機動新世紀ガンダムX

題名・内容
 
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第1話〜第13話
ガンダムXの題名及び内容概略一覧です。


第1話 「月は出ているか?」 一つのコロニーの独立運動より発した戦争が、地球全土を巻き込んむ全面戦争となって8ヶ月。宇宙革命軍は地球連邦政府に対してコロニー落としを条件に降伏を勧告。地球連邦政府は秘密決戦兵器、モビルスーツ、ガンダムを投入した。サテライトキャノンを引き金に、多数のコロニーが地球に落下。人口のほとんどが死に絶えて、それから15年の月日が流れていた。
A.W. 0015地球環境はようやく安定期に入った中で、生き残った人類は懸命に毎日を生きていた。ある街がモビルスーツに襲撃される。野党である。そのモビルスーツになすすべもない街の人々。そこに突如現れた少年。モビルスーツのメインカメラを眠らせ、あっという間にモビルスーツを奪取する。彼の名はガロード。たったいまモビルスーツを奪取したところに、仕事の依頼が舞い込む。依頼主は、ガロードにバルチャーに奪われたティファ・アディールを奪い返して欲しいという要請をしたのである。
眠りから覚めたティファ。その寝室からじっと月を見ていた。給水のため止まっている船に、まんまと潜り込むガロード。彼はついでの仕事として、キャプテンルームに入り込み、金庫を開ける。そこに入っていたのはモビルスーツのコントロールユニット。何でそんなものが金庫にあるのかわからなかったが、手ぶらよりましとそのユニットを奪っていく。そろそろ動き出すというころ、ガロードは船室で歌を口ずさんでいるティファを発見する。船室に入り込んだガロードだが、ティファに話しかける言葉が見つからない。そしてやっと出た言葉。「俺、助けに来たんだ。」ティファの顔はまだ、反応が見えない。「本当に助けに来たんだ。」ようやく口を開くティファ。「待っていました。」その言葉に微笑むガロード。
ガロードはティファをバルチャーの船、フリーデンから連れ出すのに成功した。無事依頼主のところにまで連れてくるガロード。だが、ティファの様子がおかしいのに気づく。おびえている様子、そして「いやー」と叫んだティファを見て、咄嗟に車を出すガロード。「まあ、しょうがねぇか。あるは成るように成れだ。」ティファの言うとおりに車を飛ばすガロード。「こっちでいいのか?」頷くティファ。「大切な力。」そこに現れるモビルスーツ。「まっすぐ、右、左」ティファの指示は、ことごとくモビルスーツの放つ弾の弾道を予測してのものであった。何となくみんながなぜティファを狙っているのかがわかってきたガロード。そしてティファの指示の通り、旧連邦のモビルスーツ工場跡に入り込んだ。工場内でついに追いつめられるガロード達。車は横転。「ティファ」立っていたティファの視線の先には横たわったガンダム、GX9900があった。ガロードはGXのコクピットに入り込む。ところがコントロールユニットが無い。そこで、ガロードは先ほど金庫から盗み出したコントロールユニットをはめ込む。「これで動いたら、俺、神様を信じる。」起動を始めるGX。立ち上がったGX。モビルスーツの後を追い、工場の外に出るGX。GXの機動力、装甲は他のモビルスーツの性能を凌駕していた。あっという間に追ってのモビルスーツを撃破する。そこに現れる2機のガンダム。そして、そこに先ほどティファを連れ出したバルチャーの船、フリーデンがやってきた。キャプテン、ジャミルはみんなに問う。「月は出ているか?」「はっ?」「月は出ているかと言っている。」GXの上空に浮かぶ月。
