ART織田の


週末画廊日記


1998年11月8日版

11月8日

田村真理子@MAの個展報告。心がそのまま物質化したようだ。


諸星大二郎の短編にこういう話がある。苦悩などの心を外部に抽出することにより、人間のから苦しみを取り除くという星の話だ。壁に掛けられ、テーブルに放置された沢山の作品は苦悩や悲しみをそのまま形にして取り出したようだった。デジカメでとった画像の黒が潰れるほど黒い作品は、火あぶりの刑で焼け残った心臓のように悲しく思えた。まあ、秋だからちょっとセンチメンタルになっているのかもしれないが。ってセンチメンタルって柄かよ>自分。(-_-;)
その後、画廊で世間話をして1時間くらい長居をしてしまう。パン屋の話や運動会の話をする。田村さんは今月半ばより、韓国へと行かれるらしい。ソウルなど二箇所で個展をされるようだ。作品のレベルはすでに国際的といえる田村さんには、がんばってもらいたいものだ。


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