機動戦士ガンダム

題名・内容
 
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第1話〜第30話 (その1・その2)
ガンダムの題名及び内容概略一覧です。


第1話 ガンダム大地に立つ!!  
第2話 ガンダム破壊命令  
第3話 敵の補給艦を叩け!  
第4話 ルナツー脱出作戦  
第5話 大気圏突入  
第6話 ガルマ出撃す  
第7話 コアファイター脱出せよ  
第8話 戦場は荒野  
第9話 翔べ! ガンダム  
第10話 ガルマ 散る  
第11話 イセリナ 恋のあと  
第12話 ジオンの脅威  
第13話 再会、 母よ・・・  
第14話 時間よ、とまれ  
第15話 ククルス・ドアンの島  
第16話 セイラ出撃 自分の兄、シャアがどうなっているのかを知りたいセイラは、ランバ=ラル攻撃の知らせにジオンの兵
とコンタクトをとるべく、勝手にガンダムで出撃してしまう。
シュミレーションと余りに違うのに戸惑いを覚えるセイラ。動きの鈍いガンダムはついにコズンのザク
に捕まってしまう。
アムロはガンキャノンで出撃。アコーズのザクを撃破し、コズンのザクを生け捕りにする。
セイラは勝手な出撃の責任を受け、独房入り。コズンからシャアは失脚したとの知らせを聞く。
第17話 アムロ脱走 アムロは捕獲したザクを元に戦闘シュミレーションを作成していた。コズンに対しての尋問が続けられ
たが大した情報を得られず。更にはコズンが独房を破り闘争。
ジオンの採掘基地からの攻撃を受け、ブライトはアムロに出撃命令を下す。ガンダムでの出撃命令を
無視しガンタンクで出撃するアムロ。だが、ランバ=ラルのグフが出てきたため、ガンダムでの再出撃
を余儀なくされる。
作成した戦闘シュミレーションが役に立たず、意気消沈のアムロ。そこでブライトとミライの「アムロを
ガンダムから降ろす」のやり取りを偶然聞いてしまう。そのショックからガンダムでホワイトベースから
出て行ってしまう。
第18話 灼熱のアッザム・リーダー ホワイトベースを降りたアムロを追って、フラウ・ボウがバギーで出かける。そのため足止めをくらうホ
ワイトベース。フラウはガンダムを発見する。ホワイトベースへ戻るように説得するフラウ。でもアムロ
はそれを聞き入れようとはしない。そんなときにマクベの鉱山基地を発見する。レビル将軍が破壊し
ようとしているのはこの基地だと考えたアムロは、ホワイトベースにこの基地のことを連絡するように
とフラウを戻す。大した戦力ではないと判断したアムロは単身ガンダムで基地に乗り込む。たまたま
その基地に来ていたマ・クベとキシリアはアッザムで応戦。一時はアッザムが優勢になるも、ガンダム
の性能が想像以上であったため、やむなく撤退。同時に基地も爆破される。
爆破された基地の跡地を調べるアムロ。焼け残った書類に「第102採掘基地」の記述を見つけ、自分
の破壊した基地が戦略上それほど重要でないことに気づき、愕然とする。
第19話 ランバ・ラル特攻! ガンダムを隠したアムロは水を求め、砂漠をさまよっていた。途中のキャンプ地で水を請うが、町に
行けと素っ気なく追い返されるアムロ。町に辿り着き、そこで食事をとる。そこに入ってくるジオンの兵。
「オヤジ、休ませてもらうぞ。13人だ。」入ってくるハモン。「すまんな。サグレ、マイルは見張りだ。交代
は急がせる。」「は、ランバ・ラル隊長。」その会話を聞いていたアムロ。「ランバ・ラル?」入ってくるラ
ルをこっそり伺っているアムロ。「何もないのね。できる物を14人分ね。」店主に告げるハモン。「1人多
いぞ、ハモン。」「あの少年にも。」突如みんなの注目の的になるアムロ。「ふふ、あんな子供が欲しい
のか?」「ふ、そうね。」
そのころ、アムロを探すフラウ・ボゥのエレカーが町に近づいていた。「そうか、いくらなんでも食事くら
いは。」そこで建物の前に止まっているサムソントラックに気づく。
「あの、なんていうか、ご厚意は嬉しいんですけど。僕にはいただけません。」ハモンの申し出を断るア
ムロ。「なぜ?」「あなたに物を恵んでもらう理由がありませんので。」高笑いするラル。「ハモン、一本
とられたな。この小僧に。」なおも引き下がらないアムロ。「僕、乞食じゃありませんし。」「気に入った
ぞ、小僧。それだけはっきり物を言うとはな。ハモンだけのおごりじゃない。わしからもおごらせてもらう
よ。なら、食っていけるだろ?ん?」そのとき、捕まったフラウ・ボゥが店内に入ってくる。そのフラウを
見て、思わず「フラウ・ボゥ」と声を上げてしまうアムロ。それをハモンは聞き逃さなかった。「あなたの
お友達ね?」「え、ええ。」フラウが着ているのが連邦軍の制服らしいと思いながらも、フラウを離すよ
うに命令するラル。「アムロ。」アムロに気づくフラウ。
アムロの元に歩いてくる。「いい目をしているな。」そう言いながら、アムロのマントをめくるラル。驚い
た表情をするアムロ。めくられた場所にはいつでも撃てるように銃の引き金に指を添えているアムロ
の手があった。「それにしてもいい度胸だ。ますます気に入ったよ。ア、アムロとか言ったな。」「はい。」
「しかし、戦場で会ったらこうはいかんぞ。がんばれよ、アムロ君。」「は、はい。ラ、ランバ・ラルさんも
ハモンさんもありがとうございました。」そそくさとフラウを連れ、店から出るアムロ。バギーに乗り、
フラウを乗せ、町から離れる。ランバ・ラルはこの辺で展開している連邦軍はホワイトベースしかない
と思っており、こっそりバギーをつけさせる。ある程度町から離れたところで、アムロはフラウと別れる。
フラウは見事につけられ、ラルにホワイトベースの位置を教えてしまうことになる。出撃するランバ・ラ
ル。ぼぉと空を見ていたアムロの視線を横切るラルのグフ。瞬間的にフラウがつけられたことを感じ取
り、ガンダムを起動させる。
ガンダムがいないホワイトベースはやはり戦力不足。ガンタンクはキャタピラを破壊され身動きが出
来ない。ハヤトは上半身を強制排除し、リュウにコアファイターでアムロを迎えに行ってくれるよう頼
む。その意を汲んでリュウはアムロを探しにコアファイターを発進させる。
アムロはギャロップと戦っていた。グフと戦うときを考え、ビームライフルを温存しつつ戦うアムロ。そこ
