1998-06-17 FD3S フロントバンパーの脱着手順
過去にディーラーでホーンを交換してもらったのですが、不具合(洗車後、水がホーンに溜まって鳴らなくなる)があったり、取付方法に気に入らない点(ノーマルホーンがバンパー裏に残っている)があったので、今回、ホーンの取付け位置を変更するためにフロントバンパーの脱着を試みました。以下にその時の手順をまとめました。同様の作業を行われる方は参考にしていただけると幸いです。 ●用意したもの車載ジャッキ2個(1個でも作業可能ですが、かなり面倒臭くなると思います) 十字レンチ、ラチェットレンチ、ドライバー ●フロント側をジャッキアップしてタイヤを2輪とも外します。 外したタイヤは作業中の事故防止の為、車両の下へ入れておきましょう。 ●フロントフェンダー内の作業まず、インナーフェンダーを外します。インナーフェンダーは数種類のネジで固定されていますので、丁寧に外して、ネジは無くさないように気を付けましょう。 ・金属ネジフェンダーアーチに使用されていて、プラスドライバーで回せます。このネジは頭が六角になっているので、ローダウンした車両だとロール時にタイヤを削る恐れがあります。もし同径の頭が丸いネジがあれば交換しておいた方が良いかもしれません。 ・プラネジ1(2分割式)内側全体に多数使用されていて、プラスドライバーで回せます。下へもぐりこまないと見えない部分もありますので車両の落下に注意して作業しましょう。 ・プラネジ2(2分割式、十字状の切込みあり)内側のフロントアンダーパネルとの接続に使用されていて、プラスドライバーで回せます。プラネジ1と混同しないように注意しましょう。(間違えても害は無いような気もしますが、念の為) ・プラネジ3(3分割式)運転室内に近い部分のフェンダーアーチに1箇所だけ使用されていて、プラスドライバーで回せます。3ピース構造になっていて、プラスドライバーで芯を抜いてもすぐに取れません。マイナスドライバーで1ピース毎、丁寧に抜きましょう。組付ける時は、まずこのピンをはめて全体の位置決めを行うと作業がはかどります。 全てのネジを外したら、インナーフェンダーを景気良く(少々曲げても割れるような物ではありませんから)引き抜きましょう。 余談1:運転席側のフェンダー内部を覗くと、エンジンルームへの穴とハーネスを室内へ引き込んでいる穴があります。追加メーター等のケーブルを室内へ引き込む時は、この穴を利用するとスマートに仕上げる事が出来ると思います。 ![]() 余談2:ここまでバラすとフロントバンパーのサイドマーカー、フェンダーのエアダクトも交換する事ができます。 余談3:インナーフェンダーの純正オイルクーラーの真後ろに当たる部分を切り取ると空気のヌケが良くなって油温に優しそうです。 ![]() リトラクタブルライト(ヘッドライト)を上げてインナーフェンダー内にフロントフェンダーとバンパーを固定しているナットが1個と木ネジがあるので外します。ディープソケットを持っていると簡単に作業できますが、普通のソケットでもなんとか作業できました。(ナットにソケットを被せてからエクステンションバーを差し込むとエクステンションバーがやや浮いた状態になりますが、普通のソケットでも少しだけディープに使えて更に若干フレキシブルジョイントっぽくも回せます) ●フロントバンパー外側の作業フロントバンパー下部にアンダーパネルとリップスポイラーが共締めになっているネジが多数(8個くらい?)あるので外します。フロントウインカーを外します。プラスドライバーでネジを1個外すと(反対側ははめ込みになっています)レンズが浮いてくるので、手前に引いて裏側のカプラーを抜くと外れます。 余談4:このレンズを外すと純正オイルクーラーへの風当たりが良くなる様です。(フジタエンジニアリングのデモカー&常連さんはサーキット走行時によく外しています) 開口部にある3個のプラピンを抜きます。更にナンバープレートが邪魔になる場合(初期型や純正外のステーを使った車両)は外します。 ●ボンネット内の作業 ノーマルのエアクリーナが付いている場合は一番手前のエアガイド(筒)を外します。バンパーステーをまたいで固定してある、エアコンガスのレシーバ(覗き窓が付いている水筒のような物)とリレーボックスをフレームに固定してあるナットを外して、バンパーステーとフレームを繋いであるナットを外します。 ●バンパーを引抜くここまで作業すると、フロントバンパーはフリーになっているので左右両端を交互にゆすりながらゆっくり引き抜きましょう。この時、バンパーを外した勢いでフェンダーの先端を傷つける恐れがあるので、布テープ等で保護しておいた方が良さそうです。(私は残念ながら傷つけてしまいました・・) ●裏骨を外す今回の最大目的は「純正ホーン救出大作戦」なので、純正ホーンが隠されているこの裏骨を外します。 プラピン1個とボルト4本で止まっているだけなので難無く外れます。組付ける時は、まずプラピンをはめて全体の位置決めを行うと作業がはかどります。 余談5:この裏骨は手で持つと案外重く、外したままにしてしまえば結構な軽量化を果たせそうですが、もしもの時(衝突時)の事を考えると実行に移せませんでした。 ![]() これでやっと純正ホーンを取り外す事ができ、社外ホーンも水がたまらないように位置を変更し、ついでに端子の絶縁をビニールテープで強化しておきました。あとは、全て逆の手順で組付けていけば終了です。ここまで、約4時間。結構良い運動になりました。(^-^) |