フランス | VS | イタリア | ||
23 | 10 | 前半 | 8 | 21 |
2 | TRY | 1 | ||
GOAL | ||||
PG | ||||
DG | 1 | |||
13 | 後半 | 13 | ||
1 | TRY | 1 | ||
1 | GOAL | 1 | ||
2 | PG | 2 | ||
DG |
シックスネーションズ2016の開幕戦。 まずイタリアSOカンナが見事なDGを決めて先制し3対0。 その後フランスがバックスで左隅にトライ。 フランスWTBヴァカタワが、軽やかな身のこなしでタックルを交わしトライしたこのプレーは、いかにも七人制で活躍している選手だという気がした。G外すが5対3とフランス逆転。 イタリアは自陣22m内でターンオーバーし、ロングキックでフランスG前まで攻め込むが、フランスはFLローエのナイスタックルでピンチを凌ぐ。 25分、イタリアはモールを押し込んでトライ。G外すものの8対5と再逆転。 32分、イタリアが反則を犯し、集中力が切れていたところでフランスが速攻、ボールを繋いで最後は右隅にトライ。国際試合では珍しい気の緩んだプレーだった。これで10対8とフランスが再々逆転。 37分、イージーなPGを外し、イタリア再々々逆転ならず。何故かこのレベルでは珍しいほど、お互いに簡単なPGを外しまくる。初戦という緊張なのだろうか。 終了間際、イタリアはフランスのギャップを突いてG前まで攻め込みトライかと思ったが伸ばした手が僅かにGラインまで届かず、10対8のまま、前半終了。 後半3分、イタリアがスクラム優勢でフランスが反則。このPGを決めて11対10とイタリア再々々逆転。 後半6分、イタリアがパスで繋ぎ、右中間にトライ、Gも決まり18対10と点差を広げる。 このあたり、フランスのディフェンスが意外と脆い。 後半20分、WTBヴァカタワがディフェンス網を突き抜け大きくゲイン、最後はWTBが左隅に飛び込みトライ。Gも決まり、18対17とフランスが1点差に迫る。 この時間帯以降はほとんどフランスが攻め続ける状態で、後半28分イタリアが反則。このほぼ中央の45mPGをフランスSOが決め、ついにフランス逆転、20対18に。 後半33分、フランスが反則を犯し、このPG決めたイタリアがまたまた21対20と逆転。1点差で残り6分。 さらに残り5分になり、イタリアが微妙なノットリリースの反則を取られ、距離はゆうに50m以上、角度もかなり難しいPGをSOが決め、またフランスが23対21と逆転という凄まじいシーソーゲーム。 2点差で残り3分を切り、フランス陣でのイタリアボールスクラム。 インジュリータイムに入り、徹底してボールキープし前進するイタリア。 場内が固唾を飲んで見守る。 インジュリータイム2分を経過し、フランス陣22m付近まで攻め込んだイタリアは、なんとNO8(SOじゃないよ)パリセがDG!!。 これがゴールポスト左に逸れ、試合終了。 日本国内じゃ全く想像することのできない幕切れ。これまでもなかったし、今後もNO8がDGを狙って試合終了なんて試合は日本では起こらないだろう。 というわけで、二転三転、最後は驚きの幕切れというなんとも面白い試合だった。 ただし試合内容だけに限れば、お互いのディフェンスが緩く、ミスも目立ち、レベル的にはさほど高くなかった試合だったように思う。 今後、その点を両チームがどう修正していくのかが見どころになってくるだろう。 |