共同アトリエ3号倉庫。福岡にその存在は知ってはいたが、なんか語呂からして「2ちゃんねる」的あやしさを感じていた。
自己陶酔の強い私の偏見ではあるが、埠頭の倉庫と言うと「密輸」とか「取り引き」とか、映画のシーンを思い浮かべる。ロードスタを乗り入れるとこれがまた場違い。周囲はトラックばかり。せめてフォード・マスタングなら刑事っぽいのにと思いながらも、入って見ると別に怪しくもなんともありませんでした。って当たり前だろーよ。
作品の名前はチーズ。別にチーズを書いたわけじゃないでしょうが、何となくぴったりくる名前。プリンっぽくもあるけど、そんなことはどうでもよい。
驚くのは、塗られた色なのに、板にカンバスをはっているだけなのに、「触れてみたい」と思えることだ。何とも柔らかそうで、その触感を味わいたくなることだ。「少しだけでもシャツの上でも君に触れたいよ」とは宇多田ひかるだが、何かその描かれているものがすごく大切なもので、やさしく触れることで、その大切さを感じることが出来るような、そんな気になった。
ああ、じゃあ触れとくんだったって、そうじゃなくて気持ちが大切だね。
3号倉庫、次が楽しみです。
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