第2話 「あなたに、力を・・・」 ロアビィのガンダムレオパルドとウィッツのガンダムエアマスターにおされ気味、明らかに劣勢に立たされるガロード。ロアビィとウィッツはジャミルから「コクピットを撃つな」という命令を受け、慎重な攻撃。それに気づいたガロードはティファを人質にとり、しつこく追い回すエアマスターから何とか逃げ出すことに成功した。だが、ガロードは逃げ切った後、一体何をすれば良いのかがわからなかった。ガロードはティファの秘密が知りたくて、色々と質問をするが、ティファは「私はあなたを知りたい」と告げ、切り返す。その言葉に自分の生い立ちを話し始めるガロード。その生い立ちを聞き、ガロードの手に自分の手を合わせるティファ。「悲しい時代。悲しい思い出。」照れるガロード。ガロードが何かをつげようとした瞬間、ティファがガロードを押し倒す。ガロードが持つGXの話を聞きつけたバルチャーの攻撃である。情報屋はかなりのバルチャーに情報を流したらしく、多数のモビルスーツがGXを襲って来た。モビルスーツ同士の戦闘も始まり、かなりの規模の戦闘となっていた。
ガロードの必死に戦う姿に何かを思い始めるティファ。「もう、これまでか。」とガロードがつぶやいた時に、ティファが話しかける。「ガロード、あなたに力を・・・」「力?」目をつぶるティファ。それに呼応して、サテライト・システムが起動する。ジャミルはそれを感じる。「止めるんだ。ティファ。」サテライト・システムの受信システムを動かすガロード。マイクロウェーブを受けるGX。チャージが終了。ジャミルの「撃つな」の言葉もむなしく、サテライト・キャノンが発射される。フリーデンのブリッジではトニヤ、サラ達の間でどよめきが起こる。「何なの?あれ」「悪夢だ。15年前の悪夢だ。」
サテライト・キャノンを発射した後、周囲には全てが破壊されつくした荒野しか残っていなかった。「これが、このガンダムの力・・・でも、俺たちは生き残ったんだ。ティファ。」ティファの方を見るガロード。ところがティファの様子がおかしい。たくさんの人々の死を感覚として受け取ってしまったティファは、半狂乱に陥ってしまう。
第3話 「私の愛馬は凶暴です」 半狂乱の状態から気絶してしまうティファ。そこにフリーデンが接近する。ジャミルはサテライト・キャノンが撃てないことを知ってのことである。GXに取り付いたジャミルはコクピットを強制排除し、ガロードに銃を突きつける。「投降しろ。彼女は特別な人間だ。お前に扱う資格はない。GXも、ティファもだ。」
ガロードはフリーデンに投降した。ティファはドクター・ベッツに絶対安静を言い渡され、収容される。暴れるガロード、「ティファを返せ。」そしてジャミルに殴りかかってくる。そんなガロードを殴り飛ばし、連れて行けとロアビィとウィッツに命令する。
アルタネイティブ社に突然現れたシャギア・フロスト。フォン・アルタネイティブに雇って欲しいと直談判しにやってきた。シャギアはティファ・アディールが誘拐されたこと、GX9900が現れたことも全て知っている様子。そもそもアルタネイティブ社の特別研究所がティファの予知能力を当て込んだビジネスのために設立されたことを言われたフォン・アルタネイティブは、シャギアを消してしまおうと考えたが、シャギアの方が一枚上手であった。「私の愛馬は凶暴です。」
フリーデンに監禁されていたガロードは脱出の機会を伺っていた。一瞬の隙をついてガロードは牢屋を脱出。見張りのシンゴを5分だけ眠らせて、また牢屋に戻っていた。ティファの病室には花が生けてあった。ドクター・ベッツはその花を捨ててしまおうとしたが、ジャミルの言葉の「待て」という言葉に花を捨てるのを止める。ジャミルはベッツにティファが起きるまではまだ2〜3日の時間が必要との話を聞く。
フリーデン近辺では、バルチャーに追われるモビルスーツを捕捉していた。追ってのモビルスーツがフリーデンに気づき、攻撃をしかけてくる。発進するウィッツとロアビィ。そんな戦闘中にジャミルはガロードの部屋に行き、ガロードに付いてこいと言う。フリーデンのブリッジでウィッツとロアビィの戦闘を見るガロード。ウィッツとロアビィの見事なガンダムの扱い方を見せたジャミルに対して、ガロードはなぜそんな見せたのかと疑問を感じる。
