機動新世紀ガンダムX

題名・内容
 
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第14話〜第26話
ガンダムXの題名及び内容概略一覧です。


第14話 「俺の声が聞こえるか!」 カリスはフリーデンで手術を受けることになった。その情報を聞き悔しがる市長。パトゥーリアへのエネルギー注入を開始するも、カリスがいないのでは本来の性能を発揮できないと考える市長。
フリーデンからカリスが脱出していた。血の後を追うガロード。ガロードが出発しようとしたとき、ティファも「私も行きます」と現れた。雪の中をとぼとぼ歩くカリス。「そんなことしてたら死ぬぞ。」「ほっといてください。」だが、ガロードはカリスを連れ戻そうとする。カリスはついにガロードの優しさに気づき、フリーデンに一緒に戻る気になっていた。そこに現れるエニルのモビルスーツ隊。見事カリスを回収するものの、ガロードを回収できず、泣く泣く撤退する。
フォートセバンの街では突然の炎に包まれていた。パトゥーリアが起動し、フォートセバンの街を焼き払っていたからだ。これこそ市長の復讐行動であった。カリスは心の中で叫ぶ。「辞めてくれ。もうこれ以上、僕に罪を背負わせないでくれ。」
炎上しているフォートセバンに向かうガロード、ロアビィ、ウィッツ。パトゥーリアのオールレンジ攻撃は執拗に彼らを苦しめる。カリスはティファにメッセージを送っていた。「僕の心が消えて行く。助けて、助けてくれ。」ガロードはパトゥーリアに取り付くために、カリスに呼びかける。「俺と約束したろ。もう戦わないって。俺と約束したろ。思い出すんだ。」攻撃が止む。ところが市長の操作により、再びパトゥーリアが攻撃をしかけてくる。そこにベルティゴに乗ったジャミルとティファが現れる。ガロードを救い、攻撃の続くパトゥーリアまで導こうとするティファ。ついに気が触れる市長。ティファはカリスに「周りを見て」と説得する。ついにパトゥーリアへの侵入をするGX。ガロードはカリスのいるカプセルを回収する。ついにパトゥーリアは墜落をしていった。
カリスは街の復興を手伝うために、焼け野原となったフォートセバンに戻っていく決心をした。納得のいかない様子のガロード。でもティファが一言言う。「希望はあります。」「ガロード、ティファ。僕は生きるよ。生き抜いてみせる。」フォートセバンに向かうカリス。 
第15話 「天国なんてあるのかな」 ロアビィとウィッツはそれぞれの休暇を過ごすこととなった。
ロアビィは薔薇を1本ずつ、好きな女性に配るのに忙しい様子。
ウィッツは既にコロニー風邪で亡くなっている父の墓前で挨拶をしているところ、双子の妹と出会う。妹と共に実家に戻るウィッツ。畑仕事をしている家族に再会したウィッツ。ウィッツの家族は再婚をした父親のことをどうやって隠すかに奔走し、ウィッツは自分が母親の最も嫌っているモビルスーツ乗りになっていることを何時言おうかと考えていた。家の雰囲気で結局再婚したことがばれてしまうウィッツ一家。再婚したことを隠そうとするのが許せず、詰問するウィッツ。だが、母親はウィッツが持つ金塊がモビルスーツ乗りで稼いだものではないかと逆に詰問されてしまう。家を出たウィッツはバーで飲んでいた。バーのマスターと話し込むウィッツ。そしてそのマスターが母親の再婚相手であることに気づく。そこに村の収穫を狙ったバルチャーが襲ってくる。
ロアビィは薔薇を配り終え、自分の本命の女性に会いに行く。ところがその女性、既にこの世にはいなかった。墓の前で「冗談きついな」と独り言を言うロアビィ。墓にワインをかけ、自分にレオパルドをくれた頃の昔話に花を咲かせる。
ウィッツは街を襲ってきたモビルスーツを全滅させ、そしてその足で金塊をウィッツの家に落下させ、立ち去って行く。
合流したロアビィとウィッツ。どっちが地獄だったかと言い合い、一言、「天国なんてあるのかな」とぼやいてフリーデンへと戻るのであった。 
第16話 「私も人間だから」 一仕事終わったフリーデンでは平和な朝を迎えていた。ロアビィとウィッツに茶々を入れていたガロードに、トニヤとサラも加わって、ガロードとティファの2人の仲をからかわれることになってしまう。少しでも仲を進展させようと意を決して、朝食を運び込むガロード。だが、扉を開けるとティファは横たわっていた。ティファは軽いショック性ストレスで倒れ込んでいたとの診察。ティファが描いた絵を元に、ガンダムに探索を命じるジャミル。ガロードはついにティファの描いた絵の場所、サンルーカス海岸を発見したのであった。久しぶりの海に騒ぐ乗組員達。ロアビィはトニヤとサラに水着をプレゼントする。そしてティファにはガロードから水着が渡される。水着を着てはしゃぐみんな。だが、ガロードはやはり降りてこないティファのことを考え楽しめない様子であった。
