どこがいいのか
毎年の様に個展を見ていて、毎年「大江さんはいい」と繰り返し繰り返し、いつも誰にでも公言してはばからない。
あまりにも「いい」と言い過ぎて、時々本当にいいのか不安になるくらいである。
もちろんこっちは評論家でもなんでもないので、「いい」をちゃんとした言葉で言い表そうそうなんて、はなから投げてるけれど、とりあえずは努力しないとこれからは笑いもとれない。
それくらい何回もなのだ。
おかげで、今回の写真は絵まで切りとってみた。アップである。
異なった質感の絵の具が、幾重にも重ねられ、削られ、独特の奥行きが感じられる。
絵は分厚い和紙なのか、板に薄い和紙を張ったのか、私は書き手ではないのでそれすらも判らないけれど、完全に土台を含めての作品という感じだ。絵であり、ボディである。
それらを含めた、独特の世界に、どうも不覚にも、引き寄せられる、それが説明できない部分の魅力である。果たしてそれは、テクニックなのか、拙さなのか。
テクニックなら凄いし、拙さならもっとすごい。
次はどんな展示なのか、同じようでも、変わっていそうでも、やっぱり見たい。
完成の見えない途上にいるからこその魅力。言いたくはないが青春っぽい。
人生シンプル化計画2「シャツも一枚で着る」
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