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実験装置 " xixiang`s cover " 由来
本屋ではカバーをもらわないし、読む時は表紙をはずすし、そんなわけで何度も読む文庫本ほどボロくなる。かと言ってブックカバーをそのつどかけるのはめんどう。
そんなわたしだが " xixiang " のブックカバーだけは使う。丈夫な縫製、端正ないでたち、タグの入れかたやしおりの素材の選び方、それが技術と実感に裏づけられて、結果、かわいくてきれいなのだ。
(←xixiangより出張中)
亜流ではないという証明のために
翌朝からこのカバーはわたしの電車の友に。もちろん「五点支え法」で。
と、隣のおじさんも「五点支え法」でページをめくっているが、外側部分の三本の指の位置が私とずいぶん違う。真似て指を置いてみるが、それではちっとも安定しない。いったいどっちが本流でどっちが亜流なのかと不安になり、これは実験の一つのティマにせねばと思う。
装置勝手に追加製造法
そこでこの " xixiang " のブックカバーに、実験装置への変身をほどこす。まずこのカバーをかけた文庫本を持って「五点支え法」の体勢をとり、五点を記す。いろんな状況で何度かやってみて、一番頻度の高い部分を私の「五点支え法」の定位置とする。次に外側の3本の指の指紋を簡単にうつし、その線をなぞるように刺繍する。そうしてできたのがこれ(→)。
使い方
1)体調がすぐれなかったり他の荷物が多かったりすると「五点支え法」の指位置は定位置からずれてくるだろう。だから「ずれている」日はちょっと疲れている、というバロメーターになるのだ。このあたりが「ブック・ヘルス」(注1)からこの実験が評価された理由であろう。
2)使い慣れれば、今まで書店でいちいちカバーをかけてもらっていたひとも「カバーはけっこうよ」と言えるようになる。これが「ブック・エコ」(注2)から評価された理由であろう。
3)製造法にあるように、これはひとりづつのIDが縫い込まれてある。そのせいで新時代の証拠品メーカーVIPリスト(注3)にのり、警察からマークされている。
4)実際に使ってみると、刺繍による弱冠の凹凸が指先に気持良い。指圧業界との提携によっては「ブック・シアツ」(注4)からの評価も得られるだろう。
献体募集中
素敵な装置ができました。「五点支え法」を日常的に行っているかたがいたら、この実験に協力してください。お申し出をお待ちしています。

ついでに " bookbar4 " ロゴ刺繍(←)もしてみました。土台がいいとなんでも映える。
なお、(注1)(注2)(注3)(注4)はいずれも実在しません、念のため。