モビルスーツに追われていたオルバは、何か役に立つことはないかと申し出る。フリーデンで働けばとアドバイスするウィッツの言葉に、オルバはフリーデンで働くことになる。このオルバこそ、シャギアの弟であり、ティファを探すためにフリーデンに潜入する任務を持っていたのであった。
ジャミルは毎晩、ティファの病室の花が変わっているのをおかしいと感じていた。ついに花を摘むガロードを発見するジャミル。「なぜ逃げなかったのか」と問いつめるジャミル。「俺はティファがあの船に居る限り逃げない。」答えるガロード。ジャミルはティファの苦しみを取り除くのは不可能だと言うが、ガロードはそんな大人の勝手でティファが苦しんでいるんだと反論する。そんなとき、オルバはティファに対してある細工をしていた。「愛しています。殺したいほど。」と言いつつ、首筋に注射をするオルバ。
第4話 「作戦は一刻を争う!」 ジャミルとガロードにティファの容態が急変したとの知らせが入った。その知らせを聞き、ジャミルはアルタネイティブ社ラボ医療施設の再襲撃を命令する。だが、ロアビィはその命令が腑に落ちないと反対する。なぜそこまでティファにこだわるのかと。それはサラも同様であった。同じようにジャミルに対してなぜ固執するのかを詰問する。ジャミルはティファの容態があと2日も持たないという知らせを聞き、フリーデンを自ら発進させ、ティファに固執する理由を話し始める。15年前、モビルスーツガンダムGX9900のパイロットであったジャミルは、ニュータイプ兵士として、ビットモビルスーツを操り、そしてサテライト・キャノンを発射し、落とそうとしていたコロニーを破壊していった。だが、結果としてコロニー落としを阻止できなかったという想いを持っており、今もなお罪にさいなまれていたのである。ジャミル自身はニュータイプとしての能力を既に持ち得ないが、他のニュータイプは救いたいという気持ちを強く持っていると乗組員達に告げる。トニヤとサラはジャミルの気持ちを理解し、作戦に参加することを快諾したが、ロアビィとウィッツはそういうのは嫌いだとフリーデンを降りる準備を始める。そんな2人の前に立ちはだかるガロード。ガロードはみんなと一緒に戦ってくれと懇願する。ウィッツに蹴飛ばされ、「頼んだ俺が馬鹿だったよ。」とウィッツをにらみつけ、病室に向かって行った。ウィッツはガロードの目が気になりながらもフリーデンを後にした。ガロードはティファと2人きりにしてくれたベッツの計らいを恩に感じながら、自分の考えが間違っていたと吐露する。
ジャミルはバルチャーに応援を要請、作戦を立案する。だが、その作戦はオルバ経由でシャギアに筒抜けであった。ジャミルは月の出ている頃に、サテライト・キャノンを使って一気に片を付ける気でいた。それを知ったシャギアは先手を打って、昼間の内にフリーデンを攻撃するために発進した。
ガロードはGXを貸してくれとジャミルに懇願するが、それは聞き入られなかった。そんなとき、オルバが反乱。ガンダム・アシュタロンを使いティファをベットごとさらって行った。そこにシャギア率いるモビルスーツ部隊が現れる。「月を見ぬまま、地獄に堕ちろ」シャギアのガンダム・ヴァサーズからの攻撃が始まる。
第5話 「銃爪はお前が引け」 フリーデンはメインエンジンを被弾。他のバルチャーが援護のモビルスーツを出撃させる。ガロードはGXに乗り込んで出撃しようとしたが、ジャミルに止められる。ジャミルはガロードに何のために戦うのかと問われる。ガロードは「俺は、俺はティファを助けたいんだ。好きになっちゃったんだからしょうがないだろ。」の言葉に素直にコントローラを渡すジャミル。ガロードはGXで出撃するが、ガンダム・ヴァサーズとの一騎打ちとなり、やや劣勢。