そこにひとりモーターボードで沖に出て行くティファを発見するみんな。ティファは何かに呼ばれている様子である。慌てて出撃するガロード。ティファを発見したものの、オルク、ドーザ一味にも見つかってしまう。GXはオルクとの戦闘で海中にとらえられてしまう。羽交い締めにされ、ミサイルの標的になるGX。だが、そのミサイルは現れたイルカの集団により誘導をはずれあさっての方角へと行ってしまう。
夜、ティファはイルカ達との会話を楽しんでいた。イルカはティファに自分達の仲間にしてあげると言うが、ティファは「私も人だから」と言い、そして服を脱ぎ、イルカ達と泳ぎ出す。自分達に見せたことのない笑顔を見て、いつか自分の前でもその笑顔ができるようにしてみせると誓うガロード。そこに現れた白いイルカ。そのイルカが他のイルカ達を守っていたことを知るティファ。そこに突如、月からのマイクロウェイブが現れる。それを見て驚くガロード。「誰かが別のガンダムを操っているというのか?」 
第17話 「あなた自身が確かめて」 マイクロウェイブと白いイルカを見比べるティファ。ティファは白いイルカが心を閉ざしているのに、人間を憎んでいるのかと問いかけるティファ。だが何も答えない。
マイクロウェイブの話を聞いたジャミルは、準備が整い次第、そのマイクロウェイブが見えたという方向に向け、フリーデンを発進させる。GXのサテライト・キャノンを起動させるためにはフラッシュシステムが必要。フラッシュシステムを起動させるにはニュータイプの力が必要なのである。
ジャミルはシーバルチャーより情報を仕入れていた。そこでドーザが作っているDナビの話を聞く。イルカ達へのひどい仕打ちを聞き、いたたまれなくなるガロードやキッド。更に白いイルカの話も手に入れる。あれは、イルカではないと。ガロードはジャミルに白いイルカを救うことを提案する。ティファと白いイルカとの一件を話すガロード。そこにティファまで加わる。2人の説得でイルカを救う指示を出すジャミル。
白いイルカはドーザ一味に追われていた。白いイルカを追えば、ガンダムが現れると思っていたからだ。ドーザの読み通りGXとエアマスターが現れる。水中戦と空中戦でそれぞれ苦戦するガロード、ウィッツ。白いイルカはドーザ一味に引き続き追われていた。だが、ぐるぐる回るのみで逃げようとしない。ティファはなぜ逃げないのかを尋ねる。白いイルカはなぜ人間は殺し合いをするのかを尋ねる。その問いにティファは答える。「それは、あなた自身が確かめて。」
エアマスターは撃墜され海の中へ。それを支えるGX。だが、そこも修羅場であった。万事休す。そこに白いイルカが現れる。「わかってくれたのね」ティファの言葉。白いイルカが念を送る。次々にショートするドーザのDナビ。一気に形勢逆転。海中戦用に改造されたレオパルドも現れ、ドーザ一味を壊滅状態に持ち込む。GXの戦いが終わったのを伺うかのように現れる白いイルカ。「お前が救ってくれたんだな。」
戦闘が終わったフリーデン。イルカの群れを見送るティファ達。白いイルカが何かを伝えてくる。「自分達の済む世界は新しい時代を迎えている。希望は決して捨ててはならない。なぜなら命は変革する。」行ってしまったイルカ。ティファはガロードに告げる。「ガロード、明日から食事、届けてくれなくていい。自分で食べに行く。」ガロードはティファの手を握ろうとしたが、それはできなかった。それでも十分満足気なガロードであった。
第18話 「Loreleiの海」 オルグ マーカスが船を襲っていたとき、突然現れるオルバのガンダム・アシュタロン。マーカスにローレライの海でのサルベージを仕事として依頼する。
フリーデンでは、ガロードが見たというマイクロウェイブ目指して、船を進めていた。ティファはその中で少しずつではあるが変わり始めていた。食事も一緒にとるようになっていたし、ガロード達の手伝いをしたいと自ら名乗り出ていた。ガロード達は談話室で、補給の最中で聞いた「ローレライの伝説」に花を咲かせていた。
ローレライの海で、マーカス達はビットモビルスーツ、Gビットを引き上げていた。順調に進む作業。そこで妙なものを発見する。妙なボックス。データがないのでボックスを開けてみることにした。そこには女性の人形のようなものと、機械類が入っていた。「なんだ、これは?」怪しきものを見て驚きを隠せないマーカスとオルバ。それを感じたティファ。ジャミルに告げる。「ローレライの海に行ってください。」
針路を変更したフリーデン。その先には大型ハリケーンが待っていた。更にそのフリーデンの情報はマーカス達にキャッチされていた。ガンダムを3機も積んでいると、心躍らせながら準備するマーカス。
フリーダムがハリケーン内を航行していた。ひどい揺れがフリーデンのクルーを襲う。ティファの部屋に呼ばれるガロード。そこでティファに告げられる。「お願いがあるの。これから何があっても驚かないで。私を信じて。私は私だから。」そこにマーカスの攻撃。ジャミルはやむを得ずガンダムチームの出撃を命じる。マーカスとの戦闘が始まる。万が一の事態に備え退艦準備を命じるジャミル。そんな中に髪をほどいたティファがブリッジに入ってくる。「部屋に戻ってないと、危ないわよ。」サラがティファに言う。だが、ティファはジャミルのキャプテンシートの横に立ち、ジャミルの手の上に、そっと自分の手を置いた。異変を感じ取ったジャミル。ティファはジャミルの顔をまじまじと見つめていた。
