ThinkPad701C(S) シリーズは
Windows95登場後もプレインストールモデルが継続販売されました。
既にサブノートとしては
ThinkPad530Csが出現し、性能的にも比較的下位のモデルというのが実情であり、非常に微妙な位置付けとなってしまっています。
もう既に語り尽くされた感がありますが、誰もが魅了される美しいモデルです。
この 7TWは、同時期に登場した
7TMとハードウエア的には全く同一のモデルで、プリインストールOSのみが違います。
(7TWがWindows95で 7TMがWindows3.1)
まだ
Windows95が出始めの頃で、対応アプリケーションの整備が進んでいなかったことから、両OSプリインストール機が併売されることになったようです。
思えば
Windows95発売当時のフィーバー(深夜発売等)も、随分昔の出来事のような気がしますね。
中古では紛失している例の多い、はめこみ式の
PCカードスロットカバー。
枠の部分と、ケーブル貫通部のふたつのパーツで構成されていて、開口部は比較的広いので、SCSIやIDE系のカードでも、だいたいカバーを取り付けた状態でも接続ケーブルは上手く貫通させることが出来ます。
本機はイジェクトボタンの周囲が狭いため、カードのイジェクトが非常に不便です。
ボールペンの先で押し込むなどしないと、うまくカードを取り出せないことが多々あります。
ハイエンドモデルでは既に
Pentium搭載機に切り替わり、登場当時からしても性能的にはやや不安の残るところもあったのかもしれませんが、何よりも本機のみでしか見られない
TrackWrite機構のインパクトは現在でもファンを魅了しつづけています。
最終期のモデルですが、スペック的に比較的変化の少ないモデル(進化の少なかったモデル)です。
CPU Intel DX4-75MHz
RAM 8MB Max 40MB (72p/SO-DIMM/3.3V)
HDD 720MB (E-IDE)
CD-ROM 無し
LCD 10.4" TFT-VGA
VGA CT65545 (V-RAM : 1MB)
MODEM 内蔵 14.4k
7TMとはOSが異なるモデルです。
取り扱いに関する注意点は全く同じと考えて構わないでしょう。
- CPUの処理能力と画面の解像度に我慢すれば、Windows98でも稼動可能です。
- メモリーは 3.3V 72p SO-DIMMで、最近は入手が難しくなりつつあります。
最大で 32MB-DIMMにより計40MBまで増設できます。
増設時にはメモリスロットカバーの爪を破損しないように、又、BIOSセットアップでハイバネーションサイズの設定も忘れずに。- ハードディスクはパック式で、換装は比較的容易です。
固定穴は内ネジ用となっていますが、枠は樹脂製ですので自力で穴あけ改造して外ネジタイプのドライブを組み込むこともできます。- 中古で購入する際には、ポートリプリケータの有無と爪破損のチェック、外付けFDDとパラレルポート変換ケーブルの有無を確認しましょう。
(運用方法によっては、これらが破損していたり紛失していると、大変苦労を強いられます)
(2001/08/05 記)