Factory43 Works List



R-73  "treble./happi 2" A4. 24Pages (May/2011)
inc.「treble./happi 2」

'11/05 コミック1 #5発行。
『treble./happi』の続き的なもの。2人だけしか出てこないんだけど、気分的な乱交というか、お互いに本命の人とのプレイと比べながら楽しむ雰囲気がエロいのでは、という内容。
若干の背徳さは入れつつも、こういうのは明るくて緩くて屈託無い方がインモラルだと思う訳です。

下記にあるように、原稿はほとんど水性ボールペンと油性マーカーで描き、トーン貼って紙の状態で入稿しています。つまり一度デジタルで作ってた物は放棄したということで。現時点ではすべて紙に描く方が速いし、出来に納得がいく感じです。
一時期(2010年の前半)は、ほとんど脅迫観念的に原稿のデジタル化が必要だと思っていたのですが、今でも紙に手描きの作家さんがそれなりに居らっしゃることを知ったり、いろいろ自分でも試してみた結果、デジタル化の試行錯誤で原稿が進まず本が出ないのは本末転倒だという考えに至った次第。
まあ、いろんな原稿制作や印刷技術が進歩して、僕のような古株の描き手にとっても自由度が上がったとポジティブに捉えることにしました(笑)。

今まで何度も書いていたように、描いた時のサイズでそのまま本にしたい!という欲求のままに、ほぼ縮小無しにしたためオフセットながらA4のデカい本になりました(笑)。自己満足度は高いんですが、読む方的にはどうなんでしょうかね、このサイズ。
200冊制作、委託検討中。



R-72  "treble./happi #2 (pre-issue)" A4. 16Pages (Apr./2010)
inc.「treble./happi#2」(描きかけ版)

'10/04 コミック1 #4発行。
『treble.』の女の子の浮気セックス…と思ったら、的な感じ。「特に好きでもない人を相手に体だけ楽しむ」「それを見せる」みたいなのが良いんじゃないかと。 寝取られというのとも別な感じの、興味本位の不誠実さがエロいんじゃないかと思ってたりします。

結局デジタル入稿なら同じだろ、ということで、この原稿から全編、水性ボールペンと油性マーカーで描いてます。 これがまた本人的には新鮮に描けて、なんか相当いい感じっすよ。内容はあんま変わらないですが(笑)。というか、最近の水性ボールペンの性能の良さは凄いです。もの凄く描きやすい。 一応ペンタブでオールデジタルも試してみたんですが、やっぱり紙にペンで描くのがしっくり来るんですよね。

いつもの超瀬戸際入稿で印刷所にご迷惑を…と思ってたら瀬戸際でも全然ムリで、結局コピー本。 んで、B4原稿そのままで縮小したんでA4の本になったんですが(紙がA4で載ってる絵が本来のB5サイズ)、意外と読んでてイイ感じのサイズな気が。いいなあA4。
20冊制作、配布終了。



R-71  "treble./happi" B5. 20Pages (Apr./2007)
inc.「treble./happi」

'07/04 コミック1 #1発行。
『happi』(R-59)の2人に『treble.』(R-53)の妹を絡ませた3Pもの。 個人的に流行中のATM(尻から口)ネタが描きたかったのと、浮気プレイでの女の子同士の見せつけ合いがやりたかった、というのが目的。 とはいえ「キャラ性が薄い」というウチの芸風として、なかなかアッサリ風味に仕上がっております。

元々これは2006年の夏コミで出る予定だったのがギリギリ間際で落ち、余裕で間に合うつもりだった冬コミでも(なぜか?)落ちて、「これだと次のコミケ合わせにしても絶対に出ない」という物凄い強迫観念で何とか描き上げました。
今回も超瀬戸際入稿で印刷所の方々にご迷惑を掛けました…。そんなこんなで本当にやっと出せたので、本人的にはやたら達成感だけはあります(笑)。

初版520冊+再販600冊制作、在庫有り。



R-70  "treble./happi 0.3" B5. 8Pages (Aug./2006)
inc.「treble./happi 0.3」

'06/08 コミックマーケット70発行。
『happi』と『treble.』のクロスオーバーものコピー本。上記のR-71で使う原稿が元になっていますが、描いたときの原寸大でトリミングしているので、こっちの方がドドーンとアップで迫力ある気がします。 あと同じシーンでも微妙な違いがあったり(R-71の表紙の絵がこっちは下着無しだとか)。
40冊制作、配布終了。


R-68  "Reverted 2.0" B5. 32Pages (Dec./2005)
inc.「Reverted 2.0」

'05/12 コミックマーケット69発行。
『Reverted』シリーズの「1.3」「Revolted」「1.7」を合わせ、さらに腋毛ネタなどを描き足してまとめ直したもの。編集の都合でセリフなど一部オリジナルと異なっています。
下記の通り、本来は夏コミで出すはずだったためリリース番号も"R-68"となっています。

元々「1.3」の時点では完全にコピー誌向け専用原稿として作っていたこともあり、このシリーズは原寸原稿・1ページ1コマというフォーマットで描いていたのですが、 これが自分的には新鮮で非常に描きやすくて楽しかったです。あと、縮小すると誌面はキレイに仕上がるんですが、絵のインパクトとかが相当スポイルされるような気がしてたので、その意味でも良かったと思います。

前作(R-62)の続きということで女教師が生徒に教えるという形式で描き始めたのですが、タイトルと絡めて、徐々に生徒が主導権を握り始めるという流れにしてみました。
微妙なオチなので、さらに続けるかも知れませんが、続かないかもしれません(笑)。

個人的には、こういう特に起伏もなくタラタラ続く話って好きなんですけどね。始まりも終わりもクライマックスもなく、どこに向かっているか判らないまま、ただ行為だけが続く。ドローン音響エロマンガっていうか。まあ読まされる側はたまったモンじゃないと思いますが。

あとR-47の所も書いてますが、本当に腋毛はウケませんねえ〜。イベントで手に取ってくれて、パラパラ見て、腋毛プレイで本置いて去ってしまう方の多いこと多いこと。 だからといって描くのは止めませんっ☆ まあ毎回はやりませんが。
初版500冊+再販800冊制作、完売。

