ART織田の


週末画廊日記


8月27日

福岡表現野郎@風


DMより

まずタイトルがすごい!表現野郎だ。狭い階段を上がる段階で表現が始まる。「・・・は具にもつかない仕事を終えると一頭の若い牛に出会った。牛はまさに君が堵殺される人間のようにこう言った『君の考えを当ててみようか?・・・・』・・・」(このセリフは勝手にアレンジされています。覚えていないので(^_^;)などと書かれた文字が続く。読みながら昇っていくと既に会場にたどり着くという仕掛けだ。「しまった!やられた!」と思いつつも(ほんとか?)、他の作品を見て回る。
正直なところ、卒展といった作品だった。表現野郎というからには、もっとこう、汗を飛ばすような鬱陶しさ、ご意見無用的な図々しさを期待していたが、それはちょっと裏切られた。まあ、これからな人たちなので、その点はこれから期待したい。
福田さんの封筒、わりと良かった。もう一工夫だと感じたが、完成度は高かった気がする。ただちょっと解りにくかった。
進さんの作品は、漫画的だった。TVブロス的なユーモアと、ブランドのTシャツをさらっと着こなす的な「さらっと」があった。ただ、もうちょっと個人的表現の確信をついても良かったのではないだろうか。
ペシミストな僕は、表現とは「無意味で不可解な人生における一つの抵抗の試み」と思っている。それは「個性のデータとしての記録」とも言える。ぜひとも二人とも、真の表現野郎を目指して、再びなんかやってほしい。


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