ART織田の


週末画廊日記


8月23日版

8月23日

モリタミホの個展に行った.心拍数が上がった.まさに,九州最強の女性作家.


まず,作品から.この人の作品にはいつの驚かされる.とにかく力強い.台風で言えば910ヘクトパスカルはあろうかというすごさだ.二張(でいいのかな?)からなる屏風の作品で,表には躍動する人物などが描かれているが,その躍動感は明らかに屏風からはみ出している.それを買って和室に飾ろうと思ったが,それでは和室が満員のディスコの雰囲気に包まれてしまうので,躊躇してしまった.うーん残念.やはり美術館レベルの作品だと思うがどうだろうか.もっと誉めたいが,こればかりはうまく言えない.ので,サイバーギャラリーの方に展示するのでぜひ見ていただきたい.しかし,写真でもきっとうまく伝わらないだろうね.という事で,皆ギャラリー源に急ぐように.30日(土)までだ.

モリタミホさんにお会いする事が出来た.今は熊本のほうで店舗設計やら建設作業やらで大変忙しいようだ.モリタミホさんは,「作家」という枠組みにとらわれず,そうした工事やプロデュースを手がけている.私は大変すばらしい事だと思う.(いつもの事だが)私事で大変恐縮だが,私も工場労働を長らくやってきた.自分ではブルーカラーが体に染み付いていると思っておる.少なくともブルーカラー的考えが出来る人間だ.今回の店舗の仕事で大工をやる上で,モリタミホさんがそれを身につけたなら,それは彼女にとって大きな資産となるだろう.生活に根ざした感覚といのは,特に肉体労働によって大きく養われるからだ.彼女の一連のテーマとなっている「大地に根差した」というのは「アリのように働く」というのと大変にていると思うがどうだろう.まあ,これはやった人間にしか分からない事かもしれないが.


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