にリュウのコアファイターが現れる。「アムロ、聞こえるか?俺がこいつを押さえている。ホワイトベース
に向かってくれ。」「リュウさん、迎えに来てくれたんだ。」
ホワイトベースにグフが張り付いていた。ホワイトベースを背面飛行させるという荒技で、グフを振り落
とすミライ。振り落とされたグフに近づくカイのガンキャノン。だが迂闊に接近しすぎ、キャノンを破壊さ
れ、捕まってしまうガンキャノン。「だ、駄目だ。」そこにアムロのガンダムが現れる。グフを狙うビーム
ライフル。だが、わずかにしかよけないグフにいらだたしさを感じるアムロ。「ええい、どうせあと1回くら
いしか撃てないんだ。」ビームライフルを捨てるアムロ。「ほう、思い切りのいいパイロットだな。手強
い。」
ヒートサーベルを構えるグフ。同じようにビームサーベルを構え対峙するガンダム。接近するガンダム
の盾を叩ききった。が、ガンダムの姿がない。コンピュータが上にいることを示す。「なに?」上空から
ビームサーベルを振り下ろすガンダム。グフの腹を叩ききる。と同時にグフもガンダムの腹を突き刺
す。お互いにカメラを失ったガンダムとグフ。「やるな、ガンダム。しかし、こちらとて操縦系統がやられ
た訳ではない。」接近するグフ。間合いをとり、グフの下に潜り込むガンダム。グフの両腕を切断する。
そこでラルは、コクピットにいるアムロに気づく。「お、お前は?さっきの坊やか。ア、アムロとか言った
な。」「時代が変わったようだな。坊やみたいのがパイロットとはな。」
グフのランドセルを突き刺すガンダム。爆発するグフ。ラルはガンダムにワイヤーをひっかけ脱出す
る。「見事だな。しかし小僧。自分の力で勝ったのではないぞ。そのモビルスーツの性能のおかげだ
ということを忘れるな。」グフの爆風にまぎれ逃げるラル。
ホワイトベースに戻ったアムロは独房に入れられてしまう。暴れるアムロ。だが、みんなは無視。「僕
が一番ガンダムをうまく使えるんだ。一番、一番うまくつかえるんだ。」独房に響くアムロの叫び声。
第20話 死闘! ホワイト・ベース マ・クベは自分の鉱山基地近辺で戦いを展開していたランバ・ラルが、基地の規模や配置を知ってし
まったことを面白く思っていなかった。ランバ・ラルからの補給の依頼に、重モビルスーツ、ドムを送る
と約束しておきながらも、補給機が途中で落とされたと偽の報告をするマ・クベの補給隊。それを素直
に信じて白兵戦を挑むことを決意するランバ・ラル。
ホワイトベースでは、アムロがひいきを受けていると思っているハヤトやカイ達がエレカーで飛び出す
という騒ぎがあった。ブライトはリュウを後に追わせる。ハヤト達に追いついたリュウは、説教をする
が、そこでホワイトベースに迫るランバラル隊を目撃。リュウは一足早くホワイトベースへ。ハヤト達も
結局はホワイトベースに向け、エレカーを走らせる。
ホワイトベースでもランバ・ラル達のキュイ接近を探知していた。リュウ達を待たずに飛び上がるホワ
イトベース。ブライトはセイラにガンダムを任せる。ガンダムで出撃するセイラ。リュウ達を見つけた
ブライトは、リュウ達を収容、ホワイトベースの高度を上げる。そしてアムロを独房から出し、銃座に
つけさせるのである。
ランバ・ラル隊はホワイトベース艦内へと侵攻しつつあった。少年兵が多いことを疑問に思いながら。
ランバ・ラル隊の進入を阻止すべく、銃を持って白兵戦に挑むホワイトベースのクルー。当然アムロ
もその中の一人である。途中兵士とのもみ合いになる。「ガンダムが無くたって。」ジオン兵が振り下
ろす銃を受け止めるアムロ。急にその銃が軽くなる。見ると、ブライトの銃でジオン兵が横たわってい
た。「ガンダムをセイラと代われ。」命令するブライト。ブリッジを破壊してでもランバ・ラル隊を排除す
るようにアムロに命令する。
アムロとガンダムを代わったセイラは、ラル隊が第2ブリッジを占拠しつつあることを聞き、そちらに
向かう。ドアを開けたとき、占拠のために指示をしているラルと遭遇。ラルはセイラのことを見るやい
なや、それがアルテイシアであることに気づく。「私をお忘れか?あなたの父上ジオン・ダイクン様に
お仕えしたジンバ・ラルの息子、ランバ・ラルですぞ。」「アルテイシアと知って、なぜ銃を向けるか。」
その言葉にはっとして銃を降ろすランバ・ラル。その瞬間、銃を撃ちながら迫ってくるリュウの銃弾を
受けるラル。「ランバ・ラル、退きなさい。」そう命じるセイラ。銃を撃ちながら第2ブリッジに立てこもる
ランバ・ラル。そのラルの銃弾を受けてしまうリュウ。
ハモンに無線の周波数を合わせたランバ・ラル。「お前達は退け。作戦は失敗だ。」その言葉をうまく
理解できないハモン。「ハモン、すまぬ。木馬をギャロップで撃破してくれ。ランバ・ラル、戦いの中で
戦いを忘れた。」その瞬間、破壊される第2ブリッジ。そこからのぞき込むガンダム。爆風で吹き飛ば
されたラルは、そのガンダムを見て、「ふっ、またモビルスーツのガンダムか。わしの戦っていた相手
が皆、年端のいかぬ少年達とは皮肉なものだ。」とつぶやく。
ドアをこじ開け第2ブリッジに入ってくるブライト達。そこに手榴弾を手にしたランバ・ラル立っていた。
「君たちは立派に戦ってきた。だが、兵士のさだめがどういうものか、よく見ておくんだな。」そう告げ、
ランバ・ラルは手榴弾のピンを抜き、破壊されたブリッジの穴から飛び降りた。ラルを受け止めようと
するガンダムの手。その手の中で爆発する。
そこを撃ってくるハモンのギャロップ。「ハモンさん、ランバ・ラルが死んだんだぞ。」そう言いながら、
ジャベリンを投げつけるガンダム。ギャロップを貫通したジャベリン。「ブリッジ脱出を。」ギャロップの
ブリッジが飛び上がり、ギャロップは爆発する。
ハモンは連絡の取れないランバ・ラルのことを気にしつつ、戦場を後にした。そしてホワイトベースで
はラルの銃弾に倒れたリュウが、ゆっくりと医務室に運ばれていた。
第21話 激闘は憎しみ深く ホワイトベースは近々開始されるオデッサ作戦に参加するため、西への針路をとっていた。そんな
ホワイトベースにランバ・ラルの仇討ちをしようと着々と準備をすすめるハモン。マ・クベからの支援を
受け、ザク1機、マゼラ・トップの砲門4機の補給をどうにか受けていた。
ホワイトベースでは、完全な人手不足でありながらも修理を細々と続けていた。重傷のリュウは床に
