読書                                                                                          

        


                      
                               

・11.09.04 『限りなく透明に近いブルー』(村上 龍著 講談社文庫)を読み終えた。
昔私が20代前半だったか10代だったか、学生か社会人の駆け出しかどっちかだった頃に話題になった1冊で題名のきれいな本だなぁ、と思って読んでみたかったが、その機会も持たぬままオトナになってしまった。。。でもそれが、このところ息子に貸してもらって読んでいる村上龍さんの本だと知り、改めて驚いて手に取ったと言う感じ。やっぱり気持ち悪い描写がこれでもか、って続いたりするけれど妙に醒めた冷静なリュウ。。これがあの当時「新しい」と言われた本なのかなぁ、と思いつつ青春時代に色々考えることは悪くないし、またそうあるべきだろうと感じる。
・11.05.11 『ノルウェイの森』(村上春樹著 講談社文庫)を読み終えた。
やっぱり昔読みかけて途中で投げ出したこの本、また手に取って改めて読んでみたわけだが、普段はあまりこういう本は読まない。それほどこの作家の本が売れる理由がよくわからない。。。ただ微妙にノルウェイの森ってこんな感じかな?なんて空気感として残っているような。。。確かにまだ鬱病なんて社会に認知されていなかった時代の作品だったから、若い私が読んでもわかる訳もなかったのかもしれない。
・10.10.17 『鹿鳴館』(三島 由起夫著 新潮文庫)を読み終えた。
複雑になった現代の人々の「心の闇」からみると、 人間関係もなにかシンプルだったような気になってとても清々しい楽しみを持って読みました。 こういうヒロイン像のようにガツガツせずとも物事をこなす笑顔の女性でありたいものだ。
・10.09.18

『コインロッカー・ベイビーズ』(村上 龍著 講談社文庫)を読み終えた。
『五分後の世界』を読んでから順序は逆だが、この本を読んでみた。ハシの歌の描写では『五分後の〜』で出てくる偉大な音楽家の作るモノと共通する部分を感じる。きっと作者が好きなイメージなのだろう。しかし、読書というのは読み終えるまで頭の中の大部分が本の世界に占領されて時には辛くなり「早く読み終えてしまいたい」と願う。キクとハシは両極の個性としてコインロッカーで生まれた(「見つけられた」のを敢えて・・)ひととして生きていく。とても興味深く読んだ。
コインロッカーとはおそらくこの閉塞感の強い社会そのものを指しているのだろう。

 

 ・10.09.06 『五分後の世界』(村上 龍著 幻冬舎文庫)を読み終えた。
 以前、新聞の書評で見かけて興味を持ったが、そのまま時間が過ぎてようやく読むことができたわけだが、私がイメージしていた内容とは見事に違うものだった。しかし、自分の知らない世界、知っているのにちょっと違うから"どうなるんだ?"という興味が湧いてしまう。戦闘場面など細かく描写されたところで流して読むだけ・・・とはならない。似て異なる世界、歴史と現実、面白く読ませてもらった。
 ・10.06.13 『深い河』(遠藤周作著 講談社文庫) を読み終えた。
さすがに上手い!はじめは四谷にある大学が舞台となる話に興味を持ち読み始めることにした。エピソードが独立しているから「あれ?短編だっけ?」なんて思ったりしたが、不思議な縁によって色々な人々の人生が絡み合ってゆく...。愛、人生の意味を求めて悩むにはぴったりの本だ。宗教についての考えにも示唆がある。転生という意味については、その生命そのものではなくその人を想う別な人の中に転生するというようにもってきているのは少し納得しがたいが、すばらしい本だった。本物に触れた思いがする。
・09.05.20 『レイクサイド』(東野圭吾著 文春文庫)を読み終えた。
今回も息子に勧められるまま一日中家に居て読んでしまった。。子供の中学受験というあたりも通ってきた道ゆえにイメージも湧く。不思議な大人の集団。。ちょっと気持ち悪い。。色々なところに注意の矛先が向かってしまううちに案外単純なところに結末のヒントがあるものですね。
章太くんってやっぱりお父さんが好きだったんですね。