 
…いま気が付きましたが、単行本『Slow』が出てから4年近く経つのに実質8冊しか出てないんですねえ。



R-69  "Reverted 1.7" B5. 8Pages (Aug./2005)
inc.「Reverted 1.7」

'05/08 コミックマーケット68発行。
今回も新刊が落ちてギリギリで作った無料配布コピー本で、内容はその新刊からの抜粋+α。

『Reverted』シリーズは続編を発表予定ですが(「1.3」の項参照)、毎回リリース間際で落ち続けているので、「1.3」「Revolted=実質1.5」「1.7」と刻みまくりになってます(苦笑)。
次は「1.9」か?(<ちゃんと「2」を出します…たぶん)

40冊制作、配布終了。



R-67  "Revolted" B5. 8Pages (Apr./2005)
inc.「Revolted」

'05/04 コミックレヴォリューション37 Final発行。
最後のレヴォということでとにかく何か出そうと思い、ギリギリで作ったコピー本。 ギリギリすぎて開場時間になっても製本が終わらず、来ていただいた皆さんには綴じた端から即配布&知人関係には紙束のまま配るという状態でした。トホホ。

内容は、レヴォに対する感謝の意を「イベント=先生」「参加者=(卒業)生徒」という関係で表しています。今までいろいろ楽しませて貰いました、ありがとう、みたいな。 なのでキャラもレヴォ初出の『Crew』『Crew2』の女教師にしています。表紙は卒業式のイメージということで(苦笑)。

タイトルは「Revolution」の語感を部分的にでも自分の本に残しておきたかったという理由が一番だったのですが、せっかくなんで「反乱する」という意味通り、いままで攻めキャラだった先生が生徒に嘲りながら犯される、というパターンにしてみました。

40冊制作、配布終了。



R-66  "DIVAS" B5. 6Pages (Mar./2005)
inc.「DIVAS」

'05/03 コミケットスペシャル4発行。
今回のコミケットスペシャルのテーマ「コミケ30周年」「いつもと違うスペシャル」「24時間耐久イベント」に沿って、 「この30年にちなんだキャラ」で「いつもはR-UNITではやらないパロディ」を「24時間で描けるだけ描いて出す」というネタ本として作ってみました(笑)。

元は自分の絵柄で『うる星』のラムちゃんを描いて「ダーリン○○だっちゃ☆」とか言わせたらメチャ笑えるだろうなあ、というバカ過ぎる思いつきがスタートラインだったのですが、 エロパロ業界30年の歴史を代表する3大キャラということで春麗と綾波をどうしても入れたかったため、結果的にラム色は薄くなってしまいました。残念。
みどころは、生まれて初めて描いた綾波の微妙さ、適当すぎるラムちゃん口調、まえがきの24時間執筆ドキュメントの現実逃避っぷり(笑)。

タイトルは「女神」の意。本当はDivaは歌姫の意味で女神という意味はないのですが(女神はGoddess)、時代を象徴する女性みたいな最近の使い方(WWEもその意味で使ってますね)に倣い、そう付けてみました。 なんていうか、さんざんエロパロで妄想の対象として消費されながらも未だに有効なキャラクターに対する、自分なりの賛辞やリスペクトだと思ってください。

40冊制作、配布終了。このイベント専用のネタ本なので再販の予定はありません。



R-65  "SECOND/happi" B5. 36Pages (Mar./2005)
inc.「SECOND」「happi」「SECOND/happi」

'05/03 コミティア発行。
『SECOND』(R-56)と『happi』(R-59)の2本を収録した編集本。おまけとして、両作のキャラ6人が乱交する短編を新規追加してます。

引っ越しで発掘された在庫をイベントに出してみたら意外と好評で、単行本『SLOW』以降の同人誌で古めの奴を再販してみようか、というのがこれを出した動機です。
新規分は「まんま2冊くっつけただけで出すのもナニだし、追加で描くなら両方混ぜたヤツがいいなあ」ということで入れることにしたのですが、作者的には「happi」の彼氏ラブラブな女性キャラを「SECOND」の複数の男たちと絡ませるのが、ライト寝取られ感覚で描いてて楽しかったです。
まあ、所詮おまけで尺も短いんでそんな大したものでもないんですが(<自分で言ってるし)。

初版200冊+再販100冊制作、完売。



R-64  "Reverted 1.3" B5. 6Pages (Dec./2004)
inc.「Reverted 1.3」

'04/12 冬コミ発行。
当初作っていた本がギリギリで落ちたため、急遽作った無料配布コピー誌。
『Reverted』を出した時のイベントでとある方に「むしろこの続きが見たい」と言われたことが頭に残っていて、まあちょっと描いてみるか、となった次第 (個人的には「この後どうなるんだ〜あらら終了ってマジっすか?」的な寸止め感も良いと思うんですけどね)。
年末コピー誌というと近況報告だとか一年を振り返る文章メイン本がほとんどなのですが、今回は新刊を落とした罰ゲームみたいなものなので、「モロに全開で描いて近所のコンビニでコピー」という、作者に非常に厳しい内容になっております(苦笑)。

元々あまり真面目に描いていない(その辺の書き損じ原稿のウラに描いてある(笑))ため、これはこれで終了かなと思っていましたが、 配布終了後に来ていただいた方に聞かれるたびに「そのうちオフセットで出します」と答え続けてしまったので、多分そのうち描き足して出すものと思われます。

40冊制作、配布終了。



R-63  "PRICE." B5. 16Pages (Aug./2004)
inc.「PRICE.」

'04/08 夏コミ発行。
最近は状況に流された後の話が多かったので、流されてる最中の話を描こうと思ったのが主題。つまり、ある意味で原点回帰です。世間的には流され初め(堕ちる前後)の話が好きな方が多いようですが、その辺を描かないのがウチの芸風だったり。
本業の忙しさと相まって今回の制作の酷さは過去最悪で、描き終えた直後は「自分には絵を描くのが向いていない」と本気で思ってました。最初はあとがきにも「しばらく漫画を描くのは止めます」みたいな事を衝動的に書いていたんですが、あんまりネガティブな文章もどうかと思い直して書き直したりなんかして。 イベントで足を運んでくださった皆さんに癒されたので、今は大丈夫です(笑)。

誌名は「代償」の意で、Discharge「Price of Silence」が出典。 本当は「Cost」の方が意味的には合ってるんでしょうが、よく洋楽とかで「(自堕落の)ツケを払え」みたいな時に「Pay the Price」みたいな言い回しをするので。
初版1000冊+再販600冊の計1600冊制作、完売。



