裕二(爆笑問題)ほか
「モンタナの風に抱かれて」 ★★★
原題：THE HORSE WHISPERER
WOWOW 2000年5月2日
1998年アメリカ(タッチストーン) カラー170分 ドルビーデジタル,DTS,SDDS ビスタ(冒頭30分)／シネスコ
物語：落馬事故で友人と右足を失ってしまった13歳のグレース。彼女の愛馬もまた深い傷を負って暴れ馬になってしまったため、
母アニーは彼女らを連れて、馬の名トレーナーをモンタナに訪ねるが。
解説・感想：全米ベストセラー小説の映画化で、名優レッドフォードが自身の監督作に初主演した作品。
自然の描写が実に美しい。
補足：本作品の画面サイズは冒頭30分のみビスタで、それ以降はシネスコサイズに画面が広がる。
監督：ロバート・レッドフォード 原作：ニコライ・エバンス
脚本：エリック・ロス／リチャード・ラグラベーニス
出演：ロバート・レッドフォード／スコット・トーマス／サム・ニールほか