09.03.21
『容疑者Xの献身』(東野圭吾著 文春文庫)を読み終えた。
今までちょっと手にとってみなかった本でしたが、読み進むと石神氏に好感を持ってしまいます。そして後半に行くにしたがって読む速度に加速度がついていきます。最後の1ページでとうとう涙が出てしまいました。
同じスタートラインにいた天才2人とはいえ、光と影の如く、道が分かれて石神さんには幸せになって欲しかった。引き分けみたいに終わるのかと期待しましたが。。
・09.02.20 『手紙』(東野圭吾著 文春文庫)を読み終えた。
「差別」ということ。。しかもなにげない日常にもある差別のこと。考えさせられますね。でも面白かったです。ラストをどう結んでくるのか、気になりますもんね。最後までなかなか満足できるお話でした。
・08.08.17 『時が滲む朝』(楊ヤン・イー逸著 文芸春秋)を読み終えた。
中国のお話は、昔『ワイルド・スワン』を読んで強烈な印象を持った記憶があるが、年月を経てもまだまだ多くのわからない部分があるのだろうと感じる。あの時の情熱、必死になって大切なものへと突き進む時期、今から思えば無意味?とも思えたりするが、きっと意味のあることと信じたい。
・08.08.10 『切羽へ』(井上荒野著 新潮社)を読み終えた。
結局一日、本を読んでしまいました。家族には悪かったけど 読み終えてよかった。ものさびしい空気感に浸りつつも 避けられない生と死、誰もが幼いころに見たような幻を見た感じ、とまたそこに存在している現実…やっぱり喜びを見いだし生きていくことに輝きを感じるラストには安堵しました。
・08.02.01 『「源氏物語」を7日で制覇する』(板野寛之著 ダイヤモンド社)を読み終えた。
「この1冊で受験古文は完全クリア!」と書いてあるもの。大学入試出典不動の1位は「源氏物語」とか...登場人物が多くて誰が誰だったかわからなくなるのが辛いけれどマンガ入りで工夫して書かれているので読み易い。
・07.08.29 『にっぽん女性「愛」史』(杉本苑子著 講談社文庫)を読み終えた。
光明皇后と孝謙天皇、紫式部と和泉式部、樋口一葉と与謝野晶子など、その時代の女性を対比させながら歴史を眺めることができる。歴史上の人物がどんな人だったか、実態にどこまで近づくのかはわからないが、共通する教訓のようなものは感じる。
・07.08.21 『女性の品格』(坂東眞理子著 PHP新書)
基本的なことだがよく整理されて書かれているのでありがたい。わかっていても出来ないことも多いが、女性だけでなく人としての品格を保つ心得に襟を正す思いがする。★★★★★
・07.07.25 『インフラのデザイナー』(石井弓夫著 山海堂)を読み終えた。
日本の近代のインフラの推進、その歴史が紹介されている。1800年台の後半のお雇い外国人から日本人技術者が誕生し自立、徐々に整備されていく時代は当に活気が溢れていただろうと想像する。建設コンサルティングの仕事って?と読み始めたが具体的には未だよくわからない。トンネルの作り方なんかはちょっと知りたいと思うが。。
・07.3.25 『土壌と地下水のリスクマネジメント』(株式会社インタリスク アジア航測株式会社著 工業調査会)
土壌・地下水汚染は大気汚染や水質汚濁などに比べれば対策の進んでいない公害問題。徐々に環境基準などの整備がなされているし、企業なども環境会計を公表するなどリスクを将来への投資として位置づける動きもある。「環境マネジメントシステム」に関する国際規格ISO14001などがあるというのも初めて知った。
・07.02.04 99年に読んだ『ハプスブルク家の女たち』(江村洋著 講談社現代新書)を読み返した。
映画「マリー・アントワネット」を観て系譜を確認しようと開いたが、そのまま読んでみたら面白く思えた。
・07.01.22 『月光の夏』(毛利恒之著 講談社)を読み終えた。
戦争を題材に扱った本を続いて読んでいる。実話をもとにした創作小説という。特攻隊・知覧飛行場...この本は、まず古いピアノの思い出が語られ、すぐに涙が出そうになる。そして一気に引き込まれてしまった。★★★★
テレビのニュースで「謎の飛行物体を見た」という報道がされていた。米軍関係?と思いたくなる。防衛庁も防衛省となり、さまざまな不安が形にならないことを祈る思いだ。在日米軍施設は随分多い印象!
・07.01.18 『父と暮らせば』(井上ひさし著 新潮社)を読み終えた。
父と娘の会話形式の戯曲。広島の原爆の被害から生き残った娘は自分が生き残ってしまったこと自体、否定しようとしてしまう。既にその時命を失った父だが..。戦争の悲惨さ、経験していないものにはわかるはずもないけれど、本当にまだまだ知らないことばかりだと思わされる。実際にこの国に起こったことだという実感を持てる人が少なくなり観念のみが存在するようになっていくのは心もとない。★★★★
・07.01.12 『人間万事塞翁が丙午』(青島幸男著 新潮社)を読み終えた。
すごくよかった。日本橋が舞台となっていたのもなんとなく親近感が湧いたこともあるけれど、いや、テンポもいいし、気取りもなく、微笑ましい中に「なるほど」と感心させられること度々。★★★★★
・06.12.28 異次元の村(篠田英幸著 文芸社)を読み終えた。
同じ会社のK氏のご友人が書かれた本、夏頃お借りしたけれど年内にお返ししたい気持ちでなんとか読破。「男」の迷走はどんな形で結末を迎えるのか、を楽しみに読み進んだ。★
・06.10.20 二百年の子供』(大江健三郎著 中央公論新社)を読み終えた。