R-62  "Reverted" B5. 16Pages (Dec./2003)
inc.「Reverted」

'03/12 冬コミ発行。
「思わせぶりな会話から転換」という通常のパターンの逆、というのが主題。いつもだと構成上セリフを抑え気味でいかなきゃならない場面でも、今回は全開でいけるのがなかなか新鮮でした。
今回も例に漏れず瀕死のバタバタ状況で作ったのですが、通常は最後の方は厳しくて悶絶しながら描くところを、なぜか今回は修羅場の中でも最後まで楽しく描けました。そんなこともあって、本人的にはかなり気に入ってる一冊です。

誌名は「元の姿に戻った状態」みたいな意味。出典はCari Lekebuschの12インチEP「Reverted/Aterkommen」(Hybrid recs. HP1225)からで、実は以前からイベント申込書で新刊のことを記入する際、誌名の決まっていない時は毎回タイトルを『Reverted(仮)』と書いていたのですが、今回の内容と合っていたのでそのまま採用した次第。
初版700冊+再販800冊の計1500冊制作、完売。



R-61  "Aftertaste" B5. 16Pages (May/2003)
inc.「Aftertaste」

'03/03サンシャインクリエイション発行。
ひとネタで一本という従来型のシンプルな内容で、「男が出て来ない」「直接描写は無い」「でも濃厚」というのが今回のテーマ。
こういうのって結構好きな形式なんですが、世間的にはあんまり需要は無いみたいですねえ。

誌名は「後味」「余韻」の意。初版600冊+再版600冊の計1200冊制作、完売。



R-60  "Greet" A5. 10Pages (Dec./2002)
'02/冬コミ発行のコピー誌。『happi』を購入してくれた方に先着で配布したもので、内容は2002年を振り返っての雑記よろず本。
コミケ当日の朝6:30まで作り、会場入りする途中でJR品川駅のコンビニでコピーしたという超逼迫スケジュールのため、後で読んだら予想以上に誤字や乱文が多かったです(苦笑)。今さらですがご容赦下さい。
誌名は「ご挨拶」の意。50冊制作、配布終了。


R-59  "happi" B5. 20Pages (Dec./2002)
'02/冬コミ発行。2冊目の単行本『Slow』には生温い感じのマンガが無かったため、たまにはそーゆーのもイイだろ的な考えで描いてみたのがコレです。
一瞬「”萌え”っぽくしたいなあ」とか思っていたのですが、実際やってみると「人間、自分の中に素養が無いことは出来ない」ということを痛感させられたため(笑)、自分の素養=少女漫画の方向にシフトしていった結果、萌えでも少女漫画でもない変な内容になりましたとさ(笑)。 まあ描いてる間は楽しかったですが。「うわーアホやオレ」「コレは恥ずかしーだろー」とか悶絶しきり。ということで、突っ込みながら読んで下さい。

タイトルはμ-ziqの名曲から。初版600冊+再版300冊の計900冊制作、完売。



R-58  "Rewind" A5. 12Pages (Nov./2002)
'02/11コミティア発行。コミティア初参加(だったですよ)を記念して作った無料コピー誌。
今年描いたマンガを自分で振り返るという、初参加のイベントで出すような内容じゃない本(笑)。
誌名は、ちょっと振り返ってみる、みたいな感じ。30冊制作、配布終了。


R-57  "Progress-ed" B5. 28Pages (Oct./2002)
inc.「Progress-ed」

'02秋レヴォ発行。鉛筆書きだったR-49『Progress』をリライト・ペン入れ・仕上げし、新規に14Pを加筆したもの。
表1から内容が始まっているのは、ゴチャッと文字の書いてある表紙の本が作りたかったため。

元は「2人の”彼氏”と、それぞれとの行為を説明しながら交互に交わる=二人のモノ」という内容だったのですが、そこから「友達多数に紹介、女1×男多数でプレイ=みんなの共有物」という展開を追加。
「オレだけの性処理女」が「オレとあいつのヤリ女」になり、さらに多人数で犯し汚すことで「オレも参加者の一人でしかないパーティーの、中心にいるアイドル淫女」になるという、堕しめることで逆説的に存在感を増していくのが非常に面白いのではないかと思った次第。

初版300冊+再版300冊+再々版100冊の計700冊制作、完売。



R-56  "Second" B5. 16Pages (Aug./2002)
inc.「Second」

'02夏コミ発行。単行本の反動でどうもマンガが描きにくくなっていて、リハビリがてら作ったような感じの本。
誌名はオリジナルで「Second-hand」の意味。まあなんつーか、そういう話です。
初版300冊+再版300冊+再々版100冊の計700冊制作、完売。再版以降は裏表紙にイラストが入っています。


R-52  "Breathe2" B5. 16Pages (May/2002)
inc.「Breathe2」

R-33の続編。セルフカバーその2。
今回は相手交換+乱交で、彼女(彼氏)を他人と交わらせることで愛情を確認する通常のスワッピングプレイではなく、 「ふだん友達がヤッてる相手と何の抵抗もなく交わって楽しむ」というドライさが”肉体だけの友達”感が高くてむしろ萌えるのではないか、という内容。

元々'99年ぐらいから描き始め、チョコチョコと描き足してはそのままにしていたもので、長くなったり短くなったり方向性が変わったりした末に、単行本『SLOW』制作直後の高テンション時に一気にまとめて完成。 最後は勢いだけだったので、そのうち描き足してまとめ直したいと思ってますが。いつのことやら。
これも『Crew』同様、リリース番号はR-52ですが、出たのはR-55の後です。
300冊制作。完売。



R-55  "Forge" A5. 12Pages (Dec./2001)
'01冬コミで先着50名に無料配布したコピー誌。 あとがきで2001年を振り返っていた本が落ちたので(苦笑)、急遽作った2001年総括エッセイ本。
今までこの手の本は鉛筆コピーが多かったんですが、この本はペン入れ&トーン貼りまでして我ながらビックリ。
誌名はオリジナルで「偽造する・デッチ上げる」みたいな意味。50冊制作、配布終了。


