その8(1999.6.4)

 気がつけばもう6月。あれだけ多忙を極めた5月も何だか遠い昔の
ようで、でもやっぱり今月も公私共にてんてこ舞いな毎日が当然に
予想され、で、緊張の連続のせいか、今は本当に寝ることが何より
幸せと感じたりします。
本当、どちらも一段落したらどこかにゆっくり湯治に出掛けたいものです。
まあ、家にも通販で買った別府温泉の湯の花はありますので、しばらくは
おうちで温泉気分でしょうけど(笑)。でも、今の湯船は狭いからなぁ・・・

 ふと我に返ると、気温的に夏日ではあるのに、省エネの名の下、
自然通気のじとっとした生暖かい空気に耐えながら職場でせっせと仕事
している自分が・・・。その内、鉄筋コンクリ造りの今住んでいる公舎も
蒸し風呂と化すことでしょう。うーん、夏は暑いから好きではないんですよ。
今年は間に合わないけど、来年からは断熱もきちっとした、月並みに言えば
魔法瓶のようなおうちに住める(はずだ)と思うとわくわくするものです。

 ただ壁内結露も怖いので、今年の夏はきっちり防湿処理を行っているか
どうかを入念にチェックしないといけませんね。福島も中通り地方ともなると、
外と内との気温差が相当ありますので、隙間なんて開いていたら140oの
グラスウールなどおそらくあっという間にびしょ濡れになりそうですから、
心しませんと。

 今週中には基礎が完成といった状況ですが、昨日仙台港に自分の
おうちの資材が入ったコンテナが到着したとのことで、来週後半からは
いよいよフレーミング(組立)。ベテランの技に期待してますが、やっぱり
自分自身でも週末には見に行って、可能な限り現場中継していこうと
思っています。
コミュニケーシュンも出来るだけ取って、このHPも「活用」して、少しでも
いいおうちになるよう頑張りたいです。

 しかし、今週の良いお天気を見るにつけ、あと一週間スケジュールが
早く進んでいればなぁ、とも・・・。九州の方ではもう梅雨入りですし、
東北南部もいつまで持つことやら。しかも、床から順に組み上げて行く
2×6輸入住宅ですから、屋根野地板が組み上がるまでは気が気でない
でしょうね。カタログ通り、「ツーバイガードで雨対策も万全」なのかどうか、
じっくり見させていただきます。特に(釘打ち金物と)床の断熱材の状況には
注意しようかと・・・。200oあっても、濡れ濡れでは仕方ないですもんね。

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時はちょっと遡りまして、5月第三週のお話です。


 その前の週にはショベルカーがうなりを上げていましたが、木曜日に
半日年休取って見に行ったら、地鎮祭以来ひさかたぶりに現場監督さん
のスケジュールと合いまして、既に割栗石(にしては粒が細かいような
気もしたけど)まで敷かれていた現場チェック状況を見学することが
出来ました。先週はニョッキリと突き出していた杭も、ハンマーで割られた
のか鉄筋だけとなっている中、(先週張ってまだあった)黄色い伸縮糸
(その7をご覧ください)と地面までの高さをあちこち測っていました。
大丈夫そうで、内心ちょっとだけホッとしましたが。

 この後、ちょっと現場から離れて、せっかくだから、と担当さんに
質問大会してみました。

 「配筋はどの程度入れますか?(基本的にはシングルだが、水回りなど
強度が必要な所にはダブルで入れる、との事)」 「コンクリ強度(FC)は
いくらを想定していますか(その時は天候により判断します、との回答でした
が、後日FC=210で行くと連絡がありました。モノの本で読みかじった
知識だと、夏場は180くらいが標準みたいですので、やっぱり配慮はして
くれたのでしょう。おそらくセメントを調合する時に、水の分量を減らすのだとは
思いますが、素人目にも水ジャブジャブよりは後々長持ちしてくれそうな
気がしますよね。聞いてみるもんです)等々。

 周りの家の状況を見て、サービスポール建てて電気や電話を地中配線
(ここのニュータウンの地区計画ではそれ指定なので、見積りを依頼はして
いたのですが、深夜電力のメーターも入れると40万コースと言われて、
迷ってました)しなくても、大丈夫だとアドバイスしてくださったりと
(当然、中止。杭の70万はともかく、見栄えだけの為に40万はねぇ)、
やっぱり電話でなく直に話してみるのは大事なんだな、
と痛感しましたね。

