ＡＲＴ織田の
週末画廊日記
８月１１日版
８月１０日
最近よく北九へ行く．あのやせ犬を見た．
ギャラリーに入るとそこはやせ犬に占拠されていた．あまりにもやせ細った，毛並みの悪い，真っ黒で，目つきの暗いその犬たちは，蹴倒しそうになるほどぎっしりと，そのフロアに立ちすくんでいた．
ＳＯＡＰはカフェギャラリーであるので，その犬に囲まれたままアイスコーヒーを飲んだのだが，それはそれは妙な気分だった．下手をすると，コーヒーを横取りされかねないその雰囲気は，思わず「一家に１匹，あったらいいね」と訳の分からない事を言わせるのだった．この憎めないやせ犬は，きっとこれから行く先々で，妙な感動を与えていくのだろう．前回見たかえるも面白かったが，やせ犬はさらによい．今後も注目だ．
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