Back Numbers : No.90~雑想ノート



うーぴーの選ぶ`13ベスト20映画


<<2013年度ベスト20>>

1. 【かぐや姫の物語】
2. 【風立ちぬ】
3. 【凶悪】
4. 【藁の楯】
5. 【愛、アムール】
6. 【舟を編む】
6. 【そして父になる】
6. 【少年H】
6. 【許されざる者】
10. 【地獄でなぜ悪い】
10. 【ザ・マスター】
12. 【東京家族】
13. 【みなさん、さようなら】
14. 【海と大陸】
15. 【世界にひとつのプレイブック】
16. 【草原の椅子】
17. 【RETURN(ハードバージョン)】
18. 【千年の愉楽】
19. 【武士の献立】
20. 【しわ】

【藁の楯】を観た時は今年はこれかも !? と思い、【凶悪】を観た時はキタコレ!と思いましたが、年末に観た【かぐや姫…】が総てをさらって行ってしまいました。そして【かぐや姫…】を1位にするなら、やっぱり【風立ちぬ】を2位にしたくなってしまったのです。
6位の4作品はほとんど差がなく、日によってつける順位がコロコロ変わってしまうので、このようにしてみました。


<<金賞>>(50音順)

【偽りなき者】
【おじいちゃんの里帰り】
【きっと、うまくいく】
【清須会議】
【恋するリベラーチェ】
【恋の渦】
【皇帝と公爵】
【言の葉の庭】
【しあわせカモン】
【ジンジャーの朝 さよならわたしが愛した世界】
【四十九日のレシピ】
【セデック・バレ】
【ゼロ・グラビティ】
【天使の分け前】
【共喰い】
【夏の終り】
【日本の悲劇】
【箱入り息子の恋】
【パシフィック・リム】
【はじまりのみち】
【ハッシュパピー バスタブ島の少女】
【ハンナ・アーレント】
【ペーパーボーイ 真夏の引力】
【ムーンライズ・キングダム】
【麦子さんと】
【もらとりあむタマ子】
【リアル 完全なる首長竜の日】

<<銀賞>>(50音順)

【愛さえあれば】
【甘い鞭】
【遺体 明日への十日間】
【映画 鈴木先生】
【カラカラ】
【奇跡のリンゴ】
【君と歩く世界】
【くちづけ】
【孤独な天使たち】
【サイド・エフェクト】
【さよなら渓谷】
【さよならドビュッシー】
【シャニダールの花】
【SHORT PEACE】
【人類資金】
【ストラッター】
【スプリング・ブレイカーズ】
【戦争と一人の女】
【ゼンタイ】
【だいじょうぶ3組】
【チチを撮りに】
【脳男】
【ばしゃ馬さんとビッグマウス】
【パリ猫ディノの夜】
【ひまわりと子犬の7日間】
【ムード・インディゴ うたかたの日々】
【よりよき人生】

<<銅賞>>(50音順)

【イノセント・ガーデン】
【俺はまだ本気出してないだけ】
【楽隊のうさぎ】
【カルテット!人生のオペラハウス】
【華麗なるギャツビー】
【今日子と修一の場合】
【クラウド アトラス】
【暗闇から手をのばせ】
【コン・ティキ】
【桜並木の満開の下に】
【ジ、エクストリーム、スキヤキ】
【ジャンゴ 繋がれざる者】
【少女は自転車にのって】
【父の秘密】
【なにもこわいことはない】
【眠れる美女】
【ビザンチウム】
【フィギュアなあなた】
【ペコロスの母に会いに行く】
【ボクたちの交換日記】
【ポルトガル、ここに誕生す ギマランイス歴史地区】
【「また、必ず会おう」と誰もが言った。】
【マリア狂騒曲】
【欲望のバージニア】
【横道世之介】
【りんごのうかの少女】

<<次点>>(50音順)

【悪人に平穏なし】
【アルバート氏の人生】
【いとしきエブリデイ】
【エリジウム】
【同じ星の下、それぞれの夜】
【オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ】
【きいろいゾウ】
【クロワッサンで朝食を】
【最後のマイ・ウェイ】
【自縄自縛の私】
【終戦のエンペラー】
【スーサイド・ショップ】
【すーちゃん まいちゃん さわ子さん】
【スタンリーのお弁当箱】
【ストロベリーナイト】
【タイガー 伝説のスパイ】
【つやのよる】
【図書館戦争】
【プラチナデータ】
【塀の中のジュリアス・シーザー】
【ホーリー・モーターズ】
【マジック・マイク】
【モンティ・パイソン ある嘘つきの物語 グレアム・チャップマン自伝】
【闇の帝王DON ベルリン強奪作戦】
【ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日】
【楽園からの旅人】
【リンカーン】

<<ドキュメンタリー大賞>>
【三姉妹 雲南の子】
<<ドキュメンタリー金賞>>
【夢と狂気の王国】
<<ドキュメンタリー銀賞>>
【自由と壁とヒップホップ】【アイ・ウェイウェイは謝らない】【犬と猫と人間と2 動物たちの大震災】
<<ドキュメンタリー銅賞>>
【トラブゾン狂騒曲 小さな村の大きなゴミ騒動】【南の島の大統領 沈みゆくモルディブ】【祭の馬】
<<ドキュメンタリー芸能大賞>>
【ノーコメント by ゲンスブール】【美輪明宏ドキュメンタリー 黒蜥蜴を探して】

<<特別歌曲賞>>
【恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム】『Deewangi Deewangi』
(この曲の中毒性の高さったらありません !! YouTubeなどで視聴可能なので是非お試しあれ !! )


思えば、私が映画を大量に見始めた80年代というのは、ミニシアターが次々とでき、海外のオリジナリティに溢れる佳作が数多く紹介されていた幸せな時代だったのかもしれません。世の中バブルであぶく銭を持ってる人もたくさんいたから、もしかすると、すぐに利益に結びつかないものも許容されるだけの余裕も、今より少しはあったのかもしれません。

しかし、だから今は不幸な時代なのかというと、それも何か違うのかなぁという気もしてきました。例えば80年代にはビデオ屋の増加とともに名画座が次々と潰れるなんて現象があり、90年代にはシネコンの台頭と共に昔ながらの映画館が更に大幅に淘汰されるなんて現象もあり、その都度どこかで悲しんでいらした方々はいた訳で。時代が変わって状況も変わり、ついでに自分も少し年を取ってしまっただけのこと。いついかなる時も人間は限定された状況の中で生きている訳で、その中でどんな映画と出会えるかということでしかないのかもしれない、とも思い始めました。(少し【風立ちぬ】に感化されたのかもしれません。)

今現在この世で作られつつある総ての映画を観てみたい、なんて夢想をしたことも昔はありました。そんな途方もないことが物理的にできるはずもありませんが、映画とはコンプリートするものではなく一期一会の出会いを果たすもので、出会うべき映画と出会うのも出会わないのも運次第だと考えるようになったら、少しラクになりました。

今年もいい映画と出会えたら嬉しいです。今年もどうぞよろしくお願い致します。


2014年1月 うーぴー拝



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