 その後、自分自身が仕事で多忙を極めている間にも、現場は一切関係
なくベース(基礎土台)コンクリート打ち、配筋、型枠設置と進んで行きました。

 そして、「今度の木曜日(5/27)にコンクリ打設を実施します」との知らせ
が届いた訳です。


 あいにくその日は福島市での会議の(朝10時30分から)ため、
出張だったんです。
しかし、コンクリ打ったらもう配筋は確認出来ないだろうから何とか
見ておこうと、結局朝5時に起きて、原町−郡山−福島とほぼV字状
に120qドライブすることにしました(言葉にすると簡単だけど、
結構しんどいですよ、これ)。

 しかし、この日は写真の通り朝から小雨がぱらついてました
ので、順延かなあ、とも思ったんですけど(まあ、それでも配筋状況
は確認したいとは思ってましたが・・・)
団地入り口に差し掛かったところでミキサー車が2台待機している
のを見て、ああこれから始まるんだな、ただ雨の中でやってしまって
いいのかなぁ、とちょっと複雑な心境ではありました。

 で、到着すると小雨に濡れつつ組み上がっている型枠が。
(地鎮祭で地縄張って以来、どうも自分の土地が狭く見えて仕方が
なかったのですが、この型枠の状況を見て、自分がこれから建てる
家はそれでも結構な広さなんだな、ということを再確認出来たのが、
意外でしたね)。



 この時朝8時で、現場には誰も来ていませんでした。・・・
という訳で今のうちに、と早速配筋状況の確認を開始した訳です。
きちんと鉛直に結束されてはいたので、施工としてはOKなのでしょう。
写真にあるように、水回りの配管を通すスリーブ(穴)用の紙管もきちん
と入ってたし(後で開けると、基礎に傷つけかねませんし、大変ですから
ね)。ただ、もうちょっとぐるぐる巻きなのを考えていた割にはちょっと鉄筋の
通りが寂しいかなあ、とも思ったのですが。今更遅いとは言え、実際のところ
配筋というのは、こんな感じで十分なものなのでしょうか(鉄筋自体は、
前に他のメーカーの現場で見たのよりは太く感じましたけど)?知っている方が
おられましたら、是非教えてください。

 そうこうする内に、業者さんが到着して、ミキサー車やらコンクリを流し込む
車なども多数集結。いや、皆さん本当に朝早くからご苦労様です(朝早く出て
いて正解だった、とも言えます)。



 さすが、というか何というか、手際よく下準備から何からが進んで行き、
でっかいアームがするすると伸びて行くのはなかなかの迫力でした。
本当こんなの、一生に何度も当事者として見られる光景ではないです
からね。

 しかし、この雨でコンクリ打って大丈夫なのか、とさすがに不安。
そこで近くで待っていた基礎工さんにそのことを尋ねてみました。すると、

 「このぐらいの天気の方が、コンクリが急激に乾燥しないからいいんだ。
夏場は駄目よ、水かけながらやってるぐらいだから。時間かけてゆっくり
養生した方がいい。コンクリの強度も増す」
 
    ・・・???

  土木関係の知識は全然ないので、下手なこと書くのは控えますが、
ということは、実は運が良かった、と前向きに考えてもいいものでしょうか?
出来上がりを見てから判断することにしましょう。



 そして、いよいよコンクリの流し込み開始(そんな大げさなもの
でもないですが)。
一番奥の方が(さっきのコメントをしてくれた人)コンクリ流し込んで、
(根切りから一人でやって下さった)真ん中の方が棒で攪拌し、
最後に一番手前の方が、料理で使うハンドミキサーの様なモノで
空気が入り込んでいそうなところを均していました。

 今はハイテクなんですね。写真の右上に白い物体が見えるかと
思いますが、あれはセンサー式レベルメーターなんだそうです。
コンクリを流し込んで天端(一番上の部分)を均したら、
子機をそこに合わせると地上からの高さがたちどころに分かる、
という代物。
確かに、長年の経験や勘というのも必要でしょうけど、精度支援の
こうしたハイテクもきちんと活用出来れば大きな戦力になるものだな、
と感じましたね。

 何しろ、出張途中だったので、現場にいられたのは1時間弱でした
けど、その中で多くのものを見ることが出来、有益だった、と思います
(その後メロメロでしたけど・・・)。

 一応、2日後の土曜日(5/29)に基礎の養生状況は確認してますし、
その後月曜(5/31)に基礎型枠を外し、6/3現在で防湿コンクリ
までは打ち、養生中とのことです。
 今度の週末にまた確認に行きますが、大体のところは終了した感が
ありますね。
 出来れば、現場監督さんの基礎検査に立ち合いたいですけど、
スケジュール的に無理なのが残念・・・。

 次回、基礎の完成状況と雑感をアップしたいと思います。仕事が早く
終わった日でないと書き込む気力が出てきませんが、折りに触れて紹介
していきますので、今後ともよろしくお付き合いください。

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