ガロードがマーカスの潜水艦を見つけ攻撃しようとした瞬間、突然現れるガンダム・アシュタロン。GXは完全にアシュタロンにより動きを封じられていた。それを確認して、マーカスに魚雷発射を命じるオルバ。発射された魚雷をフリーデンはよけきれない。そこでティファがジャミルに言う。「大丈夫。私が助ける。昔みたいに。」ジャミルから真正面に視線を移すティファ。「見ていて、ジャミル。」目をつぶるティファ。髪がゆらめく。ティファから発せられるオーラのような光。それはマーカスにいる人形のようなものに伝わる。発光する人形。それと同時にあらゆる機械が操作不能になる。ミサイルもモビルスーツも、船も。聞こえる歌のような高周波。「この音、まさかローレライの幽霊?」思わず声を上げるロアビィ。
「ジャミル、私の事がわかるわよね?」突然ジャミルに話し出すティファ。「ルチル、なのか?」「そう、私はルチル・リリアント。かつてあなたと同じ時を過ごした仲間。」
第19話 「まるで夢を見てるみたい」 ティファが力尽きたと同時に全ての操作系が元に戻る。その隙をつき、マーカスの船にバズーカを発射するGX。マーカスの潜水艦に命中。潜水艦は浮上を余儀なくされる。オルバはGXとフリーデンをそのまま沈めてしまおうとしていた。だが、シャギアの言葉に従い、GXの前から姿を消すオルバ。オルバはマーカスを誘導して、地球軍と合流させようとしていた。
フリーデンでは、ジャミルがルチル・リリアントの話を始めた。ルチルはかつてのジャミルの教官。ニュータイプ兵器であるフラッシュシステムを操るために、ニュータイプ部隊の教官として、ジャミル達の指導にあたっていたのである。マーカスの潜水艦にルチルが捕らえられていて、それにティファが反応したと考えるガロード達。だが、ジャミルは続ける。「だが、彼女は革命軍との戦いで、精神が破壊されしつくされたと聞いている。」ティファが突然起きる。「その通りよ。」「いや、今の彼女はティファではない。何らかの力によって、多重人格に近い症例を起こしている。」ドクター・ゲイツが「この少女に理由を告げて、心と体を借りているの。」「やはりルチルなのだな?」「ええ。でも、本来の私はもう存在していないのも同じなの。ただあるのは戦いに対する嫌悪だけ。でも、機械の人間は戦いを憎む私の心まで利用したわ。ジャミル、エル・システムってという言葉を聞いたことあるでしょ?」「まさか、君がエル・システム」
エル・システムの仕組みはシャギアも正体をつかんでいた。これはルチル・リリアントがフラッシュシステムを応用したシステムであり、一定範囲内の機械類を全て使用不能にするという代物であった。シャギアはオルバにエル・システムを早急に運び込むことを命令する。そのことを知ったジャミル達も、ルチルを救うべくマーカスの潜水艦追尾を開始した。
サラはジャミルとルチル・リリアントの間になにかあったと感づいていた。直接ジャミルに聞き出そうとするサラ。少し開いた扉から、その話を何となく聞いてしまったガロード。ガロードはGコンをジャミルに渡す。「ジャミル、今回はあんたが出なよ。きっと、あの人も待っている。」マーカスをキャッチし、出撃するガンダムチーム。「みんな出た?」その声に驚くトニヤ達。「じゃあGXに乗っているのは、キャプテン?」
ジャミルはウィッツ、ロアビィの手助けを借りながらマーカスに特攻をかけていた。ところがそこに現れるのは新連邦軍の戦艦とモビルスーツ部隊。エルシステムは増幅装置を外され、既に使えない。フリーデンは新連邦軍戦艦に特攻をかける。そこに立ち塞がるガンダム・ヴァサーズとガンダム・アシュタロン。シャギアはGXのパイロットがいつもと違うと感じていた。「ルチルをわたさん。」その言葉を受け、何かを感じたルチル。「ジャミルは、いい仲間を持ったわね。私なんかのために、みんなこんなに必死にやってくれるなんて。私もそれに答えなきゃ。」「でも、エルシステムはもう使えないんでしょ。。」「別の力を使います。」ジャミルにテレパシーを送るルチル。「ジャミル、フラッシュシステムを使いましょう。」「フラッシュシステムを。。だが、私にはもう。」「大丈夫。私が力になるから。」「わかった。」覚悟を決めるジャミル。「頑張って、ジャミル。」「だめだ、君と一つになれない。」「諦めてはだめ。思い出すのよ、あのころを。」必死で念を送り続けるルチル。頑張るジャミル。ついにルチルと一体になる。マーカスの船から突如飛び立つGビット。Gビットは次々と地球軍のモビルスーツを破壊していく。「すごい。」「圧倒的じゃないか。」新連邦軍も撤退していった。「ジャミル、後始末をお願い。」「ああ、わかっている。」言うそばから、Gビットを破壊していくジャミル。「こんなものは、もういらないんだ。」疲れ切った様子のジャミル。
