踊る大捜査線スペシャル/THE MOVIE 解説

踊る大捜査線特別編 湾岸事件ファイル
「青島俊作、湾岸署刑事課強行犯係を命ず」
フジテレビ系列1997年12月29日午後4時〜午後6時30分

解説:TVシリーズの総集編。総集編としてはなかなか出来が良い。ビデオ化はされていない。 各話サブタイトルは放送版タイトルと異なり、1話から順に、 「着任 サラリーマン刑事登場」「爆弾 今、尻の下にある危機」「告発 消された調書と刑事の反乱」 「決断 刑事が手帳を捨てる時」「悲鳴 その男ストーカーにつき」「監視 柏木雪乃逮捕さる」 「焦燥 タイムリミットは48時間」「哀愁 科学捜査と刑事の魂」「復讐 湾岸署大パニック」 「凶弾 雨に消えた刑事の涙」「告別 さらば愛しき刑事たち」と表示される。

(視聴率:関東13.5%)


踊る大捜査線 歳末特別警戒スペシャル
「事件多発!大混乱の湾岸署が占拠!!そしてあの男が帰って来る」
フジテレビ系列1997年12月30日午後9時〜午後11時18分
ビデオはディレクターズカット版で発売中(120分/\12,000(税別))

物語:97年12月、歳末特別警戒期間で戦場になっていた湾岸署に和久さんが指導員として、 そして警視庁警備局の室井さんからの指示で杉並署から青島が帰ってきた。しかし、青島は問題児扱いされ交通課に配属されてしまう。 ミニパトで雪乃とパトロールに出かける青島だが、パトカーが通りすぎるのを見て青島は雪乃を置いてミニパトで行ってしまう。 パトカーの行った先は小学校で女教師(原沙知絵)が若い男にケガを負わされたらしい。 そこへ、殺人事件の連絡が入り湾岸署に特別捜査本部が設置され、新管理官・新城(筧利夫)が到着した。 青島はミニパトを勝手に乗り回したせいで警務課に回されるが、すぐに生活安全課に回される。 そこで、不良少女(広末涼子)を尋問していた所、鏡(稲垣吾郎)を小学校の事件の犯人と判断、逮捕したものの、 青島はまたもや他の課へたらい回しされてしまう。そんな中、取り調べ中の鏡の姿が消えた。 気がつけば鏡は押収品の散弾銃を持ち、課長が人質にされてしまう。実は鏡は新城管理官が追っていた殺人事件の犯人でもあった。 室井は真下からの要請で特殊部隊の出動要請をする。 そして、一瞬のスキをつき、青島が鏡に飛び掛かった。その時特殊部隊が突入、事件は解決する。 事件解決後、また新たな事件が発生、青島に課長から指示がある。晴れて青島は刑事課に配属された。

解説:「踊る」初のスペシャル。スペシャルらしく、ストーリー・演出が以前よりスケールアップ。 稲垣吾郎や広末涼子、谷啓、仲間由紀恵、西岡徳馬など、豪華ゲストも登場。 冒頭カットから4分間1カットの長回しシーンが登場する。 真下は係長に、魚住は係長代理に、森下は刑事見習いに、雪乃は婦警になっている。 他に、魚住の奥さん、すみれの恋人なども登場する。 今回も「エヴァ」のパロディがあり、リポーターの綾波麗(麗は"うらら"と読むらしいが)や真下の「弐号機は初号機よりパワーアップしてますよ」という台詞などがそうだ。 クライマックスの第九のBGMは特に「エヴァ」を意識した訳ではないらしい。 ビデオ版は未公開シーンの追加、編集・音楽にも手を加えたディレクターズカット版。 鏡恭一の取り調べシーンやSAT突入シーンの一部等が追加されているそうだ。

CAST
新城賢太郎:筧利夫
鏡恭一:稲垣吾郎
不良少女:広末涼子
STAFF
脚本:君塚良一
演出:本広克行
(視聴率:関東25.4%(瞬間最高32.2%))