オルバはアルタネイティブ社にティファを届け、戦場に戻っていった。ティファをこの手に取り戻した、フォン・アルタネイティブの不適な笑みに気づかず。。。
ガロードはビームライフルのエネルギーも切れ、更にオルバのガンダム・アシュタロンが戻ってきた状態でかなりまずい状況。月の出る時間まではあと10分。それすらも持ちこたえられない可能性が出てきた。アシュタロンとヴァサーズの挟撃に合い間一髪のところ、戻ってきたウィッツとロアビィにより救われた。
アルタネイティブ社の医療施設でティファは目を覚ました。フォン・アルタネイティブに「助けて」と言うティファだが、はなからそんな言葉を聞かないフォン・アルタネイティブ。その時、アルタネイティブ社にかつて革命軍が使用した長距離攻撃用モビルアーマ、グランディーネが到着していた。フォンはこれでフロスト兄弟を始め、バルチャーどもを全て排除しようと考えていた。グランディーネの過粒子光弾砲により戦局が変わってしまう。ティファはジャミルにメッセージを送る。「力を一つに?そうか。わかった。」ブリッジを飛び出し、GXに向かうジャミル。ガロードと合流したジャミルはティファからの合図で照準を合わせ、グランディーネ目がけてサテライト・キャノンを発射することを伝える。ティファからの合図でグランディーネのイメージを思い描き、照準方向を指示するジャミル。そこにフロスト兄弟が攻撃をしてこようとするが、ロアビィとウィッツのサポートにより撤退する。サテライト・キャノンを発射するガロード。寸分の狂いもなくグランディーネを撃破し、アルタネイティブ社そのものもサテライト・キャノンの光に包まれていく。ティファはラボより脱出した。脱出したティファを迎えに行くガロード。「さあ、帰ろうぜ。ジャミルのところに。」
第6話 「不愉快だわ・・・」 バルチャー、エニルの元にザコットからGX9900の情報が入る。エニルはガンダム奪取の為に動き出し始める。
フリーデンは旧連邦のモビルスーツ工場で作業をしていた。ガロードはティファとあまり会えないことや、集団生活になじめない苛立ちで、ミスを犯してしまう。作業している人たちに負傷をさせてしまうガロード。責任を感じているガロードであったが、それをうまく表現することができない。さらにジャミルからのペナルティも無く、ますます気持ちの持って行き場が無くなってしまうガロード。サラもジャミルがあまりにティファにつきっきりであるのに不愉快さを感じていた。ジャミルにその件を問おうとしていたが、言い出せずに苛立ちを募らせていた。
トニヤは落ち込むガロードをティファに励ましてもらおうと考えていた。自分のメイク道具をティファの部屋に置いていくトニヤ。トニヤの前では気が進まないと首を振ったものの、一人になりなんとなくメイクを始めるティファ。医務室ではジャミルとベッツが話していた。ベッツはジャミルに対し、ガロードに今回の件で何もペナルティを課さなかったのは、ミスジャッジではないかと話す。「ガロードが動くと?」その通りガロードは無断で出撃して行った。単独で旧連邦の動力施設に潜り込み、土産を持って帰ろうと考えていたのだ。ジャミルはフリーデンを安全圏に退避させ、サラにフリーデンの指示を任せ、ガロードの後を追って出撃した。
動力施設に到着したガロード。そこにエニル率いるモビルスーツ隊が攻撃をしかけてくる。エニル達の攻撃により暴走を始める動力施設。その場で一騎打ちをするエニルとガロード。戦闘により火に包まれる動力施設。エニルはこれ以上ここにはいられないと撤退。何がなんだかわからないガロードの元に、モビルスーツに乗ったジャミルが現れる。「ここは、危険だ。」言われるがままに動力施設から脱出するガロードとジャミル。
サラが防護服を配りにティファの部屋に行く。そこでメイクをしていたティファを見つける。「あの人が命
をかけた仕事をしているという時に。不愉快だわ。」
