アート織田の週末画廊日記
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2006年12月7日

作家: 野村佐紀子
タイトル: 「太陽の汗、月の涙 近藤良平」
場所: 三菱地所アルティアム




 さすがに大きな箱でやると、BIGである。そのまんまだが、すごい。それもそう、ここは既に画廊ではない。
 内容も、これまでのような、パーソナルなものではない。
 影を映すところはそのままに、その影の中に、これまでは哀愁のようなものが感じられ、個展のあとは思わず一人屋台にでも飲みに行ったものだが、今回は美であり、力であり、高次元な、どこかツァラトゥストラ的な、アレが感じられる。
 こちらは、相も変わらず、吐くほどネガティブなムルソー風なので、完全に参った。
 それくらいすごい。本当にすごい。  「すべての事物を肯定に変えてしまう力と術をも持ち合わせる人が、一体何人いただろうか。」とは解説である。よーくわかる。そこはわかる。
 しかし、この「参った感」はナンなのだろう。壊れないクルマに、壊れないと文句をたれる、いつもの悪い蟲だろうか。
 あるいは意地になって個々に孤絶するのを望む先生病か。

今日のつぶやき「勝手に参って下さいよ〜」


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