踊る大捜査線 番外編
湾岸署婦警物語・初夏の交通安全スペシャル

フジテレビ系列1998年6月19日午後9時〜午後10時52分(金曜エンタテイメント枠)
ビデオ発売中(95分/\2,800(税別))

物語:21歳の新人婦警・篠原夏美(内田有紀)は湾岸署にやってきた。 だが、配属先の交通課で指導担当だったのは、融通のきかないお局婦警・桑原冴子(渡辺えり子)だった。 夏美は冴子の厳しい指導にギブアップ寸前。しかもドジばかりしてしまう。 そんな中、パトロール中に一台のスピード違反車を発見、追跡する。 実はその車は捜査本部が追っていた殺人事件の犯人・片岡(本宮泰風)のものだった。 そして、片岡の車と夏美の車が睨み合うハメに。本部は逃げるように指示するが、2台の車は激突してしまう。 だが、夏美は無事で犯人も逮捕できた。大手柄で表彰された夏美は、湾岸署か去る冴子に礼を述べた。 初めて冴子は夏美をねぎらう。そして元気にパトロールに出掛ける夏美だった。

解説:「踊る」の番外編という訳で、「歳末スペシャル」で登場した谷啓演じる篠原室長の娘、夏美が主人公。 演出の本広氏は「パトレイバー」のファンという事で篠原という名前にしているという深読みもできる。 ちなみに、「パトレイバー」の漫画を書いた、ゆうきまさみは「踊る」の大ファンだとか。 「パトレイバー」を監督した押井守は奥さんが見てたので一緒に見ていたらしい。 また、藤島康介原作の「逮捕しちゃうぞ」にもリンクしている気がする。 例えば、主役の名前が夏美だし、ビデオのパッケージにはTAIHO SHICHAUZO!!!と書かれている。 そして、「逮捕」のTV版の2番目の主題歌が「踊る」と同じく「Love Soemebody」だった(ただの偶然だと思うけど)。 この番外編はTVシリーズ、スペシャルの100リンクをめざして製作されているので、「踊る」シリーズとのリンクが盛りだくさん。 オープングのカット割りは第1話そっくりだし、「踊る」のキャラも総出演する。 織田裕二はラストの登場だが、なぜか当時織田裕二が出演していたドラマ「恋はあせらず」そっくりの格好をしている。 最後には「秋のスペシャル」に繋がる内定捜査の任務が与えられている。 この番外編は脚本の君塚良一さんが多忙だったため、他の人に脚本を頼み、君塚さんは原案とチェックを担当している。

CAST
篠原夏美:内田有紀
桑原冴子:渡辺えり子
片岡:本宮泰風
STAFF
原案:君塚良一
脚本:尾崎将也
演出:本広克行
(視聴率:関東24.9%(瞬間最高31.0%)、関西30.2%)


踊る大捜査線 秋の犯罪撲滅スペシャル
「湾岸署騒然!被害者逃走の陰に恩田刑事…この危機を救えるのはやっぱりあの男か!!」
「あの湾岸署が大混乱恩田刑事に放火殺人未遂犯逃亡幇助の疑い!?その時青島、和久は室井は、そして警視庁上層部は…青島巡査部長、恩田すみれの動向監視を命ず!」(完璧版)
フジテレビ系列1998年10月6日午後9時〜午後11時14分
ハイビジョン(BS9)1998年11月22日午後9時〜午後11時(完全版)
フジテレビ系列1998年12月22日午後7時〜午後9時54分(完璧版)
ビデオは20分のシーンを追加した完全版、ハイビジョンサイズで発売中(120分/\12,000(税別))

