新世紀エヴァンゲリオンの裏話

劇場版の話題

○「EVANGELION:DEATH(TRUE)」の冒頭
「EVANGELION:DEATH(TRUE)」の冒頭では『これが、「EVANGERION:DEATH」の本来の姿です』とテロップが表示される。「EVANGELION」を「EVANGERION」と間違えているが、現在に至るまで修正されていない。

○「Air」の戦闘シーン
量産機エヴァとの戦闘シーンの原画は磯光雄さん。 とにかく巨大感を出すようにしたらしい。 この人の原画が20カットも連続して見られるのは20世紀では最後となった。

○ゲンドウの台詞
「Air」の最後でリツコがゲンドウに撃たれる時、ゲンドウが何か喋るが口パクになっている。 この内容は秘密という事になっているが、「みんなが思っている通りの内容」だとリツコ役の山口さんは語っている。

○「THE END OF EVANGELION」スタッフロール
「THE END OF EVANGELION」のスタッフロールは螺旋状に文字が流れていく形になってましたが、長沢美樹さんの名前を誤植していたらしいです。 「REVIVAL OF EVANGELION」や劇場版BOXでは直されているようです。

○シンジの顔がほわほわーんとする所は?
実は実写。水槽の下にセルを置いて水でパシャパシャした。

○夕樹舞子は?
AVで有名な夕樹舞子は実写パートで一瞬登場するが、 にっかつのスタジオでハダカを撮影したらしい。

○「THE END OF EVANGELION」の上映時間
70分予定が80分になったらしい。

○実写パートの第三新東京市の全景は?
電車の主観も含めてほとんどCG。 下絵は多摩川べりの道路から車で撮ったらしい。 シャッターするビルも手前の鉄道ケーブルも線路のトラスもCG。 製作はMAT側の古河信明さん。

○未公開シーン
当初、かなりのシーンがカットされていたと言われていましたが、 決定稿からカットされたシーンはそれほど多くないみたいです。 大きく違うのは実写シーンとラストシーンで、 実写シーンは「THE END OF」の予告編のような担当声優さんによる芝居が予定されていたそうです。 ラストシーンは、砂浜にいる人物がシンジだけのバージョンとシンジとアスカのバージョンがあり、 結局シンジとアスカのバージョンが使われたらしいです。 なお、劇場版BOXの特典絵コンテを見ると、「Air」でのトウジ達とシンジが会話するシーンがカットされています。

○最後の台詞
「THE END OF EVANGELION」最後の台詞は「気持ち悪い」だったが、脚本・絵コンテでは「あんたに殺されるのは、まっぴらよ」となっている。 これは劇場公開時に発売された「詩篇」によって明らかにされたもので、アフレコ時に決まった台詞らしい。 では、何故「気持ち悪い」となったのかというと、諸説あって明らかにされていない。

○「シト新生」予告編
「シト新生」の予告編はTVシリーズの原画や劇場版の脚本、絵コンテなどの映像で構成されており、 音声も劇場版の脚本を基にしています。しかし製作途中だったため、「THE END OF EVANGELION」の内容も含まれています。 音声は当時、劇場版のアフレコはまだ行われてなかったため、予告編用に録ったみたいです。 TVスポットも予告編を短くした感じでした。演出は樋口真嗣さんです。 この予告編は、「シト新生」ビデオ付き前売券や、劇場版BOXで見る事ができます。 また、WOWOWで放送された「シト新生」の予告もこの予告編が一部使われていました。

○「THE END OF EVANGELION」予告編
「THE END OF EVANGELION」の予告編は実写で、メインキャストが芝居をしています。 当初の予定ではこのような実写が本編でも予定されていたようですが、監督の判断で変更されました。 この予告編は、劇場版BOXで見る事ができます。

○「エヴァンゲリオン スタイル」の表紙
第三書館から出ている「エヴァンゲリオン スタイル」の表紙は19話の原画らしきものを使用しているものの、 裏表紙を見ると、「THE END OF」に使われた原画のように見せています。 このシーンは本編でカットされたものではなく、この本をデザインした人が作り上げた偽物らしいです。 なお、本の中には本編で使われなかったレイの絵もありますが、これも偽物みたいです。

○「EOE」
「THE END OF EVANGELION」の省略形。誰が言いはじめたか定かではない。

○「22万キロ」
第26話のセリフで「22万キロ」というのが登場する。その後でF層と言っている事から「22万メートル」の間違いだと思われる。このような単位の間違いはエヴァには結構ある。


TVシリーズ、コミック版の話題
○16話のホワイトボード
ホワイトボードに書かれてある内容のほとんどが素粒子、宇宙関係(カミオカンデ(陽子崩壊,ニュートリノ観測機)の観測図、Red-Shift、インフレーション宇宙理論の図など)のもの。 ホワイトボードの文字と図形のほとんどは、10年近く前に書かれた学習研究社の「最新科学論シリーズ」という雑誌の 第7巻「最新素粒子論」の挿絵や写真をコピー、もしくは書き写したもの。

○NERVは何の略?
ニュータイプ100%コレクションには「NEO EATH OF RETARN VERERASION TEAM」(綴りがおかしいが)と書いてあるが、本編には登場しない。

○中学校の制服のモデルは?
貞本氏によると、加藤みゆきと秋元ともみ(クリスタル映像)のAVかららしい。

○トウジのジャージ
トウジのジャージには「FILA」と書かれている。 アニメでは第参話しか書かれていないが、コミック版には全て描かれている。

○コミック版
コミック版1巻、1刷,2刷は3刷以降に比べると表紙とカラーページが微妙に違う。 なお第1巻(p.39)のNERVマークの下の文字のつづりが間違っている。