R-54  "Organ" B5. 16Pages (Dec./2001)
inc.「Organ」

'98年冬コミで発行されたTeam Shuffleさまのコンピ「桃庵」に描かせていただいた4P連作イラスト(当時のタイトルは「Equal」)を、 1P削って8P足した、連作イラストまんが。

当初は「ご開帳もの」(by.TRUMPさん)だったのが、露出→弄り→拡張→破壊(汗)と方向性がシフトしていって出来た一冊。 以前から、局部を広げて見せるという行為が単純なエロ以上の形而上的な何かを意味しているように思えて仕方なかったのですが、
「自分の中にある”空洞”(=空白・虚無)は生まれ持った虚しい肉欲を表し、普段は隠しているその部分を公衆に晒すということは、その欲望を持っていることを認めること。 そして、それを埋めようとすればするほど返って”空洞”は広がっていき、果てにあるのは甘美な自己破滅である」
みたいな感じでテーマにしてみました。

最後の1Pはオマケで、通常「こんなんなっちゃいました」で終わるところを、更に後日談みたいなものがあると面白いかな、と思って付け足したものです。 僕としては、ある意味ハッピーエンドだと思うんですが、ダメ?(苦笑)
勢いだけで衝動的に作ったため、製作期間は実質1ヶ月半ぐらい。 誌名はオリジナルで、「器官」「臓器」のイメージ。500冊制作。現在は絶版。



R-53  "treble." B5. 16Pages (Aug./2001)
inc.「treble.」

'01年の夏コミケ発行。全編ヤリながらで緩いラブコメチックな展開が出来ないかなあ、と思って描きました。 下校やデートシーンが無くても、3Pしてても(笑)、OKなんじゃないか?みたいな。
自分では良い意味で「テキトーでイイ加減でアフォな感じ」が結構好きなんですが、どうも周囲の受けはイマイチな感じで(苦笑)。でも機会があったら続きが描きたい一本です。
誌名はオリジナル。500冊制作。現在は絶版。


R-51  "Crew2" B5. 20Pages (May/2001)
inc.「Crew2」

R-42の続編。生徒と乱交していた女教師が公園で公衆プレイを見られ、その場にいた通行人全員と交わる、という内容。
教師×生徒という「学園もの」の構図がズレて、教える立場の教師が一般人にオモチャにされるのが面白いかなあと。

今回は、過去に出したマンガの「その後」がコンセプト。
今までは自分にキャラやストーリーという概念が極めて希薄で、ほとんど使い捨て状態だったのですが(って言うほど大したキャラも話も作ってませんが(苦笑))、 その続きを描くということ自体がスリリングで非常に楽しかったです。セルフカバーっていう感じでしょうかね。

本来は2000年冬コミに問題なく出る予定だったのがギリギリで落ちてしまい、2001年春レヴォで発行。そのため、あとがきが2000年を振り返る内容でカッコ悪いです。
500冊制作。初回300冊は表紙がエンボス布目、再版200冊はエンボス梨地。現在は絶版。



R-50  "Chrome" B5. 20Pages (Aug./2000)
inc.「Chrome」

'97年の夏ぐらいから描いていたもので、途中「Komakino」(R-43)で発表したマンガの完成版。リリースは2000年夏コミケ。

「Schism」(R-32)から始めた、右ページと左ページを対比させる形式を今回も使っていて、 右ページが日常プレイのマンガ、左ページが自らの欲望を語るイラスト+日記風モノローグで、見開きで1セットとなってます。
肉欲行為の回数と激しさが進むたびに局部の色が深まっていく、という内容で、 テーマは『体面や本心をいくら偽っても、人間の身体には行ってきたことが記録され、それにより変わっていく自分を確認する』というもの。 かつて、自己存在を仕事の量で確認していた挙げ句、大病で自分の体がブッ壊れてしまった自分自身の経験を引きずった内容です。

誌名はオリジナルで、「色彩」の意。500冊制作、完売。



R-49  "Progress" B5. 16Pages (May/1999)
inc.「Progress」

鉛筆描きイラスト&ストーリー文章の本。発行は'99年春レヴォ。
「Yardage」に続いて全編パソコンで編集を行った本。 本当はこの後に、加筆&ペン入れ&仕上げをしてマンガ形式のものとして発表する予定だったのだが、 この本が完成した時点ですっかり飽きてしまって終了(笑)。まあ、そういうこともありますわな。
その後、『Progress-ed』として発表するのに3年が掛かった訳です。

誌名は"work in progress"の意。500冊制作、完売。



R-48  "Yardage" A5. 10Pages (Dec./1998)
'98冬コミで先着50名に無料配布したコピー誌。 コミケというデカいイベントで、 大手に行かずに真っ先にウチに来てくださる奇特な皆さん(笑)に感謝の気持ちを表すために作りました。 ということで、知り合い関係にもほとんどお渡ししてません。
内容は、マンガを描く上で自分がいま考えていることを書いたもの+未発表鉛筆イラスト。 今までは前面に出すのもちょっと押しつけがましいなあ、 というのがあって自分のマンガに対する考えをあまり書かなかったのですが、 ウチのサークルを支持してくれる方たちになら多少はアリかなと思い、いろいろと思うままにウダウダ書いています。 イマイチまとまりも無いんで、ちょっと恥ずかしいですが(苦笑)。
誌名はオリジナル。50冊制作、配布終了。


R-47  "Pressure" B5. 20Pages (Dec./1998)
inc.「Life Sentence」「White Room」

'98冬コミ発行。'96年夏コミで発行されたTRANSPLANTさまのコンピ『Fetish Fascio N'3』に描かせていただいた6Pマンガ「Life Sentence」と、 '97年夏コミ発行のPINK CAT'S GARDENさまのコンピ『Sexceed ver.8.0 Spiritual』に描かせていただいた6Pマンガ「White Room」を収録した編集本。 「White Room」は、この本では加筆して8Pになっています。
12/21から作り始めて、原稿完成が12/25。それで12/30のイベントで販売しているんだから、印刷所様々です(汗)。 ホント、奇跡的なスケジュールの本でした。反省してます。

収録されているマンガのどちらも精神と肉体性の乖離をテーマとしているので、 それに合わせて表紙も「マッチョ+浅黒い肌+巨乳+腋毛」と肉体を強調した絵にしてみたのですが、意外とこういうのって、みんな"引く"んですね(苦笑)。 売っていて結構そういう反応が多かったのが、意外というか興味深かったです。やっぱ表紙に腋毛はマズかったかなあ…。オレは好きなんですけどねえ。