ある島。エルシステムの前に立つティファ。「ルチル。」「また会えて嬉しいわ、ジャミル。これでもう思い残すことは何もない。最後の力を使ったの。これで全てが終わるわ。」「なんだって?」「どうせわずかな心しかない私だもの。私が死んだら、もといた海に沈めて。海の底は静かで安らいだ気持ちで居られたから。」「なんだか眠くなってきたわ。もうそろそろね。とっても気持ちがいい。まるで夢を見ているみたい。」「すまない、結局君を助けることができなかった。」「いいのよ、私嬉しかった。大人になった、あなたに会えて。さよならジャミル。」気を失い、ジャミルに倒れ込むティファ。ルチルは逝ってしまったのである。エルシステムはルチルの遺言通り、もと居た海の中に沈められた。
「あの人は幸せだったのかな?」ガロードはふとつぶやく。「さあな。」「でも、あの人を受け入れている間、私は暖かく、安らいだ気持ちで居られました。」ジャミルはしばらくひとりにしておいてくれと告げ、そのまま海を眺めていた。
第20話 「・・・また逢えたわね」 海上商業都市セインズ・アイランド。エネルギープラントが現存しているこの島にエニルが暮らしていた。エニルはマイルズにプロポーズを受けていた。どうしようか未だに迷っているエニル。そんなセインズ・アイランドに辿り着いたフリーデン。マイルズがフリーデンのチェックのために乗り込んできた。そんな時にシャワーが壊れ、バスタオル1枚で顔を出すトニヤ。そこを通りかかったマイルズにいちゃもんをつける。
入国審査を終え、無事入港を果たしたフリーデン。補給物資の調達のために皆は出かけていく。ガロードもせっかくティファと2人で買い出しに出かけられたと思っていたのに、キッドが乗り込んでいたことを知り、機嫌が悪くなる。トニヤは船に残るサラの分も含め、買い出しのために街に出る。必要な買い出しが済み、ウィンドウショッピングを楽しむトニヤ。そこにどうしても自分が気に入った服を発見する。一度は諦めたが、やはり諦めきれず、試着をしようと戻る。だが、肝心の服はもう無かった。その服はエニルが試着していたのである。「あー、あー」とその服を指さすトニヤ。だが、1着だけしか無いというのを聞き、がっかりして出て行く。しょぼくれて街を歩いていると、後ろから呼び止められる。それは先ほどの服を持ったエニルであった。「さっきの服、譲ってあげてもいいんだけどどうする。そんなに気に入ってなかったの。気晴らしに買っただけだから。」お礼にとランチに誘うトニヤ。ランチの最中に昔のガロードとの話を話すトニヤ。「まだ会ったら、どうなるかわからないもの。」とつぶやくエニル。
そのガロードは、気を利かせて早引けしたキッドがいなくなり、ティファと2人きり。飯でも食べに行こうと、街に戻るガロード。ガロードが「あそこなんか良さそう」と指さした店、それはエニルがやっている店であった。その店の中ではトニヤはエニルの結婚の相談に乗っていた。一通りの説明が終わり、トニヤはエニルに言う。「私達の船に来ない」外ではガロードが店にかかる「Booking」の札を見て、別の店を探しに出かける。トニヤが考えを出そうとしたその時に入ってくるマイルズ。トニヤはさっきフリーデンの中であったマイルズを指さし、「あの時のむっつりスケベ」と言う。「ああ、フリーデンの。」そのフリーデンという言葉に異常に反応するエニル。「あなたの船、フリーデンっていうの?」そう言って店を飛び出すエニル。
港に着きフリーデンを見るエニル。「また、遭えたわね。」何度もエニルに電話をかけるマイルズであったが、連絡がつかない。トニヤはエニルが乗ってこないかとずっと外を見つめている。「あの人は来ません。」トニヤに話しかけるティファ。「間違いないの?」うなずくティファ。「誰か待っていたのか?」トニヤに聞くガロード。「うん、エニルって子をね。」「何だって、エニルって、あのエニル・エルのことか?」驚くガロード。
フリーデンに接近する機影。出撃するガンダムチーム。異常に速いモビルアーマ。フリーデンの真正面で静止するモビルアーマ、エスペランズ。「あの人です。」ティファが言う。「あの人って、エニルのことね」ブリッジの外をのぞき込むトニヤ。トニヤを確認し、去っていくエニル。エニルは戦いに戻ったが、迷い続けていた。
第21話 「死んだ女房の口癖だ」 フリーデンはサテライトシステムを使用していたと思われる海域にたどり着いていた。ティファも何も感じることができず、着いたものの、どこを探したら良いのかわからないフリーデンであった。ジャミルは嫌な予感を感じていた。
ジャミルの勘は当たっていた。新連邦政府の秘密会議が行われていた。ジャミルが新連邦政府が開発しているガンダム・ダブルエックスに接近している島、ゾンダー・エプタに近づいていることを憂慮しているアイムザットであったが、委員会からは色良い返事を得ることができなかった。出迎えたフロスト兄弟にも冷たい態度をとるアイムザット。委員会はうるさく動き回るフリーデンに対し、軍の特務部隊を出動させることを決定した。ゾンダー・エプタに送られてきたのはカトック・アルザミールと新型モビルスーツ、バリエントであった。フロスト兄弟は、指示に従うものの、アイムザットをいつでも見限る準備を始めていた。
