イルニアシアとは”ルガイア”と呼ばれる世界にある巨大な大陸のことです。
大地母神ガイアが創造神であるだけに、「イルニアシア大陸の両端をみる」が不可能ごとの代名詞とされるほど広大な大陸です。(実際は不可能ではありませんが(^^;)
逆に海はさほど大きくありません。どの程度のものかと言えば、私たちの居る地球の地図を想像してみてください。
その地図の上に陸地対海の比率が8:2程度の巨大な大陸があると考えてくだされば結構です。
もちろんそれだけ巨大な大陸ですからその上に住む者も、人間、亜人を含めてかなりの数に上ります。
ルガイアという世界は大地母神ガイアが神々の悲願である完全なる閉じた世界を目指して、時空の女神ディメスの支配する”虚無”の世界の中に創造した世界です。
この創造のことを神の創造と言います。
人間に転生したガイアを祖とする統一王朝が数百年続き、それなりに安定した時代が続きましたが、世界の存在に気づいた”闇”の神々が侵攻し、その結果統一王朝は瓦解してしまいました。この闇の侵攻の首謀者は司死神ディース。彼は数万の軍勢と共にこの世界に進入しました。
この地を舞台に100年の間光の神と闇の神との小競り合いが続きましたが、いくつかのかつては閉じた世界のように、この世界自体の消滅をおそれた双方がどちらともなく手を引き、最悪の結果だけは免れました。
しかしその余韻もあってか百数十年の間混乱した時代が続きます。
群雄割拠するこの時代、戦乱の時代が幕を開け、多くの国が興っては滅び、興っては滅び、を繰り返しました。また魔術師狩りや亜人狩りという蛮行が行われたのもこの時代です。
やがて戦乱の時代を生き残った数十の国々がレムリアの条約という一つの条約を結びました。これにより見せかけだけの平和にしても戦乱よりはずっとましな時代、連立の時代がおよそ50年続きました。
ですがその平和も一つの国で起こったほんの些細な事件から崩壊してしまいます。これにより世界は再び戦乱の嵐が吹き荒れる混乱の時代を迎えます。
150年の長きにわたる戦に人々膿んだ頃、多くの国が乱立する共存とは言えないまでも協調の時代がやってきた。この協調の時代が現在まで続いています。
この地を全て統一する第二の王朝が登場するのは、まだまだだいぶ先のことでしょう。
現在の新暦はイルニアシア大陸中部にあるエルガイア王国が使い始めた物で、その後数十年で他の国々にも伝播したものです。統一王朝時代に使われた暦と区別するために新暦と呼ばれます。
また現在は協調の時代に入ってからおよそ200年が経ったあたりです。
イルニアシアの住人で一番数が多いのはやはり人間でしょう。人間達の国だけで100は下らないというほど多くの国があります。どこの世界でも人間が一番生命力にあふれているのです。
しかし不思議なことにエルフの姿はそれほど多くありません。どうやら大地母神ガイアは森妖精達の神を信じない不遜な態度が鼻持ちならなかったようです。
逆にドワーフの姿は多いです。他のかつては閉じられた世界や一つの世界では考えられぬことにドワーフだけの王国があるほどです。
きっとガイアは自らの胎内奥深くに入り貴金属、卑金属を掘り出してくる彼らを子のように感じているのかもしれません。
他にも草原妖精(ハーフリング)や有翼人種(ルーラン・ロード)、聖なる山の民(ホリス)等々の種族も生活しています。(詳しくは幻想協奏曲にあるファーリエルの住人達をお読みください)
もちろんその他に偉大なる竜族や、遙かなる巨人族、人間の敵として嫌われる妖魔や、魔物や闇も存在しています。
イルニアシアには100以上の国が存在しますが、ここにはその中のいくつかを上げておきます。
以上の3王国、1公国は以前は一つの王国で、しばしばこの古王国の復活が侵攻の名目にされる。
☆大陸の南東部にはこの世界では数少ないエルフの森”蒼き森”がある