|
縦書き版『メントール・ユーカリプト』 | ||
![]() 表紙カバーには水牛のマーク、背にはタイトルと著者名が印字され、13篇が端正な文字組で32頁におさめられています。紙の堅さや表紙の紙の折りかた、かがり糸の種類や始末の方法をさまざま試し、さらに、色の組み合わせや型抜きなどの「遊び」も充分。最初みせていただいたとき、笑ってしまった、楽しくて、たくさんで。「糸だけ製本」が、みごとにバージョンアップです。 |
||
横書き版『メントール・ユーカリプト』 | ||
![]() それぞれタイトルを左ページにかがげ、縦書きバージョンと同じく13篇が並びます。一篇ずつの長さ、さらに一行の文字数もほぼ同じなので、見た目にも整然としています。 |
||
![]() わたしは製本教室に通って手製本のノウハウを習いました。より失敗を少なくするための要領を覚えましたが、そのことがつい先行してしまい、そもそもの製本への興味を失いかけていました。八巻さんの、思いつきを次々とかたちにしていくその手際よさに触れることで、なにかこう、本来の楽しさを取り戻せたような気がしてうれしかった。 |
||
ハト目綴じ製本 | ||
![]() 「……母の友人から……「病院の待合室で読むのに、ちょうどいい大きさなのよ」と。とにかくサイズといい、文字の大きさといい、軽さといい、これほど外出時のバッグに収まりのいい本はない、というのだ。そして何よりも紙がいいと誰からも言われる。思わず触りたくなる紙、手中にあってあたたかい紙、読みやすい紙、美しい紙……。……ご存知でない方のために追加すると、表紙が二十種類以上違うから、色や柄を選ぶ楽しみまである。こんな素敵な本が他にあるだろうか。」(『たんぽぽ畑。』あとがきより) | ||
|