ART織田の


週末画廊日記


1999年3月13日版

3月12日


矢部崇寛@福岡県立美術館。絵巻物の楽しさは日本人のDNAか?

県美の展示室には、宇宙か海中をイメージさせる長〜い巻きモノが張り巡らされていた。まるで、製紙工場から直接運んできたような長い紙だったってそれは大げさか。
さて、日本人は古くから絵巻物という表現方法を持っている。たぶん平安時代とかそんな時代だ。詳細は知らんが。とにかく世界観とかストーリーとかを、絵巻物で表現するのが本来的に好きなのだ。よって「絵巻物」というだけでなにか楽しい感じがしてこないか?私はするぞ。矢部さんの絵巻物は内的宇宙観という広い世界を、広大な表現に最も適した方法で描いているような気がする。いやー見ごたえ十分でした。


福本倫@源。私は「だんご3兄弟」が憎い。

このところ弊社でも「だんご3兄弟(90円)」が超爆発的売り上げを記録し、私は夕方5時から朝9時まで働きまくっている。おかげで福本さんの来廊日に行きそびれたぞ。フランス在住の福本さんと、私もお話しがしてみたかったぞ。
さて、福本さんの作品は7色の星団のようだ。7色星団といえばドメル将軍との激戦を思い出すが、丸っぽい線だけでありながら、ちゃんと星に見えるあたりがすごい。しかも迫力をもって迫ってくるような立体的でリアルなものになっている。これも彼女の世界観から来るものだろうか。


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