1999/09/29


水温計取付(AT車用サーモスタットカバー流用)

 に乗っていた4型FDから外したHKS製46φ電子式温度計を5型へ水温計として装着しました。前は温度センサー付ける為にラジエタアッパーホースを切断しアダプタを割り込ませていましたが、前々からホースを切断することに抵抗を感じて(冷却水漏れへの信頼性低下)いましたので、今回はセンサー用の穴が余計に開いているという噂のAT車用サーモスタットカバーを利用する事にしました。(自分でタップを立てられる人はこれを買わずに穴をあければ良いだけの話ですが・・)

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 の写真が、噂のAT車用サーモスタットカバーです。既に温度センサー用アダプタ(右端の金色に見える部分)を差し込んでいます。サイズは M16xP1.5 の物が利用できます。ちなみに、現在注文して手に入るサーモスタットカバーは、上部の注水口の台座が一体形成になっていますので、台座がプラスチックで出来ている初期型FDの方は、このやり方で水温計を付けると、同時に台座の強化を行なった事になりますので、オススメです。

 交換するには、エンジンルーム内の作業スペースを確保するために、エアクリーナ、タービン→インタークーラーまでのパイピングを外します。一通り外したら、サーモスタットカバーより冷却水を抜き取ります。
 通常のやり方だと、ラジエタのドレンコックより冷却水を全て抜き取るのですが、そこまでやってしまうと作業後に面倒なラジエタのエア抜き作業を念入りに行なう必要がありますので、私はチューブを使って注水口より作業の邪魔になる冷却水のみを抜き取る事にしました。ブレーキのエア抜きに使うホースを注水口へ突っ込んで、口で冷却水をホースの端まで吸い上げ、一気にホースを下へ向けて重力にまかせてオイルジョッキへ流し込みました。

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事情により既にAT車用サーモカバーを装着している写真しか用意できませんでした

 ーモスタットカバーは、3個のナットで固定されていますが、このボルトを外すにはエアポンプのベルトが邪魔になり工具が入りませんので、オルタネーター(エンジンルーム中心)の右にあるテンション調整用のネジを緩めてベルトを緩めます。サーモカバー固定用の3個のナットを外してもサーモカバーが外れない場合は、プラスティックハンマー等で軽く叩いて下さい。

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 は、温度センサーをAT用カバーへ装着(冷却水漏れ対策としてアダプタに水道用シールテープを巻付け、その上に液体ガスケットを塗付しておく事)し、レベルセンサー(ケーブルが1本付いている黒いセンサー)を移植したら、AT用カバーと交換します。

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 換作業が終わったら、分解した手順を辿って、各パーツを組付け、冷却水を補充します。ちなみに、サーモスタット自体にゴムパッキンが巻いてあるので、サーモカバーは1kgf・m程度のトルクで締め付けるだけで冷却水漏れは起こらないみたいです。それから、緩めたベルトは忘れずに締め直しておいてください。エンジンを始動し、サーモカバー及び温度センサーの周囲から冷却水が漏れていない事を確認すればOKです。
 交換直後は、サーモカバー内にエアが残っている可能性があるので、急激な運動は控えて下さい。運転した翌朝にでも注水口を開けてみて、もし冷却水が入っていなかったら補充(水道水で可)し、これをエアがなくなるまで繰り返して下さい。注水口を開けて補充の必要が無くなったら、全開OKです。(私の場合は5回ほど繰り返しました)




ローテンプサーモスタットについて

 は、最初サーモスタットカバーの交換は行き付けのお店にお願いしたのでした。その時ついでに、お店に転がってたローテンプサーモスタットを安く買い叩いて交換したのでした。交換当初は水温が目にみえて下がったので喜んでいたのでしたが、夏になり外気温が上がりエアコンを使うようになると、水温が下がりすぎてアクセルを踏み込んでも思うように加速しないというトラブルに見舞われました。

 わゆる、オーバークールという状態です。FD3Sはエアコンを使用するとコンデンサー(熱交換器)を冷やす為に水温に関わらず電動ファンを動作させます。ここでノーマルサーモスタットだと水温が80度以下に下がろうとすると、弁が閉じ冷却水の循環を停止してオーバークールを予防しますが、ローテンプサーモの動作温度は65度なので、その温度まで水温が下がってしまうのです。ちなみにFD3SのノーマルECUは機関保護のために水温が70度に満たないとスロットルボディの動作を送らせて吸入空気量を制限するようです。。。

 言う事で、上記写真は全てノーマルサーモスタットへ戻す時に撮影した写真なのです。




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