誌名は現在の気分を反映したもの(苦笑)で、オリジナル。 500冊制作、完売。



R-42  "Crew" B5. 24Pages (May/1998)

inc.「Crew」

'97年夏コミで発行されたP商会さまのコンピ「桃庵」に描かせてもらった4Pマンガを、ネタが気に入ったために18Pに拡張したもの。 本来'97秋レヴォ用に作っていたものが'97冬コミに延び、結局出たのが'98春レヴォでした。 おかげでリリース番号が先なのに『Komakino』より後に出たという難産だった一冊(笑)。
内容は前々から描き続けている女1×男多数のグループプレイもので、なるべく各人の顔を描くことでエピソードやセリフに頼らずに複数の個別が出せないか、 という感じで描いています。消化不良な点も多いんですが、この当時描いたものの中では一番気に入ってます。
最初300部作って'98春レヴォで完売、その後'98夏コミ用に700部追加、合計1000部制作。 おかげさまで完売しました。


R-43  "Komakino" B5. 10Pages (Oct./1997)
'97秋レヴォで発行したコピー誌。内容はイラスト集で、途中まで描いたマンガからの抜粋。
「この本の内容は'97冬に出る本に収録予定」とか無責任に書いてありますが、結局出たのは'00年夏でした(R-50「Chrome」)。 まあ、そういうもんだっつーことでご容赦下さい(苦笑)。

誌名はJoy Divisionがライヴで配布したソノシート収録の曲から。 自分の原点はコピー誌だと思っているので、43番目のリリースはあえてコピー誌にしました。久々に作ったんで大変でしたけど。
20冊制作、配布終了。



R-41  "Loop" B5. 16Pages (Aug./1997)

inc.「Loop」

『Verify』の揺り戻し、って訳でもないのですが、ストレートで分かりやすい内容が描きたくて作ったもの。 今回は"裏の意図"というか、本そのものが持つ意味や位置付けはほとんど無いです。強いて言えばキツいお姉ちゃんが描きたかった、ってことぐらいかな。

いま思うに、多分この頃から「エロにおける女性上位主義」に萌え始めたのかも(犯されてるのに堂々としてる偉そうな女の人ってカッコよくないですか?という、ある種のドラゴン藤波イズム(笑))。 反面、見下される男の側には一貫してあまり興味がないんですよねえ。我ながらイビツだ。

これもタイトルはオリジナル。700部制作。'97夏コミにてリリース、完売。



R-39  "Verify" B5. 16Pages (Dec./1996)

inc.「Verify」

'96秋レヴォ後は年内は本を作らない予定だったのが、体を壊して寝込んだのを期にムリヤリ作ってしまったという非道い本(笑)。 おかげで病気はちっとも良くならず、会社は休むは体はボロボロだわで酷い目に遭いました。もうこういうのは止めましょうと(苦笑)。
'96冬コミケに間に合わせるために、今まで描いて没にしていた下書きを元にリファインしたものがメイン。 いままでの自分のパターンのちょっと違ったタイプ、という線を狙ってみました。
構成は以前描いた「Don't Know」(R-32収録)のように、上が絵で下が小説風。ただし今回は、上部分はマンガではなく一枚イラストという形式。

タイトルはオリジナルで、今まで自分の絵の描き方や本の作り方をここでもう一度再検証してみる、という極々個人的な意味合い。
実はペン入れの方法やトーンの貼り方で今までとちょっと違った方法を採っていて、従来と同レベルのままの高速化を目指してます。 実際、従来よりもかなり短期間で作ったのですが、「今までとあんまり変わんない」と思ってもらえたら大成功っす。
500部制作。'96冬コミにてリリース、完売。



R-38  "Test" B5. 16Pages (Nov./1996)

イラスト集のため、マンガ未収録。'96秋レヴォに間に合わせるために作ったため、鉛筆をコピーしてトーンを貼る方式を取っています。 予想していたことでしたが、かなりギリギリのスケジュールがたたって、線やトーンがややカスレ気味。すみません。
でも何かと面倒だったわりに、みんなから「PC導入ですね」と言われました。すんません、メチャメチャ手作業でやってます(笑)。 ポーズや肌感など、本人レベルではかなり狙った感じで描いたので楽しかったです。

タイトルはHard-Onsのシングル曲と、鉛筆コピーという手法を「試しにやりました」というのを引っかけたネーミング。
700部制作で、現在は絶版。



R-35  "Cage" B5. 16Pages (Apr./1996)

inc.「Cage」

病気療養期から復帰後の最初の本。 入院中のストレスの反動(笑)か、病気を通じて、肉体への信仰心は逆に精神の腐敗の裏返しでしかない気がしていたのが、本作のテーマ。
中年太りを通り越して醜く弛んだ肥満体や、皺だらけの老人の肉体を描くのに苦労した反面、マッチョな筋肉体を描くのはすごく楽しかったです。

がしかし、リリース後の評判、および売れ行きはすこぶる悪し。知人各位から「病気の後遺症?」と言われ、初出の'96夏コミではパラパラと中身を確認して立ち去る方が続出(笑)。
でも後悔はしてません、一応(笑)。

タイトルはオリジナルで「肉体=魂の檻」という、なんか士郎正宗みたいなネーミング。ちょっと安直だったかも。
1000部制作で、現在は絶版。現時点で、R-UNITでもっとも売れなかった本。



R-34  "Zip" A5. 8Pages (Aug./1995)
夏休みを利用して、徒然なるままに作ったコピー本。内容は自分が影響を受けてきたものの話や、音楽、ゲームの四方山など。 誌名は「いま考えていることを8Pに押し込んで(=圧縮して)出す」という意味。 今でもそうなんですが、コピー誌ってページ数や全体のパッケージングを考えなくても作れるんで、自由度が高くて好きです。 製本が面倒なんだけれど。
100冊(!)制作、配布終了。