「やはり無理か。」つぶやくジャミル。「何だって」そのとき、動力施設が爆発する。
第7話 「ガンダム、売るよ!」 逃げ切れないと直感したジャミルは、ガロードにサテライトキャノンを撃ち、その反動で脱出することを指示。だが、ジャミルの乗るモビルスーツのコクピットに、爆発した工場の残骸が直撃。フリーデンに帰還したと同時にジャミルの緊急手術が始まる。
落ち込むガロードに対してサラは無言で平手打ち。呆然とするガロード。落ち込んだガロードはティファの部屋に行く。だが、ティファもサラに怒られたショックが消えていない。「誰にも会いたくない。」その言葉にガロードはただ立ち去るしかなかった。
夜が明けた。一睡もできなかったガロードは、ジャミルの手術がどうなったかの様子を伺う。ジャミルの手術はうまくいった様子で安堵する。その直後、ジャミルの病室に入っていくティファ。病室の扉からこっそりのぞき込むガロード。そこをベッツに見つかり、自分の気持ちのやり場を失ったガロードは、GXでフリーデンを飛び出してしまう。飛び出してはみたものの、行く当てのないガロード。「昔に戻るだけ」と開き直るガロード。
そんな頃ウィッツは、自分が金塊を隠していた街が、動力炉の近くであったことに焦り、急いで街に戻っていた。案の定、金塊はならず者の手で奪われていた。エアマスターの足は速く、逃げ切れないと感じたモビルスーツは助けを呼ぶ。
ロアビィはフリーデンからの招集を受け、レオパルドでフリーデンに向かおうとしていた。ロアビィが整備工場からレオパルドを引き上げたと同時に、ガロードがGXを持ってその工場に現れた。ガロードはGXを売るつもりである。人を集め、GXの即売会を始めるガロード。一時は落札者が決まったかに見えたが、最後に現れたエニルに落札されるGX。ガロードはエニルと酒を酌み交わす。
ウィッツは金塊を取り戻したが、助けに来たモビルスーツに囲まれ絶対絶命。更にビームライフルもエネルギー切れ。火炎放射により囲まれるエアマスター。
ガロードはホテルの一室で、横たわっていた。「これでいいんだよな。」つぶやき、目をつぶるガロード。そこに現れるエニル。「起きてたの」といいながら、ベットに座るエニル。見つめ合う2人。そして「来ると思っていた。」とエニルに銃を向けるガロード。
第8話 「あの子、許さない!」 ウィッツの乗るエアマスターは火炎放射の炎に包まれていた。意識が薄らいでいくウィッツ。そこに突如現れる戦闘機。その戦闘機がモビルスーツを攻撃している間にウィッツは脱出に成功。ウィッツはその戦闘機に助けてくれたお礼と合図をし、去っていく。その戦闘機には皮肉なことにフロスト兄弟が乗っていた。
ガロードはエニルが自分を騙してGXを奪おうと考えていると思っていた。エニルはそんなガロードに「本当のことを言わせる気?帰るところないんでしょ?待っている人もいないんでしょ。ひとりぼっちは寂しいわよ。」と言いながら近づいていく。本当に銃を撃つガロード。「今度は本当に撃つ。出てけ。」驚いたソニアは怒りを露わにした顔でガロードの元を去る。自室に戻ったエニル。「あの子、許さない!」と怒りを隠せない。
フリーデンには依頼を受けたロアビィと共に、金塊を預けようとしに来たウィッツもやってきた。ウィッツはジャミルが金塊を預かってもらうことを条件に、ジャミルが治るまでガードにつくこととなった。フリーデンではみんなが色々な思いを持ち、日々を送っていた。ゲイツはティファに「ガロードの気持ちも考えてやれ」とアドバイスする。キャンバスに向かいながら、ガロードの事を考えるティファ。
動けないフリーデンに突然の奇襲。エニルの仕業である。ロアビィのレオパルド1機でエニルのモビルスーツを片づけて行く。エニルはそのガンダムの情報を情報屋に収集させていた。