伏せたままであり、アムロはブライトにより再び独房へ入れられていた。リュウはアムロのことが気に
なり、ブライトへアムロを独房から出すよう、直訴しにいく。リュウはブライトに「アムロのことを恐れて
いるのでは」と言う。ブライトは「野生の虎でも檻に入れておけば静かになる」と言うが、リュウは「野生
の虎でも話し合わなければ静かにならない」と告げる。リュウはアムロの独房にもより、ブライトがア
ムロのことを野生の虎だと恐れていると告げる。
ハモン隊がホワイトベースに襲いかかる。ガンタンクはシャフトの故障で稼働不能。カイのガンキャノン
のみでは防ぎようがない。リュウは、アムロを独房から出すようにブライトに言ってくれとセイラに告げ、
そしてセイラもブライトに自分が責任をとるからとアムロを独房から出すように懇願する。2人の願いを
渋々聞き入れ、アムロの独房のキーを教えるブライト。
ガンダムが修理中のため、やむを得ずコアファイターで出撃するアムロ。ブリッジの様子を見ながら、
リュウは動かなくなったガンタンクの元にエレカーを走らせる。ガンダムへの空中換装を遂げたアムロ
は、特攻をしてくるカーゴに気づく。このカーゴには爆弾が満載であることを想像するアムロ。ガンダム
1機でカーゴを止めるアムロ。そのガンダムに後ろから襲いかかるタチのザク。アムロはザクを持ち上
げ、マゼラトップもろとも破壊する。だが、その直後、ハモンのマゼラ・トップがガンダムの背後にピッ
タリと着く。「これだけ近づけばいくら装甲の厚いガンダムとて」「ハモンさんか?」「本当、好きだったよ。
坊や。」破壊されるランドセル。そこにハモンのマゼラ・トップ目がけ、突っ込んでくるコアファイター。
「コアファイター?誰が乗って居るんだ?」ハモンのマゼラトップもろともコアファイターは爆発する。
アムロはカーゴに着けられたエンジンを破壊し、カーゴを爆発させる。そこにセイラからの無線。
「セイラさん、あのコアファイターには誰が乗っていたんですか?」「驚かないでね、アムロ。リュウが。」
驚きのあまり認めようとしないアムロ。しかし厳しい現実を突きつけられる。リュウの死を悲しむホワイ
トベースのクルー。「どうしたらいいんだ」と錯乱するブライト。「よしましょう。ジオンをやっつけるしかな
いのよ。」セイラの言葉にジオンとの戦争終結をつけるしかないことを改めて自覚するアムロであった。
第22話 マ・クベ包囲網を破れ! ホワイトベースは鉱山基地を破壊しつつも中央アジアを西へと向かっていた。キャプテンシートで具合
の悪そうなブライト。ミライがコース指示をブライトに尋ねた瞬間、ブライトはシートから崩れ落ちてい
た。ジョブ・ジョンの手を借り、ブリッジから出て行くブライト。それを心配そうに見つめるミライ達。
相次いで鉱山基地が撃破されていくのが面白くないマ・クベ。ジュダックに連邦軍の動きを黙らせるよ
うに命じる。うるさいホワイトベースの動きを封じ込めようとするマ・クベの考えであった。
飛来してくるホワイトベースを待つジオン軍兵士。上空を通りかかったホワイトベースに取り付き、時
限爆弾をしかけていく。爆発する爆弾。ミノフスキー粒子射出口とECM発信器に被害。なぜ、レーダー
を生かしておいたのかわからないが、そのレーダーがドップの編隊接近をキャッチする。ミライは、ア
ムロとハヤトにコアファイターの発進を命じる。
発進してみたものの、あまりにも数の多いドップ。15機のドップに2機のコアファイターでは戦い様がな
い。とりあえずホワイトベースの防御に2人を回させるものの、あまりの数の多さになすすべ無し。そ
のあまりにも無謀な命令にどうしたらよいのかわからなくなるアムロとハヤト。ミライは自分が命じた
指揮が間違えで、直したいと焦るあまり、ミライはアムロにガンダムへの空中換装を命じる。そのあま
りにも無謀な命令に文句を言うアムロ。何とかガンダムへの空中換装を終え地上へ。ハヤトは一度ホ
ワイトベースに戻り、カイの代わりにガンキャノンを出撃させる。
2機に襲いかかるジオン軍。その戦力についてホワイトベースは何も報告を受けていなかった。それも
そのはず。これはホワイトベースの動きを封じ込めようとするマ・クベの作戦だからである。レーダー
より判断して攻撃が手薄な方向へ逃げていくホワイトベース。
ガンダム、ガンキャノンとも、弾切れ、エネルギー切れ。これ以上は戦えないと判断した2人は、何とか
包囲網を突破、ホワイトベースへ逃げ帰る。2人に対し、すぐに出撃を命じるミライ。セイラは「だぶん
無理だと思うけど」と言いつつもアムロに出撃を伝える。そのセイラの言葉に、あまりにも的確でない
命令だと文句を言うアムロ。だが、メカマンに補給を急がせる。「こんなときにリュウさんがいてくれた
ら」と愚痴るハヤト。「それは言いっこ無しだぞ」とだけ答えるアムロ。

突如撤退するドップの編隊。妙だという勘が働くセイラ。ミライにすぐにこの空域から離れるようにと
言うが、時既に遅し。マ・クベのメガ粒子砲がホワイトベースのデッキを突き破る。第2メインエンジン
は火災による異常温度上昇で非常に危険な状態。第1メインエンジンも異変が起きていた。メガ粒子
砲はガンダムにより破壊されたものの、ホワイトベースはその場に不時着。とどめを刺そうとドップの
編隊が引き返してくる。ミライはどうしてよいかわからなくなりその場にしゃがみ込んでしまう。マーカ
ーの案に従い、発煙筒のセーフティーをはずし、爆発させることでドップを何とか欺くことに成功。だ
が、ホワイトベースは既に飛べる状態ではない。ミライもしゃがみこんだまま、「ブライト、リュウ」と言
葉を繰り返すだけ。セイラはレビル将軍にでも援助を頼むしかないとぼやく。
「セイラ、セイラ、連邦軍のレビル将軍宛てに暗号電報を打ってちょうだい」毅然とした態度でそう言
い残し、ミライはブリッジを後にするのであった。
第23話 マチルダ救出作戦 不時着したホワイトベースでは、細々と修理が進んでいた。不安そうな顔で見回りをするミライ。その
目の前を飛んでいく紙飛行機。カイがさぼっていたのである。さぼっているカイの目の前に突然現れ
るミライ。カイは作業をしているふりをしてごまかす。ミライは修理中のハヤトとアムロに調子を話しか
けるが、あまり状況がよいとも言えない様子。そこにブライトからの呼び出しがミライにかかる。ブライ
