1999/02/17


サーモバンテージについて

 今回は、最近よく見かけるサーモバンテージ(耐熱布)についてのお話です。

 耐熱布の起源は・・・あまり良く知りませんが、素材はグラスウール製で2輪車の集合管に巻いて排気温度を保持し排気の流速を維持させるための物だったと思います。
 で、それがいつのまにか4輪NA車両のタコ足(EXマニ)に巻かれて、いつのまにかターボ車のタコ足、そしてタービンのEXハウジングにまで巻かれるようになってきました。

 有名ショップのデモカーのBIGタービンに使われていたりすると、自分の車でも! と思ってしまいがちですが、ちょっと考えましょう。そのデモカーはタービンやEXマニから発生する熱による熱害を押さえる為に巻いているのでしょうけど、一般的な社外タービンは空冷式です。(純正タービンは水冷式)これにグルグル巻いてしうと、放熱したくてもできません。で、メタルが焼き付いてタービンブローって事も考えられるんですよね。
 ターボ車に耐熱布を巻くのは、フロントパイプ以降にとどめるべきだと私は思うんですよ。タービンEXハウジングの遮熱には従来の遮熱版で充分、周囲に熱害が出る恐れがあるならば、その箇所に巻いて対策すべきでしょう。ファイヤースリーブとか言う製品もあるんですし。(ブレーキマスターやホース、ハーネス等)

 「高熱を外へ漏らさない様にする効果がある訳だから、外の高熱を内側へ伝えないはず。」以前、こう考えた知人はタービンのコンプレッサーハウジングから出てインマニまでのパイピング全てに耐熱布巻きました。雨宮のFC3S用前置インタークーラーKITでしたのでパイプは相当長かったこともあり、熱ダレはかなり押さえられたと聞きました。

 う〜ん。 こういう使い方もあるんですね。みなさんもいかがですか?



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