物語:1ヶ月の内偵から湾岸署へ帰ってきた青島。そんな時、湾岸署内で放火殺人未遂事件が起きた。主犯は被害者の恋人・相良純子(大塚寧々)。 純子は成田空港で逮捕され、青島・すみれ・真下・南(池内万作)は身柄を護送する事となる。 だが、立ち寄ったドライブインで強盗犯(定岡正二・デビット伊藤)による事件が発生、 どさくさに紛れて純子が逃亡してしまう。この失態を調査するために監察官に昇進した室井がやってくる。 すみれが被害者に暴行を受けていた純子に同情して逃がしたのではないかと疑っているのだ。 潔白を証明するために青島と和久はすみれを監視する事にする。しかも、青島も真下を雪乃に監視されていた。 室井も湾岸署内を盗聴していた。そんな中、純子からすみれに電話がかかる。自首させようと2人きりで会う約束をするが、 青島も室井もそれを聞いていた。約束の時間、すみれの前に純子が現れるが、そこへ新城率いる捜査員が登場。 その時青島も登場、被害者の男も純子と同じように取り調べするように要求する。室井は以前のように冷たかった。 すみれは刑事を辞める決心をしていたが、仲間の励ましによって刑事を続ける事に。

解説:亀山PDによると今回は一番「踊る」らしくない話。映画公開直前に放送されただけあって、映画の犯人がちらっと登場している等、映画とのリンクも若干ある。 撮影は映画の撮影途中で行われたらしく、出演者はかなりハードだったそうだ。 今回は真下が課長代理に出世、魚住が係長に復帰、緒方が刑事見習いになっている。室井も出世しているが、冷酷な男になってしまっている。 すみれさん中心の話で、すみれの父や住んでいるアパートが登場する。 電話のシーンでは東京出身のはずのすみれさんが方言を使っているが、実はすみれさんは大分生まれの東京育ちで、両親は大分に住んでいる設定なのだそうだ。 本作は実はハイビジョンで撮影しており、TV放送時にはパン&スキャンのスタンダードサイズで放送された。 BS9ハイビジョンで放送された時は当然ハイビジョンサイズで放送されたが、オープニングタイトルなど一部のシーンはスタンダードサイズで作られており、 ハイビジョンでは上下が若干トリミングされていた。ビデオ版もハイビジョンサイズで収録されている。 また、ハイビジョン放送版とビデオ版は20分の未公開シーンを含み、リミックスもやり直した完全版だった。 12月22日に放送された完璧版は新撮&未公開シーンを含んだもの。 完全版ではなぜか雪乃さんの追加シーンが多かった。もちろんスリーアミーゴスのシーンも追加されている。 10月6日の放送の際は編集が終わったのが放送の30分前だったそうだ。

CAST
相良純子:大塚寧々
強盗犯:定岡正二・デビット伊藤
若い駅員:高木ブー
銀行幹部:大塚周夫
消防士幹部:萩原流行
STAFF
脚本:君塚良一
演出:澤田鎌作
(視聴率:関東25.9%(瞬間最高33.7%)、関西29.5%、広島31.8%、関東21.4%(完璧版))


深夜も踊る大捜査線/湾岸署史上最悪の3人!
フジテレビ系列1998年10月12日〜10月16日 全5話(地方により放送日が異なります)
フジテレビ系列1998年12月5日午後5時30分〜午後6時「夕方も踊る大捜査線」(地方により放送日が異なります)
亀山PDや君塚氏が登場するシーンを追加したビデオも発売中(39分/\2,800(税別))

解説:「踊る」ファン待望のスリーアミーゴスの主演作。10分枠のミニ番組だった。 しかも、毎回同じパターンで話が進行します。しかし深夜に放送された為、ネット局が少なかった。 「夕方も踊る大捜査線」は「深夜も踊る」の再編集版で多少の違いがあるそうです。 これもネット局が少なかったです。 撮影は1日で行われたようですが、ちゃんと映画のリンクもありました。 ビデオ版は亀山PDや君塚氏が登場するシーンが増えており、 本編の演出もTV放送版とは微妙に違っています。

CAST
スリーアミーゴス(神田署長:北村総一郎/秋山副署長:斎藤暁/袴田課長:小野武彦)
STAFF
脚本:君塚良一
演出:本広克行


「踊る大捜査線 THE MOVIE」完成記念番組
踊る大予告編
「秋の全国一斉バイアグラ取り締まりスペシャル」
フジテレビ系列1998年10月18日午後4時〜午後5時25分(地方によっては1時間の短縮版で放送)

