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さて、第77回全日本選手権、いわゆる天皇杯は鹿島アントラーズの優勝で幕を閉じました。ガンバは準々決勝でそのアントラーズに完敗しました。テレビ観戦での感想を、「ガンバML」に送ったメールをそのまま引用してここに載せておきます。この後にはレッズ戦の感想も出しておきます。ご意見などを戴ければありがたいです。
まず、前半は「攻めるアントラーズ、守るガンバ」という一言で済んでしまう状況。怪我?のバブンスキーに代わって最終ラインをコントロールするのは宮本。引退間近なのに引っ張り出された(^_^)島田と、今日も頑張る實好でセンターを守る。最終ラインは木場、斎藤を含めた6人。稲本も入ると7人。レッズ戦と同様に後半に勝負をかける。しかし前線の3人がハーフウェーライン付近からチェックを仕掛けて アントラーズの攻撃を押さえる。さらにさかのぼりますが、4回戦のレッズ戦をテレビ観戦した感想も「ガンバML」に送ったメールをそのまま引用して、ここに出しておきます。一方のアントラーズは名良橋がよく前線に絡んで攻撃を仕掛ける。柳沢も前で精力的に動いてボールを呼ぶ。しかし、一番すごかったのは増田。ガンバDFは最終ライン前で動かれる増田に対してほとんど何も出来ず。前からチェックをしていても中盤で動く増田に対してはいいようにかき回されることが多かった。
ただ、最終ラインが安定している(人があれだけ多いから、というよりもあれだけいるのに統率が取れているのに驚く)おかげで前半は無得点のまま終わる。後半、コンシリア監督は立ち上がり15分で得点を取るように指示、それを受けて前半とはうって変わって攻撃を仕掛けるガンバ。守備ラインも押し上げて良いサッカーを展開。
しかし51分に左サイドを走る相馬へビスマルク?から良いパスが入り、それをダイレクトで折り返したところへマジーニョがヘディングシュート、ゴール。岡中が飛び出し一歩目で芝に足を滑らし、ハイクロスのボールに届かず。普段ならば防げただけに、濡れた芝状況が悔やまれる。しかし、チャンスはまだガンバにも合った。チャンスの中で特に惜しかったのが58分の島田のヘディング。
クルプニからの浮き球をゴール右へヘディングシュート、しかしポストにおもいっきり阻まれる。これで決められなかったガンバの運命は、ここから悪い方向へ流れて行ったのかもしれない。その後65分に左サイド頑張った増田からセンターのビスマルクへパス、それをジョルジーニョにまわし、ミドルシュートからゴールを決められた。増田にチェックに行った小島はラインを割ったと判断して動かなくなり、それがガンバディフェンス全てに影響。ガンバの選手は全て立ってしまった。諦めの悪さが勝負をわけた。
天皇杯で初めて2点差を追う立場に置かれたガンバ。松波に代えて船越、さらに島田に代えて森岡を投入。しかし、ディフェンスの安定がなくなり、中盤での動きが全体的に悪くなったことによりパスの出し手・受け手の関係が完全に崩れる。攻撃にかからざるを得ない分、守備に穴が出来る。中盤でのチェックが運動量減少により全くなくなる。
運動量減少を補わなければいけないはずの、投入された3選手のうち小島は右ウイングバックでワーキングエリアの違いから特徴を出せずに消えていった。船越は前線でボールを待つのみ。もちろんそこへパスを出す選手もいない。中盤のダイナモとして、パサーとして、最も働かなければいけない森岡はどこに居たのか...。3点目を取られたのは必然であった。
選手の寸評:
- 岡中
- 今日も良かった。ミスはない。3点目のの原因となった飛び出しはディフェンスが足りない分しょうがないプレーである。
- 宮本、島田、實好
- ディフェンスラインをよく統率した。島田がいなくなったあとは安定しなくなったが、宮本のせいではなく、人数が足りなくなったせいである。實好も前半は柳沢を抑えていた。
- 斎藤
- どこでもプレーできるマルチぶりが発揮されたが、後半で最も必要とされた守備面の寄与が無かったように思われる。(テレビなので、どこに居たのか良くわからなかったのもあるが)
- 木場、平岡
- 特になし。
- 稲本
- 相変わらず落ち着いて動けている。周りも見えている。ただ、強さをもっと...。
- カーリッチ
- レッズ戦にくらべるとよい。前線からの守備もまぁまぁ。
- クルプニ
- 良く動けたが、最後に必要だった時間に消えた。不必要な警告ももらった。
- 松波
- 悲しいが、前線では役に立っていない。MFになるべきなのか...。
- 小島
- 飛び出しをさせてもらえるエリアで役割を与えられなかったために消えた。ただ、前で動くことのできた投入直後にも機能しなかったのも明らか。
- 船越
- 画面に写らないので良くわからない。秋田を振り切ることは出来なかったようだ。
- 森岡
- 役割をはっきりさせてほしかった。残り5分にはすでに消えていた。