R-33  "Breathe" B5. 20Pages (Aug./1995)
inc.「Breathe」

個人的に好きな、女2人×男多数の複数プレイもの。女1人じゃないところがかなり重要(笑)。

制作上のテーマは「身体の違い」。 2人の女の子の個性を身体で出したくて、一人は高身長・ナイスバディでちょっと筋肉質のスポーツマンタイプ、 もう一人は身長低めの幼児体型のおとなしそうな感じにデザイン。 でもそれじゃつまらないので、後者を積極的なキャラにしてアンバランスさを出してみました。
いつもの事ですが、一応トーンは貼れているものの、あちこちに力尽きた感が見え隠れ(笑)。
タイトルはMinistryの曲から。初回700冊、再版300+200冊で、合計1200冊制作。現在は完売。



R-32  "Schism" B5. 20Pages (Nov./1994)
inc.「Phase Two」「Don't Know」

普通のマンガ形態で描くのにイヤになって、実験的に作った本。 「Phase Two」は右ページに日常、左ページに非日常を置いて、シンクロさせて物語を進行。 「Don't Know」では、上2/3がマンガ、下を小説っぽくして、両者のクロスオーバーを試みてみたもの。
ギリギリのスケジュールだったため、結局どちらもひどく中途半端になってしまいましたが、描いてて面白かったので本人的には全然オッケーということで。

誌名は'80年代中期NYCHCの伝説的レコードレーベルの名前を拝借。「異質なものを並列して提示」みたいな意味に引っかけてます。 マンガのタイトルはどちらもNRAの曲名(アルバム「Access Only」収録)。
初回500冊、再版200冊で、合計700冊制作。会社の同僚まで持ってたのには、思いっきりビビってたじろぎました(汗)。完売。



R-30  "Daunted" B5. 32Pages (Apr./1994)
inc.「Daunted」「Heaven Is Falling」「Abuse」

'93年は他サークルさんの本に描くことが多かったため、その原稿を集めて作った編集本。
初出は「Daunted」が新作、「Heaven Is Falling」が「チャージングP」、「Abuse」が「増刊チャージングP」(どちらもP商会さん発行)。 この辺の本で、知ってくれた方も多いかも。「Abuse」のオチは、某サークルにイヤミにパクられて非常に不愉快だったなあ。
タイトルはそれぞれ、Pet Shop Boysの歌詞の一節、Bad Religion、Ripcordの曲名。多分700冊ぐらい制作。'90年の春レヴォが初リリース。完売。


R-29  "Beware" B5. 10Pages (Aug./1994)
'94夏コミで知人に配布するために作ったコピー本。
収録されているのは鉛筆原稿で、仮タイトルは「Empty」。 元々'92年ぐらいに描いていたもので、「She's Lost Control」(R-1収録)みたいな、女教師を男女生徒で調教する話。
未完成で発表の機会を失ったまま現在に至る(苦笑)。多分もう描かないでしょう。 そういう意味では、R-UNIT有数の激レア本かも(<自分で言うか(笑))。
タイトルは言わずと知れたMisfitsから。多分10冊ぐらい制作。ちなみに表紙は『龍虎の拳2』のユリ。似てませんが。 この絵だけ、後に知人サークルのSNK本で使って貰いました。
もちろん現在絶版。


R-28  "Hole" B5. 20Pages (Dec./1992)
inc.「Hole」

社会人になってから初めて出した本。おかげで出るまでに結構かかり、本来24ページぐらいの話を縮めまくったために、 話の流れがひどく悪くなってます。今回に限った話じゃないですけど(苦笑)。
後書き前の2ページに渡って書き込まれたBGMリストが、作者のしつこい性格を物語ってます。

タイトルはまったくのオリジナルで、当時の行き詰まった心境を吐露したもの。500冊制作。
完売・絶版してますが制作冊数が多いため、この辺からは「レア感」はないと思います。



R-23  "Instant Xmas Vol.3" B6. 20Pages (Dec./1991)
毎年出していた(<過去形)クリスマス本の第3号。50部作って’91冬コミで無料配布。
参加メンバーは、うたたねひろゆきさん、雨城みずかさん、わだつみれう師匠、斉藤つぶらさん、 まきにゃんこさん、逍遙さんの各氏。
一応クリスマスネタというお題があったんですが、それ関係で描いてくださったのはうたたねさんだけで、 その他の方々は全く関係ない内容(笑)。てゆーか、オレもクリスマスに関係ないネタです(笑)。 どこがクリスマス本やねん。
現在もちろん絶版で、在庫もありません。

で、この号を最後に「IX」シリーズは長い長いお休みに入るわけです。って、次はあるのか?(笑)



R-22  "Wound" B5. 20Pages (Nov./1991)
周囲を巻き込んで作った、大学留年記念(失笑)のゲームパロディ本。
参加していただいたのは、うたたねひろゆきさん(「スト2」春麗)、 高倉元さん(「ワルキューレの伝説」)、美作英明さん(「スト2」春麗)、 天海たかし(あまあま)さん(「コットン」「でたな!ツインビー」)、雨城みずか嬢(「ドラクエ4」)の各氏。 オレは「スト2」ガイル、「ファイナルファイト」ソドム、「キャプテンコマンドー」、「ツインビー」などのネタを描いてます。 やはり時節柄スト2関連が多いのですが、「デスブレイド」や「プリルラ」などのマイナーネタを執拗に描いていたのはオレっす(笑)。 「餓狼伝説」が出る前で当時まだマイナーだったSNKの「ロボアーミー」や、スト2の陰だったカプコンの「ザ・キング・オブ・ドラゴンズ」も描いてるし。 何かあったんだろーか>オレ(笑)。
タイトルはGodfleshの曲から。多分200冊ぐらい制作、完売。現在絶版で在庫もありません。


R-20  "Frostbite" B6. 16Pages (Aug./1991)
’91夏コミ無料配布のコピー本。今と変わらず(笑)、音楽の話とか日頃思ってる事とかをダラダラと書いてます。
タイトルは真夏に凍傷ってのがトンチが利いてるかなという(笑)。
多分50冊ぐらい制作。現在絶版。


R-16  "Instant Xmas Vol.2" B6. 16Pages (Dec./1990)
クリスマス記念コピー本の、パート2、 この号からクリスマスを逸脱して、単にこの1年を振り返るという内容になったような(苦笑)。 参加メンバーは、わだつみれう師匠、斉藤つぶらさんと僕の3人だと思いますが、手元に現物が無いんで詳細不明。
多分50部作って、’90冬コミで配布。 これまた現在絶版。自分でも持っていません。
(表紙の原稿をロストしているため、画像は裏表紙です)


