(その6 1999.5.10)

1999年5月6日大安吉日、心配された天気も晴れまして、
着工繰上に伴う地鎮祭挙行の運びとなりました。



普通の勤め人としては、一生に一度か二度ぐらいしか体験
し得ない行事ですので、GW明けで日程的に厳しいという事は
あったのですが、何とかやりくりつけて年休を取り、また神奈川
の両親も日帰りで駆け付け、挙行の運びとなった次第です。

ただ、新幹線使って両親が小田原−東京−郡山まで来るのと、
私自身が車(一般道)で原町から郡山に来るのとが、ほぼ同時間
だったというのが、凄いところですよね(笑)。もう個人的には単価面で
滅多に使いませんけど、こういう時は新幹線の速さと東京からの
心理的近さを実感します。
職場が東京駅とか上野駅に近かったりでもしたら、十分新幹線通勤
出来そうですものね。

で、郡山駅で両親を出迎え、午前11時開始に備えて現地入りしました。
そうしたら、想像以上に派手というかお目出度いテントが・・・
写真では見にくいかもしれませんが、既に前に打ち合わせた設置図面に
基づいて地縄が張られている中にそれが鎮座してました。
まだ、回りに家がそんなに建ってないから構わないですが、そうでなければ
ちょっと気恥ずかしいかもしれません。



ちょっと早めに到着したこともあって、まだ誰もいませんでしたが、
その内神主さんも到着し、セッティングがはじまりました。
お供えものとか、最初は自分で用意しようかとも考えましたが
一番のネックが竹の確保だったんですね。県外出身者ですので
入手ルートを知る由もなく、またかかる時間と手間の事も考え、
結局は営業さんに実費払ってお任せすることになりましたが。



時間となり、テント内にて地鎮祭が挙行されました。
・・・といっても、一応事前にパンフレットで予習はしていた
のですが、難しい国語調の事ばかり書いてあって、まさか
本番でアンチョコ見ながらやるわけにも行かないため、
あれよあれよの内に進んでいった、というのが実感です。

まあ、施主が主役になるのは、今回の場合は二つぐらいの
もので、上の玉串奉典(その後二礼二拍手一礼)と下の
地鎮の儀(鍬入れ)ぐらいものです。


で、やっぱり緊張していたんでしょうね。3回鍬を入れるのですが
その時「エイ、エイ、エイ」と掛け声出すの忘れてしまいました・・・。
その後メーカー代表の現場担当の方が発声して下さったので、
ま、フォローにはなったと思いますが。うーん、ちょっと失敗でした。

そんなこんなで、正味30分弱。つつがなく、というかあれよあれよと
いうか、とにかく式は滞り無く終了いたしました。
で、最後に記念撮影というお決まりのコースです。

それにしても、両親が側にいたから良いようなものの、施主側が
もし自分一人だけだったら絶対やらなかったでしょうね。
自分でいうのも何ですが、侘びし過ぎますから・・・。

新興住宅団地でサラリーマン世帯ばかりということもあり、上棟式は
やらないことに決めましたので(こっちでは農家とかは凄いですよ、
お餅やら小銭やらをばら撒いて盛大ですけど−数十万コースですから−)
あとは、実建築関係一本に見ていけばいいのは、何となくほっとする
感があります(職場ではブーイングの嵐でしたが、先立つものが・・・)。


で、早速張ってある地縄が敷地図通りであるかどうか、施主立ち会いの
下に現場確認となりました。正直言って若輩施主の立場からしますとこっち
の方が気が楽だし、途端に生き生きするものです。

さすがに位置関係的には問題有りませんでしたが、ただうっかりすると
建築協定上の制限とかを見落とし、後ですったもんだする可能性も
あり得ますので、注意した方がいいと思います。基礎打ってから判明したの
ではとんでもないことになりますし。