クゼ、じゃなくコンシリア監督(ちなみにオーストリア人)はクゼのときよりも守備に関する統制を求めるような印象を受ける。それが良い方向に向かうとは思うのだが、攻撃が上手く行かない(特にエンボマが居ないと)ので困っているように思える。
今年の天皇杯はこれで終了した。来期に向けて必要なのは、今の方針で行けば個々の守備意識だろうか。それと、単純なミスをなくすこと。全ては基礎から始まる。長々と書きましたが、以上です。
補足:
前半の戦術は間違っていないと思います。ディフェンスにかかるのが悪い、と思ってるわけでは無く、「見事に守り抜いた」展開はガンバの思い通りに進んだものだと思います。
今日の試合も前半、および後半の半ば迄は「勝てる」と思っていました。苦しくなったのは森岡、船越を投入したあと。小島は非常に大変な役目を担っていたと思います。ただ、できれば右サイド裏のスペースは斎藤に回らせて、小島は得意の右ウイング的エリアで仕事させてほしかった。(コンシリアに対する提言)
常勝チームとそうでないチームの差はミスの数、効率的な全体としての動き、などがあると思います。それを強く感じました。(最終ラインの守備に関しての効率化はかなり良くなったけど)
上を狙うためにはさらにもっと変えていかなくてはいけませんね。来年は「ガンバ=エムボマ頼みのチーム」という印象を打ち崩さなくてはいけない大事な年。さらなる飛翔を願っています。
簡単な感想としては前回のサガン戦より良かったのではないでしょうか。前からのチェックもなかなか出来ていました。しかし徐々に動きが悪くなるとそれもできなくなりますが。ではまた。今年もよろしくお願いします。今日は稲本が良かったです。もちろん岡中はすばらしいできでした。岡中の動きが悪ければ今日の試合は完全に負け試合です。(3-0ぐらい?)それぐらいガンバの攻撃は弱かったということですが。やはりエムボマが居ないために前に一旦当てる、ということが出来ず、苦しくなっていました。おかげで速攻はほとんどなし。特にカーリッチでスピードが落ちる。カーリッチの動くのを初めて見たのですが、うーん、と悩んでしまう。
なかなか両チームとも、得点が入らなかったのですが、82分に岡野の見事なボレーによって先制されてしまいました。なんとか後半ロスタイム(92分ぐらい)に小島のすばらしいシュートにあわせたクルプニがゴール!右かかとで合わせただけの上手い軌道修正でした。ギリギリで生き残った。こうなれば勢いはガンバにある。延長2分、フリーの小島がヘディングシュートしたがボールバーに阻まれる。延長3分、ヘディングで競り勝った(でも相手はレッズ&斎藤(^_^;))船越が右に開き、そのボールを斎藤が浮き玉で見事にパス。完璧なトラップですぐにシュート。ゴール左隅に決まりました!枠から外していても反対から二人つめていたのでいずれにせよ決まったでしょう。
じつは、80分頃に「今日は勝てるな」と感じていたのです。すぐあとに決められましたが何となく負ける気がしない。結果としてはその通りになり、めでたしめでたし。
さて、個人評価。テレビでの評価なので話半分で読んでください。
- 岡中
- 完璧でしょう。今日も良い動き。
- 斎藤&實好
- ディフェンスだけでなく、攻撃にもよく参加していた。両方ですばらしい動きをしていた。
- バブンスキー
- リベロとしてストッパー二人の裏をケアして、レッズの速いFWを押さえ込んだ。いぶし銀。
- 宮本
- 中盤でもチェックがよく、後半バブンスキーの負傷退場後もリベロとして見事に押さえ込んだ。
- 稲本
- すばらしい動き。前半のチャンスには全て絡んでいた。前から後ろから良く動けていた。後半も中盤でチェックしていた。ただ、疲れると居なくなる。
- 平岡&木場
- 今日も平岡はよく攻撃に絡んだ。木場はふつうかな?
- 松本
- 今年の春に観たときよりも上手くなっていた。頑張って左サイドのバックアップ、もしくはレギュラーへ進化してほしい。
- クルプニ
- やはり上手い。しかも縦横無尽に動きまくる。パサーでありながらあそこまで動いてくれると私は非常に嬉しい。FWもできるし。ヘディングもわりと強い。良い選手です。警告もらったけど。
- カーリッチ
- 良くわからん。ボールを取られる。スピードを落とす。もう少しはっきりした考えを持った動きをしてほしい。ボランチに下がってからは見えなくなった。
- 松波
- 目立ってない。ボールが持てるのはかなり下がってきているときだけ。このままでは「エムボマあっての松波」が固まってしまう。なんとかがんばれ!
- 小島
- 今日も良く動いた。後半半ばは目立たず。終盤になって決定的な仕事をした。うーん、いいねぇ。
- 船越
- 前回は役立たず。今回はまだまし。パワープレー要員らしいが、そういう目的では使えないのでは?決勝点を挙げたので結果おーらい。
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Last Updated Jan.31,1998 JST
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