2001/12/23

慶応大学 VS 立命館大学

慶応大学VS立命館大学
7528前半1320
47後半7

結果的には大差がついたが、立命館は良くまとまった好チームという印象を受けた。
立命館が50数年振りに同志社を破り関西リーグ優勝を決めた!!というのを聞いた時は、思わず耳を疑ったものだが、1回戦とこの慶応戦を見た限り、その成績も納得できる素晴らしいチームであることに異論はない。

フォワードの強さ、基本的なパススキル。バックスの走力などどれをとっても一流のもの。
慶応との差は、厳しい試合経験の少なさと個々の力強さ、そしてフィットネス。それらはやはり慶応の個々の選手の方が僅かながら上回っていた。
立命館では守屋、慶応では瓜生、この二人のセンターが選手では殊に光っていた。

前半は28対13。
それが最終スコアで75対20と対差になった理由は、残り20分頃から立命の選手が何人か足がつったようにランニングフィットネスの差にある。
後半20分を過ぎると、立命は選手全員疲労の色が濃く、足が動かなくなっていた。これは同志社等にもいえる事で、今年の大学選手権2回戦は、フィットネスで関東と関西に明らかに差があった。(早稲田対大体大戦はやや趣が違いますので)そしてその差はここ数年開きつつあるように思える。

立命は関西リーグでの戦い振りで、フィットネスにかなり自信を持っていたと思うが、これだけ走らされた試合は今期始めてだったろう。もちろんボール支配率が圧倒的に慶応にあったのだから、それも当然なのだが。

それを考慮しても、関東のチームのスタミナは想像以上だったはずだ。
国立に残った4強が関東の対抗戦、リーグ戦の1位と2位であり、すべてフィットネス能力の高いチームだということに対して、関西勢は危機意識を憶えなければならない。関西の指導陣がランニングフィットネスの本当の重要性を認識しなければ、今後も関東チームの優位はかなり続くだろう。

テレビ観戦だったが、解説が小林深新禄郎氏、レフェリー谷口和人氏という、解説もレフェリングも非常にわかりやすい二人で、見る側としては(個人的には)ベストの中継内容だった。

さて圧勝した慶応の準決勝の相手は、対抗戦でよもやの完敗を喫した早稲田。
早稲田は大体大戦で前半圧倒しながら、後半選手を入れ替えすぎて薄氷を踏む勝利。両チームの2回戦の試合結果は見事に全く異なった。果たしてこれがどちらに吉とでるのか? 非常に判断しかねるところだ。

現状で力の差は殆どなく、全くの五分に近いが、早稲田にFL上村とCTB山下が完全復帰するという条件付きで、やや早稲田有利と見る。
ただし、好勝負は必至。目まぐるしく攻防が入れ替わり、30人が最後まで走りつづけるような見ていて面白い戦いになるだろう。

どちらもアタック能力に秀でているので、逆に勝敗を分けるポイントは、互いのタックル、或いはディフェンスだ。
一つのタックルミス、僅かなディフェンスラインのミスに付け込み、どちらかがトライを奪えば、結果的には、それで試合が決まるような気がする。
9月23日の時点で、国立4強を完全的中させた予想屋としての勘です(笑)。

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