過去への冒険を重ねてきて最後に未来へ...とともにラストへ。ちょっと意外なところが唸らされるところ。
今、核についての論議がされ始めて不安の増した社会、教育への不信が言われている中で「いかに今を生きるか」の大きなヒントを得た気がした。★★★★
・06.09.12 『二百年の子供』(大江健三郎著 中央公論新社)を読み始めた。
「いま」ということ、「私の唯一のファンタジーです。」「私のなかの子供と老人が力をつくして、そのための文章をみがきました。」という。まだ読み始めたばかり、ワクワクしています。
・06.06.20 『女ひとり世界に翔ぶ-内側からみた世界銀行28年』(小野節子元世界銀行シニアアドバイザー 著 講談社)を読み終えた。
 ジョン・レノンの奥様のヨーコ・オノを姉に持つこの方の奮闘記。まず驚くのは一族の経歴。仕事が思うように行かなかったりするのは誰にでもあるから、その中で希望を持ち続け努力し続けることがやっぱり大事。読書後、ジョン・レノンのアルバムとヨーコ・オノも参加したアルバムなど幾つか聞いてみたくなり購入した。★
・06.05.20 『LEONARDO da Vinci』(東野芳明著 新潮美術文庫4 新潮社)を読み返した。
 1990年代に買って一通り読んだつもりだったが、作品の図表をさらった眺めたに過ぎなかったのか、映画『ダヴィンチ・コード』を観た後、思い出して読んでみると色々と新しい発見があってとても新鮮だ。アートナビゲーター試験で勉強したことも理解を深めたかもしれない。すでに多くの謎が存在していたことがこの中にも指摘されていたのに以前は大して気にも留められなかったのだ。
・06.04.28 『若い世代に伝えたい私の「戦争」―祖父から孫へ』鈴木 健二 著 グラフ社)を読み終えた。
 会社のK氏に薦められ、長くお借りしてしまったが、確かに読んでおくべき本かもしれない。読み終えると他の人にも読んで欲しいような気持ちになる。「戦争はイコール死を意味する」といったような記述があったように思う。色々と覚えておきたいと思う考えや教訓があったが、要は「戦争はするな」ということに尽きる。戦争は過去に起こった出来事だが、そのことを見つめることで後に続くものが将来選択する道を間違えないようにしなければならない。
・06.03.27 『孤独か、それに等しいもの soliude, or something like that 』(大崎 善生著 角川書店)を読み終えた。
 幾つかの短編からなっている一冊。国語の高校受験問題 に出題されていたことから興味を抱き読んでみることにした。人が誰でもうちに秘める部分へのアプローチになるような世界、子供の時の暗い記憶が始まりになる心の苦しみ。でも何かしら明るいものへと向かう結びは安心する。
・06.03.04 『青の時代』(三島由紀夫著 新潮文庫)を読み終えた。
 なかなか面白い。かなり楽しめたと思う。おそらく暗い世相が背景にあったのだろうが、一高、東大へ進んだ「誠」という名の主人公の激しい自己反省癖・自意識過剰傾向が個人的には好ましく思えてしまったのだと思う。★★★★
・06.02.04 『潮騒』(三島由紀夫著 新潮文庫)を読み終えた。
冒頭:「歌島は人口千四百、周囲一里に充たない小島である。歌島には眺めのもっとも美しい場所が...八代神社である。」
きれいな文章と評される三島作品を読み返してみようと古い文庫本を手にしたが、読んでみると年齢を経て印象もだいぶ変わった。見た事のない景色や生活。同じ国のちょっと昔の姿はだんだん遠く想像することも難しくなる気がしてくる。
・06.01.26 『心が強くなる言葉    East Press Business』 (中村 天風 (著), 天風会)を読み終えた。
 「30分で読み終わる」と書いてあったが、そのとおり(字が大きいから)。内容は東洋哲学というか、仏法に近い。きちんと書いてあって頭の中がとても整理されたような気がする。感謝と笑顔はすぐにでも心がけていきたい。
・06.01.23 『マイライフ』(石田純一著 冬幻舎)を読み終えた。
私が芸能界の方の出版される本を手にするのは、2度目。人と関わることが上手そうな印象。見習うことがいくつもあるような気がする。一つは読書。今年は、資格試験を受けたりせず読書に取り組もうかな?中村天風著の『心が強くなる言葉』を注文してみた。
・05.08.15 『子どもたちの8月15日』(岩波新書編集部編 岩波新書)を読み終えた。
色々な著名人33人の戦争体験記。「戦後」となって60年、体験した方の話を直接伺う機会は殆どなくなっている。先日読んだ園井さんのご本でもご自分の幼少時代の戦争体験に触れられていたことから、この本を読むことにした。
・05.08.03  『光彩−ある少青年記』(園井藪彦著 文芸社)
 我が家のMick君のお友達のRon君のパパさんのご本をいただきました!!!読み始めるのが今からスゴク楽しみ!(今はワインエキスパ ート試験のお勉強優先です。)ありがとうございました。(2004.07)
 Amazon.com書籍データ 単行本: 431 p ; サイズ(cm): 20  出版社: 文芸社 ; ISBN: 4835531051 ; (2001/12)
 レビュー
内容(「MARC」データベースより)
あの頃は、何一つ所有していないかわり、世の中に恐れるものも何一つなかった……。ある年の敗戦記念日に、自分の
「その日」の鮮烈な思い出を綴ったのをきっかけに次々に書き続けたエッセイをまとめた、風格のある個人史。

