秋葉原といえば『電気街』。それは日本の常識、いや、
もしかすると世界の常識‥‥‥だったのかも知れません。
遠く海外から、安くて優秀な日本の電気製品を買うためにやって来る‥‥‥ と言われたのは、いつ頃のことでしょうか。 円高、バブル、アジアNIESの台頭、貿易摩擦、不景気‥‥‥いつの間にか、 秋葉原の街に外国人の姿があまり見られなくなりました。
それに比べて、電気街を十文字に貫く鉄道は、
昔とあまり変わらないように見えます‥‥‥ん、本当ですか?
いえいえ、結構変わって来てるんじゃないでしょうか。ね?
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東西に横切るJR総武線は、御茶ノ水駅で中央線と分かれて千葉へと向かう途中、 秋葉原駅で2つの路線を乗り越えます。 205系が次第に増えているものの、首都圏から消えつつある103系はまだまだ健在。 オレンジ・黄・緑・青・エメラルドの5色の中では、 やはりこの黄色(カナリアイエロー)が、 一番すっきりとして美しいのではないでしょうか。
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南北に並行して通じるのは、JR京浜東北線とJR山手線。 京浜東北線も、青色の103系に変わって、最新鋭の209系が主流になりつつあります。 すべて205系に変わってしまった山手線、緑色の103系よりはるか以前に、 黄色い101系が走っていたことなど、もう知らない人の方が多いでしょう。
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駅のホームにあるラーメン屋だから『ホームラーメン』とは‥‥‥。 対向式できわめて広い総武線の千葉方面行きホームには、 いつのまにかちょっとした商店街が出来てしまいました。 一応、床の塗り分けでホームとは区別しているようですが‥‥‥。 昔からあまり変わっていない連絡階段の曲がった天井は、 変わらず古いレールが支えているようでした。
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それにしても複雑な構造の駅です。 右上の写真、総武線のホームから連絡階段を降りると渡り廊下のような場所があり、 さらに降りると山手線と京浜東北線のホーム。 電気街の改札に出るには、その階段を360度回ったところにある次の階段を降り、 さらに直角に曲がってしばらく進んで最後の階段を降りる。 初めて訪れた人は、迷うこと必至でしょう。
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秋葉原に新幹線!? 上野地下駅を出た線路は、 秋葉原駅の少し北側で地上に顔を出し、東京駅へと通じているのです。 貨物駅も消えて余裕の出た線路は、上野駅の折り返し車庫になっているようで、 秋葉原には無縁の、東北本線(宇都宮線)の中距離電車も一休み。
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Original pictures were exposured on December 23, 1997 by Olympus C-400.
This page was updated on Tuesday, May 02, 2000
Copyright©1997-2000 Toshiyuki Kato