R-15E  "Conform" B5. 16Pages (Dec./1990)
inc.「Conform」

出した当時は周囲から「どうしちゃったんだ」みたいな目で見られた豚姦本。
タイトルはSiegeの超名曲。コピーで40冊のみ制作、'90年冬コミ(確か幕張)で開始20分で売り切れて嬉しかった。
後に桜桃書房からの単行本に、手を加えて収録(トーンを貼って最終ページを描き直し)。 これのオリジナルを持ってる人はマジでスゴイと思います。
しかし今考えると、よくこんなもんをコンビニでコピーして作ったなあと、我ながら呆れる(笑)。
当然現在絶版。自分では1冊所有。


R-10E  "Soon" B5. 12Pages (Aug./1990)
inc.「Incomplete Soon」

UROBOROS刊『BLACK OUT』コンピに収録された「Soon」の、未完成コピー本。
最初と最後のところだけ収録しており、途中抜けてるページもあって、マンガとしての体は成していない内容。

タイトルはMy Bloody Valentineの名曲から(ミーハー)。たぶん数冊作って関係者に配布したのみだと思います。
もちろん絶版で、自分でも本の形になったものは所有してません。



R-8E  "Acceptance" B5. 28Pages (Feb./1990)
inc.「Acceptance」

どうもここ数作(自分的には)ヘヴィなモノが多い気がして、ほのぼのハッピーエンドを目指して描いたもの。 自分の周囲では結構良い受けだったように思います。
タイトルはHeresyの名曲。300冊制作し、表紙の女の子が着ている制服が初回100冊は夏服、再版200冊分は冬服。 再版分は主に通販で使用。通販は初めてで、「ペンギンクラブ」様で紹介してもらったように記憶してます。 ちなみに製作期間の関係で、初回分は印刷が悪く、細かい線やトーンが飛んでます。スミマセン。
現在絶版で、自分では1冊づつ所有。


R-7  "Instant Xmas Vol.1" B6. 28Pages (Dec./1989)
クリスマス記念の無料コピー本。当時の冬コミがクリスマス近辺に開催されていたため、 「んじゃいっちょ作りますか」的に知人に声を掛けて制作したもので、 クリスマスをテーマとして各人に思い思いのことをイラスト&文章で描いてもらうという内容でした。 多分50部作って、’89冬コミで配布。
参加メンバーは、わだつみれう師匠、斉藤つぶらさん、A−1さん、Samiyさんの各氏。
もちろん絶版で、自分でも持っていません。


R-3  "Reign" B5. 48Pages (Sep./1989)
inc.「Entities」「Mother」「Incubation」

「Entities」のテーマは、仮初めのパブリックな自分と相反する本質的な自分自身という、未だに引きずっているもの。 何が凄いって、一本で26Pもある(苦笑)。今じゃ絶対に考えられない長さ。 「Mother」は、なんか説明無しで始まってブチッと途中で終わっちゃうのが描きたかったもの。意味は無し(笑)。 「Incubation」は酷い話。下の方が一コマ分ぐらい空けてあるのが、ちょっとPeter Savilleっぽいかも。
本のタイトルはSlayerの「Reign In Blood」とAcid Reignのバンド名から、 マンガのタイトルはToken EntryとElectro Hippiesの曲、Joy Divisionのインスト曲から。
これまた現在絶版。自分でも持っていません。
(表紙の原稿をロストしているため、画像は中表紙です)


R-2E  "Novelty" B5. 20Pages (Nov./1988)
inc.「Novelty」

当時、マンガ一本のみの個人誌は音楽で言うとEPみたいなもんだからということで、番号末尾にEを付けていました。 この辺の妙なコダワリが、らしいといえばらしいというか。意味無いですが(苦笑)。
内容はヘヴィな諦念心理とハードな描写を同居できないか、という試行錯誤の途中過程な感じ。基本的には今のノリに近いと思います。
タイトルはJoy DivisionのシングルB面曲から。 表紙・裏表紙のレイアウトはNew Orderの「Shellshock」でのPeter Saville Associatesのデザインワークの影響。 この本に限らず、当時の印刷物すべてに関して、Peter Savilleの影響は大でした。
これまた現在絶版。


R-1  "Murder" B5. 48Pages (Dec./1987)
inc.「Christmas Islands」「She's Lost Control」「Intermission」

Factory43の初個人誌にして、R-UNITの初リリース。100冊作って、売り切るのに2年半掛かりました。
初販売は確か'87年冬の、TRCでのコミックシティ。当時は結構、シティも男性系サークルも多かったような。

「Christmas Islands」は当時誘われていた童話本用の原稿。 求め続けた自分の欲望(=「青い鳥」)は自身の中にあって、最後はクリーチャーとなって自らを食い破って出てくる、 という今ではまず描くことはないだろう(苦笑)お話。前出の本が結局頓挫したため、個人誌として出した訳です。 「She's Lost Control」は今のノリと変わらない学園モノ。 「Intermission」は当時感じていた、"マンガのキャラ性や設定なんて作者以外には意味が無い"という気分がテーマ。 いまだに、自分が描いたマンガの中で最もパンクな内容だと本人的には思ってます。

誌名はNew Orderのインスト曲、「Christmas Islands」はDepeche Mode、「She's Lost Control」はご存じJoy Divisionの曲名から。 「Intermission」はオリジナルタイトル。 途中の4コマで「由美かおるのバイオスパーク」をネタにしているのが時代を感じる(笑)。
(*その昔、もの凄い早朝にフジテレビでやっていた、由美かおるがレオタードで体操する超カルト番組。なぜこんな時間に由美かおる?しかもレオタード?)