早速行動に出るカトックの部隊。地元の漁師になりすまして、フリーデンに潜入しようという腹である。カトックの読み通り、フリーデンにうまく潜り込むことに成功する。すっかりうまくいったと思いこんでいたカトック達であったが、部屋に入ったら銃を構えて待っていたジャミル達に驚く。それはティファの予言であった。
時間を気にしているカトック。そこに現れるティファ。「ガロード、敵が来ます。」そのティファの発言を聞き。どうして自分達の正体が見破られたのかを理解するカトック。攻撃開始に乗じて脱出する。ガロード、ロアビィ、ウィッツは迎撃のためにガンダムで出撃する。ガンダムヴァサーズ、アシュタロンに手を焼いているのに、更に性能の良いバリエント、そして腕の立つパイロット達に、何か違うことを感じずにはいられないガロード。フリーデンでは、カトック以外のメンバーは脱出したものの、カトックはわざと残っていた。ティファは感じた。「あの人、死なせられない。」フロスト兄弟は、脱出したメンバーを発見、作戦が失敗したことを知り、勝手に撤収してしまう。ティファはカトックを死なせないために、走っていた。「俺にはいいところが2つある。死んだ女房の口癖だ。酒を一滴もやらないことと、あきらめの良さだそうだ。でも、それより悪いところもあるんだとよ。それは俺が嘘つきってことだ。」突然ポケットより手榴弾を出す。「あばよ。」その瞬間、走ってきたティファがカトックにしがみつく。「何?」「あなたは生きなきゃだめです。だめ。生きなきゃだめです。」「何を言ってるんだ、お前。本気なのか?」手榴弾を落とすカトック。ジャミルはそれを海に投げ込む。爆発する手榴弾。「なぜ、俺を死なせん。」「あなたは優しい人だから。」驚くカトック。
第22話 「15年目の亡霊」 ダブルエックス実験場に潜り込んでしまったエニル。実験中のダブルエックスの格納を急ぐアイムザットであったが、エニルはダブルエックスを見てしまう。「あれは、ガンダム?」
フリーデンでは、ジャミルがカトックへの尋問を行おうとしていた。だが、依然英雄と呼ばれていたジャミルをからかい、決して口を割ろうとしないカトック。励ましながらも「あの甘え、長所なのか、短所なのか」とジャミルを見ながらつぶやくゲイツ。カトックは死に損なったことを悔やみながらも、ティファの事を思い出していた。フリーデンでは、ティファの勘も働かず、ガロード達の探索にかけるしか無かった。
エニルはエスペランズで追ってくるフロスト兄弟を振り切ろうとしたが、結局撃墜されてしまった。そこに現れるガロード達。早々に退散していくフロスト兄弟。ガロード達は瀕死の重傷を負ったエニルを連れ、フリーデンに戻る。心配で駆けつけるトニヤ。トニヤに話しかけるエニル。「ガンダムを見たわ。」エスペランズのフライトレコーダーからゾンダー・エプタの位置を割り出し、そこに向けて発進したフリーデン。
ジャミルはカトックと個人的な話をする。ジャミルが負う弱さに共感を見せるカトック。だが、ニュータイプを認めようとしないカトック。そこにミーティング開始の放送。部屋から出て行こうとするジャミルに話しかけるカトック。「あの島、ゾンダー・エプタと言う。そこであんたを待っている人がいるよ。」「一体誰が?」「15年目の亡霊」
ゾンダー・エプタでは、委員会から増強を受けたバリエントが運びこまれ、第1級警備体制がひかれていた。そのバリエントに対し、ガロード達はどのようにフォーメーションを崩し、対抗していくかを話し合っていた。
フリーデンに、ガンダム・ヴァサーズ、アシュタロンを先頭に、フォーメーションを君だバリエントが攻撃をしかけてきた。そんなときにカトックが脱走。フリーデンのブリッジを占拠する。「船を出せ。」突然動き出すフリーデン。月が沈むまで待機する予定だった作戦が、いきなり動き出したフリーデンに動揺するガロード、ウィッツ、ロアビィ。一方、カトックはブリッジでダブルエックスの話をしていた。ダブルエックスのサテライトキャノンで、一気にフリーダムを殲滅しようと考えるアイムザット。カトックは、フリーデンにサテライトキャノンの恐怖心を味会わせることで、以前の戦争で落とされたコロニーの中にいた、カトックの家族と同じ思いを受けてもらうという復讐を考えていたのだ。フリーデンから攻撃中の全機が撤退し、月からマイクロウェイブが照射される。攻撃態勢に入るダブルエックス。「あれが、ダブルエックス?」「だが、中身は昔と同じさ。言っただろう。15年目の亡霊だって。」
