イングランド | VS | ウェールズ | ||
25 | 16 | 前半 | 0 | 21 |
1 | TRY | |||
1 | GOAL | |||
3 | PG | |||
DG | ||||
9 | 後半 | 21 | ||
TRY | 3 | |||
GOAL | 3 | |||
3 | PG | |||
DG |
前半8分、G前まで攻め込んだイングランドがペナルティをもらい、これをCTBファレルが決めて3対0と先制。 両チームともFBやWTBのハイパントのキャッチングの上手さが目に付く。 14分、ウェールズG前でイングランドFWがピック&ゴーの連続。インゴールにボールを持ち込みトライかと思われたが、TMOで5mスクラムに。 16分、再度そのスクラムを押し込み、ウェールズのペナルティを誘い、PGを確実に決めて6対0。 20分、イングランドは左中間40mPGを決めて9対0。 この後もボール支配率の高いイングランドペース。 31分、LOイトジェがタックルを交わしFBにパス、最後は14番ワトソンに繋いでトライ。Gも決めて16対0。 このまま前半終了。 スタッツを見ると、前半だけでウェールズのタックルミスが19と多い。 後半開始5分、イングランドは難しい位置のPGを決めて19対0。 イングランドは、その後自陣G前スクラムを何とかしのぎ切り、ウェールズが反則。 試合開始前から、双方のHCがメディアを使って言い合っていた互いのスクラムの組み方についての競り合いがここで試され、このスクラムはイングランドの勝ち。 しかしイングランドにはピンチを凌いだ安堵感があったのか、その直後ウェールズにビッグプレーが飛び出す。 ダン・ビガーが鋭い出足でハーフのキックをチャージ。そのボールがゴールポスト付近まで転がり、そのまま追いかけたダン・ビガーが押さえてトライ。ウェールズ7点を返す。 試合がもつれたのは、このダン・ビガーのトライが大きかった。 その後イングランドは、 24分、PG決めて22対7と15点差。 27分、PG決めて25対7と差を広げ、残り10分ほどで18点差。 ここで、イングランド勝利確定と思ったのだが……。 この後、ウェールズが驚異的な巻き返しを起こす。 31分、繰り返しのモールコラプシングの反則でイングランドPRコールがシンビンに。残りをイングランドは14人で戦うことに。 33分、ウェールズが左展開し意外と簡単に抜けて最後は左WTBノースにボールが渡りトライ。ゴールも決まり25対14に。 36分、繋いだボールを最後はNO8ファルタウがタックルを交わしてトライ。ゴールも決まり25対21と4点差に。 この瞬間からトゥイッケナム競技場は騒然!! 残り1分、繋いだウェールズのボールが左WTBノースに渡り、ライン際を走り抜け奇跡の逆転トライまで行くかと思ったが、途中出場のトゥイランギが必死のタックルでタッチに押し出し、イングランドボールラインアウトに。 そのボールをイングランドはしっかりキャッチしてSHがボールを蹴り出し、試合終了。 これで激闘は終わりを告げた。 WCのリベンジを果たそうと、気合のこもったプレーで常に先手先手と攻め続けたイングランドも素晴らしかったが、最後まで諦めずに食らいついていったウェールズの選手たちの戦いぶりも見事で、称賛に値する感動的な試合だった。 MOMはLOのイトジェ。 まだ21歳という若さで、日本で行われる2019WCの頃には世界中のラグビーファンに名前を知られるスーパースターになっていそうで、将来が楽しみな選手である。 蹴ったキックを全て決めた、CTBファレルの右足の正確性も印象に残った。 これでイングランドはトリプルクラウン(英国の他の三カ国に全て勝利)を達成。4連勝で今季のシックスネーションズ制覇に王手。 翌日のフランス対スコットランド戦で、フランスが負けか引き分けで優勝決定。フランスが勝てば最終節の両チームの試合が決戦となる。 私の予想では、フランスがスコットランドに勝つ確率は50%。 勝っても、フランスはイングランドに適わないと思うが。 |