アート織田の週末画廊日記
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2006年5月28日

作家: 大江良二
タイトル:
場所: RAKU


会場にて撮影(部分) (CACIO G'z One Type-R VGA by KDDI)

どこがいいのか
 毎年の様に個展を見ていて、毎年「大江さんはいい」と繰り返し繰り返し、いつも誰にでも公言してはばからない。
 あまりにも「いい」と言い過ぎて、時々本当にいいのか不安になるくらいである。
 もちろんこっちは評論家でもなんでもないので、「いい」をちゃんとした言葉で言い表そうそうなんて、はなから投げてるけれど、とりあえずは努力しないとこれからは笑いもとれない。
 それくらい何回もなのだ。
 おかげで、今回の写真は絵まで切りとってみた。アップである。
 異なった質感の絵の具が、幾重にも重ねられ、削られ、独特の奥行きが感じられる。
 絵は分厚い和紙なのか、板に薄い和紙を張ったのか、私は書き手ではないのでそれすらも判らないけれど、完全に土台を含めての作品という感じだ。絵であり、ボディである。
 それらを含めた、独特の世界に、どうも不覚にも、引き寄せられる、それが説明できない部分の魅力である。果たしてそれは、テクニックなのか、拙さなのか。
 テクニックなら凄いし、拙さならもっとすごい。
 次はどんな展示なのか、同じようでも、変わっていそうでも、やっぱり見たい。
 完成の見えない途上にいるからこその魅力。言いたくはないが青春っぽい。  

人生シンプル化計画2「シャツも一枚で着る」


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