もちろん現在絶版で、自分でも持っていませんでしたが、このあいだ古本屋で買いました。安かったです(笑)。




Factory43 Other Works


ジェーシー出版 刊  "Slow" A5. 200Pages (May/24th/2002) ISBN4-901858-02-5 C9979

inc.「Crew」「Crew2」「Abuse」「Loop」「Phase Two」「Heaven Is Falling」「Don't Know」「Breathe」「Verify」「Cage」「Hole」「Daunted」「Life Sentence」「White Room」「Engage」「treble.」「Chrome」「Organ」

2001年の年末時点でリリースされていた個人誌の原稿に、ティーアイネット刊『真激Vol.2』(2002年2月発売)掲載の「Engage」を加えた、2冊目の単行本。
「Crew2」「treble.」「Chrome」の3作は再録にあたり、若干ですが手を入れてあります。

'95年に脳神経系の病気で大学病院に入院したことを契機に、自分の中で描きたいものや事柄が変化したのですが、その転換期を挟んだ前後の制作物が収録されています。
病気の前は本人のテーマが「内的に抱える世間一般への不調和を、自らの欲望に従った異常な性行為でバランスを取る」みたいな感じで、主に精神面に重きを置いた内容でした。 ですが病気時に、本人の感覚は従来とまったく変わらないのに身体が麻痺して動かなくなるという経験をして(真面目に死にかけました)、精神が律せない肉体というのは何なのだろう?と強く考えるようになりました。
人を破滅させる精神的な葛藤をも凌駕する「肉体」というものの重さを改めて認識させられたと同時に、肉体に服従させられる精神というのは極めてエロティックであると思ったわけです。
平たく言えば、エロティシズムの本質とは「私たちは人間である以上、絶対に肉欲を克服できない」ということではないかと。
まあ、そんなような考え方の変化が起こったわけです。

そんな変化の前後の制作物を一冊にまとめたということで、本人的には微妙にバラツキが大きい内容になるんじゃないかと思ったのですが、まとめて読むと意外とそうでもなかったり(笑)。

こんなマイナー漫画家のヘッポコ単行本を出して下さった、ジェーシー出版さまの底知れない懐の深さに感服いたします。
しかし、2冊目が出るとは思わなかったなあ。いろんな意味で。



桜桃書房 刊  "Under-water" A5. 164Pages (Aug./1st/1991) ISBN4-87183-407-7 C0079

inc.「Underwater」「Acceptance」「Nervous Breakdown」「Incubation」「Mother」「Conform」「Promotion」「Disengage」「Forticide」「Entities」「Experiment Conclusion」「Soon」

'91年時点でリリースされていた個人誌の原稿に、商業誌の既出原稿と描き下ろし「Underwater」を加えた、最初の単行本。
初出は「Nervous Breakdown」が桜桃書房刊『FAC-TOR vol.1』、「Disengage」が『同vol.3』、「Promotion」が久保書店刊『ヤングレモンvol.2』、「Experiment Conclusion」が桜桃書房刊『けものランド』より(以上、商業誌)。 「Forticide」はスタジオSURPASS刊『FAKE』コンピ、「Soon」はUROBOROS刊『BLACK OUT』コンピより(以上、同人誌)。
コンピが多いため内容はバラバラですが、まあいつものノリです(笑)。 とりあえず学生時代の原稿は時間を掛けているため、なにかと手が入っていて今見ても良い感じだと思います。 ちなみに印税のほとんどは大学の授業料に消えました(苦笑)。

多分すでに絶版だと思いますが、時々、新宿や池袋の本屋で新品っぽいのを売っているのを見掛けたりします。デッドストック?



UROBOROS 刊  "Black Out" B5. 56Pages (Dec./23rd/1990)

inc.「Soon」

うたたねひろゆきさんのサークル「UROBOROS」発行のコンピレーション。
参加メンバーは、うたたねさん(「Miroir」ver0.5)、天王寺動物園さん(獣ネタイラスト)、貴澄美悠さん(イラスト)、わだつみれう師匠(イラスト)、YONEDAさん(イラスト)という豪華布陣、プラスFAC-43(笑)。
元々「Soon」は「オレンジロード」のパロディなのですが、『Under-water』収録の際にマズかろうということで登場人物の名前を変えてます(<全員知り合いの名前(笑))。よってオリジナルが読めるのはココだけ、みたいな。 ちなみにR-UNITのフリーペーパーVol.5(R-15)を使った宣伝ページまで収録。

このご縁でコミケ初日、うたたねさんのブースで売り子をさせていただいたのですが(ウチは翌日でした)、開場と同時に凄い人数が押し寄せたため机が数メートル後ろに吹っ飛び、生命の危険を感じたのが思い出に残ってます。 大手ってマジで怖えっすよ〜(<涙目で)。次の日は次の日で、自分のブースで『Conform』と『IX-2』を頒布し終わった後はヒマでヒマで凍死しそうになりました(苦笑)。

タイトルは、入稿まで時間が無いのにタイトルも決まってない慌ただしい状況で、うたたねさんが「もう目の前が真っ暗だよ〜」と言ったことが元ネタです(笑)。直球っちゃ直球ですが。
当然のことながら既に絶版となっています。



FLOWER GARDEN 刊  "Crucified" A5. 54Pages (Summer/1990)

inc.「Mother」「Movement」「Christmas Island」「Incubation」「Novelty」「202.(Life's a bootleg)」

最初の個人誌3冊『Murder』『Novelty』『Reign』収録の原稿、R-UNIT発足前に他サークル誌へ描かせてもらった原稿の再録、描き下ろしのグダグダ近況マンガ「202.」からなる編集本。
生まれて初めて同人誌に描いたマンガ「Movement」を筆頭に、すべて超初期の原稿で今見ると正直泣きたい内容ですが、まあ若気の至りということで。近況マンガのサッカーW杯イタリア大会ネタやNFLシーホークス話(ボズワースだって)が懐かしすぎて悶絶モノ。

元々は「自分以外の人の視点で原稿をまとめて本を作ってみる」というコンセプトで立ち上がった本なのですが、 コミュニケーション不足が多々あったため、内容以前に、いつ出来てどう編集されたのかサッパリ把握できないまま発行された一冊。 一応原稿は返却してもらったものの、売り上げどころか見本誌も当時は貰えなかったので、後日、中古同人誌ショップで探して自腹で買いました(苦笑)。 よって、これはオフィシャルブートレッグということで、僕としてはよく判らない本という位置付けです。
ちなみに巻頭で予告されている、この本のパート2『Concrete』は一応、表紙までは作りました。上記の状況のため、結局出ませんでしたが。

タイトルはAgnostic Frontもカバーした、Iron Crossの名曲から。300冊限定らしいです。多分絶版。
余談ですがパート2の『Concrete』は、Heresyの「Flowers In Concrete」(超名曲)からです。



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