トはミライに指揮官代理を任命しようとしていた。ミライは指揮官代理なんて無理だと断るが、結局は
受けざるを得ない。
そのころ、レビル将軍のもとをマチルダ補給部隊が、ガンダムパワーアップパーツを持って出発して
いた。その情報はジュダックを通じてマ・クベに知らされていた。マ・クベはそれを阻止すべく、グフ3
機とドップ編隊を発進させる。攻撃隊に捕まるミデア輸送隊。マチルダはなぜこのような情報までが
漏れているのかに疑問を抱きつつも、レビル将軍に対して、SOS信号を発信していた。
この信号はホワイトベースも受信していた。救出隊を出すかどうか悩むミライ。補給物資が来ないと
困る事態になると判断したミライは、一度はアムロ達に出撃命令を出したものの、その間に敵に襲
われたらと、出撃を中止するようにセイラに告げる。だが、セイラはそんな思いを無視して、アムロ達
を出撃させる。勝手なことをと思いつつもセイラの判断に従うミライ。
マチルダ隊はミデア5番機が撃墜されていた。その時アムロの乗るコアファイターが到着。ドップより
もグフをと、グフに攻撃を集中するアムロ。何とかグフを1機撃墜させたものの、弾が続かない。そこ
でハヤトの乗るガンペリーがドッキングエリアに到着。グフもガンペリーの存在に気付き、ガンダムへ
の換装を阻止すべく、攻撃に向かう。グフの攻撃によりアムロはガンダムへの換装ができない。コア
ファイター・ガンペリーへの攻撃が止まない中、ドッキングを躊躇していたアムロであったが、そこに
カイのガンキャノンが到着。カイの支援を受けながらガンダムへの換装を何とか果たす。
ミデアの1番機、4番機も攻撃を受け不時着していた。4番機にはガンダムのパワーアップパーツが入
っているため、マチルダは残りのミデアも着陸させ、ガンダムパワーアップパーツの搬出を急がせる。
カイは単身、マチルダ部隊の護衛。防ぎ切れそうもない攻撃を防ぎながら、アムロが早く来て欲しい
ことを願っていた。
そのアムロは、グフの攻撃に合っていた。グフのヒートロッドに捕まり身動きが取れないガンダム。何
とかグフを破壊したものの、ガンダムの足の回路はずたずたであった。そこにマチルダ隊を攻撃して
いた最後のグフが来る。動けないガンダムは、グフの攻撃になすすべがない。そこにハヤトの乗った
Gファイターが来る。ガンダムを上に載せ、浮上するGファイター。空中戦を制してなんとかグフを破壊
するガンダム。
マチルダ隊の救出に成功したミライはレビル将軍からの労をねぎらう言葉を受けていた。だが何もう
まくできなかったミライは自己嫌悪に陥る。慰めの言葉をかけるセイラ。その言葉がミライには一番嬉
しかったようだ。マチルダの持ってきた補給物資の搬入が開始され、ホワイトベースにはつかの間の
平穏が訪れていた。
第24話 迫撃!トリプル・ドム キシリアは、オデッサ作戦開始により、劣勢が予想されるマ・クベを助けるべく、自分の直属で優秀な
「黒い三連星」を出発させていた。ところが、この黒い三連星、しっかりとレビル将軍の元に捕捉されて
いる旨の報告が上げられる。ルウム戦役で黒い三連星に捕虜にされたことのあるレビルは、彼らの
地球降下について「奴らは手強い」とだけ言う。エルラン中将は、何故黒い三連星の地球降下が連邦
につつ抜けなのかを疑問に思い、ジュダックにあらぬ嫌疑をかけるのであった。
ホワイトベースではマチルダの補給物資を受け、修理が着々と進んでいた。つかのまの安息の時間。
アムロはあこがれのマチルダとの会話、一緒に過ごす時間に喜びを感じていた。
そんな時間も、マ・クベの命により出撃した黒い三連星によりぶちこわされる。敵モビルスーツ接近
の知らせに出撃するカイのガンキャノンとハヤトのガンタンク。ところが、黒い三連星のドムは異常に
足が速い。その速さにとまどいを覚えずにはいられない2人。
ホワイトベースでは、セキ大佐とマチルダ中尉の命令により、セイラがGアーマーのパイロットとして出
撃することになってしまっていた。初めての出撃に不安だらけ、ホワイトベースのエンジン出力が上が
らず、チェックリストのチェックもままならない状態で発進させられてしまうセイラ。アムロの指示の通り
なかなかGアーマーを動かすことができず、ただ焦る。
ドムの足の速さは尋常ではない。度重なる攻撃をかいくぐり、ホワイトベースに接近するドム3機。マチ
ルダは飛び上がれないホワイトベースを守るため、自分のミデアを発進させる。また、アムロはドムの
足を食い止めるべく、Gアーマーからガンダムを切り離す。
ドムの行く手を阻むガンダム。ガイアは自分の攻撃をことごとくかわすアムロに何かを感じ、オルテガ、
マッシュと共にジェットストリームアタックをかけることを指示。「来る」予感するアムロ。身構えるガンダ
ムにジェットストリームアタックをかけるガイア達。かろうじて避けたアムロに、ガイア達は2度目のジェ
ットストリームアタックをかける。その時アムロは後ろから接近するミデアをとらえていた。そこに、ガイ
アの目くらまし。後ろから発射されたマッシュのバズーカを避け、ガイアのドムを踏み台にして、マッシュ
のドムへ斬りつける。その上空からガンダムを狙うオルデガ。そのオルテガのドムにミデアが突っ込ん
だ。そのミデアはマチルダのものだった。「そのまま地面にたたきつけろ」と命令するマチルダだが、
オルテガの一叩きでブリッジがつぶされ、あえなく墜落。その隙をぬって、アムロはマッシュのドムをし
とめる。
マッシュを失った、ガイアとオルテガの悲しみは深かった。武器もなくなり、何よりジェットストリームアタ
ックをかわされたことへのショックが大きい2人は作戦を立て直すために戦線を離脱する。
黒い三連星を退けたというニュースはレビル将軍の元に届けられていた。レビルはホワイトベースの
戦線復帰を喜び、オデッサ作戦の発動をエルラン中将に告げる。
ホワイトベースは、マチルダおよびマチルダ補給部隊の戦死者に対し、追悼をしながらもその地を後
にする。アムロの悲しい叫び声が響いていた。 
第25話 オデッサの激戦 戦線に復帰したホワイトベース。アムロは亡きマチルダのことを思い出しながら、一人カリカリしていた。
セイラは、そんなアムロの気分転換をするため、自分の訓練を兼ねて、偵察へとアムロを連れ出す。発
