既に ThinkPad340CSE(2610-2JD)はこちらでご紹介しましたが、今回はマイナーチェンジ機の
KJFモデルです。
2JDモデルの発表から僅か
1ヶ月後に登場したモデルで、長らく続いた IBM486SLC(2)搭載機の最後を飾りました。
中古でもよく見かけるモデルです。
2JDモデルとは、1.CPUが強化されている(50MHz=>66MHz)、2.HDD容量がアップ(200MB=>360MB)、3.液晶パネルがサイズアップしている(9.5"=>10.4")
の 3点が変更されています。
このため、Windows95でもなんとか使えるThinkPad345CSとは見分けがつきにくく、早合点して購入してしまわないように気をつけましょう。
(ややこしいことに、345CSでディスク容量が同じでモデル名も紛らわしい「2610-EJF」というモデルが存在します)
細かいディティールは ThinkPad340CSE(2610-2JD)
のページもご覧下さい。
2JD(左)とKJF(右)の比較。
700番台の
VGA液晶搭載ThinkPadと同じサイズの液晶にサイズアップしたことで、意外にも随分と印象が変わりました。
性能的にも、バスクロックの向上(25MHz=>33MHz)で思ったり基本性能が上がっています。
CPU IBM 486SLC2-66MHz
RAM 4MB Max.12MB (D-RAMカード方式で8MBカードまで)
HDD 360MB (E-IDE)
LCD 10.4" DSTN (256)
VGA GD6245 (V-RAM: 512KB)
比較的安く売っていますが、CPUの仕様から最大メモリ容量に限界があるので、Windows95は実用的には使用できません。
DOSベースではかなり快適に使用できますが、拡張性に限りもあるので、初心者にはおすすめできません。
- メモリーは D-RAMカード方式で、CPUの仕様から 8MBカードを使用して12MBが上限です。
よって、メモリーを多く要求するOS(Windows95など)やアプリには全く不向きです。- HDDは E-IDE対応で、内ネジで17mm以下のドライブが組み込みできます。
また ACアダプタは現在スタンダードな丸タイプで、これらの点では比較的融通の効くモデルです。- 拡張手段はひとつだけある PCカードスロットと、パラレル/シリアルポートが頼りとなります。
DOSベースでの運用では、PCカードスロットでの拡張には色々とノウハウや知識が必要となります。
(2001/01/20 記)