歩留まり問題 さて,あなたは自分の学習の歩留まりを知りました。あとは歩留まり率を上げて行く作業をするだけです。やっとあなたは戦う相手を見つけた状態だと言えます。これを知らずしてインプットしても単に時間の無駄です。 歩留まり率は,あなたが持っている記憶力と問題意識と経過時間の関数です。まずは一番効率が目に見える経過時間を取り上げましょう。仮に最初の作業に1ヶ月掛かったとします。その時の歩留まり率は1ヶ月経過時の歩留まり率です。では次に1週間経過時の歩留まり率を計測しましょう。 前回作成したノートをインプットして問題集を解いて行きます。この時ノートに記入しているのに間違えた部分はすぐにインプットし直して,正答率が目標正答率に達するまで繰り返し解いて下さい。これを1週間で進めるだけ進めてください。1週間経ったら途中でも一旦作業をやめます。 1週間経ったらもう一度問題集を解いて下さい。これで1週間の歩留まり率がわかりましたね。単元毎に歩留まり率が違うことも解ったと思います。 単元毎に歩留まり率が50%を超える期間を把握してください。50%以上ないと学習の効率を上げることは難しいと考えてください。初回正答率30%・目標正答率80%・歩留まり率50%でも,2回目は正答率55%,3回目は67.5%,4回目73.75%と理論上はそこそこの効率が期待できます。 理論上のようにうまく行くかどうか,気にしている暇はありません。理論どおりうまく進んでも目標正当率に達することは理論上はありえないからです。遅くとも3回目以降は理論値を上回る必要があります。 では,どうすれば良いのか?残りの記憶力と問題意識の領域に手をつけなければなりません。何回も問題を解いているうちに記憶力も増強され,問題意識も出てきたことと思います。この辺で基本書を読みこんでいくと,かなり重要な部分が浮き彫りにされてくると思います。時間があればここで完全理解をするまで基本書を繰り返し読み,必要があれば関連参考書に手を広げても充分に身につく学習ができることでしょう。 今,あなたの手元には正誤が記入してある表と自作のノートがあり,他に基本書や参考書があります。あなたの目標正答率が80%以上であれば,このまま目標正答率に達成してから苦手項目に手をつけましょう。もし,目標正答率が80%未満であれば少し苦手項目に手をつけましょう。 (苦手項目へ続く) 戻る |
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