著作情報


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原 啓介 (はら けいすけ) Keisuke Hara, Ph.D.(Math.Sci.)
hara.keisuke [at] gmail.com
Top Page: http://www.mars.dti.ne.jp/~kshara/
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Contents

「測度・確率・ルベーグ積分 応用への最短コース」
講談社。2017 年 9 月出版。サポートページはこちら
デブリン「世界を変えた手紙 ― パスカル、フェルマーと〈確率〉の誕生」
岩波書店。2010 年 10 月出版。
T.クラッベ「マスター・ヤコブソン」
チェス小説アンソロジー「モーフィー時計の午前零時」(若島正編/国書刊行会/2009)に所収。 短編小説の翻訳です。
ツァピンスキ&コップ「測度と積分 入門から確率論へ」
培風館。二宮祥一氏との共訳。2008 年 7 月出版。
「ブックガイド〈数学〉を読む」
岩波書店、岩波書店編集部編。岩波科学ライブラリー113。2005 年 11 月出版。十人の選者の一人を務めました。
D. ウィリアムズ「マルチンゲールによる確率論」
培風館。山田俊雄、赤堀次郎との共訳。2004 年 2 月出版。
T.W. ケルナー「フーリエ解析大全 演習編(上、下)」
朝倉書店。高橋陽一郎、厚地淳両氏との共訳。2003 年出版。
「暗号理論とセキュリティ」
科学技術出版。著書。2003 年出版。

「世界を変えた手紙」についての情報

出版情報

「世界を変えた手紙 ― パスカル、フェルマーと〈確率〉の誕生」 (K.デブリン著/原啓介訳/岩波書店)。 2010 年 10 月 27 日刊行。
(原書 "Unfinished Game --- Pascal, Fermat, and the Seventeenth-Century Letters that Made the World Modern" (by K.Devlin))
192 ページ。2500 円+税。 ISBN 978-4000062770

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「マスター・ヤコブソン」についての情報

出版情報

海外チェス小説アンソロジー「モーフィー時計の午前零時」に所収(pp.279--330)。 「モーフィー時計の午前零時」(若島正編/国書刊行会)、2009 年 2 月に出版。
A5 版、403 ページ。2800 円+税。 ISBN978-4-336-05097-7

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「マスター・ヤコブソン」はオランダの有名小説家でチェスジャーナリスト、 ティム・クラッベ(Tim Krabbé)の作品。 原作は"De Matador"(1991)に収録。原作はオランダ語ですが、 その英訳版から翻訳しました。 短編小説とは言え、私にとって初めての文芸作品の翻訳で、 大変楽しんで仕事ができましたし、大変勉強にもなりました。

ツァピンスキ&コップ「測度と積分 入門から確率論へ」についての情報

出版情報

「測度と積分 入門から確率論へ」 (M.ツァピンスキ&E.コップ著/二宮祥一、原啓介訳/培風館)、2008年7月に出版。
(原書: "Measure, Integral and Probability" (by M. Capinski and E.Kopp/ Springer-Verlag)
A5版、278 ページ。3800 円+税。 ISBN978-4-563-00380-7

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微積分や集合論のおさらいから始めて、 簡潔かつ綺麗に、ルベーグ測度とルベーグ積分論の基礎が解説されています。 特徴として、具体例の紹介の場として各章に確率論の節がついていること、 そして、数理ファイナンスの話題もその中で触れられていること。 しかも、定理についてはその場に証明がつけられているが、 小さな命題の証明は全て練習問題になっていて、 その解答は後ろにまとめられているなど、 自習書としての読み易さ、取り組み易さが十分に配慮されている。

ざっと積分論を知りたい人(しかし、ごまかしなく、きちんと知りたい人)、 練習問題を解きながら積分論を応用する力をつけたい人、 そのどちらも満足させる良書だと思います。 おそらく、確率論や数理ファイナンスを目指しながら、 測度論を勉強するのならばこの本がベストでしょう。 他の分野を目指すのであっても、まじめに測度論を学びたいと思っている人になら、 自信を持っておすすめできます。

薄くて軽い(A5版)、ソフトカバー本。

正誤表もこちら で公開しております。もし、間違いを発見された方は、 私までメイルで報せていただければ反映いたします。



「ブックガイド〈数学〉を読む」についての情報

「自然科学の基礎を担い、 物理学や工学、経済学など多岐にわたる分野と呼応しながら発展してきた〈数学〉。 この永い歴史をもつ学問とさまざまな接点をもつ多彩な十人の読み手たちが、 とっておきの本を紹介。 奥深くそして豊かな〈数学〉の素顔が見えてくる!」(同書カバーより)。

出版情報

岩波書店の岩波科学ライブラリーのシリーズより、 「ブックガイド〈数学〉を読む」(岩波書店編集部編)、2005 年 11 月に出版。
19cm, 128 ページ。1200 円+税。 ISBN4-00-007453-9

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十人の読み手の一人として、五冊の本を挙げて紹介させていただきました。 とにかくブックリストやブックガイドの類が大好きなので、 この仕事は二つ返事で引き受けましたし、大いに楽しんで書けました。 本音を言えば、五冊と言わず、五百冊でも紹介したかったくらいです。



D. ウィリアムズ「マルチンゲールによる確率論」についての情報

出版情報

培風館より「マルチンゲールによる確率論」 (D. ウィリアムズ著、赤堀次郎/原啓介/山田俊雄翻訳)、2004 年に出版。 (原書 "Probability with Martingales" by D. Williams, Cambridge University Press 1991.)
A5 版、250 ページ。3800 円+税別。 ISBN4-563-00885-0 C3033.