物語:映画公開直前、亀川プロデューサーは警視庁の広報の人に映画を見てもらうが、 問題点を指摘され、公開が危うくなる。そんな中、小泉今日子ファンが乱入、銃を振り回す。 その時、「踊る」ファンの子供達が登場し、変な展開に。そのうち、本物の警官が乱入して事件は解決する。 子供たちはプロデューサーの計らいで映画を見せてもらえる事になる。

解説:映画公開直前に放送された予告番組。はっきりいって、つまらない。 メイキングにもなっていなかった。映画のシーンが一部公開されただけでも良しとしよう。 90分版のみ遠山景織子が登場する。

STAFF
プロデューサー:原田泉
脚本:輿水泰弘
監督:李闘士男


踊る大捜査線 THE MOVIE
「湾岸署史上最悪の3日間!」「マズいっス」
全国東宝系(約230館)1998年10月31日公開(12月11日まで)
全国東宝洋画系(177館)1998年12月12日からムーブオーバー(上映延長)
カラー119分/ドルビーステレオSR/ビスタビジョン
ビデオは6月11日レンタル開始、6月15日発売(119分/\16,000(税別))

物語:(ネタバレ注意)青島は警視庁署長会ゴルフコンペの主賓、副総監と湾岸署署長・課長の運転手をやらされていた。 夕方湾岸署に帰ってくるが、課長はブービー賞で、スモークボールを貰っていた。和久はそれをちょっとばかり頂いた。 湾岸署内では、水死体が発見され、司法解剖の結果他殺と分かる。しかも被害者の胃の中には熊のぬいぐるみが詰められていた。 他にも、時計や小銭入れ、領収書などが署内で盗まれる事件が発生した。 そんな中、本庁から捜査員、新城管理官、そして監察官から警視庁刑事部の参事官に異動した室井も湾岸署に大挙してやってきた。 どうやら、副総監が誘拐されたらしい。犯人はなぜか副総監を警察の隠語の副社長と呼んでいた。 室井は現地本部長にされ、現場の指揮をとることになった。和久はなぜか誘拐事件の捜査を自分で始めだしていた。 青島達は誘拐事件の捜査に参加させてもらえず、変死体の事件を調べていた。 真下が被害者の家でパソコンに残っていた被害者が頻繁に見ていたインターネットのサイトを見つけたらしい。 それは猟奇殺人のページで、死にたい人を募集して仮想的に殺したりするページだった。 そんな中、犯人が身代金を要求してきた。青島達はお札の番号を控える作業くらいしかさせてもらえない。 真下と雪乃は例のページの作者と会う約束をとりつけた。時刻は翌日の正午、身代金の受け渡しと同じ時間だ。

翌日、青島、真下、魚住、課長と雪乃は約束したカフェで待っていた。 本庁からは誘拐犯から電話がかかってきた時にあたりを見渡して電話を同じ口の動きをしている奴を見つけろという指示が出ていた。 やがて、雪乃の後ろのテーブルに例のページの作者が座った。日向真奈美という女(小泉今日子)だった。 雪乃とパソコンを通じて話す真奈美だが、彼女は殺しに関係しているようだった。 その時、誘拐犯から電話が掛かり、青島達はあたりを見渡した。その一瞬の間に雪乃は切りつけられ、真奈美は逃げてしまった。 一方、室井が指揮する誘拐事件の身代金受け渡しは失敗する。しかし、犯人の電話の中に青島の声が入っていた。 青島の近くに犯人がいたのだ。青島は8千人の前歴者リストをチェックされられ、さらに公安部の警官ファイルをチェックさせられる。 その頃、副総監宅に犯人から電話が掛かった。家の前に警察がいると、交渉決裂を言い渡してきた。 実際、家の前には和久がいた。和久は副総監と古くからの中で、青島と室井と同じ約束をしていたのだ。 湾岸署では、真奈美が銃とメス、熊のぬいぐるみを持ってやってきた。 真奈美は銃を撃とうとするが、弾は出ない。しかし、青島は銃を突きつけられてしまう。 その時、一人の制服警官が真奈美に飛び掛かり、真奈美は拘束される。 その制服警官は実は偽者で、窃盗犯だった。しかし、青島の領収書は知らないという。

