その2

そして去年の暮れに、来年度からの住宅減税の方針が
固まりました。

本当、新聞に穴が開くほど真剣に目を通しましたね。 

概要といいましても、もう皆さんご存じでしょうから簡単に
記載しますと

・控除期間が6年→15年に。控除対象となる借入限度額も
 3000万から5000万に
・割合は最初の6年間が借入金額の年末残高の1%、
 次の5年間が0.75%で、最後の4年間が0.5%

取り敢えず、初めての持ち家を目指す私自身にとっては、ここを
理解すれば十分ではあるのですが・・・。

土地も対象になるというのは喜ばしいのですが、何で建物と
同時に購入した場合にのみ限られるのでしょう?

つまり建て売りや建築条件付分譲、及び分譲マンションを
購入される方が一番得をするわけですよね。

しかし、「良質な住宅ストックの確保」と言う観点で言えば、
ちょっと語弊はあるのかもしれませんが、注文建築が一番
ですよね。まあ、この発表を受けて急遽建築条件付の土地
を物色される方もおられるでしょうし、見かけの経済的な面を
考慮すればそれが一番なのかな。
ただ、2,3ヶ月で慌てて間取りや仕様を詰めて、ということ
になればその時は数万円浮いたとしても、私なんかですと
後が怖いな、と思ってしまうのですが。

本当、土地に係る不動産取得税の減額のように、土地を
購入してから2年以内(今度3年に延びるようですが)に住宅
を建築した人にも、土地の分の減税の恩恵を与えても良かった
のではないか・・・と思うんですけど、ただそれを言ってしまうと、
去年家を建てるなり購入なりされた方にも救済措置があって
しかるべきという論理になって来ますよね。もの凄い差なの
だから。

まあ、穿った見方をすれば不動産業者の在庫一掃セールの
お手伝いの為かな・・・なんても思うのですが、まあ立場上
それ以上は・・・。

決まったことなのだから、土地を先に購入して住宅を建て
たら、土地の分は引いて貰えないのならそうですか、という
しかないのでしょう。
 
ですが、2年に区切るというのはどうなのでしょう?見送ら
れたローン利子控除みたいに、(期間が延びたとは言っても)
ローンを返している期間ずっと減税になるわけではないから、
何十年も負債を抱える事の重圧を考えれば、消費税導入前
みたいな建築ラッシュにはなりえないとは思いますが、駆け込
みを誘導する、という発想自体がちょっと問題ありなのではな
いでしょうか?

ある意味で、舞い上がらずに冷静に状況を見る目が今まで
以上に必要になってくるのでしょう。肝に銘じたいです。

いずれにせよ、建てると決めている人間にとっては、使える
ものは使って、出来るだけ負担を軽減させたい訳ですから、
次の公庫融資(年明け・第4回)に(条件に満足出来ればです
が)契約をしたいと考えてます。

残念ながら公庫金利も至上最低ではなくなりましたが、
今後も金利は上昇気配といいますから、この辺りがいいとこ
だと考えています。

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