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確率論を学ぶ人には言わずもがな、 現代的確率論への入門書として、 世界的に標準の教科書として使用されている名著。 面白い例が沢山載っていて、楽しく学べます。 個人的に強調したいのは、 この本がルベーグ積分論、測度論の絶好の入門書でもあること。 積分論は重要であることは分かっていても、 無味乾燥で全く面白くないと言う人が多いです。 その最大の原因の一つは、 何のためにやっているのやら皆目分からないこと、 別の言い方をすれば、 結局あたり前のことを保証するのに手間暇かけて 面倒な理論構築をする御利益が良く分からないこと、 だと思います。 しかし、確率論と言う見事な適用例があると、 ほとんどのことが不思議なほど、すんなりと理解されていきます。 実際、 「昔は大変だったけど…今は、ウィリアムズがあるから」 と言う言葉を良く聞きますね。



ケルナー「フーリエ解析大全 演習編(上、下)」についての情報

「地理や歴史を学ぶと、その土地を訪ねてみたくなることがある。 暑くても寒くても雨が降っても自分の足で散策して、 それまでの情報を目と耳と鼻と手と肌でじかに触れて確かめ、 楽しみ、思いを巡らしているうちに一生涯心に残る記憶となる…」
「前著で原著者も言っていたように、微分積分学やフーリエ解析学 (あるいは実解析)の問題では、深いものは底知れず深く、 難しいものは恐ろしく難しい…」 (高橋陽一郎/同書訳者序言より)

出版情報

朝倉書店より「フーリエ解析大全 演習編(上、下)」 (T.W.ケルナー著、高橋陽一郎/厚地淳/原啓介翻訳)、2003 年出版。 (原書 "Exercises for Fourier Analysis" by T.W. Korner, Cambridge University Press 1993.)
A5 版、上下計448ページ。(上)4600円、(下)4200円、税別。 ISBN4-254-11091-X C3041.

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翻訳者の一人としても、 かなり高級な本で、あまり需要がないんじゃないかなあと思います。 しかし、 日本語で読めるものでは、 現在唯一のフーリエ解析全般に渡る本格的な演習書かも知れません。 テキスト編「フーリエ解析大全」とあわせれば、 英国流の深い実解析の世界に触れられることと思います。



「暗号理論とセキュリティ」についての情報

「秘密と安全は、人間の根本的な欲求である。 秘密は究極的に我々に残される唯一の自由であり、 安全は一言で我々の存在を保証する概念である…」

「…この本が想定している読者は、 暗号とセキュリティの問題、特にその開発に関わらなくてはならなくなり、 早急に一通りのことを学んで、 最初の取り掛かりを得なければならない非専門家である。」 (同書序言より)
"The positional player protects a point not only for the sake of that point, but also because he knows that the piece which he uses for its defense must gain in strength by mere contact with the point in question."
(Aron Nimzovich "My System" より)

出版情報

「暗号理論とセキュリティ」 (原 啓介著)。科学技術出版より 2003 年出版。
A5 版、170 ページ、本体価格 4800 円(税別)。 ISBN 4-87653-380-6

既に絶版の模様。

正誤情報 (5 May 2003 現在)

現在判明している正誤情報は以下のようになっております。 新たに間違いを発見された方は御連絡下さいませ。

pp. 15, 上から 3 行目
2001 と 365 の互除法の計算が途中、間違えてゐる。 結果は正しい。
pp. 16, 上から 11 行目
(誤)「についてに対して」 (正)「について」
pp. 30, 上から 1 行目
(誤)「ax + by は…」 (正)「ay + bx は…」
pp. 30, 下から 2 行目
(誤)「 \phi (n) 」 (正)「 \phi (m) 」
pp. 31, 上から 6 行目
(誤)「積 ax も n と」 (正)「積 ax も m と」
pp. 32, 上から 14 行目
n ではなくて、k
pp. 33, 下から 9 行目
(誤)「a, b の公倍数であり…」 (正)「e, f の公倍数であり…」
pp. 47, 上から 3 行目
等式の右辺の最後の項 P(A_{l_n}) は P(A_{l_m}) が正しい。
pp. 65, 下から 8 行目
写像 D_k の定義域と値域が逆。
pp. 67, 上から 9 行目
c は P でなくて C の元。
pp. 75, 上から 16 行目
(誤)「容易に想像できだろう。」 (正)「容易に想像できるだろう。」
pp. 107, 上から 4 行目
(誤)「17 が 7249 の約数である。」 (正)「17 が 7429 の約数である。」
pp. 156, 下から 10 行目
ブラケ、セロッシ、スマートの参考文献「楕円曲線暗号」 の翻訳者の情報が抜けている。訳者は鈴木治郎氏。

Keisuke Hara, Ph.D.(Math.Sci.)
hara.keisuke [at] gmail.com
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