〜Lotus Europa憂鬱録〜


第二次溶接作戦


1996/08/03

7月中に決着をつけようと意気込んでいると、弟が声をかけてきた。
「浜ちゃんと電話しているけど何か伝える?」
この浜ちゃんこそが今回の主役であるメカニック君である。
「7月28日にできないかな?」
「用事があるって。」
「じゃあ、8月4日ね。」
というわけで8月4日がXデーとあいなった。

いよいよ当日である。天気は快晴暑いくらいである。
タイムスケジュールを事前に決めておいた。
10:00集合で14:00終了。15:00からは打ち上げの焼き肉パーティである
10:00ちょうどにメカニック浜ちゃん登場。さっそく車をみる
「これは工場までいかないとねえ。ゆっくりいきましょ。」
ということで不安な音とともにヨーロッパ出動となった。
しかし、バッテリーが上がっていた。浜ちゃんの車からバッテリーを つないでエンジン始動する。かかった。いよいよ出発


緊張の国道150号
1996/08/03
故障した車の移動である。当然気を使う作業である。
最初は40Kmで走っているが、道路の流れにのれずに路肩に止まりっぱなし
しかたないので50kmOverでの巡航をおこなう。
シフトアップの度にガタガタという音が聞こえてくる
緊張と暑さで集中力がどんどん落ちていく。辛い作業である。
走ること約1時間あまりで作業場所の工場に着く。
既に汗まみれである。そのため私が買い出しに走る。ポカリとお茶とおにぎり を買い、軍資金を銀行からおろして戻ってくる。既にこの頃朦朧としていた。

作業開始

1996/08/03
まず最初の作業として、割れてしまった部分を元に戻すことがある。
割れた部分がずれてしまっているので、ジャッキアップして元の位置に戻す。
そして、溶接するという作業の流れである。
ところがどうしたなかなかうまくいかない。一部引っかかっている部分がある。
その部分を無理矢理押し込んで一応形にはなった。
ところが今度は隙間が空きすぎている。そのためギヤボックスをジャッキで落ちない ようにしてギヤボックス固定のパーツをはずす。そして、ハンマーで叩いて隙間を 小さくしていく
最終的には力任せでくっつける。そしていよいよ溶接である。
軽く元の部分をつないでおく。その上からあて板をして溶接をおこなう。
最初はガスで溶接をおこなったがFRPに飛び火したためにアーク溶接に変更する。
結局、アーク式でも飛び火したために飛び火した段階で消す作業をいれながら続ける
かなり分厚くやったようで壊れた部分が盛り上がっている
作業は一応そこで終了とあいなった。

その他の作業

1996/08/03
その他にも以下の作業をおこなった
@タイヤの入れ替え
Aプラグ穴のねじ切り
Bフロントスポイラー取付ねじの締め増し
Cシート固定ねじの締め増し
@は、ヨーロッパのリヤはキャンバーがついているため片側が減ってきている。
これの対策としてある程度ヤマが残っている段階でタイヤを入れ替えてやる必要がある。
Aはルノーエンジンはアルミブロックのためプラグ穴が弱い。このためネジヤマをだめに してしまったりする。この修正をおこなってプラグを変えた。 プラグはNGKのBP6-ESをつけてやる。
プラグ買い出しでイエローハットにいったのだが、ロータスのステッカーが売られていた ので買ってきて、作業終了後に貼り付けた。貼った位置はフロントタイヤハウスの後方である

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