久しぶりにエッシャーを見た。大半が版画だから印刷物を見ても大差なく、わざわざホンモノを見に行く事もない、という気もしたが、やはり BUNKAMURA まで足を運んでしまった。 予想に反し、長崎のハウス・テンボス美術館秘蔵のドローイング(肉筆)も多数展示されており、十分愉しめた。 しかし、表へ出て驚いた。そこに広がっているのは、エッシャーの世界ではないのか? |
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吹き抜けの曲面。エッシャーの作品に登場する、どこかの教会の聖堂を思い出す。四角錐のパラソルに円形のテーブル。さっき見たエッシャーの、正則分割の作品群を思い出す。残念ながら、エスカレーターは無限階段になっていないし、ベンチに座る人は、実現不可能な立方体を持ってはいなかったが。 |
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直角のタイルに、斜交する壁。よく磨かれた床の先に広がる鏡の世界。直方体の秩序に放り込まれた、吸い殻の無秩序。 別の機会に見れば別の見方になるかも知れない、でも今日はどう見てもエッシャーの世界。 |
BUNKAMURA THE MUSEUM は、平日でも17時、金曜日と土曜日はなんと21時まで開いている。美術館の常識破りに拍手。 今度観に来る時は何をやっているだろうか。 |
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Original pictures were exposured on November 24, 2002 by KODAK DC4800.
This page was updated on Sunday, December 01, 2002
Copyright©2002 Toshiyuki Kato