進するGアーマー。タッチアンドゴーを繰り返しながら、徐々にジオンとの戦線ぎりぎりの位置に達してい
た。そこで変に前線ぎりぎりにいるジオンの基地を発見。そこから1機の軽飛行機が飛び立ったのにアム
ロが気づく。Gアーマーを隠すように指示するアムロ。その飛び立った機体は連邦軍のドラゴンフライであ
るという照合結果が出る。なぜジオンの基地から撃ち落とされずに出てこれたのかが不思議でならない
アムロとセイラ。ホワイトベースから帰投命令が届いていたものの、ブライトに報告し、尾行を継続する。
ドラゴンフライは連邦軍のビックトレイに着艦。それを確認して、セイラとアムロもGアーマーをビックトレイ
に強制着艦させた。
酒を飲んでいるエルランに、ジュダックは作戦開始とともに裏切れというマ・クベからの命令を提示してい
た。そこに「怪しい奴を捕らえた」ということで、アムロが連行されてくる。アムロは人払いを要求し、エルラ
ンにジオンの基地から飛び出すドラゴンフライを撮影した写真を見せる。「ジュダックがスパイだと言いた
いのだな。」「そうです。」「では、処刑しよう。ジュダックとそして君もだ。」突然アムロに銃を向けるエルラ
ン。「ここは戦場だ。お前一人死んでも誰もとがめない。それに私は将軍だ。お前ごとき子供が何をわめ
こうと。」「まさかと思ったが、あなたが。」アムロに向け銃を発射するエルラン。エルランの流した情報で
死んだと思われるマチルダ達のことを思い出すアムロ。「あなたみたいな人がいるから。」「ネガを渡せば
殺さんと言いたいところだが、そうはいかん。」そこで銃声。エルランが肩を押さえて倒れる。入ってくる連
邦軍の兵士。「アムロ君、ご苦労だった。今のことは全てビデオにとってある。十分な証拠となる。」連行さ
れるエルラン。「あなたにも事情があるとおっしゃりたいんでしょ。けれど違いますよ。あなたみたいな方の
お陰で何十人となく無駄死にをしていった人がいるんです。わかりますか、あなたみたいな人のお陰で。」
感情が高ぶるアムロだったが、兵士が静止し、あとは軍法会議に任せて欲しいことを告げられる。そして
ホワイトベースが戦闘状態に入ったことを聞かされ、ビックトレイを後にする。
オデッサ作戦により、各所で激しい戦闘が始まっていた。ホワイトベースでは、攻めてきたガイアとオルテ
ガのドムにカイとハヤトが手を焼いていた。キャタピラをやられ撤退するガンタンク。一人奮戦するカイで
あったが、ガイアの攻撃により小破。そこにGアーマーが戻ってきた。アムロはガンダムをドッキングアウ
トさせ、ガイア、オルテガと対峙する。
マ・クベはエルラン中将の裏切りを見込んで薄くしてあった戦力部分を突破され、さらにガイアとオルテガ
の働きがないために劣勢を強いられていた。そんな状態を打破すべく、レビル将軍に水爆を利用すると
いう脅迫を突きつけていた。だが、レビルはひるむことなく、ただ前進の合図を送ったのみ。
アムロは、ハヤトの操るGスカイ・イージーとともにガイア、オルテガと戦いを繰り広げていた。ついにオル
テガのドムをしとめるアムロ。そこにブライトから水爆ミサイルが使用される可能性があることを知らされ
るアムロ。雑とも言える分解図を示しながら、アムロにミサイル破壊の命令をするアムロ。覚悟を決め、
ハヤトに指示をするアムロ。
マ・クベは水爆使用の脅迫をしたにもかかわらず、前進を続けるレビルに対し、ついにミサイルを発射。
そこにガイアと戦闘を継続させながら、ガンダムが接近する。とびかかってきたガイアのドムをどうにか
しとめ、Gスカイ・イージーを踏み台に、ミサイルに向かってジャンプするガンダム。「やれるか?」分解図
で指示された部分を切断するアムロ。ミサイルは失速しながら、林の中へ消えていき、爆発した。
オデッサでは連邦の勝利に終わった。マ・クベは黒い三連星を運んできた戦艦ザンジバルで脱出してい
た。「戦いはこの1戦で終わりではないのだ。考えてもみたまえ。我々の送り続けた鉱物資源の量を。ジ
オンはあと10年は戦える。」そう言い残し、はるか上空に消えていくザンジバル。
ホワイトベースの乗組員達は、レビル将軍との会見を実現させたいた。
第26話 復活のシャア オデッサ作戦が終了。アムロ達は日々訓練を繰り返しながらも、ホワイトベースは北アイルランド補給基
地へと向かっていた。羽を伸ばせると喜んでいたカイであったが、正規軍に組み込まれてしまい、何を命
令されるかわからないというアムロの冷ややかな言葉に、意気消沈する。
北アイルランド補給基地に入るホワイトベースを報告する107号スパイ、ミハル。その内容はマッドアング
ラー隊司令に就任したばかりのシャアの元に届けられた。入港したのはホワイトベースだと何かを確信
したシャアは、命令を伝えるため、自らブーンの隊に出向く。「マッドアングラー隊に回されて早々に木馬
に出会うか。私は運がいい。」
北アイルランド補給基地には、レビル将軍もホワイトベースへ新たな命令を下すために出向いていた。
レビル将軍は、ホワイトベースクルーに対し、仮収容を受けた後、連邦軍本部、ジャブロー行きを命令す
る。すごすごと軍に入りたくない人はどうするのかと質問するフラウ・ボゥ。レビルは1年間の刑務所入り
であることを話し、さらに続けてジオン軍が開発中のモビルスーツの図面を表示させる。そしてモビルア
ーマーの情報も。ガンダムが呼び水になったという言葉とジオンの開発能力に、ただ驚くばかりのアムロ
であった。レビル将軍とのミーティングが終わりホワイトベースに戻るアムロ達。フラウは、自分達が軍に
入った後のカツ・レツ・キッカがどうなるのかを心配していた。
ブーンはホワイトベース攻撃のため、ゴックを発進。ホワイトベースが入港している港にうまく接近できた
ものの、機雷を爆破してしまい、何かが接近していることが探知される。ゴックを支援するためにブーン
はミサイルを発射。ブライトはジオン軍の攻撃に対処するため、モビルスーツを発進させようとするが、
ガンキャノンはオーバーホールで、ガンダムのみ。そのガンダムを発進させるも、装備として用意できる
のはハイパーハンマーだけであった。
ゴック2機上陸。一斉に攻撃が始まるが、ゴックの分厚い装甲はバルカンなどの生半可な武器では通用
しない。エリア防御のためハヤトのガンタンクがようやく発進。セイラもGファイターで発進しようとしたが、
