ART織田の


週末画廊日記


1998年11月1日版

11月1日

はしご三発。ちょっとハードな一日。


宮崎準之助さんの展覧会を見ることから一日が始まった。林立したくにゃくにゃの盾みたいのやら、散乱したダチョウの卵の1/1フィギュアのようなのやら、明らかに展示室はわけのわからない、不思議で面白い空間になっていた。面白くなってくる。木の肌触りを確かめながら進んで行くと、単純な駆動部分を持つ道具のようなおもちゃのような集団に出くわす。豊かな曲面を持つデザインは今年のパリサロンのようだねとこちらもわけのわからない事を考えながら、動き丹念に確かめて観賞する。とてもおもしろい。県立美術館もけっこうやる。いやーこれはおもしろいと、ついつい時間を忘れて観賞してしまった。
でも、ちょっと残念なのは、博物館に飾ってあるクラシックカーのような、取り残された一抹の寂しさを作品から感じ取ってしまった。やはり、旧車はサーキットが似合うように、この作品も朽ちながらも芝生が似合うと思う。まあ無理だけど。


ちょっとお茶でもという目的も兼ねて、「ジギル&ハイド」に奥村かんなさんの個展を見に行く。替わらない作品に一安心。絵をやめないでがんばっているんだなぁ、大変だと思うけどがんばってください。と思いながらアイスハーブティをすする。そうかぁ、夜はカクテルも飲めるんだぁと、落ち着く絵の前で1時間ほどリラックス。


そしてシトロエンを飛ばし、一路久留米へ。SORIBAT展に行く。ご招待を頂いた松尾さんにあいさつ。うーん、今回は特に素晴らしい仕上がりなんじゃないかなぁ、と思う。見ごたえのある作品を何度も見る。技術の松尾さんは本当に細長いガラス塔を作成されていた。残念ながら写真にはうまく写っていないので、ぜひ実際に見ていただきたい。感動の一品だ。


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