自分のところでも、実際に現地で実際に建具が立つ位置に立って図面を
確認したところ、玄関ドアの開く向きが逆になっていることが判明し、左右
反転して貰う、と現場確認文書もらったのですが(確かに書面で残して貰った
方が−確認サインも入れましたし−確実ですよね。口頭だと水掛け論にも
なりかねませんし)、いくら平面図面で納得していても、実際に立体で捉えて
見ないと分からないことって、あるんだなと実感しました。
(因みに、ドアの左右の確認を指摘したのは母です。やはり神奈川の実家建て
替え時の経験が生きてますよね。本当、周囲にそういう方がいらっしゃったら
是非活用(?)されると宜しいのではないでしょうか。私も気づいた事があれば、
重箱の隅的なものでも今後アップして行くように心掛けますが・・・。

ただ、やっぱり自分も感じてしまいましたが、地縄張ると途端に土地が狭く見えて
来るものなのですねぇ。

で、大体正午前に今日やるべきことは全て終了しましたが、GW明けでまる一日
悠長に休んでいられる訳もなく、両親を郡山駅まで送ってから原町にトンボ帰り
してお仕事しました。テンション非常に高かったので、何とかなりました。

その後、現場監督さんから連絡が入り、次の杭打工事が13日施工予定との事
です。本当、基礎及び構造だけは特に自分の目で確かめておきたいので、
半日でも年休取って極端な話、往復4時間現場30分でもこの目で見ていこうと
思ってます。仕事との兼ね合いはありますが、差し当たり土曜日と平日でも杭打ち、
基礎配筋、コンクリ打設は絶対に見に行きたいのですが、こればっかりはお天気
との勝負です。本当、晴れて欲しいのですが・・・。

さて、どうなりますことやら。
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順番が前後してしまいましたが、着工繰り上げになった経緯をここで記載
しておきます。

契約後ちょっと間が空いていたのですが、4月17日にオプション
契約の詰めをしに営業所に出向きました。

 しかし、この席でまさに「急転直下」の事態となったのです。

 着工時期をどうするか、という話がありまして、本来の希望
は梅雨明け後の7月中旬頃から(公庫融資の関係からも、申込
から2ヶ月以内で設計審査、さらに2ヶ月以内に着工ということ
ですからこれがぎりぎりです)、だったのです。

 しかし、営業さんから「石川さんが望む腕のいい大工さんを
確保するためにはもっと早めに着工出来ませんか」という話が
出たのです。夏だと、このところの契約棟数の増加を反映して
動く現場の数が急増するため、希望通りの大工さんをつける
ことは難しいし、現場管理も大変になる、という話だったんです。
(因みに、このメーカーは決算期が9月です。こういう話が出て
みれば、確かに年度期末に合わせて竣工を・・・となりますよね)

 腕のいい大工さん、その確保は一生ものの家づくりを目指す
自分にとっては最重要ポイントです。着工時期繰り上げについては
了解しました。

 ただ、そうなると工期が一部梅雨時にかかってしまいます。
(床から屋根まで順に組んで行く)2×4工法なのだから梅雨
入りまでに屋根まで組まないと、とんでもないことにもなりかね
ません。
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 で、急遽5月6日大安吉日に地鎮祭を行うこととなった訳です。

 仕様は固めてあるので問題はないのですが、やっぱり心の
準備がまだ完全には出来ていないので正直迷いはありました。
夏休み期間と違いあまり仕事休んで現場も見に行けなくなり
ますし・・・。

 それでも、引渡予定は当初通り9月末になるわけですから、
棟上げなど一番ピークの時期に、じっくりやってもらう事は
プラスになると考えた訳です。また、最近は土曜日も仕事され
ているそうですから、最低週一では様子を見に行ける訳ですし。
勿論節目では何としてでもきっちり立ち合わせて頂きますが。

 ならば、あとは自分との勝負ですが一生一度の事です。さら
にハードな両立の道を選ぶ事にはなりますが、全力で取り組み、
良い結果が得られるよう頑張ろう、と決めた次第です。

 地鎮祭も終わり、いよいよ本格着工ですが、滅多にない経験
ですから、忙しくも面白い日々にしたいものです。

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