副総監誘拐事件は公開捜査となった。プロファイリングによると犯人像は20歳以上の男性。 本庁捜査員はプロファイリングにヒットする男を調べ、所轄は検問。という判断を室井は下す。 青島は真奈美に助言を求める事にした。彼女は凶悪事件の専門家なのだ。 そして真奈美の助言によってすみれは犯人はガキだという事に気がつく。 青島たちは真奈美のホームページにアクセスしていた人のリストと 警察の未成年者ブラックリストを比較。すると該当者1名。名前は坂下始だった。 その頃和久は副総監宅前をうろついていた怪しい若者を追っていた。 そして青島に連絡しようとしていた所を犯人に殴られてゴミ捨て場に閉じ込められてしまった。 和久はそこで署長のブービー賞の商品・スモークボールが転がっていくのを見る。 その頃、青島はなにかを感じて署の屋上に出る。そこで、黒澤映画「天国と地獄」の如く 煙突から色のついた煙が出ているのを発見する。青島とすみれはすぐさまゴミ捨て場に急行する。 和久を助けた青島は捜査本部の室井に連絡、踏み込むかどうかを聞いてみた。 室井の上司たちは踏み込むな等と言う。青島は言う。
「事件は会議室で起きてるんじゃない。現場で起きてるんだ!」
室井は青島に犯人確保を命令、現場に急行した。

犯人宅に突入する青島とすみれ。家には坂下始とその仲間、そして坂下始の母がいた。 彼らは副総監の息子の同級生で、その息子から自分の父親は副社長だと聞いていたのだ。 その時、青島が坂下始の母に刺されてしまう。現場に現れた室井はすみれとともに病院に急行した。 車の中で青島は静かに目を閉じる。とはいっても、徹夜続きで寝ていただけだった。 副総監は無事発見され、事件は解決した。 誘拐事件から3日後、いつものように仕事をしていると、 すみれが副署長がこっそり領収書を破いて捨てているのを発見する。 経費の使いすぎを嘆いていた署長が副署長に指示していたらしい。署長は窃盗容疑で逮捕されてしまった。 和久と室井は病院へ青島の見舞いに来ていた。青島は早くもリハビリをしようとしていた。 和久は静かに青島を見守るのだった。

解説:ファン待望の映画版。事前のプロモーションを大々的にやっただけあって、物凄い大ヒット作となった。 今回は4つの事件が同時に起こり、今までの「踊る」よりスリリングな展開になっている。 映画だけあって、スペシャルより演出・ストーリーがパワーアップしている。 撮影は夏に行われたが、映画は冬の設定だから暑く、役者は大変だったらしい。 映画版は監督などがリンクなしとは言っていたが、実際には色々あって、捜してみるのも楽しいかも。 湾岸署の窃盗犯は「秋のスペシャル」の制服支給シーンにも登場しているし、映画の中にもいろんな所に登場している。 誘拐犯がカフェにいる場面が一瞬だけ写るのも1回見ただけでは気づかないと思う。 それと、カフェのシーンで、袴田課長が思わずメスを持ってしまう場面が一部映画館で公開直後にはあったそうです。 パンフレットのスチル写真にはこのシーンが載っています。 あと、雑誌などに掲載されたスチル写真で、映画の水死体の報告をするシーンに室井も一緒にいる写真がありましたが、 当然、本編では室井はいませんでした。 映画版では室井は監察官から警視庁刑事部参事官になっている(一部資料にある警視庁刑事局参事官から設定変更になっている)。 真下は係長へ降格、魚住も係長代理に、雪乃は刑事になっている。 本作の撮影中に亡くなった黒澤監督作品「天国と地獄」にオマージュを捧げているシーンもある。 ちゃんと生前に使用許可を取っていたそうだ。一応シリーズ完結編だが、まだ続くかもしれない。

CAST
日向真奈美:小泉今日子
坂下始:北山雅康
STAFF
プロデュース:亀山千広
脚本:君塚良一
監督:本広克行


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