未だ調整が終わらず出撃できない。
装甲が厚く、馬力があるゴックに手を焼くアムロ。ビームライフルが無いことに不利を感じたアムロは、一
度ホワイトベースに撤退し、Gブルに換装。ガンダムBパーツの発進準備を指示して、Gブルで出撃する。
ビームライフルの火力をGブルのビームキャノンで代用したアムロの攻撃パターン的中。ゴック1機を見
事撃破する。もう1機のゴックは海中へ。オムルはGアーマーBパーツを射出、ドッキング後、ガンダムへ
の換装を果たしたアムロは、海中へ消えたゴックを追う。セイラは援護のためGファイターで空中待機。
海に入ったガンダムであるが、地上でうってかわって素早いゴックの動きに付いていけない。ゴックの動
きに翻弄されるアムロ。ガンダムのモニターがやられていくことでひらめいたアムロは逆にゴックのモニタ
をつぶし、ビームサーベルでゴックを叩き切る。爆発。どちらが勝利したかわからず不安に思うホワイト
ベースブリッジであるが、アムロからの連絡が入り、歓喜の声でいっぱいになる。
その頃、シャアのシーランスがブーンの潜水艦に到着していた。シャアは間違いなくこれが「木馬」だと確
認する。ゴック2機を失ったことを嘆くブーンをなだめ、映し出されているガンダムの図面を指しながら、
話す。「私はこれだけは私の手で倒したいと思っているくらいなんだ。」「は?」「子供じみているだろう。そ
う、私のプライドを傷つけたモビルスーツだからな。」
第27話 女スパイ潜入! アムロはレビル将軍達に対し、Gパーツに関する運用方法や問題点の説明を行っていた。その説明の
最中に席を外すカイ。カイはこのまま自分が軍人になっていくことに嫌気が刺していた。せっせとホワイ
トベースを降りる支度をするカイ。カツ、レツ、キッカはその様子をこっそりと伺っていた。
技術的な問題については早期に解決することを約束し、レビル将軍とのミーティングは終了した。ミーテ
ィング室から出てくるアムロやブライト。そこにホワイトベースを降りようとするカイの姿。カイを呼び止め
るアムロであったが、ブライトの「好きなようにさせてやれ」の言葉を聞き、自分の電器工具を餞別代わ
り持たせ、セイラ達とともに見送るのであった。
町をうろついていたカイに、声をかけるミハル。自分の家に来ないかと誘う。ミハルの家には、歳の離れ
た兄妹が住んでいた。ミハルの影からカイの様子を伺う2人。ミハルはそんな2人の緊張を解かせ、カイ
を家に招き入れる。カイはミハル達に何かを感じ取っていた。食事中でも何かぎこちない動きが感じら
れる。ミハルと2人の兄妹。ミハル達が部屋から出て行った隙に、商売道具の入ったかごを覗くカイ。そ
こに銃を発見し、「本当、嫌だねぇ」と独り言を言う。そこにミハルがシーツを持って現れる。カイはホワ
イトベースが出航する時刻を漏らす。そのことをしゃべったカイにびっくりするミハル。「いいじゃねえ
か。」と言いながらソファに横になるカイ。
ミハルの情報は、ホワイトベースの行き先が知りたいシャアとブーンの元に届けられた。シャアはミハ
ルをホワイトベースに潜り込ませることを命令し、マッドアングラーに戻る。ブーンの船から、ミハルを
潜り込ませるための陽動作戦として、ゴックとズゴックが発進する。程なくブーンは潜水艦からの攻撃
を開始。ミハルに接触するため、コノリーのボートも降ろされる。ホワイトベースでは、すぐに出撃可能
であった、Gファイターとガンダムが発進。防戦に向かう。
町への空襲が始まり、ホワイトベースへの攻撃が始まったことを感じ取るカイ。カイはミハルの兄妹に
ミハルがどこに行ったかと尋ねる。「すぐに戻ってくる。買い物に行った。」とだけ話す2人。そのミハル
はブーンの部下であるコノリーと接触していた。ホワイトベースへの潜入命令と連邦軍の制服を受け
取るミハル。受け取った報奨金の多さに、今度の任務の困難さをどこかで感じ取る。
ミハルが戻ってみると、カイは既に家を後にしていた。「がんばれよ」という言葉を残して。ミハルは2
人に今度は少し長い仕事に行ってくると伝える。2人の兄妹は、抱きしめたミハルに母親のにおいを
感じていた。
ホワイトベースに迫るズゴック。ガンタンクが使えないハヤトはガンキャノンで出撃するが、素早い動
きのズゴックに苦戦する。ホワイトベースが攻撃される様を遠くから眺めるカイ。なぜホワイトベース
が気になるのかを考えるカイ。その心の中には、以前セイラに言われた「軟弱者」という言葉が響く。
「本当、軟弱者かもね。」
先行していたアムロは、ゴックを1機撃破。そこにハヤトがガンキャノンで苦戦しているとの連絡が入る。
そしてカイも、ホワイトベースが心配で、ドックに向かう。ホワイトベースに辿り着いたカイ。なぜガンタ
ンクが出撃していないのかという疑問を投げかける。ようやくシャフトの修理が終わったという言葉を聞
き、「しょうがねえな。」とガンタンクで出撃する。危機一髪のガンキャノン。そこにカイのガンタンクが支
援に入る。ガンタンクを海に引きずり込もうとするズゴック。だが、そこに現れたガンダムに阻まれる。
ズゴックはガンダムを海中に引きずり込み、自分に有利な状況で戦闘を仕掛ける。だが、カイのガン
タンクとの連携により、見事ズゴックを沈めた。
その真夜中、ホワイトベースはドックを後にした。そこにはこっそり身を隠すミハルの姿もあった。 
第28話 大西洋,血に染めて ミハルを乗せたまま、ホワイトベースは大西洋を移動していた。
連邦軍大西洋艦隊と戦闘中のシャアの元に、ブーン艦長からスパイ(ミハル)との接触を図る旨の連絡
が入った。そのミハルは、ブーンからの指示を守るため、ホワイトベース艦内を探っていた。ブライトの部
屋に潜り込んでいたミハルは、たまたまそこにブライトを呼びに来たカイに見つかってしまう。カイについ
て行きたかったと嘘を言うミハル。カイはそんなミハルの言葉を信じることなく、とりあえずミハルをカイの
部屋にかくまう。ミハルを部屋にかくまう瞬間をアムロに見られるカイ。カイは何とかその場を取り繕い、
カイの言葉から、ミハルはホワイトベースが南米の宇宙船ドックに向かうことを知る。
ミハルとコンタクトをとるべく、ブーンが漁業組合の人間になりすましてホワイトベースに潜り込んできた。
何でここでコンタクトが取れるのがと疑問に思いながらも、ミハルは先ほど知ったホワイトベースの行き