 ・せっかくのご本なのでじっくり落ち着いて読む時機を選んだら、ずいぶんと頂戴してから時間が経ち、失礼をしてしまったと思う。
 ・本当にお上手で内容も素晴らしいの一言で驚きました。
・05.01.22 『香峯子抄』(主婦の友社編著)を読み終えた。
お友達が贈呈してくださったので早速読んでみたが、字が大きいしシンプルな文で読みやすくおよそ2時間くらいで読み終えられた。内容はすごくお手本にしたいところがいっぱい。妻として主婦として女性として母として..多分基本的なことだけど見失っていたことに改めて気づかされるご本ですね。まずは笑顔で主人を迎える。朝起きたら髪をとかし化粧をする。嫌なことがあってもまずは笑顔に戻すことを考えるようにしようっと。感謝の心で生きていくことでしょうか。
・04.01.09 『"It"と呼ばれた子 完結編 さよなら"It"』 (デイヴ・ペルザー著 田栗美奈子訳 ヴィレッジブックス)を読み終えた。
新年にぴったりの本が読めたことに満足している。がんばって生きていこう。
・04.01.02 『"It"と呼ばれた子 少年期 ロストボーイ』 (デイヴ・ペルザー著 田栗美奈子訳 ヴィレッジブックス)を読み終えた。
悩みながら自分の生きる道を模索しながら挑戦していく姿に共感する。
・03.12.29 『"It"と呼ばれた子 幼年期』 (デイヴ・ペルザー著 田栗美奈子訳 ヴィレッジブックス)を読み終えた。
子供が興味を持った為購入したが「なぜ?」の答えを見つけたくって読み始めたら止まらなくなった。
・03.08.08 『死の蔵書』(ジョン・ダニング著 早川書房)を読み終えた。
あまり普段手に取らないタイプの本だが、最後まで結末が予想できず楽しめた。
・03.04.15 『英国に就いて』(吉田健一著 ちくま文庫)を読み終えた。
吉田茂元首相の長男が著者だ。お向かいの年配のご主人から譲り受けた本だが、結構面白く読ませていただいた。
・03.02.01 『ブリジット・ジョーンズの日記』を読み終えた。
友人のお勧めでかなり前に一度読んだのだが、英語の本も参照しながらだったので一度通して読みたかった。軽い読み物だが、文化の違いなどを考えると結構深いね。
・02.12.13 『90分でわかるガリレオ』(ポール・ストラザーン 浅見昇吾訳 青山出版社)を読み終えた。
ピサの斜塔から鉄と木の玉を同時に落とす実験をしたと記憶していた(長さ7メートルの斜面の上を滑らせる)ガリレオについて..。あまり立派な風には書いていない。有名になりたくてお金持ちになりたい。そして実験(!)や研究を重ねていくが、なかなかうまくいかない。教会からの非難に遭い自説を取り下げたりも。1642年没、果たして彼は満足して去ったのか?その年にニュートンが生まれたのも不思議な巡りあわせみたいだ。
・02.10.13 『ウォーバーグ ユダヤ財閥の興亡 下』(RonChernow著 青木榮一訳 日本経済新聞社)を読み終えた。
大変興味深く面白く読んだ。もちろん、どうやって2つの世界大戦を乗り越えたか?とか、なぜ成功できたのか?という興味もあるが、それぞれの登場人物が魅力的に書かれていて単に歴史だけを押し付けられる圧迫感がなかった。
・02.05.19 『ライオンは眠れない』(サミュエル・ライダー著 葉夏生訳 実業之日本社)を読み終えた。
中国で出会った不思議な寓話から日本にこれから起こるかもしれない大変動について「考えておきなさい」というもの。デノミや新円切り下げ、財産税とちょっと嫌な話を納得させるかのようなお話は、小泉さんの回し者?と疑いたくなるような気もします。