アイムザットはフリーデンに武装解除の要求をする。ダブルエックスはサテライトキャノンを撃つことができない。つまりはったりをかませているに過ぎない。でも、ジャミルは迷っていた。そこにカトックはジャミルに言う。「迷っているならいいことを教えてやるよ。あのダブルエックスという機体、あんたが昔乗っていたGXを回収してこしらえたそうだ。」「なんだと?それで、15年目の亡霊なのか。」「そうだよ。あんたはもうひとりの自分と戦っていたのさ。GXという、もうひとりの自分とさ。」
「降伏する。」ジャミルは降伏した。「完敗だ。捕虜になると、明日の夕日は見れないかもな。」そこに入ってくるティファ。カトックがつかんだ拍子に持ってきた絵を落としてしまう。「こいつは?」「あなたのために、描きました。」絵を見てびっくりするカトック。そこにはカトックの妻と子供の絵が描かれていた。びっくりするカトック。「私は、あなたに信じてほしい。」
武装解除をし、ゾンダー・エプタに入港していくフリーデン。 
第23話 「私の夢は現実です」 フリーデンの乗組員は全員連行されていった。ティファはアイムザットに連れて行かれてしまう。そしてジャミルも一緒に。「おい、おっさん。念願の復讐を果たした感想はどうだ。」カトックにくだを巻くガロード。黙ったまま、ガロードを締め上げるカトック。
アイムザットは、フリーデン拿捕を委員会に報告する。ティファ、ジャミルをニュータイプ研究所に連行し、他の乗組員を銃殺することを提言するアイムザット。だが、委員会は方針が変わり、新政府樹立まで現状を維持しろとアイムザットに命令する。それはブラッドマン卿の宣言だということを聞き、アイムザットも従うしかなかった。
ガロード達はジャミルが言ったシークレットコマンド「明日の夕日は見られないかもな」に従い、夕方に行動を起こすことにした。ガロードは通気口より潜り込み、作戦行動を開始した。
アイムザット、ジャミル、ティファの食事中のところに、突然現れるカトック。退屈そうなティファを喜ばせると退室していくカトック。ティファがくれた絵を見ながらつぶやくカトック。「ニュータイプか。ああして話をしたら、普通の人間とかわらんな。あの年頃の娘がいてもおかしくない。あのガロードとかいう小僧も同じ歳か。」
ガロードが調べてきた状況を見取り図に書き起こし、作戦を立てるブリッジのみんな。おおむね作戦は決まったものの、キッドはエニルを連れて逃げることに反対をしていたが、結局エニルも連れて逃げることに話しは決まる。だが、エニルはトニヤの身の安全を確保してもらうことを条件に、アイムザットに逃亡計画の全容を明かしてしまう。アイムザットはわざと逃亡計画を実行させ、フリーデンの乗組員を殺害することを考えていたのだ。
カトックはティファの部屋に入って行った。ティファは泣いていた。どうもみんなと別れる夢を見たらしい。そしてカトックとも別れるようになるらしい。「私の夢は現実です。」「もう、仲間にか会えなくなる。」「仲間だけではありません。あなたにももう会えなくなる。お別れです。」「なら、一つだけ言っておく。お前らの艦長が、俺の家族を殺したってというのは嘘だ。コロニー落としに使われたコロニーは、革命軍に制圧された段階で、全ての住民は死んでいる。後で分かったことだ。だが、俺は認めたくなかった。俺は軍人だ。戦争が否定できん。だから直接引き金を引いたニュータイプ、ジャミル・ニートを恨むことで、家族を失った心の傷を癒そうとしたのさ。」「分かっていました。あの人も知っています。」「あいつが?ジャミルが俺の気持ちを分かっていたというのか?」「お前、前に言ったな。信じて欲しいって。どういう意味だ。」「人の心です。」
夕刻。脱出作戦を開始したガロード達であったが、保管されていたガンダムはそこには無かった。計画が漏れていたことに気づくガロード達。「どうやら君を信じすぎたようだな。」ドクター・ゲイツが連行されていくのを見送るエニル。ところがエニルも銃を突きつけられ、一緒に連行されてしまう。ガロード達は新連邦政府の人間達と銃撃戦のまっただ中。らちが明かないと考えたガロードは、連邦政府の人間を締め上げ、ティファ達の居場所を突き止める。船でゾンダー・エプタを後にするジャミルとティファ。船を追おうとするガロードであったが、フロスト兄弟のガンダムに阻まれ、結局何もできず。更にカトックに銃をつきつけられてしまう。「ふう、お前さん、未来を変える気、あるかい?」「未来を?」「あのお嬢ちゃんが言ってたぜ。もうお前さんとは会えないと。ガンダムはあのコンテナ船の中だ。アイムザットの奴。ニュータイプ研究所の手みやげにするらしい。やるのかやらねぇのか?どっちなんだ。」
カトックの調達した船に乗り、アイムザットを負うカトックとガロード。「なぜ俺に手を貸す。」「へへ、未来なんかが見えてたまるか。ニュータイプとやらの鼻を明かしてやりたい。ただ、それだけだ。」攻撃を受けながらもアイムザットのコンテナ船に近づくガロード達。フロスト兄弟の攻撃のさなか、なんとかコンテナに辿り着いたガロードとカトックであったが、コンテナは切り離され、爆破されてしまった。ガンダムごと海に沈んでいくコンテナ。「くそ、一体どうしたらいいんだよ。」カトックはダブルエックスがまだあの船にある。だから手はあるとガロードに告げる。 
