職業別に話が分かれています。ひとつひとつの話が完結していると、結局は読むのも遅くなってしまいます。 10日間ぐらいかかっちゃいました。 どの話もほろっときちゃうような良い話です。 しかし、ある意味では強烈!人間関係いろいろだわ。 どんな仕事だって大変なのだ。今やっている仕事が一番自分に向いているから続けていられる、そう信じて頑張ることも必要かも。
「リング」「らせん」「ループ」の外伝「バースデイ」は、やはり借りて読みました。 一気に読めました。高野舞が貞子を生むあたりは、グロテスクに伝わってきてなかなかなもの。 貞子の劇団時代の話は、三部作の中にはなかったことなので、それなりにおもしろかったです。 最後の礼子の話は、ピンと来ないのは「ループ」が難しかったから?
以前読んだ「鳩笛草」の中の「燔祭」の主人公のその後の話。 念力で火を出すこのできる主人公の女性は、その力を悪者退治に使う。 ひどい犯罪を続ける少年達をたちまち焼いてしまう。 これは正義なのか。また、こんな能力を持ったばかりに女性としての普通の幸せを望んではいけないのか。 同じような能力を持つ男性と知り合い、過去の傷を忘れて一時でも幸せなひとときを過ごしたのに、 彼は彼女を処刑するための組織の人間であった。 彼女は彼に銃で撃たれた後、最後の力をふりしぼって彼を焼き殺した。 これは特殊な能力を持った主人公の話だが、超能力でなくとも際立った能力のある人に関して共通な部分もあるのではないかと思った。 結末が悲しい。
なぜか、ずしりときた。私は、この主人公のような美人でもない。複雑な家庭に育ったわけでもない。 女の職場にいたこともない。なのに、どこか通じるものがあるのかもしれないと思った。 ちやほやされ適当に遊んでいても、若いときは過ぎてしまう。 それまでのツケが一気にまわってくるのだ。そのとき自分には何が残るのか。 主人公の祖母が美人で粋な訳は、妾として格好良く生きてきたから。 そう信じてきたのに、実は祖母のほうが正妻で夫には妾がいたという事実は衝撃的だった。 その祖母は自分の父親とも関係があったという。 しかし、精彩を失った祖母はぼけていく。祖母と似ていると思ってきた自分の人生はどうなるのか? どこかしら怖い話だ。
「リング」「らせん」を文庫本で借りて読んでから、「ループ」の文庫化が待ちきれずとうとう また借りて読みました。どんな答えが見つかるのかワクワクしながら読んだのですが、 私には期待外れでした。「らせん」のときのような早く先を読みたくなるドキドキ感がありませんでした。 ちっとも恐くないし、宗教色が強くて難しくなったような気がしました。 でも、やっぱり「バースデイ」も読みたい。 7月からのドラマ「らせん」も見てしまうかも。「リング」のときとはキャストが違うし期待しています。
子供のものを感じる力の素晴らしさを再認識させてくれる本。 もう自分には無くなってしまったみずみずしさをうらやましく感じます。 ドロボーの章が泣けました。
SMAPの吾郎ちゃん主演の映画の原作です。 テレビCMの菅野美穂の演技などでは、かなり怖そうな印象を受けますが、 原作は全く怖くありません。 どちらかというと、社会問題を扱った作品という感じがします。 嵯峨(吾郎ちゃん)は催眠療法で精神の病気を治すカウンセラー。 由香(菅野)は多重人格者。 彼女の病気は、商売で忙しい両親に十分かまってもらえなかった子供時代が 大きな要因となっている。 精神の病気を異常だとか、だから犯罪もすると決めつけるのは良くないことと嵯峨は言う。 手術をして体を治す医者とカウンセリングで精神の病気を治すカウンセラーとの対照もなるほどと思わせる。 心のケアが必要だと思われる人に対して、依頼されたわけでもないのに救おうとする姿勢は、 カウンセリングセンターの所長には受け入れられないのだが、 結局はカウンセリングと言う名の商売にすぎないのか。 いろいろ考えさせられました。でも終わり方は明るかった。
分身とはクローン人間の意味でした。 人工受精でできた自分の子供だと思っていた娘は、 夫が学生時代に思いを寄せていた女性のクローンだった。 そのことを知った母親は家に火をつけて家族三人無理心中を図る。 しかし最後の最後、娘を運び出し助けた事実は胸を打った。 父親も自分の犯した罪を償い娘を助けた。 もう一方のクローン少女の母親は、実験内容を承知で代理母となり娘を産んだ。 そしてやはり母親だった。 そんなところに感動してしまった。 二人の少女が自分の出生の秘密を探る過程が楽しい。
話題のベストセラーです。 ハードカバー2冊は重かったけど、それにも増して内容のほうがずしりと重かった。 「そうだったのか」と思わせる真実が最後に明かされ、単なるミステリーとしても十分おもしろい。 しかしそれ以上に、子供の心の傷と親子の関係を描いた作品として大変な読み応えがあった。 少年少女時代を精神病棟で過ごした3人は、親に受け入れてもらえなかった。 虐待を受けていた。 それじゃ、3人の親が悪いと言えるかというと、彼らの親もその昔虐待を受けていたりするから責められない。 そういうのって巡り巡ってくるのか? いったい誰が悪いのか?誰も悪くない。どうしてなんだろう? 救いってどこにあるんだろう?親に認めてもらえればそれで救われるのに・・・。 どうしようもなく泣けてしまいました。
この人が書いた「秘密」が、今度映画化されるそうです。 娘役が広末涼子で父親役が小林薫とか。広末涼子か・・・。 今回読んだのは推理短編集だったので、一気に読むということはなかったです。 しかし、ただの犯人探しというだけではないのが、私が気に入っているところ。 他のも読んでみたいです。