先をブーンに教える。情報を渡し、ホッとしているところに入ってくるカイ。カイもここでどのようにコンタク
トをとれたのかを疑問に思いながら、先ほどホワイトベースに着艦した飛行機を思い出し、自分の第六
感だと言いながら、飛行機を追うカイ。ところがわずかなタイミングで、飛行機はホワイトベースから出て
行ってしまった。ブライトに「あれはスパイではないのか」と進言するが、確たる証拠もなく、結局相手に
されずに終わってしまう。
ブーンは、ミハルから聞いた情報をシャアに直接伝え、やられた部下の敵をとるため、モビルアーマ、グ
ラブロでの出撃許可を請う。シャアの許しを得て、ブーンは2機のズゴックを引き連れ、グラブロで出撃。
ホワイトベースに対してミサイル攻撃を開始する。ミサイル攻撃でにわかに騒がしくなるホワイトベース艦
内。カイの部屋よりその様子を伺っていたミハルは、カツ、レツ、キッカの姿を見つけ、なぜあんな子供達
がこの船に乗っているのかと不思議に思う。救命胴衣を届けに来たカイに、ミハルは情報を流した責任
を感じ、何か手伝うことはないかと懇願しながら涙を流す。
Gアーマーからガンダムをボルトアウトさせたアムロは、ガンダムを海中へ。そこでグラブロと鉢合わせに
なる。ホワイトベースへのミサイル攻撃が続き、ハヤトのコアファイターに続いて出るはずだった、カイの
コアファイターが出撃できない。ブライトの指示で、カイは対潜ミサイルを積んだガンペリーのあるカタパ
ルトに向かう。その後を追うミハル。セイラのGファイターはグラブロに撃墜され、ホワイトベースも何とか
持ちこたえているものの出力低下中。アムロはグラブロに苦戦して連絡不能状態と劣勢を強いられてい
た。ここでまたもホワイトベースにミサイル直撃。カツ、レツ、キッカが爆風に吹き飛ばされる。その姿を見
てカイに懇願するミハル。「私にも戦わせて。弟たちが助かって、あの子達が死んでいいなんてこと、ない
もん。」「このままだったら、またジオンに利用されるだけの生活。それにただ見ているだけなんて、私もう、
たまらないよ。」カイと一緒に乗り込む予定だったジョブ=ジョンが来ないことを知り、カイは砲撃手としてミ
ハルを乗せる。
ズゴックを攻撃しようと接近するカイのガンペリー。ハヤトのコアファイターも弾を撃ちつくし、カイに任せて
撤退。カイの指示に従いミサイルを発射していくミハルであったが、ズゴックの直撃を受け、ミサイル発射
回路が焼け切れてしまう。カタパルト脇のレバーで発射できることを聞き、そこに向かうミハル。「ミハル、
いいか。ちゃんとやらなねえといけないんだぞ。わかってるのか?」というカイの言葉を聞きながら、何とか
カタパルト脇の発射装置に辿り着いたミハル。「カイ、飛行機を。はは、向こうから来てくれたよ。」
ミハルがレバーを引き、発射されるミサイル。発射時の威力がすさまじく、ミハルは体を投げ出されてしま
う。海の上を2転、3転させながら落ちていくミハルの体。ミサイルは見事に命中。「やったぞー、ミハル。」
喜ぶカイの声は既にミハルには届かない。
グラブロに足を引きちぎられたガンダムであったが、それにより、かえって動きがよくなり、グラブロを見
事撃破していた。
「おい、どうしたんだ。ミハル。上がって来いよ。」そんな言葉にもカタパルトからは何の反応もなかった。
ホワイトベースに着艦するガンペリー。そしてカイはミハルがいなくなっていたことに気づく。泣き続ける
カイ。ミハルが誰のことか分からずとまどうホワイトベースのクルー。ようやくアムロの「密航者だったんで
す。」の言葉があったものの、それ以上のことはわからず、ただ、カイの泣き続ける姿を見続けるしかない
ブライト達。
「なんで死んじまったんだー。」カイの叫びが、悲しく海に響く。 
第29話 ジャブローに散る! ホワイトベースは何とかジャブローへと到着。無事宇宙船用ドッグへと入港した。ホワイトベースが到着し
たドッグの位置をキャッチしたシャア。シャアはそのホワイトベースの反応が消えた地点を徹底的に調査
するように指示する。
ドッグに入港したホワイトベースを待っていたのはウッディー大尉の部隊であった。ウッディーはアムロの
姿を見て、あまりにも若いので驚く。アムロの噂をマチルダから聞いており、もっと熟達したパイロットだ
と思っていたらしい。
深夜、修理中のホワイトベースのところに来るアムロ。寝ずに指揮をするウッディーに話しかける。アムロ
はウッディーがマチルダと婚約しており、ホワイトベースがジャブローに来た頃、結婚しようと考えていた
ことを知る。マチルダが戦死したときを思い出すアムロ。「す・すみませんでした。ウッディー大尉。僕がも
っと、もっとガンダムを上手に使えれば、マチルダさんは死なずにすんだんですよね。すみませんでし
た。」その言葉に怒って立ち上がるウッディー。「うぬぼれるんじゃない、アムロ君。ガンダム1機の働きで、
マチルダが助けられたり、戦争に勝てるなどというほど甘いもんじゃないんだぞ。パイロットはそのときの
戦いに全力をつくして、後悔するような戦い方をしなければそれでよい。」「はい。」「私はマチルダが手を
かけたこのホワイトベースを愛している。だからこの修理に全力をかけている。」「はい。」「それがお互い
の任務さ。」
ジャブローのドッグを探し、川を密かに進むゾック隊。ついにドックを発見する。ジャブロー内に鳴り響く警
報。ちょうどブライトとミライは、ホワイトベースがティアンム艦隊に配属される命令を受けていたところで
あったが、それもその警報で続きは今度ということになってしまった。第2戦闘配備。休んでいたアムロ達
もホワイトベースに向かう。先ほどティアンム艦隊への配属を聞かされていたブライトとミライもアムロ達と
合流。「第2戦闘配備って言ったって、僕たちはホワイトベースに向かうしかないでしょ。」というハヤトの言
葉に、「そうだな。」と苦笑するブライト。
ウッディー達の力で、モビルスーツの修理は終わっていた。ドック警備のため、Gブル、ガンキャノン、ガン
タンクが発進。
ジャブロー攻撃の為にジオンのモビルスーツ部隊降下。その中にはシャアのズゴックも紛れていた。とこ
ろがジャブローの攻撃はすさまじい。シャアの率いるズゴック2機もその餌食となってしまう。単独となった