ガロードはGXを狙っていたバルチャーに襲われていた。そこをフロスト兄弟に助けられる。シャギアはガロードとの戦いに勝利できなかったのが悔しい様子。もう一度GXに乗って、勝負をしろと迫る。もうGXにも乗らないし、フリーデンにも戻るつもりがないと断固として断るガロード。そこにロアビィのガンダムが戦っているという情報が街に流されていた。ガロードはフリーデンが気になってしかたない様子。ついに耐えきれなくなってガロードはGXを起動させる。
第9話 「巷に雨の降るごとく」 フリーデンのいる森は、炎に包まれ脱出不能。ウィッツとロアビィはフリーデンを脱出させるための突破口を探していた。そこに現れるフロスト兄弟のガンダム・ヴァサーズとガンダム・アシュタロン。フリーデンへの攻撃は収まる気配が無い。ついにエニルのモビルスーツがフリーデンに直接攻撃をしかけようとしてくる。ブリッジを打ち抜こうとした瞬間、現れるGX。「じゃんじゃじゃーん、天下のモビルスーツ乗り登場。」打ち落とされるエニルのモビルスーツ。ガロードの登場で形勢が逆転。フリーデンは湖に向けて移動を開始した。ティファはフリーデンを止めるようにサラに進言する。止めようとしないサラ。そこにジャミルが目覚めたとの連絡が入る。森を抜け、湖に着いたフリーデンであったが、ジャミルもティファの指示に従って早く撤退するように命令する。そのとき湖の中から現れる戦艦。またも炎に包まれるフリーデン。フリーデンは温度の異常上昇のため、艦内であちこちで火災が発生していた。
ガロードはエニルに襲われていた。エニルはガロードに、あのとき私を追い払って後悔したでしょと迫る。そしてその寂しさを埋めてあげると誘う。ティファはエニルがガロードを好きになっているのだと気づく。フリーデン上で戦い続けるガロードとエニル。だが、ガロードは帰るべき場所がティファのいるフリーデンであるという信念を貫く。撤退するエニル。
ガロードはジャミルより「この船を助けられるのはお前しかいない」と頼まれる。ジャミルの指示で急速後退するフリーデン。ガロードは湖にマイクロウェイブを照射。異様に上昇した湖に当たったマイクロウェイブにより水蒸気爆発。戦艦はすっ飛んだ。
ウィッツとロアビィはジャミルが治るまで、専属のモビルスーツ乗りとして雇われることになった。そしてガロードはペナルティとしてティファの世話が言いつけられる。そこに現れるティファ。「ここが私たちの行くべき場所。」ティファは自分の描いた絵を見せる。そこに向かって動き始めるフリーデン。 
第10話 「僕がニュータイプだ」 ニュータイプ、カリス・ノーティラス。彼はみんなの前でフォートセバンの市民を守ると演説する。
そのフォートセバンに向かっているフリーデン。フリーデンではまだ見ぬニュータイプのことで盛り上がっていた。だが、もしニュータイプが悪者であったらと考えると頭が痛いジャミルであった。ロアビィは長期滞在に備えて娯楽室を作った。サラは女性の会費無しということで、娯楽室の許可をジャミルに取り付けることを約束した。ガロードはティファを連れて娯楽室に入って来る。そこでニュータイプの感覚を感じ取るティファ。それは、カリスも同じであった。モビルアーマ、パトゥーリアを起動するためには、強力なニュータイプが必要。そのためにも是非ティファを手に入れたいと考えるカリスであった。
ティファはカリスから受ける嫌な予感を感じていた。GXが破壊されるという感覚を常に受けていたのだ。ガロードに出撃するなというティファ。「もし出撃したらどうなるんだ。」「間違えなく負ける。」そこにモビルスーツ接近の知らせ。「俺、信じているけど、超えてみたいんだ。」GXを出撃させるガロード。ボードにのり、雪上を滑るように移動するモビルスーツに翻弄されるガロード達。そこに現れるカリス。フリーデンに取り付きそうなカリスに言う。「船には指一本触れさせない。」「仲間を求めています。邪魔しないでいただきたい。」冷たく答えるカリス。カリスはガロードに対してビット攻撃を始める。ビット攻撃に手が
