■第9章 インドの物価とおみやげ
(1)物の値段
インドには定価なんてものはよほどしっかりした店でない限りありません。店員の気まぐれで高くも安くもなります。特に日本人には既に紹介しましたが思いっきり吹っかけてきます。ぼられることも1つの経験になりますが、ここではインドの物の相場を紹介します。参考にしてください。
・カレー:20〜30Rs(レストランは普通ぼらない。)
・色粉(12色セット):10〜15Rs(30〜40Rsはうそ)
・クルタ:50〜70Rs(機械織りの値段です、手作りはもっと高い)
・絵はがき:1枚2Rs。(しかし1枚1Rsが本当の値段のようだ。)
・ビール(大ビン):55〜60Rs(日本と比べると安いが、現地人からみると相当高い。)
・首飾り:本物と偽者があります。ぼられることを覚悟してください。
種類は菩提樹(約500Rs)等があります。
ちなみにおれたちは5本ずつ計10本全てただでもらいました。
何故ならラジャ兄弟と友達になったから...
相場で約1500Rs分ももらってしまいました。
ちょっと悪い気がしたくらいです。
(2)おみやげ
今回は職場用のおみやげにインドの香りを味わっていただこうということで、マサラのビン詰めにしました。
一般にインドの土産は不評であることが多いため、選択には苦労すると言われています。
そこで今回自分達なりのインドを表現するためにこれを選んだのです。
とはいってもそんな器用なものは売っているはずがありません。
そこでおれたちが自分で作ることにししました。
まず、ビン探しからスタート。
色粉用のビンがちょうどいい大きさなので大量購入しました。
次に最高級のマサラを探しに街へ出かけようやく発見。
そしてビンを洗い、マサラを詰めて出来上がり。
一見簡単のように見えるのですが、実は大変な作業だったのです。
何故ならばそれはインドだからなんです。
普通のの観光客で色粉用のビンがほしいという人はまずいません。
店もいろいろと探したが売っていない。
そこで色粉を買ったところ(店ではない)で特別に1個1.5Rsで80個頼んみました。
日本人から見ると120Rs(約360円)は大した金額ではないのですが、インドでは大金なので大騒ぎとなってしまい、そりゃもう大変でした。
ビンがくるまでの間おれたちは店(とはいっても河辺にパラソルを立てただけの露店)の前で座って約3時間待つことになるのですが、当然インド人がおれたちを囲んで各々の商売を始めるわけです。
最初は和気あいあいだったのだが、しばらくすると
”おれにも儲けさせろ!!”
などと言い、インド人同士で殴り合い寸前の喧嘩をおっぱじめる始末。
非常に疲れる買い物となってしまいました。
次にビンを夜ホテルで1つ1つ洗ったのですが、他の欧米人の客が珍しそうに
”何をしているんだい?”
と聞いてきたのです。
英語が上手に話せないおれたちは説明するのも面倒だし、職場へのおみやげなんて習慣を欧米人には理解できないだろうと思ったので
”It’s SECRET!”
としか言いませんでした。
すると、奴等は部屋へ戻るなり
”外にいる日本人はfoolだぜ!!”
なんてことをぬかしやがった。
更にやっとの思いで買ってきたマサラを暗いホテルの部屋で黙々と2時間ビンに詰めるなど涙ぐましい努力の結晶だったのです。
結局まるまる1日分この作品に時間を費やしたのであります。
評判はぼちぼちでほっとしています。
特にまxの職場では評判が良かったようです。