第24話 「ダブルエックス起動!」 ゾンダー・エプタでは、サラ、トニヤ達が銃撃戦を繰り広げていた。エニルも自分の責任を感じ、ドクター・ゲイツとともに逃亡。トニヤ達の元へ急ぐ。装甲車が出てきてピンチになったところで、装甲車に乗り現れるエニル。
アイムザットが乗る船では、ジャミルがやはり監視の兵士を倒し、反逆行動に出た。そこにガロード達も乗り込んでくる。ガロードとカトックはダブルエックスのある格納庫に入り込んでいた。だが、狙撃隊がおり、長丁場での戦いになると腰を落ち着ける2人。だが、シャッターを閉じた入り口も兵士の手により焼き切られていく。身動きがとれなくなる2人。何かを思いついたカトック。「小僧、俺に命を預けられるか?」入り口が開いたと同時に走り始めるガロード。カトックは狙撃隊、入り口から入ってくる兵士に銃をぶっ放す。カトックの援護で無事にダブルエックスのコクピットに辿り着いたガロード。だが、そこにはGコンが無かった。そのGコンはアイムザットが持っていたのだ。そのGコンを保管室から奪い取ったジャミルとティファ。ガロードの元に急ぐ。ガロードは再び一人奮戦しているカトックのところに戻り、銃撃戦に参加する。
ゾンダー・エプタではロアビィ達が無事乗組員を助け出していた。だが、あっさりと作戦がうまく行ったこと。そして妙に静かになったことが気がかりでしょうがない。ゾンダー・エプタでは、既に新連邦軍の兵士に対して撤退命令が出ていたのだ。
カトックとガロードは既に弾を撃ち尽くしていた。もはやこれまでと観念する2人。そこに都合良く現れるジャミルとティファ。Gコンを持って現れたティファ。「いいもんだなぁ。」後ろからその光景をほほえましく眺めるカトック。そこに現れる兵士達。「止めろ」カトックはガロード達を襲う銃弾の盾となる。撃たれて倒れるカトック。
「ずっと死に場所を探していたが、これなら悪くない。」「カトックさん。」ティファが話しかける。「ガロードのこと、大事にしてやれよ。」うなずくティファ。「ガロード。お前言ってたよな。今の大人はお前らをごたごたに巻き込むだけだって。戦争も、ガンダムもお前達からすりゃ生まれる前からの代物だ。振り回されることはない。好きにしろ。ただし、これだけは忘れるな。過ちは繰り返すな。」にやりと笑い、「じゃあな。」と声をかけ眠りにつくカトック。悲しみに包まれるガロード、ジャミル、ティファ。「ジャミル、援護を頼む。」「わかった。」
アイムザットはバズーカを持ち出し、ダブルエックスに乗り込むガロードをねらい打ちにする。それを交わし、無事ダブルエックスに乗り込むガロード。「ダブルエックス、起動!」目に灯が入るダブルエックス。ジャミルやティファを手に乗せ、ガロードは船を脱出した。ゾンダー・エプタを出港していたフリーデンに合流。そこに襲ってきたバリエント。ガロードはダブルエックスを駆って、戦闘に突入する。
フリーデンのブリッジにジャミルが戻って来た。「全員無事か?」「エニルが助けてくれたんです。」嬉しそうに報告するトニヤ。だが、医務室のエニルはみんなを裏切ったことによる申し訳なさで、胸がいっぱいだった。「私、やっぱりみんなに。」「帳消しだろう。」治療をしながら言葉をかけるドクター・ゲイツ。「今は、怪我を治すことだ。身の振り方は後で考えればいい。」その言葉に素直にうなずくエニル。
アイムザットはアシュタロンとヴァサーズがいないことに苛立ちを覚えていた。ウィッツもエアマスターを引き上げろとキッドに迫っていた。だが、そんなことをすることも無く、ガロードはモビルスーツを全滅させていた。そこに現れる連邦軍参謀本部の直属軍。「なんでこんなところに?」驚くアイムザット。そこに銃を持ったフロスト兄弟が現れる。「海鳥達がやっと来たか。」
現れた敵を見て、月を見るガロード。三日月で、曇りかかっている月。意を決して、ダブルエックスをサテライトキャノン発射モードにするガロード。マイクロウェイブが来る。
フロスト兄弟は「似て非なる者」と烙印をおされたことに対する復讐を果たそうと考えていた。アイムザットに捨てぜりふをはくシャギア。「一つ言っておこう。未来を作るのはニュータイプではない。カテゴリーFと呼ばれた我々だ。」
チャージが終了するダブルエックス。ガロードはサテライトキャノンを発射したことによる悲劇を思い出していた。前の戦争のコロニー落としの引き金になったことも、初めて撃ったときの甚大な被害についても。そして思い出すカトックの言葉「過ちは、繰り返すな。」意を決し、ガロードはゾンダー・エプタに向け、サテライトキャノンを発射する。消滅するゾンダー・エプタ。後退をしていく新連邦軍。「あの人がガロードを変えたんです。」つぶやくティファ。
数日後、ブラッドマン卿は新連邦政府樹立の宣言をしていた。そしてフリーデンでは、カトックの葬式がしめやかに行われていた。
