ビーダマンの部屋
ビーダマンとは?
ビーダマンを知らない?

そりゃもぐりですぜ、旦那。

これほど面白いモノを知らないというのは、人生の何パーセントかを損してるよ。

姿形は『ボンバーマン』である。これは知ってる?
そう、「やらなきゃハドソン」なソフトメーカーが作ったゲームソフト。
ビーダマンはその派生物なのだ。

おおもとのボンバーマンは、その背景となる設定がいくつかある。

大まかに分けると、ひとつはボンバーマンそのものを設定とし、白ボン、黒ボン、赤ボンなどがバトルを繰り広げるもの。PCエンジンやスーファミのヒット作であるボンバーマンそのものである。この設定でいくつかマンガが描かれている。

そしてもうひとつに、ボンバーマンから派生した『ボンバーマン/ビーダマン』がある。ボンバーマンのお腹にビー玉をはめ込み、体の後ろにあるトリガーを指で押すことでビー玉を発射させるという、玩具メーカーのタカラが売り出した物だ。

身長は約6cm。ビーダマ遊びの現代版である。平成8年度のヒット商品として日経が表彰もした。お父さん、知らなかった?

で、この「ボンバーマン/ビーダマン」がさらに分けられる。

そのひとつは、「ヒットさせるには物語」とばかりに、ロープレ風の物語を無理矢理くっつけた物で、『爆外伝シリーズ』と銘打ったもの。白ボン(白いボンバーマンの略)とか赤ボンとかのキャラを登場人物とし、「勧善懲悪」なストーリー。これは現在(1997/11/01現在)第三弾まで続いており、それなりに頑張っている。『爆外伝1』は、よく知らないけどファンタジーロープレみたいなもの。聖闘士星矢みたいにボンバーマン/ビーダマンにいろんなアーマーをくっつけるというもの。『爆外伝2』は、その続き。これらは(少なくとも大人が見ると)、面白くない。まず、物語が平坦。取って付けたようなストーリー展開で、文字通り「子供だまし」。それに、「ビー玉を発射する」というアクション性と、「アーマをー付ける」というディスプレイ性が一致しないのだ。つまり、話も遊びもオモロクナイ、と。『爆外伝3』は、このあたりの不満を残しているが、面白い部分もある。これは後ほど。

さて、このホームページで取り上げている部分、というか、私がのめり込んだ背景世界に、『爆外伝シリーズ』とは違うもう一つの世界、『OSビーダマン』がある。小学館発行の『月刊コロコロコミック』に連載している『爆球連発!!スーパービーダマン』というマンガと平行して進められているプロジェクトで、異様に面白い。

「燃える」というヤツ。「萌える」じゃないからね。

で、買い始めたら止まらなくなった。以下にその大まかなものの紹介をしとります。

ファンティング・フェニックス ワイルド・ワイバーン
スタッグ・スフィンクス ゴールデンボンバーマン
スナイパースペシャル ロングバレル2
締め撃ちショートバレル マガジンサイト2
レーザーサイト アルミローラーシューター
スピードローダーマガジン クイックローディングマガジン
OSギア ウィング&トリガー
あかボンバーマン きいろボンバーマン
こんボンバーマン オレンジボンバーマン
マスター攻略王スペシャル マスター攻略王スペシャル2
スーパーボールシューター 大きいの
ガイアボンバーファイター タイトニングボンバーアタッカー


とまぁ、こんな感じが商品ラインナップというわけで。

いくつかには書いたけど、このままでは面白くない、と。
というか「面白さ半減」かな。

趣味の要素には幾つかがある。「見て楽しむ」「手に持って楽しむ」「競争する」「集める」あたりがね。

「見て楽しむ」は、きれいなモノ、美しいモノ、カッコイイモノ。「愛でる嬉しさ」。

「手に持って楽しむ」は、保持感や重量感、手触りなど。これは大きさと重さのバランスが大事で、「ある程度大きいと軽いモノが嬉し」くて、「ある程度小さいと重いモノが嬉し」い。この大小もまた個人でバラツキがあり・・・まぁ難しい部分ですな。だいぶ、主観が入るからね。

「競争する」は、要するに「誰が一番か」のこと。「一番早い」「一番強い」「一番キレイ」「一番多い」の類ね。その趣味で競技会なんかがあると、「燃える」人が出てきますな。

「集める」は、もう持ってることがステータスなものから、数で勝負なものまで色々ある。世の中には、1個持ってるだけでスゴイもの(車ならフェラーリ、カメラならライカかね)から、1000個集めてもまだまだなもの(喫茶店のマッチとか、本のしおりとか)まであるけど、「普通、3個ぐらいなのに20個持ってる」とかは微妙で面白いトコロだよね。こういうのは、同好の士からは「いいなぁ」と言われ、興味のない人からは「無駄遣いするバカ」と言われる。

これらを忠実に守らないと、趣味としては大成しないんだ、うん。少なくとも、このうちの1個しか満たさないようだと、「趣味」とは言われずに「フェチ」で終わっちゃう。

で、子供用の趣味としては、『ミニ4駆』がこれらの多数を満たす最たるものとなる。

そして趣味の要素として大事なモノに「自分だけのモノ」というのがある。

オリジナル。他の人が持っていない。これが大事。完璧な改造は絶対に楽しい。ある意味では、失敗しても楽しい。成功すりゃもっと楽しい。

金持ちとか関係なくなる世界。

でもそれには技術が必要。技術もしくは時間もしくは両方がない人はどうすればいいか?

ということで、ミニ4駆と同じく、改造パーツがあるからには、やってみるしかないわな。


カスタム化となると、こうなる。

OSギアは標準。スーパービーダマンに、絞め撃ちシュートバレル、スパイクフット、スピードローダーマガジン、そしてワイルドワイバーンのトリガーを付けてみた。

取り回し、連発性、威力、で組んでみたのがこれ。

でもなぁ・・・うーん、やはり今現在(97年10月20日)で一番総合性能の高い本体は、ファイティング・フェニックスかなぁ。マスター攻略王スペシャル2は、ちょっと落ちる。最初はあの左右に広がるウデを持つことでそのまま絞め撃ちになるのかと思っていたけど、あれは保持しやすくするためのグリップでしかないからね。

ファイティング・フェニックスのドライブの威力はスゴイの一言。現在の競技内容を考えると、「ビーダマの威力」は絶対に無視できないんだ。強力なドライブ回転には、直進安定性、スピード、前に進む力、押す力、のすべてがある。逆に言うと、現在の競技には「低速が有利」という項目がない。「細かいコントロールを必要とし、しかも時として低速の方が有利」、みたいな競技が有れば、女の子にも参加できるのにね。

今年のミニ4駆の大会で女の子(小学6年生だっけ?)が優勝したのは、やはり画期的だと思う。自動車プラモは基本的に男の子のモノだけど、別に女の子が不利ということではないからね。好き嫌いとか、向き不向きだけの問題だから。

ビーダマ遊びはやはり男の子のホビーだろうけど、タカラには一考してもらいたい部分である。

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