■実践!物々交換のやり方 by まx


物々交換をやってみましょう。

まず有効なポイントです。

交換するグッズにもよりますが、銀細工屋とか布地屋、などある程度値の張る商品があるところに行きましょう。

店が見つかったら、欲しい商品を出させます。

がんがん出させます。

おそらくたのまなくても次々商品を出してくるでしょう。

そんなのにはびびらず、欲しいグッズをセレクトしましょう。

こんだけでいっか、というだけ商品を出させたら、値段を聞きます。

ここで出てくる値段はすっさまじくふっかけられていますから、ちょっと演技をしましょう。

"こんなに金持ってないよ。"←当然、えーごですよ。

インド人はいくら持ってると聞いてくるので、適当に商品の値段に応じて大体、1/10〜1/5ぐらいの値段を言います。

相方がいるときには、一緒に慌てたような顔をしましょう。

そこで、インド人に物々交換を切り出してみます。

"でも、日本の電卓もってんだがかえない?"

と、申し訳なさそうに聞きます。

するとインド人は見せろといい、腕時計がついてるときは腕時計も、あと、カメラも見せろとかいいます。

ここで見せろといわれたものは、返ってこないと思っといた方がいいので、必要以上に物を持っていかないようにしましょう。

閑話休題、インド人は強気です。

こいつはぼろいだの、機能がすくねえだの、いってきます。

とりあえずここは下手にでて、"でもあと持ってるのは、これぐらいしかないんだよお。でもこれがさいごなんだあ"とかいって、100円ライターとかボールペンとか見せます。(とりあげられないように)

ここで、かばんが空であるなどのパフォーマンスなんかも効果的です。

インド人は、こいつはいくらするだの、ハンドメイドだのいろいろ言ってきますが、それは困ったみたいな顔をしておきましょう。

そうしているうちに、"あと、こんだけはらわねえか?"ときりだします。

おそらくこの時出てくる価格が原価です。

でも、"ないよーん"とかいって困った顔をしましょう。

そして、しばらくの沈黙が流れた後、おもむろにおこったようにいままでの渡した物を取り替えします。

"じゃ、やめだ"

このタイミングがすべてです。

なぜかこの時は日本語でも通じてしまったりします。

迫真の演技をしましょう。

ここでそのままの場合は店を変えるしかないですが、大概は、"まあ、ちょっとまて"とあせって、止められるでしょう。そう、電卓とかがほんとは欲しいんです。じつは。

ここからは、こっちのペースにもっていきます。

まず、商品を売り込みます。

"だってこいつは、日本で20$もしたもんだぜ?(少々ふっかけてもいいです)これひとつでもいいぐらいだ"みたいなことをまくしたてます。

そこで、おそらくインド人は電卓持ってきて、計算始めたりぶつぶついったりします。

そこで最後に、"えーい、これでさいごだあ"とかいって、先ほど見せたライターとかボールペンとか出します。(売り込みも忘れないように行いましょう)

インド人は、大概ここらへんで落ちます。

なぜか、こちらが折れたという形をつくると結構折れます。

負けて勝つってとこですか。

きっとインド人はみんな負けず嫌いなんでしょう。

さあ、商品を手に入れたら長居は無用です。

時計なんかの場合は、使い方なんかを聞いてくるので教えてあげましょう。

日本での値段を教えてくれとかいうので、ほんとの値段を言って得したんだという印象を(次回の人のためにも)つけときましょう。


最初のほうにも書きましたが、物々交換のメリットは、物と物であるという点にあります。

電卓1枚だとこんなもんか、というような考え方が必要です。

後は、経験だけなのでがんばってやりましょう。

結構こんだけで友達になって、ほんとの値段とか教えてくれたりします。(このメリットはおおきい)

では、最後に注意点です。

・やばそうな店は、2,3人で行き、一人はくつを履いたまま入り口にいましょう。

・出てくるチャイは、薬が入っていることもありますので、注意しましょう。

・夜間、行くときは注意しましょう。(当たり前だ)

・物を見極める目を持ちましょう。特に神様グッズはふっかけられやすいです。

・1回の買い物には、2時間ぐらいかけるつもりで根気よくやりましょう。

では、幸運を祈ります。


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