「崖の上のポニョ」レポート

LAST UPDATED 7/27 2008

今回は初めて全国17会場で行われるアサヒ飲料の特別試写会に当たったので行って来ました。
この試写会は全国で順次行われているのですが、広島会場は7月5日で、全国最速となります。

広島島会場はALSOKホール(旧郵便貯金ホール)で、全席自由だったので席を取るのに苦労しました。
音響は専用劇場でないせいか、音割れしていました。

また、封切り日(2008/7/19)には広島バルト11のDLP上映にて鑑賞してきました。
広島バルト11ではDLPとフィルムを2スクリーン同時に上映していましたが、初回上映はフィルム上映だったので、2回目のDLPにしました。

試写会では冒頭のシーンとかOPで音割れしてましたが、さすがに映画館では問題なく再生されていました。ちなみに、本作の音響はドルビーデジタルサラウンドEXとDTS-ESに対応していますが、DLPでの上映時は非圧縮音声も使えるので、どの音声で上映していたかは不明です。 客の入りはまずまず。思ってたよりは少なかった。

感想
感想ですが、まず作画が凄い。水の描写もすごいですが、津波のシーンのダイナミックな動きなど、すばらしい。あと、カーアクション。まさか「ポニョ」でカリオストロ並みのカーアクションが見られるとは思ってなかった。これだけの作画をスケジュールどおり順調にできたのって凄いです。
後半の水没した世界は「パンダコパンダ 雨降りサーカス」を思い出した。町が水没してるのに全然悲壮感とかないのが似てる。
今回は作画監督(クレジットはアニメーションだったか?)が近藤勝也で、ジブリ作品は久々(細田版「ハウルの動く城」で作業していたみたいだが)となる。最近の宮崎作品より柔らかいタッチで良かった。特に宗助の母がとても魅力的だった。
ポニョは半漁人状態が微妙だったが、概ね可愛かった。

ストーリーは最近の宮崎作品に共通しているように後半がグダグダ。なんで急に「試練」とかになってるんだよ?
説明不足な所も多く、何故ポニョが逃げ出そうとしたのか?フジモトはなにがしたかったのか?など謎も結構あった。

声優陣はそんなに違和感なかった。山口智子が上手なのは言うまでもなく、意外と長島一茂もよかった(出番は少ないが)。所ジョージは真面目はせりふが似合わないな。

一番びっくりしたのはエンディング。主題歌が流れるのだが短い。2分ないのでは?
スタッフロールは「この映画をつくった人たち」として、声優も作画も演出も関係なく役職も出ず(アイコンは出るが)名前だけ50音順で表示される(宮崎駿も途中に表示される)。とても見にくい。ジブリ美術館作品「めいとこねこバス」などでも同じような表示がされていたが、まさか長編作品でこれをやられるとは。
おかげで参加したアニメーターがほとんど確認できなかった。パンフとかで確認するしかなさそう。 パンフレットは結構ページ数があって、600円。パンフレットとしては安い部類だと思う。
また、パンフレットのスタッフクレジットは普通のスタッフクレジットが掲載されていた。

「ハウル」は結構厳しかったけど、「ポニョ」は結構良いぞ。ベネチア国際映画祭も夢ではないかも。


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