・02.03.28 『ウォーバーグ ユダヤ財閥の興亡 上』(RonChernow著 青木榮一訳 日本経済新聞社)を読み終えた。
ドイツ系ユダヤ人として最も有名な一族のひとつであるウォーバーグ家の発展とその歴史をたどるこの物語は私にとって非常に興味深いものとなったことに満足している。ユダヤ人は生まれつき金銭の扱いが巧みであるということからでなく、物をつくる商売はギルドに阻まれ農業は君主の命令によって阻まれたことなどユダヤ人排斥の壁が金融業に追いやったのだという。またアメリカの連邦準備銀行の創設への関わりや第一次大戦の賠償金問題・ナチの台頭などとともに1923年の1ドル12兆マルクといったマルクの下落と超インフレ、金本位制の崩壊と金融混乱が彼らの歴史と絡み合って描かれている。
・02.01.30 『ふたりのロッテ』(エーリヒ・ケストナー 高橋健二訳 岩波書店)を読み終えた。
子供の為に読んでいたが、半分ほどで子供が興味を失った。そっくりの女の子がサマースクールのようなところで出会い、お互いの世界を教えあい、そして入れ替わり、それから実は自分たちが双子で両親の離婚で別れ別れになっていたことを知り、智恵を絞りながら幸せを掴んでいくストーリー。なかなか面白いが。
・01.12.13 『EAST SIDE WALTZ』(小林信彦著 毎日新聞社)を読み終えた。
東京の下町と山の手の生活感覚の差異をナイーブな中年作家と何かキズを持った娘との恋愛を通しながら書いている。隅田川が隔てるもの..確かに橋を渡るだけで街のイメージが全く異なるということもあると感じる。
・01.10.19 『An interview with J.K.Rowling』(J.K.Rowling,リンゼイ・フレーザー/松岡佑子訳 静山社)を読み終えた。
とにかく本をたくさん読んだ少女で本当はずっと作家になりたいと思っていたのですって。ロンドンに戻る列車の中で突然「ハリー・ポッターが現れた」その時の興奮は、きっとすごく胸が熱くなってちょっと息が苦しかったんじゃないかしら。
・01.09.20 『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』(J.K.ローリング作 松岡佑子訳 静山社)を読み終えた。
無駄のないストーリー展開にまたも唸らされた。『炎のゴブレット』の英語版を読み始めた。(どこまで読めるかは不明...)
・01.08.10 『石原慎太郎の東京大改革』(東京新聞社会部「ウォッチング石原」取材班) 青春出版社)を読み終えた。
やっぱり政治的な駆け引きというのは、色々あるんでしょうね...
・01.07.19 『ハリー・ポッターと秘密の部屋』(J.K.ローリング作 松岡佑子訳 静山社)を読み終えた。
毎晩(?)子供たちと一緒に読んでいたが、何度も何度も同じページを読まなくてはならないのに耐え切れず(それも悪くはないのだが)一足先にフィニッシュ。「ずる〜い!」と言われそうだ。
・01.05.25 『石原家の人々』(石原良純著 新潮社)を読み終えた。
・01.04.29 『ハリー・ポッターと賢者の石』(J.K.ローリング作 松岡佑子訳 静山社)を読み終えた。
話題の本ではあったがなかなか読む気持ちにはなれずにいた。子供と一緒に読むということで楽しさを共有できたのは幸せなことと思える。勉強のため英語版も購入してみた。
・01.02.23
・01.03.03
『父・こんなこと』(幸田 文著 岩波新書)を読み終えた。『父』と『こんなこと』の二編。『父』の方は、露伴の死の記録というより死の影を見送るものの心の記録。親に対する心の持ち様を省みる。『こんなこと』は私が幸田 文に興味を持った「埃はどこにある、ハタキのどこが障子のどこへあたるのだ。..」などの文章が書かれている。厳しくも温かい父との歴史、どこか懐かしい。