シャアは、やむを得ず先行するゾック隊と合流すべく移動する。
ホワイトベースは作戦本部からの情報を受けられず、身動きがとれないでいた。そこに爆発。合流したシ
ャアが率いるゾック隊のゴック2機が侵入してくる。1機撃破するが、別の入り口からもゾックとシャアのズ
ゴックが侵入したことを知り、アムロとセイラのGブルは後退。ガンダムに換装後、2機を追うべく移動す
る。
敵の侵入を阻止しようと攻撃をしかける連邦軍。そこにはホワイトベースを守ろうとホバークラフトで出た
ウッディーの姿もあった。ウッディーを下がらせようとするアムロであったが、それを無視するウッディー。
アムロはその攻撃の先に赤いモビルスーツを見る。「赤い色のモビルスーツ?ザクじゃないのか?赤い
色のモビルスーツ?シャアじゃないのか。」尋常ではない速さで移動し、迂闊に近づいたジムを撃破する
ズゴック。
アムロは直感した。「間違えない。奴だ。奴が来たんだ。」対峙するガンダムとズゴック。「間違えない。
あれは、シャアだ。」ガンダムと組み合うズゴック。「さらに出来るようになったな。ガンダム。」ガンダムの
盾を挟み、ビームの撃ち合いとなる両機。そこにウッディーのホバークラフトが割って入ってきた。「ウッデ
ィー大尉、無理です。」「冗談ではない。」シャアはウッディーのホバークラフトをたたき落とす。だが、ウッ
ディーの捨て身の攻撃でモノアイを破壊されていた。逃げるシャア。途中ゾックの攻撃を阻止したものの、
シャアに逃げられてしまった。悔しさをかみしめるアムロ。
戦い終わり、ホワイトベースのブリッジで休息をとるクルー達。「あっ、シャアが帰って来ました。」その言
葉に敏感な反応を示すセイラ。ブライトが聞き返す。「シャアが?見たのか?」「いえ、赤いモビルスーツ
しか見ていませんが。あれは赤い彗星のシャアです。」その言葉にセイラは飲み物の入ったグラスを落と
す。
第30話 小さな防衛線 ジャブローへの定時爆撃に紛れ、シャア率いる赤鼻部隊がジャブローへ侵入すべく、動いていた。
ホワイトベースのクルー達は集められ、第13独立部隊への編入を命じられると共に、階級章の授与が
行われていた。そこに育児センターに行くことを拒否して逃げ回るカツ・レツ・キッカの3人が入ってくる。
そしてその3人を追って入ってくるフラウ。育児官も説得を手伝ってくれるという話になり、2人でカツ達を
追って出て行く。その後も続く授与式。最後にリュウの2階級特進が伝えられた。その言葉を素直に聞き
入れられないアムロ。
「そ・それだけなんですか。。2階級特進だけで、それだけで終いなんですか。戦っている時は何もしてく
れないで、階級章だけで、リュウさんや他の人たちにありがとうの一言ぐらい。」
ブライトに止められながらも言ったその一言で士官に殴られる羽目になったアムロ。後で、その余計な
行動をフラウにたしなめられる。
カツ・レツ・キッカは育児センターではしゃぎ回っていた。他の子供は冷めた態度。言い合いとなり泣き
出したキッカが呼び水となり他の子供も泣き出してしまう。駆けつけた育児官の姿を見て逃げ出す3人。
侵入に成功したシャアは赤鼻ら特殊工作班とともにジャブロー各施設へ爆薬をしかけるため、2班に分
かれていた。シャアと赤鼻はホワイトベースのドックへ、そして残りはGMの製造工場で作業を開始する。
その時限爆弾をしかけている最中の工場に迷い込む、カツ・レツ・キッカの3人。GMの足下で動く人影
を見つけたキッカ。信じないカツとレツ。確認のために近寄った3人は、ジオンの工作員に囲まれてしま
う。驚く3人。
そんな3人の顔をこっそりみたいというフラウを乗せ、ミライの操るエレカーは育児センターへ急いでい
た。その途中でキッカ達を探す育児官に出会う。
工作員が時限爆弾の設置を終え立ち去った工場では、工作員達の手で縛られているカツ・レツ・キッカ
の3人が残されていた。時限爆弾を外すべく、縄を協力しあってほどく3人。さっそく工場内の爆弾撤去
作業を始めた。何とか確認できる全ての爆弾をエレカーに集め終え、何とかエンジンをかけ、発進。壁
を突き破って工場を飛び出して行った。そこにGM工場を見学しようとやってきたアムロ、ハヤト、カイの
3人の操るエレカーが走っていた。暴走するカツ達のエレカーに併走させるアムロ。キッカの爆弾を見つ
けたという言葉に、山のように積まれた爆弾を見て、びっくりするカイ。3人をアムロ達の乗るエレカーに
乗せ、運転を代わるアムロ。アムロは爆弾爆発の寸前で、エレカーを谷底に落下させる。谷に落ちなが
ら大爆発するエレカー。アムロは、爆弾をしかけた連中がホワイトベースも襲うということに気付き、ホワ
イトベースへ急ぐ。
ホワイトベースのあるドックでは、シャア達が爆弾を仕掛けるのに失敗。シャア達を追って銃撃戦が繰り
広げられていた。そこに援護のアッガイも動き出す。その騒ぎに乗じて逃げるシャア。そこにカツ達を探
すセイラと鉢合わせる。「アルテイシア」、セイラに声をかけるシャア。その姿を見て絶句するセイラ。「ま
さか、ジオン軍に入っているなんて。やさしいキャスバル兄さんが。」「軍から身を退いてくれないか。ア
ルテイシア。」そこにミライの姿。「セイラ、いるの?答えて。あっ。」シャアを見つけたらしく銃声。「いい
な。」それだけ言い残し去っていくシャア。近づいてくるミライの姿に何とか取り繕うセイラ。
逃げ出したシャア達を追って、ガンダムが追撃に向かう。途中シャアのズゴックとの白兵戦になるもの
の、右腕を切り落とし、なおも逃げたズゴックを追い続けるアムロ。途中逃げるアッガイを潰しながら、
残るはシャアのズゴック1機。シャアは地下水脈を見つけ、天井を破壊することで、ガンダムの目をくら
まし、難なく逃げ出すことに成功した。
育児官はカツ・レツ・キッカの3人が育児センターに残ることを強く勧めたが、アムロ、カイ、フラウの説得
でホワイトベースに再び乗れることになった。
そのころ、連邦軍はホワイトベースの注目度が高いことを注目、第13独立部隊をおとり部隊として活躍し
てもらうことを決めた。その決定の承伏できないという顔のブライト。「第13独立部隊というのはおとり専
門ということなんですか?」


2004. 7.11 Update

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