ART織田の


週末画廊日記


9月2日

矢沢自明@獏


DMより

例えばいきなり傘もなく雷雲に出くわすと、ずぶぬれになった自分を想像する。記憶の中から、経験から容易に想像できる。
矢沢さんの作品は恐ろしくもある。拭っても拭ってもまとわりつく不安のように、絵から溶け出してくる顔料は、見る者の足元にまとわりつき、なすがままになる。
例えば君が島ならば、津波に飲まれる瞬間を想像すればよい。そんな感じだ。画面に飲まれる怖さがある。
では僕はどうすれば良いのか?とりあえず、なすがままにずぶぬれになる。雨に濡れるぬため水に飛び込むのは馬鹿げた事だ(と信じたい)。また、せめて「降り止まぬ雨はない」とただ自分に言い聞かせるべきだ。
この絵の向こうに見えるもの、それはキャンバス以上に白く、純粋且つ無意味なもの、ブランク、何もない世界といったようなものだ。
(最近言ってることわけわかんねーぜ)


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