出ないガロード。その様子を見続けるエニル。「そうよ、私はそれが見たかったの。私を否定した者はみんなそうなるのよ。」ついにその攻撃で倒れるGX。さらに援護に来たロアビィ、ウィッツもビット攻撃に襲われる。カリスは止めを刺そうとGXに近づく。気を失ったままのガロード。カリスのビームサーベルがGXのコクピット目がけ、迫る。 
第11話 「何も考えずに走れ!」 カリスは突然ビームサーベルを止めた。「君次第です、ティファ。仲間を助けるために何をすべきか。君のためにも正しい選択をすべきです。」ティファはカリスと共に行く道を選んだ。「ガロードに伝えてください。さよならと。」そうジャミルに言い残し、ティファは去って行った。
ガロードはフリーデンのベットでうなされていた。カリスの攻撃により、精神的にかなりのショックを受けていた。ガンダムの修理をしていたキッドは、GXのかねてより考えていた武装強化をジャミルに提言。それを聞き入れられる。喜ぶキッドであったが、帰るのを止められる。そこに入ってきたベッツと共にジャミルはある相談をする。ジャミルの相談とは、コクピット恐怖症を治すための手助けである。
ティファはカリスと共にフォートセバンに入っていた。だが、市長はカリスにティファとの接触を極力避けるようにと言い渡す。同じ能力を持つ者同士、一緒にいることにより発生するあらゆる事態を避けたいと考えているのである。
GXの改装はキッド達の手で不眠不休で続けられていた。だが、ガロードは未だに悩んでいた。今のままでは使い者にならない考えたジャミルは強引にガロードを連れ出す。ガロードとジャミルがいないところに襲撃をかけてくるフロスト兄弟のガンダム。エアマスターとレオパルドが応戦。
ガロードはニュータイプと戦い、その強さから感じた恐怖心より未だ立ち直れないでいたのであった。そんなガロードをジャミルは凍った湖に連れて来ていた。GXのコントローラを湖に投げ出すジャミル。そしてガロードに言う。「もし戻る気があるのなら、あれを取って来い。」「氷が割れたら」と言葉を濁すガロード。だが、ジャミルは言う。「取ってくるのに特別な力はいらない。」
元々3機のガンダムでフロスト兄弟と互角だったのに、エアマスターとレオパルドの2機だけでは、防ぎきれるはずもない。ガンダム・ヴァサーズに拡散粒子砲が回避できず被弾するフリーデン。その煙はコントローラを取りに行くかどうか悩んでいたガロードにも見えた。躊躇しているガロード。ジャミルのバギーは去っていってしまう。ガロードは意を決し、湖の上のコントローラを取りに行く。歩みを進める度にきしむ氷。ついにガロードはコントローラを手にする。そのときひびが入る湖上の氷。そこにジャミルの言葉。「ガロード、走れ。何も考えずに走れ。」無事岸に着いたガロード。「俺走るよ。何も考えずに走る。」フリーデンに戻ったガロードは、たった今までキッドが整備をしていたGXに乗り、フロスト兄弟の前に現れた。すでにウィッツとロアビィのガンダムは弾切れだったのである。
第12話 「私の最高傑作です」 パワーアップしたGXにガロードのセンス。GXのパワーアップが計算違いと感じたシャギアは撤退を決意する。だが、納得のいかないオルバはアシュタロンを引き替えさせる。そこに発射されるハモニカ砲。シャギアはオルバをかばい、稼働不能になるガンダム・ヴァサーズ。悔しさを残しながらオルバは撤退していくのである。戦闘終わり、ガロードはGXをフォートセバンに向かわせようとする、が自分の力不足を思い出し、もっと強くなってからととどまるのである。
フォートセバンに潜入し、情報収集を行うトニヤとサラ。そこで市民は情報操作され、自分達がすっかり敵になっていることが分かった。ガロードはキッドが作ったビット攻撃のシミュレータを繰り返すものの、うまくいかず自分の力不足の無さを痛感していた。そこにフォートセバンの情報操作の話。ガロードは居ても立ってもいなくなり、バギーでフォートセバンへ向かう。
