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Interior Sun-roof weather strip
Tech Guide

初期型BXの外装「サンルーフパッキング交換」


サンルーフを開けたときの開放感は、とても気持ちいいものですが
パッキンが経年劣化した状態ですと、時として梅雨時期の雨漏りや高速走行時のすきま風の雑音に悩まされる事があり、交換することにしました。

コーナー部分のゴムには劣化によるささくれが見られます。
(写真はガラスを既に外した状態のものです。)

部品は新西武パーツセンターに在庫がなく、仏国へ発注してもらい、待つこと2週間弱で手に入れることができました。

オープニングルーフ・パッキング
(95 574 104 \18,570)


1)


交換作業は至って簡単です。
まずサンルーフをチルトアップ状態にして左右それぞれ2カ所のボルトを緩めます。
(写真はガラスを既に外した状態のものです。)

2)
チルトアップをもとに戻して、今度は室内フロント側のボルト3カ所を外します。口型のフレームを後ろ側へずらすと左右の前側にそれぞれ1カ所のボルトが出てきますので、それも緩めます。

再度チルトアップ状態にして、左右の計6カ所のボルトを外すとガラスがそっくり外れます。

写真はガラスを既に外した状態のものです。



3)
古いパッキングを剥がします。ガラスの後ろ側センターが始点になりますので端をドライバー等でこじって起こします。
剥がし方は、コンビーフ缶を開けるときと同じ要領で、プライヤーを使い巻きながら剥ぎ取っていきます。(簡単に剥がれます)
若干コーナー部等に剥がし漏れができるので、カッターナイフやドライバーでこじって剥がします。

4)
新しいパッキングの装着は、押し込んで行くとパッキング自体の歯がガラスの縁のレールに噛んで行きます。
若干引っ張り気味に、接着剤を使いながらプライヤーで挟み込んでいきます。(コーナーには少し多めに接着剤を使ってください)

最後にパッキングが少し余りますので、切り落とす必要があります。

5)

接着剤が乾いたら、組付けは逆の手順で行います。
左右6カ所のネジで、ガラス前後の浮き沈みの上下調整を行ってください。(少しパッキングが出っ張っている位が適度です)
最初の動作は渋いですが、1日ほどでなじみます。
高速走行時のすきま風は完治し、車内がとても静かになりました。

ついでに、普段は手の届かないサンルーフのサンシェードの裏側を掃除することができました。
(写真はガラスを外した状態のものです。)

(c)Masahiro KATO