今年も World PC Expo の季節がやってきた。 Windows2000、モバイルなど、話題のアイテムはそれなりにあったが、 最大の目玉は、やはり日本初登場の iBook だろう。 "iMac to go."、直訳すれば『行く iMac』。 iMac のコンセプトを、そのまま持ち運べるようにした、という意味らしい。
どちらかというと、ぽっちゃり丸くて「可愛い」という印象の iMac に対し、 iBook は、あの名画『ヴィーナスの誕生』で、 生まれたままの姿のヴィーナスが立っている貝殻のようだ。 半透明で白い内側など、ちょっぴり「セクシー」な感じさえ受ける。
Windowsでなければパソコンではない、と思っている諸氏は、 「あんな重くて大きいノートパソコン、使えるかよ。」と見向きもしないようだが、 そんな事はお構いなく、この人気。 iBook の前で「記念撮影」をする人さえいた。 性能はさておき、見た目の美しさでもかなり売れるだろう、と私は見た。
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長く続く不景気のせいか、 はたまた「テクノロジーの発表会に色気など不要」という方針なのか、 今年も、派手なコスチュームのキャンペーンガールは少ない。 そんな中で、ピチピチのレースクイーンを連れてきたメーカーが、 高木産業だ。
「高木産業」と言っても、ピンと来ない人がいると思う。 しかし「パーパス」と言えば、風呂釜や湯沸器を思い出すだろう。それは全く正しい。 元々は住宅設備機器の会社である。 ノートパソコンの BTO (顧客の要望に合わせた生産)を始め、 天体望遠鏡と組み合わせたアプリケーションセットの提案など、 かなり意欲的な展示をしていたが、コンピュータ業界では無名に近い存在。 ショウで注目されるには、健康な色気はとても効果的だ…。
私は今まで『レースクイーンなんて、単に衣装が派手なだけさ。』と思っていた。 しかし彼女たちは、 私の浅薄な先入観を見事に裏切って、とてもチャーミングだった。
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私は、宇宙服のようなギンギラの衣装や、やたらに露出を強調した衣装は好まない。 色づかいもデザインも、シンプルなものがいい。 それでいて、さり気なく色香が漂えば最高。 今年のパーパスPCの衣装は、 とても好感が持てた。特に彼女には…。
一所懸命にカタログを配る彼女の名前を、もちろん私は知らない。 ここに写真があるのを知ったら、きっと驚く事だろう。
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私は、きっちり構えた写真より、スナップの方が好きだ。 相手が意識していると、ついついカメラを引っ込めてしまったりする。 ところが、遠くからカメラを構えている私に気づいた彼女は、 笑顔で手を振って応えてくれた。面食らったが、何だか妙に嬉しかった。
後になって、私は彼女から、カタログを全く受け取っていなかったことに気がついた。 しかもせっかくの写真はピンぼけ。彼女には申し訳ないことをしたように思う。 だからこれだけは言っておこう。 『貴女はあの日、幕張メッセの中で一番輝いて見えました。』と。
Original pictures were exposured on September 10, 1999 by Konica Q-M100V.
This page was updated on Tuesday, May 02, 2000
Copyright©1999-2000 Toshiyuki Kato