市長の館に潜り込んだガロード。驚くべきことにそこにはエニルがいた。エニルの父親は市長と仲が良かったため、市長との面会が許されたのである。エニルの望みはただ一つ。ガロードの引き渡しである。ガロードの引き渡しを快諾した市長に対して、手伝いを申し出るエニル。モビルアーマ、パトゥーリアの前で失敗したライラック作戦、そしてエニルの父親の無念を話す2人。それをこっそり聞いていたガロードは2人がコロニー出身であることを改めて知る。そしてカリスが人工ニュータイプであることも。思わず音を立ててしまったガロードは2人に見つかってしまう。ガロードはティファを救出する為に部屋に急ぐ。だが、そこにはティファを人質にしたカリスの姿が。ガロードは先ほど地下で聞いたことをカリスに話し、俺たちは戦う理由はない、一緒に逃げようと誘う。だが、カリスは自ら人工ニュータイプになったことを吐露する。人間を超えた力を手にしたいと思っていたカリスは現在の能力に満足であると言い張る。だが、ティファが人工ニュータイプでないことを知ると動揺を始める。そこに入ってくる市長とエニル。銃を向けられ動けないガロード。そのころ、フリーデンはガンダム・アシュタロンの攻撃を受けていた。
第13話 「愚かな僕を撃て」 ガンダム・アシュタロンの攻撃の余波はフォートセバンに街にまで及んでいた。爆風により破壊される庁舎。その混乱に乗じて脱出をはかるガロード。そしてカリスに言う。「来い。俺と一緒に。」だが、気が付いたエニルに追われ、ガロードとティファは2人で脱出する。ガンダム・アシュタロンと戦っていたのはGX。パイロットはようやくコクピット恐怖症を克服したジャミルであった。アシュタロンをロアビィとウィッツに任せ、ガロードとティファを迎えに行くジャミル。ガロードとティファにはカリスの乗るベルティゴが迫っていた。そこに現れるGX。GXとベルティゴの戦いが始まる。ジャミルはビットを着実に落としていく。その光景に感心するガロード。だが見ている内にようやくガロードはビット攻撃が大した物ではないことに気づき始める。そこにシナップス・シンドロームに突如犯され、精神錯乱状態となるカリス。カリスはなんとかベルティゴを撤退させていた。オルバも兄、シャギアのテレパシーを感じ、撤退を決心した。
フリーデンではガロードが持ち帰った情報を元に、今後の作戦の検討をしていた。フォートセバンではカリスの精神派の乱れを戻していた。翌朝、目覚めるカリス。カリスは市長に、ティファの存在を問いただす。生まれながらのニュータイプの存在を問いただそうとするカリス。だが、市長にうまいことを言われ、パトロールに出かけるカリス。
ガロードはカリスとは戦えないとジャミルに言う。だが、ジャミルはガロードに戦うことも優しさ、湖を思い出せと諭す。そこにカリスのベルティゴが現れる。GXで単身出撃するガロード。ビット攻撃を受けながらも、必死でジャミルの戦い方を思い出そうとするガロード。ついに動きを見切り、ビットを打ち落とし始める。ただの人間に、人間の力を超えた自分が負けたことにショックを受けるカリス。ビームサーベルを使っての一騎打ちとなり、最後にはベルティゴの左腕を切り落とす。カリスは負けたことで自殺を考えていたのだ。弾を装填していない銃を構えて待つカリス。ガロードがコクピットを開けた瞬間、銃を構えたカリスが見えたので発砲する。だが、カリスの銃は火を吹かなかった。ガロードの撃った弾はカリスの左胸を撃ち抜いていた。「カリスーッ」。降る雪の中で木霊するガロードの声。


2003. 8.31 Update

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