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連絡先の明記

連絡先を明記する3つの意味

一つ目は、サイトで記載されている内容に対する信用です。

Webサイトを開設するということは、何らかの情報発信を不特定多数の訪問者に対して行うことを意味します。つまり、自分が作成したサイトで記載した情報に関しては、運営者自身がその情報を発信したという責任を負うことになります。
個人サイトだから、情報の影響力が小さいのかというとNOです。個人サイトでの告発が大企業を動かしたことすらあります。
要するに、自分のサイトでは信用できないようなことは書いていないよという証としての連絡先が必要なのです。

二つ目は、サイトの運営者に対する信用です。
それは、法人や団体の場合特に重要で、運営者がやましいことをしていないということです。個人でももちろん必要です。

そして、連絡先を明記するもう一つの意味は、「いつでも、メールをお待ちしております」と言う歓迎の姿勢なのです。逆を言えば、メールアドレスなどの連絡先が記載されていないサイトは、どれだけサイトの方で「ようこそ」などの歓迎の言葉を使っていても、心の底から歓迎しているとは受け止め難いです。
本当に訪問者を歓迎し、訪問者のことを思う気持ちがあるのであれば、メールアドレスは明記(リンクも含む)ものだと私は考えます。

メールアドレスは記載を

連絡先があっても、 mailto: でリンクだけしてあるサイトも多いのですが、メールアドレスも記載していただきたいと思います。それは、誰しもがブラウザ付属のメールソフトを使う訳ではないからです。Becky!やポストペットなどのブラウザ付属でないメールソフトを使っている場合、非常に不便です。

しかし、昨今の事情を考えると、セキュリティ対策を施さずにメールアドレスをHTMLソース上で記載するのは、ウイルス感染と隣り合わせという状況ですので、難しいところです。

参考サイト:ウイルスからメールアドレスを隠す (他サイト)

連絡先を明記しない理由

連絡先を明記しない理由として考えられるのは、、、

  1. SPAMメールやいたずらメールが嫌
  2. メールアドレスを記載していたら、荒らしもどきもしくは嫌がらせのメールが来た
  3. 情報そのものに信用がない

でしょうか。

3.は問題外として、1.と2.は、内容的には問題がないと思われるサイトでもよく見られます。特に女性が主催しているであろう個人サイトにちらほらと見かけますね。

実際私が体験したケースでは2.のケースでした。
個人的趣味系+ボランティア系のサイトで、全ページにBGMという極悪なことをやっていたので、苦情メールを出そうと思ったのです。しかし、管理人のメールアドレスはサイトの隅々を見てもない。(私がたどったのは個人的趣味系の方から)
さて、困った。
ただでさえ、聞きたくもないBGMを延々と流されるのに加え、メールアドレスすら明記していませんでした。
で、そのサイトのBBSにメールへのリンクがあったので、メールは出しましたよ。ついでにメールアドレスを明記していない理由も問いただしたら、トップページにメールアドレスを記載していてら、嫌がらせメールが来て、精神的に傷ついたとのこと。そして、今後もメールへのリンクを張ったり、メールアドレスの記載はしないと返信がありました。

インターネットをやっていれば、いろんな考えの持ち主がいます。自分自身の持っている「常識」が通用しない相手だっています。確かに、楽しいことばかりではないけど、、、嫌なことがあったとしても受け流せるぐらいの強さがなければ、Webサイトの運営なんてやってられないような気もします。情報発信するだけしておいて、その反応を受け止めようとしないという態度は、訪問者にとって大変失礼なことだと私は考えます。

理由1.の場合、不必要なメールが来るから嫌だという気持ちもわからなくはないです。SPAMメールやいたずらメールは、送り手側が悪いし、明らかに迷惑行為です。
ですが、はっきり言います。Webサイトにメールアドレスを記載する以外にも、自分のメールアドレスが見知らぬ人間に知られてしまう機会などはいくらでもありますよ。

その気になれば、いくらでも見知らぬ人間のメールアドレスぐらい割り出せてしまうのです。だから、自己防衛のためにというのはあまり意味がないと思います。まあ、SPAMメールなんかも、「ネットやっていれば来るものだという」割り切りなんです。自己防衛をするのであれば、別アドレスを取得するなどするしかないでしょうね。

連絡先を明記しない理由+α

さて、サイトを立ち上げてから事情が大きく変わりましたので、この項を加筆します。
連絡先を明記しない理由として考えられる、さらなる理由として、ウイルスメールが来ないようにするというのもあります。

一昔前なら、ウィルスの流通経路はかなり限られていました。万が一、ウイルス付きメールがきても、添付ファイルの取り扱いにさえ気をつけておけば、アンチウィルスソフトを導入していなくても何とかしのげていました。

しかし、2001年7月。この状況は大きく変化します。
ウイルス感染経路の一つにInternet Explorerのキャッシュも利用する(Outlook ExpressやOutlookのアドレス帳も利用)「Sircam」の登場です。同年11月には「Badtrans.B」の脅威にさらされたというサイトオーナーの方も多いかと思います。(いずれのウイルスも被害はWindowsマシンのみ)
Internet Explorerのキャッシュを利用しますから、感染してしまったパソコンで閲覧したWebページに***@+++.ne.jp といったような形でメールアドレスがあれば、ウイルスを送りつけてしまう結果となります。

コンピュータウイルスは、最悪の場合パソコンが2度と起動しなくなるというモノもあります。それを考えるとメールアドレスを記載したくないという気持ちも理解できます。ただ、コンピュータウイルスとその対策は終わりのないイタチゴッコです。

結局、運営者自身で使用パソコンを守るしかないかと思います。ウイルス対策ソフトのウイルス定義やブラウザ&メーラー(Internet Explorer&Outlook Express)のこまめなアップデートを心がけるしかないと思います。 

連絡先を明記しないことによるデメリット

もし、法人や団体のサイトで、連絡先が一切ない場合、そのサイトに記載されている情報というのは信用できないでしょう。それどころか、法人や団体そのものへの信用も失う結果となります。

私が実際に体験した事例をあげます。これまた、私の趣味に関する内容で申し訳ないのですが・・・
私のもう一つのサイトに、とある宣伝が舞い込んできました。

ボウリングファンの方々へ

現在「ボウリングの海外留学制度」を来る6/22に開始しようと計画中です。
どうぞご協力のほどお願いいたします。

詳しい内容は、、、某検索サイトの無料かつ会員制掲示板にて(ここには、実際のURLね)
(以下省略)

で、最初は無視していたんですけど、友人達のサイトでも同じような宣伝がされていたので、のぞきに行きました。会の趣旨としては、プロボウラーが海外(アメリカ)留学する資金援助をしようということなのです。
しかし、その会には問題点がいくつもありました。

つまり、部外者には問い合わせをするための手段が一切用意されていないのです。
いくら同じ趣味を持つ人間が、ボランティアでやっていることとは言え、金銭が絡むのに、連絡先がないようなところに会員登録をしたり、お金を出したりはできませんよということです。中には、この団体の主催者を詐欺師呼ばわりした方もいました。

これは、個人で公共性の高い内容を扱ったサイトにも言えます。もし、サイトのコンテンツを見て、その内容に興味を持った場合、個人的に問い合わせをしたいと思っても、連絡先が書かれていなければできません。そのようなサイトでの情報というのは信用が落ちてしまいます。

自己防衛のためだと思って取った手段が、悪い結果になるとすれば、悲しいですね。

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