ART織田の


ヒカリモノ日記


8月26日

いつかはルクルト

最近考える。定年したらどうしよう?バリに別荘は今世紀中には無理そうなので、ヒカリモノと絵の古物商でもしようかと。爺さん一人でやってる、開いてるんだか開いてないんだかわかんないような、ショボイ店構えがいい。でもショーケースの中にはこいつが光ってる。ジャガー・ルクルト「ビッグマスター」だ。
アートオブタイム・ナガノのTさんも、某JPの販売の人も「ルクルトはいい」が合い言葉だ。そう、ルクルトはいい。その卓越した技術力は製品を通じても伝わってくる。代表的モデルである「レベルソ」を見ると良い。裏・表に異なる文字盤を持ち、それぞれを一つの動力で動かしているのだ。両方3針のGMTなどはまだわかるが、パーペチュアルはどうだ。表は時刻(時針・分針+スモセコ)、昼夜表示、閏年表示で裏はそれぞれ針で、月・曜日、レトログラードの日、とムーンフェイスが表示される。見ているだけで気が狂いそうな技術だ。
その技術力を普通の形(丸文字版)に込めたのが、ビッグマスターだ。レベルソ・パーペチュアルはシトロエンC5より高いが、これなら買えるかも。また一見普通のデザインだが、その上品で完成されたテイストの中に、ルクルトのスペックがプラスされたこいつは、まさに「アンティーク織田」(笑)に置くべき一品だと思う。


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