○「残酷な天使のテーゼ」の間奏の歌詞は?
「Newtype」1996年1月号によれば、あえて日本語で言うなら 「ファリィア。セタ(orセパ)メッソ。ファリィア。トゥスェ」。 ただ、解読されていない古代文書による言葉を地域伝承に頼ってコーラスにしたようです。

○8月14日に北九州市のみ放送になったNHK総合のエヴァンゲリオン関連番組
内容は、まずはエヴァについての説明。 そして映画館前の行列と続いてTV版、DEATH編映像などをおり混ぜながらの34分。 碇義彦さんと庵野監督との対談がメイン。(碇さんは北九州でデザイン関連のお仕事をされているらしい) 庵野監督が学生時代に課題で作ったCMなども放送され、最後にラブ&ポップの宣伝なんかもあった。

○エヴァのフォント
本編はフォントワークスのマティスPlus-EB(庵野秀明監督は俺明朝と呼んでいる)、 LDのジャケットとかはリュウミンシリーズ、劇場版THE END OF EVANGELIONのはマティスPlus-UB。

○林原めぐみの仕事
綾波レイ役の林原めぐみはレイ以外にもペンペンやエヴァ初号機、 モブやオペレーター、MAGIの声など、沢山の役を演じている。 他の声優もいろんな役を兼任している。

○名前の由来
碇シンジ
碇:船の錨
シンジ:庵野監督の友人、樋口真嗣

六分儀ゲンドウ
六分儀:測量の道具。船の航法計算の必需品

葛城ミサト
葛城:日本海軍空母「葛城」(1944 10/15呉工廠で竣工,1946 12/22解体処分開始)
ミサト:監督が好きなマンガの主人公の名前

赤木リツコ
赤木:日本海軍空母「赤城」(1927 3/25呉工廠で竣工,1942 6/6ミッドウェー海戦で戦没)
リツコ:監督の中学時代の友人の名前

綾波レイ
綾波:日本海軍駆逐艦「綾波」(1930 4/30永田造船所で竣工,1942 11/15第3次ソロモン海戦で戦没)

惣流・アスカ・ラングレー
惣流:日本海軍空母「蒼竜」(1937 12/29呉工廠で竣工,1942 6/5ミッドウェー海戦で戦没)
ラングレー:アメリカ海軍空母「ラングレー(CV1)」(1913 4/7メーアアイランド海軍工廠で給炭艦「ジュピター」として竣工,1922 3/21空母「ラングレー」として改造完了)

冬月コウゾウ
冬月:日本海軍駆逐艦「冬月」(1944 5/25舞鶴工廠で竣工,1945 8/20門司港内で触雷沈没)

日向マコト
日向:日本海軍戦艦「日向」(1918 4/30三菱長崎造船所で竣工,1945 7/28呉空襲により大破着底、戦後解体処分)

伊吹マヤ
伊吹:日本海軍戦艦「伊吹」(建造中に日本降伏、戦後解体処分)
マヤ:日本海軍重巡「摩耶」(1932 6/30神戸川崎造船所で竣工,1944 10/23パワラン水道でアメリカ潜水艦の雷撃を受け戦没)

青葉シゲル
青葉:日本海軍重巡「青葉」(1927 9/20三菱長崎造船所で竣工,1945 7/28呉空襲により大破横転、戦後解体処理)

加持リョウジ
加持:船の舵
リョウジ:村上龍の『愛と幻想のファシズム』より、山岸良治

鈴原トウジ・相田ケンスケ
村上龍の『愛と幻想のファシズム』より、鈴原冬二、相田剣介


「鋼鉄のガールフレンド」の話題
○霧島マナの名前の由来
霧島:よく知らんが、戦艦らしい。
マナ:「王立宇宙軍」の少女マナから。

○霧島マナの声
マナの声は極秘とされていたが、実は林原めぐみ。 レイとは違った雰囲気の声を演じている。

○デートのイベント
デートのイベント決定の選択肢では、 選び方によって3種類のパターンがあります。

○エンディング
このゲームはほとんど選択肢のない紙芝居ゲームだが、 最後の選択肢で3つのエンディングが見られる。 アスカの事を考えるとアスカとラブラブに。 マナの事を考えるとマナとラブラブに。 加持に相談するとマナといい雰囲気になるのだ。

○マナのヌード
最後の選択肢でマナの事を考えると、マナが脱ぎます。 しかし、プレイステーション版やセガサターン版では倫理規定にふれるので、 トリミングしたりしているみたいです。

○画像・音声データ
音声データは普通のWAVEファイルなので自由に聞くことができます。 画像データはフリーソフトなどを捜すと見れるツールがあります。


その他の話題
○庵野監督のインタビュー内容
(エムペグ・スペシャル 1996 VoL.2庵野監督インタビューより)
・(本来の25話,26話は)世界中が1週間、庵野監督の為だけに動けば出来ただろうが、(TV版の25話,26話は)あの時点で最高の事をした。
・明るいのが好きな人はアスカ、暗いのが好きな人はレイ、長い髪が好きな人はアスカ、ショートが好きな人はレイというように両方のファンをゲットできるようにした。
・アニメをやっている自分にプライドが欲しいという理由でエヴァを作った。
・アニメはメジャーなものではなくアングラなものだ。
・エヴァは対象年齢30歳
・アニメファンにたりないのはプライド
・アニメの未来は真っ暗

○宮村優子AV出演の件
98年4月頃フライデーなどに、この話題が登場した。 それによると、宇宙企画の「新変態良い子通信」という作品に登場しているというのだ。 実際、本人にそっくりなのだが、本人が否定しているので、真相ははっきりしていない。 このビデオはかなり前に出たものですが、レンタルビデオ店によっては、まだ置いてあるそうです。 また、海賊版も出回っているようです。


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