第25話 「君達は希望の星だ」 新連邦政府の樹立により、世界は再び武力衝突による戦争が各地で勃発していた。フリーデンは戦火激しいアジア地域に上陸していた。そのフリーデンをようやく見つけたフロスト兄弟。「これからどうするんだい兄さん。わかった悪いことをするんだね。」「そうだ、悪いことだ。」
フリーデンは地雷原に入り込んでいた。エスタルドのリー将軍がしかけた地雷原であった。その地雷原を誘爆させていくガロード達。そこにエスタルドの国家主席ウイルスが乗った飛行機が通りかかっていた。フリーデンに興味を持ったリー将軍は、エスタルドとの同盟を持ちかけた。補給を受けたものの、同盟要請に対して、しばらく考えたいと言うジャミル。3日間の滞在許可をもらい、ともかくしばらくエスタルドにとどまることになったフリーデン。ジャミルは新連邦政府が樹立されてからというもの、口数がめっきり減っていた。そのことを話題にするトニヤ。また、だいぶ傷が治ったエニルはこのままフリーデンの乗組員になろうかどうか迷っていた。「ゆっくり考えるんだな」とだけ言うドクター・ゲイツ。
絵を描いていたティファは何かを感じたようで、突然飛び出した。そこにたまたま通りかかったキッド。「みんなが危ない。」エスタルドに突然流れる空襲警報。空には新連邦の爆撃機。ジャミルはフリーデンにたどり着けないと判断し、エスタルドの人間達と一緒に避難していた。空襲が終わり、ひどい有様になっていた町の様子を見て、呆然とするガロード。「やろうジャミル。この行いを繰り返させちゃいけない。」
フリーデンはエスタルドの要請を受け、新連邦軍基地への攻撃作戦に参加することにした。同盟国ガスタール、ノーザンベルとともに進軍を開始するエスタルド。戦闘が始まった。激しいモビルスーツ戦の中、別動部隊として動き始めるガロード達。だが、その動きを監視し続けているフロスト兄弟。
エスタルド・ガスタール・ノーザンベル同盟軍は新連邦軍の罠にはまっていった。囲まれる同盟軍。ガロードのダブルエックスも、密かに基地の近くまで来ていたが、そこに突如現れたフロスト兄弟に悩まされていた。同盟軍を爆撃するがために重爆撃機がまさに飛び立とうとしていた。なんとか離陸を阻止させたいガロード。フロスト兄弟の隙をつき、サテライトシステムを起動させるガロード。基地に向けて放った一撃は、起死回生の一撃であった。基地を失い、新連邦軍は撤退を余儀なくされた。
エスタルド同盟軍の勝利にわくフリーデン。だが、そんななかこっそりフリーデンを後にするエニル。またフロスト兄弟は次の手を考えていた。
第26話 「何も喋るな」 参謀本部試作機コルレ。デモア少尉に搭乗させ、ダブルエックスと戦わせようと考えているフロスト兄弟。「倒してみせるよ。ダブルエックス。」
フリーデンの乗組員は国賓級の待遇を受けていた。そこで明るく振る舞っているトニヤ。トニヤはエニルがいなくなった悲しみを隠すかのように無理をしているのだと、ティファは見抜いていた。エスタルドでは戦争継続と和平交渉で意見が分かれていた。そんな中に巻き込まれてしまったジャミル、ガロード、ロアビィ、ウィッツ。様々な思惑に振り回されるみんな。ガロードはウイルスに呼び止められ、北米大陸で生活した頃の話を聞かせる。そんな話を聞いてうらやましがるウイルス。心を許せる人がいないと漏らすウイルス。気持ち分かるよと同意するガロード。会議の時間になり、握手をして別れるウイルスとガロード。一方、ガロードと話ができていない寂しさに押しつぶされそうなティファ。私と一緒で寂しいというオーラを出していると指摘するトニヤ。2人で遠くを見つめる。
エスタルドの協力を得て、エアマスターの武装強化を果たしたウィッツは喜びに満ちていた。そこに息を切らせて入ってくるティファ。何か悪いことが起こる予感がするとみんなに伝える。それは新連邦軍のサクリファイス作戦のことを示していた。ノーザンベルの首都が急襲され、戦場になっていた。エスタルドは同盟軍として、ノーザンベルへの進軍を開始する。フリーデンは修理中でエスタルドを動けない。ガロードとウィッツがガンダムで助けに向かう。出てきたダブルエックスを待っていたフロスト兄弟。ダブルエックスを誘い込む。闘技場のような広場に出るダブルエックス。そこで待っていたのは白塗りのコルレに乗るデモア少尉であった。あまりの機動性の違いについていけないダブルエックス。とどめを刺そうとしたコルレ。必ずコクピットを狙ってくると感じたガロードはそれを逆手に取る。コルレを破壊し、なんとか切り抜けたガロード。だが、ノーザンベルの首都ベルードは新連邦軍の手により陥落。同盟軍は撤退するしか道がなかった。
エスタルド軍と一緒に撤退するガロード達。「俺たち一体、何ができたんだ。」「何もしゃべるな。」ただ、それしか言えないウィッツ。


2003. 9.14 Update

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