・01.01.02 『みそっかす』(幸田 文著 岩波書店)を読み終えた。著者の文は幸田露伴の娘。本人は「志も素養もないまま、ただ亡父の思い出を..。」と言っているが、「さすが!」。同性ということもあるだろうが、多少ひがみっぽい感じは否めないものの子供の頃の悲しい気持ちは共有できそうな気がした。―「なぜ、大人の世界と子供の心の中には誤差ができるのだろう。」
・00.08.25 『朗読者』(ベルンハルト・シュリンク著 松永美穂訳 新潮社)を読み終えた。自分以外の人の立場に立って考え、理解することの難しさが強調されている。
・00.07.23 『そこが知りたい[夢]の不思議』(安岡秀快 雄鶏社)を読み終えた。夢はよく見るので(我ながら結構面白い夢を見ると思う。)とても興味を持っている。「睡眠時間の短い人は多忙でもストレスが少なく外交的で楽観的、反対に睡眠時間の長い人は内向的で神経質な人が多かったとか...」
・00.02.21 『冷静と情熱のあいだ』(江國香織作 角川書店)を読み終えた。 男女それぞれの視点で書かれた恋愛小説の女性側の話。私は女性側の話の方が好きだった。
・00.02.20 『冷静と情熱のあいだ』(辻 一成作 角川書店)を読み終えた。 男女それぞれの視点で書かれた恋愛小説の男性側の話。なんか鬱陶しい感じだが最後はちょっといい。
・00.02.20 『匿名口座(上・下)』(クリストファー・ライク著 土屋京子訳 講談社文庫)を読み終えた。  金融界に実際ありそうな話。後半は胸がぎゅっと苦しくなるくらいドキドキして..。とても面白い!これは素晴らしい。
・00.01.17 『秘密』(東野圭吾著 文芸春秋))を読み終えた。
・00.01.10 『宙返り(下)』(大江健三郎著)を読み終える。
・99.12.29 『かりそめ』を読み終えた。
・99.09.11 『宙返り(上)』(大江健三郎著)を読み終えた。
・99.08.10 『スクウィーズ』(徳本栄一郎著)を読み終えた。 住商銅事件の真相にせまるフィクション(?)。可哀相だが面白い。 自由が丘ティンカーベルも登場。
・99.08.17 『小説ヘッジファンド』(幸田真音著 講談社)を読み終えた。
・99.04.08 『日蝕』(平野啓一郎著 新潮社)を読み終えた。
・99.01.31 『ハプスブルク家の女たち』を読み終えた。

『ロスチャイルド家』(横山三四郎著 講談社現代文庫)を読み終えた。
『日本人の意識構造』(会田雄次著 講談社現代文庫)を読み終えた。
『パラドックス系』(リチャード・ファースン著  小林薫訳 早川書房)を読み終えた。
生命の暗号』(村上和雄著 サンマーク出版)を読み終えた。
・97.01.27『複雑系とは何か』を読み終えた。

・00.04.26 現在読んでいるのは『「強国」論』(D・S・ランデス著 竹中平蔵訳 三笠書房)

       ・貧しい国はなぜ貧しいのか、豊かな国はなぜ豊かなのか―そのわけが解き明かされたことはない。―ポール・サミュエルソン
       ・誰でも知っている歴史的事件が一つある。それはクリストファー・コロンブスがアメリカ大陸を発見したことであり、歴史にそれほど関心がない人でさえ知っている。
        この「誰でも知っているという事実」が、新世界の発見という偉業が長い歴史のなかの最も重要な事件として全ヨーロッパとアメリカの人々の心に刻まれていることを
        示している。―F・A・カークパトリック『スペイン人の征服者』