ファイティング・フェニックス
OSビーダマンシリーズの1号機で、マンガ『爆球連発!!スーパービーダマン』の主人公、戸坂玉悟(とさか・たまご)が使うビーダマンである。

いいよ、これ。

OSギア装着が基本となっており、ビーダマのホールドパーツ(押さえる爪)が3つある。斜め上から2本、そしてゴムパーツ付きのツメが真下から1本。
このゴムパーツのツメがビーダマを捕らえ、押し出すときに前進回転(ドライブ)が掛かるようになっている。

両肩が内部の斜め上のツメとパーツで直結しており、OSギアを使った「絞め撃ち」(基本技のヒトツ)の時に、強く絞める力がそのままツメに加わるようになっている。この時同時に、「斜め上から押さえる」ため、真下のゴムパーツにさらに押しつける力が加わり、ドライブ力が増すワケだ。

実際に使ってみると、これが実にイイ。
ビーダマンは概ね頑丈に出来ているので、大人が力を掛けても簡単には壊れない。
思い切り絞め付けて発射すると、かなりのパワーで飛び出していく。

まさに「お奨めの一品」。





ワイルド・ワイバーン

同じく『爆球〜』に登場する西部丸馬(にしべ・がんま)が使うOSビーダマン。

キットにOSギアは入っていない。
が、このビーダマンは『スタッグ・スフィンクス』と違い、OSギアがないと使いモノにならないので付けてるけど。

最大の特徴は「4つのツメがしっかりホールドするダブル・ホールドパーツ・システムで正確なショットが可能」ということになっている。
が、コレはアカンね。
発射時のブレは確かに「少なく」なっているけど、絞め撃ちをしたときに4本のツメに同一の力が掛かるわけではないので、結局はブレる。
となると、特別な直進力を与えられないので、時として普通のスーパービーダマンに劣りますな。

それよりも後ろに見える『ワンハンドウィング』と『スナイパートリガー2』がイケる。
人差し指と中指をウィングに引っかけ、トリガーを親指で押すこと、で完全な片手撃ちが可能になる。
同時に取り回しも数段上がる。
このパーツは『ワイルド・ワイバーン』専用というわけではない。
他のビーダマンにも流用できるので、実に使えるパーツなのだ。

ちなみに、この『ワイルド・ワイバーン』はイトーヨーカドーでのみ手に入る『限定版ブルークリアバージョン』。ステッカー類が張ってないのは、買おうと思っていた『ドレスアップステッカーセット』が売り切れていたから。

・・・にしても金掛かるなぁ。
こんなふうに、次々と買い足さなくちゃならないなんて・・・
いや、別に買わなくてもいいんだけどさ・・・
でもさ・・・





スタッグ・スフィンクス

戸坂タマゴと同じく『爆球連発!!スーパービーダマン』に登場するキャラクターで、「ビーダマの魔術師」ことサラー愛用のビーダマン。

ゴールデンビーダマンの後継機種。
他のビーダマンとは発射システムが完全に違う。発射は、頭の2本のツノを下に押し下げることで行われる。

シューターはアゴのすぐ下にあるダイヤルに取り付けられており、プラスチックのツメ2本とゴム製のツメ1本でビーダマをホールドしている。

ビーダマはその真上、頭部に格納されており、OSギアを取り付けることで連発も可能となる。
最大の特徴(というか特徴だらけだが)は、変化球撃ちのために作られているという点だ。

アゴのすぐ下にあるダイヤルを回すと、シューターのゴムパーツごと回転する。
プラスチックのホールドパーツはすべり、ゴムのパーツがすべらないため、発射時にはビーダマに回転が与えられる。
カーブ、シュート、バックスピン、ドライブ、と、自由な発射が可能なのだ。

欠点は、微妙なコントロールが付きにくいところと、カーブさせるには「慣れ」が必要なところ、パワーショットがし難いところ、だろうか。

もっとも、それらを補って余りある「楽しさ」が、このビーダマンには有る。

ビーダマンを良くヒトに薦めるけど、「どれを買えばいい?」と聞かれるときには、「ファイティング・フェニックスかスタッグ・スフィンクス」と答えるコトにしている。

楽しいんだもん、これ。





ゴールデン・ビーダマン

サラーが以前使っていたビーダマンで、変化球撃ちの初期バージョン。
この機能をシェイプし、進化させたモノが『スタッグ・スフィンクス』だ。

スーパービーダマンの中では特殊な存在で、OSギアを付ける意味がない。
というのも、後頭部からは給弾できず、絞め撃ちもできない特殊なホールドシステムになっているからだ。

ビーダマは頭の中にホールドされている。
4本のツメが付いており、そのウチのひとつがゴム製になっており・・・というパターン。
後頭部にマドがあり、ダイヤル式で回すことができる。それを回転させて、スピンの方向を変える。
発射は、頭の上のアイポイント(って言うのよ。ボンバーマンの頭の上の丸いヤツ)を押し下げて行う。

・・・考えは面白いが、ビーダマの威力が全然ない。そのため、回転も不足しており、カーブ、シュートが自在に・・・というコピーの様には曲げることができない。「ちょっぴり曲げられる様な気がする」程度。

もっとも、これが有ったからこそ『スタッグ・スフィンクス』が生まれたのだから、偉大な先駆者であることは確かなのだ。

ちなみに、マンガの中ではこれをサラーが試合に使ったことで仲間がピンチになり、その反省により改良新型機『スタッグ・スフィンクス』が生まれた、ということになっている。
このエピソードはなかなか良いよ。読んでね。


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