ホラーというけど、どこがホラーなんだか・・・。 確かに恐い部分はあります。死者が残した音楽テープを手にしてから幻覚や幻聴らしきことが 起こったりしてますから。 でもそんなことより、この死者(男性)と、主人公の40歳目前の女性と、死者と親友だった男性と3人の関係と それぞれの生き方が興味深かったです。 特に世間的に安定したと言われる生活にどっぷり漬かっていた主人公。 自分はこんなはずではないと燻っていた自分に気づいたとき、 教師を辞めて再び音楽の道を志すところなんか、同じ女としてわかります。 家庭は捨てられなかったところも現実的。 でも、彼女はこれから充実した人生を歩んでいけるんじゃないかなあと思いました。
以前映画化された原作です。情緒不安定でアル中の妻とホモの夫の話。 私は妻のほうに感情移入しちゃいました。すごく純粋というか、かわいい。 当人同士はいいのに、双方の両親とか周囲が「子供を産め」となんだかんだうるさい。 いろいろ傷ついたりしても、やっぱり夫とはこのままの関係でいたいと思うのだ。 夫の恋人(男)も含めた生活は、奇妙なようで実は純粋なものなのかもと思わせられる。
麻弥さんの本のページを見て、 この本を読もうと思いました。 生い立ちと結婚生活、警察のキャリア・ノンキャリア、連続幼女誘拐事件、新興宗教、・・・と 私の興味のある話題が盛り込んである上に、読みやすい。 ミステリーらしく、犯人も意外な人物だったし、おもしろかった。
毎日新聞のコラムを読んで高村薫に興味を持った。 話題の「レディジョーカー」はハードカバーの上下2冊だったので、 まずは文庫と思いこの本を選んだ。 これは、男の人が読んだらおもしろいのかもしれない。
4月からテレビ朝日で連ドラとして登場するというので読んでみました。 登場人物がおもしろい。痛快だけど泣けるところもある。 気持ちのよくなる本です。
ただのミステリーではなくサイコのはいった話です。 最終的には、女3人とも皆怖かった。
初めて読みました。なんか不思議な読後感でした。 「キッチン」よりも次の話のほうが私の好み。
三つの話で、三つとも不思議な能力を持った人の話。 その能力を持ったがために苦しんだり悩んだりする様子がすごく伝わってきました。 どの話もおもしろいです。
足の親指(?)がある日突然ペニスになってしまった女性の話。 話に出たついでに借りた本です。こういうダラダラした話はあきる。 いったい何が言いたいのか意味不明。もしかしてまだまだ修行が足りない?
三つのシリーズの中では一番のお気に入りかな? 三冊めともなれば慣れてきたからかもしれない。
三つのシリーズの2冊め。 最後の最後にこういうことだったのかとやっとわかるのがいい。 1冊めに続いて、また予想を裏切られた。
知り合いに借りた本でシリーズになっている。 まずは1冊め。少女漫画の世界を思わせる設定だ。 最初気持ち悪い話かと思ったがそんなことはない。 私の予想する犯人が次々と変わっていって、楽しめた。
借りた本。本格的推理小説という感じ。 私の好みは登場人物の感情に共感できるようなものでないと駄目なので、 おもしろ度は今一つかな。
和歌山保険金事件によく似ていると評判になった本。 前半のテンポは遅かったが、後半になるに連れて犯人であるおばさんが恐くなった。
借りた本。「リング」もそうだったけど、ぐいぐい引込まれていく。 話がつながっているのでなおさらだ。おもしろかった!
映画の原作となった本。今で言う「児童虐待」をする母親と虐待された娘のすざましい話。 こんなひどい母親でもどこかで愛されたがっていた娘としての気持ちが悲しい。
映画化された本です。借りました。 四国の風習・伝説の「逆うち」は死者を甦らせることができるという。 甦った女の子の気持ちと引っ張られた男の子の気持ちも切ないが、 女の子の父親としての行動が胸を打った。
流行ものなので読んでみたくて借りました。 ドラマとは設定がまるで違うのですね。 本は一気に読めるほどおもしろかった。
SF推理小説。 昔「謎の転校生」とか「時をかける少女」などのNHKのドラマを連想させるようなストーリーです。
泣きました。誰にでもお勧めしたい本です。 普通のミステリーとは一風変わった感動できる話です。 「秘密」の意味が最後の最後にわかります。
重い話でした。どうして少年は父親を殺してしまったのか? 障害者である弟を思いやる少年なのに・・・。 家族のことを考えさせられます。
キンキの剛くんのドラマの原作となった本だというので読みました。 何回もある期間の人生のやり直しをするという話です。 SF小説としてとっても楽しめました。ある意味では考えさせられたし。 ドラマは設定が全然違うので、別のものとして考えたほうがいいかも。 ドラマよりもずっとおもしろいです。
主人公の雅子が、ネットで知り合った人がモデルだというので前々から読んでみたいとは思っていました。 その人には実際会ってはいないのですが、やり手という点では共通していそう? 死体処理を平然としてやる雅子はパートタイマーとして働く主婦。 やっていることはかけ離れてはいるけれど、 パート仲間達の生活背景など自分と重ねあわせたりしながら一気に読めました。
週刊文春でミステリー第1位だったので買いました。 後に直木賞受賞した作品です。
ドラマのシナリオ本です。 ドラマの復習の意味で買いました。
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